映画『アドレナリン』の概要:チェリオスが目を覚ますと、意識が朦朧としていた。マフィアのボスのヴェローナに、眠っている間に毒を打たれていたのだ。チェリオスはヴェローナに復讐するため、捜索を開始した。しかし、チェリオスの体は毒の影響で、アドレナリンを必要としていた。
映画『アドレナリン』の作品情報
上映時間:94分
ジャンル:アクション、コメディ、サスペンス
監督:ネヴェルダイン、テイラー
キャスト:ジェイソン・ステイサム、エイミー・スマート、ホセ・パブロ・カンティージョ、エフレン・ラミレス etc
映画『アドレナリン』の登場人物(キャスト)
- シェブ・チェリオス(ジェイソン・ステイサム)
- フリーの殺し屋。マフィアのカリートに依頼され、香港マフィアのドンを殺す仕事を引き受ける。しかし、恋人のイヴのために足を洗いたいと思い、ドンをこっそり逃がす。
- リッキー・ヴェローナ(ホセ・パブロ・カンティーロ)
- マフィアのボス。カリートと手を組み、チェリオスを殺害するために中国製の毒を打つ。
- アレックス・ヴェローナ(ジェイ・エクスカーラ)
- リッキーの弟。大柄で力が強い。
- ドン・キム(キーオニー・ヤング)
- 香港マフィアのボス。ロサンゼルスの麻薬の取引に手を出したため、カリートに命を狙われる。
- カリート(カルロス・サンス)
- マフィアのボス。チェリオスの現在の雇い主。ドンの殺害を指示したため、香港マフィアに圧力を掛けられる。実行犯のチェリオスを殺して、香港マフィアと平和的に解決しようと画策する。
- イヴ(エイミー・スマート)
- チェリオスの恋人。チェリオスが殺し屋とは知らず付き合っていた。おっとりとした性格。
- ケイロ(エフレン・ラミレッツ)
- チェリオスの友人。戦いは得意ではない。
- ドク・マイルス(ドワイト・ヨーカム)
- 闇医者。チェリオスの友人。チェリオスを治療しようと奮闘する。
映画『アドレナリン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アドレナリン』のあらすじ【起】
チェリオスが目を覚ますと、意識が朦朧としていた。部屋には、“FOCK YOU”と書かれたDVDが置かれていた。再生すると、ベッドに倒れているチェリオスに注射器を打つ、マフィアのヴェローナの姿が映し出された。ヴェローナが打ったのは中国製の最新合成毒物で、どのような効果があるかは分からないが、1時間以内に死ぬ代物だった。ヴェローナはドン・キムを殺害したことへの報復であることを告げた。チェリオスは腹を立て、テレビをめちゃめちゃに壊した。
チェリオスは恋人のイヴの家に電話を掛けるが、留守番電話に繋がってしまう。苛々しながら医師のドクに電話を掛けるが、不在でいなかった。留守を任されている女性がのんびりと話すため、チェリオスは怒鳴りながら、死にかけていることを伝えろと伝言を頼んだ。そして、最後に仲間のケイロに電話を掛け、ヴェローナを探せと怒鳴りつけた。
チェリオスはヴェローナの仲間のオーランドを訪ねるが、オーランドはヴェローナの居場所を知らなかった。しかも、ヴェローナに騙されて7500ドルを貸しており、オーランドもヴェローナの行方を捜していた。チェリオスはオーランドの話を信じ、気持ちを落ち着かせるが、急に体調が悪くなってしまう。オーランドからコカインを買うが効かなかった。
チェリオスが車を走らせていると、ヴェローナから電話が掛かってきて、死んだらイヴを貰うと告げられる。チェリオスは腹を立てながら、このことがマフィアのカリートに伝われば終わりだと忠告する。だが、ヴェローナは気にしている様子もなかった。ヴェローナはカリートと協力関係を築いていたのだ。その時、ドクからキャッチが入ったため、ヴェローナが話している途中で電話を切った。チェリオスは中国製の毒物を打たれたこと、発症した症状、現在は気分が良いことをドクに伝えた。チェリオスは現在、パトカーに追われながらスーパーの中を車で走っていた。ドクは話を聞き、打たれた毒が“ペキン・カクテル”であると見当をつけた。アドレナリンを出して作用を遅らせなければ、死んでしまう毒だった。
映画『アドレナリン』のあらすじ【承】
チェリオスはカリートに助けを求めるが、解毒薬はないと言われる。“ペキン・カクテル”は馬の薬殺用の毒だった。しかも、カリートはドンの件で香港マフィアに圧力を掛けられており、ドン殺害の実行犯であるチェリオスを助ける気はなかった。チェリオスは腹を立てながらその場を立ち去った。
ドクは自分が診察するまでの間、人口アドレナリンを摂取するようにチェリオスに伝えた。興奮や恐怖を感じて、エフェドリンという物質を体内で増やすのだ。そして、病院に行き、エピネフリンを1/5注射するよう伝えた。その時、ケイロからキャッチが入り、チェリオスはヴェローナの弟のアレックスがレストランに居ることを教えられる。
チェリオスはレストランの裏にアレックスを誘い出すと、銃を持っている腕を包丁で切り落とした。ヴェローナの居場所を聞くが、反撃され殴られてしまう。それを、棒を持ったケイロに助けられる。だが、アレックスはケイロが喧嘩に弱いことに気づき、ゴミ箱で殴っていたぶった。チェリオスは立ち上がると、アレックスを後ろから射殺した。そして、アレックスの携帯からヴェローナに電話を掛けた。ヴェローナはチェリオスが生きていることと、アレックスが殺されたことに激しく動揺した。
チェリオスはエピネフリンを求めて病院に行くが、出すことはできないと拒否される。その時、患者の1人に、鼻スプレーの中にエピネフリンの成分が入っていることを教えられる。チェリオスは鼻スプレーを万引きしたため、警察に追われてしまう。
チェリオスは入院着に着替えて警官をやり過ごそうとするが、見つかってしまい追いかけられる。途中で救急患者を運んでいる医師を見掛け、あそこにならエピネフリンがあるのではないかと目星をつける。医師を銃で脅し、エピネフリンを奪った。そして、電気ショックを与えてもらった。チェリオスはドクに言われていた量よりも多くのエピネフリンを摂取してしまったため、極度の興奮状態に陥ってしまい、町中を走り回った。
映画『アドレナリン』のあらすじ【転】
チェリオスは指名手配され、ニュースで似顔絵が公開された。チェリオスは白バイ警官からバイクを奪い取って逃げるが、途中で意識が朦朧としてしまう。走るバイクの上に立ってアドレナリンを放出させようとするが、カフェのテラス席にぶつかって倒れてしまう。チェリオスは携帯の着信音で目を覚ました。電話はイヴからで、チェリオスは現状を説明し、ワッフルを焼いて待っているよう伝えた。
チェリオスはイヴを迎えに行くが、イヴはチェリオスの現状を今イチ理解していなかった。チェリオスはイヴの意識を逸らしながら、襲撃して来たヴェローナの手下を倒した。そして、チャイナタウンのレストランに行き、実はプログラマーではなく殺し屋であることを打ち明けた。昨日もロサンゼルスの麻薬の売買に手を出してきた香港マフィアのドンを、殺害する依頼を引き受けていた。だが、チェリオスはドンを殺害せず、町から逃げるよう指示していた。イヴのために足を洗いたかったのだ。
イヴは別れるためにチェリオスが嘘を吐いたと思い、レストランを飛び出した。だが、チェリオスの具合が悪くなってしまう。チェリオスはアドレナリンを出すために、人が多くいるにも関わらずイヴとセックスをした。だが、途中でケイロから電話が掛かってきて、ヴェローナが見つかったと言われる。チェリオスはイヴを置いて立ち去った。
チェリオスが工場に行くと、ケイロは殺されていた。しかも、ヴェローナではなくカリートの指示による犯行だった。チェリオスが物を壊し、人を殺して指名手配されたため、カリートの組織に損害が出ているのだ。チェリオス達が話していると、チェリオスを追って来たイヴが現れる。チェリオスは手下がイヴに気を取られた隙に銃を撃った。手下も撃ってきたため、激しい銃撃戦となる。チェリオスはイヴを連れて逃げ出した。
映画『アドレナリン』の結末・ラスト(ネタバレ)
チェリオスは足を撃たれていたため、釘を打って足を治療した。何本も釘を打つが、痛覚が既になかった。チェリオスはイヴと共にドクの病院に行った。ドクは治療を行うが、一時的な措置ができるだけで完全に治すことはできなかった。チェリオスの体は最悪な状態で、生きているのも不思議なぐらいだった。チェリオスは死を覚悟し、ショックを受ける。だが、残りの時間を使い、ヴェローナを追うことを決める。
チェリオスはアレックスが持っていたネックレスと解毒薬を交換することを条件に、ヴェローナと会う約束を取り付ける。イヴに必ず戻ることを約束して、ホテルに向かった。部屋にはヴェローナの他に、カリートと手下の姿があった。だが、チェリオスもドクとその手下達を引き連れていた。激しい銃撃戦が起こり、カリートはヘリコプターに乗って逃げようとするが、ヴェローナに撃たれて殺される。ヴェローナはチェリオスに、“ペキン・カクテル”を再度打って逃げようとした。
チェリオスはヘリコプターにしがみつき、ヴェローナと共に上空に飛び立った。2人は激しく殴り合った末、揉み合いになりながら共に落下した。ヴェローナが下に落ちて行くのを見た後、チェリオスも落ちながらイヴに電話を掛けて、留守番電話に最高の女性だったと伝言を残した。そして、車にぶつかって地面に倒れた。
映画『アドレナリン』の感想・評価・レビュー
アドレナリンを出し続けないと“死ぬ”という、なかなか振り切った設定です。
その男を演じるのはジェイソン・ステイサムで、さすがのハマり役でした。というより、彼以外には出来ないだろうと思わせるほどです。
ストーリーは難しく考えず、頭を空っぽにして純粋に楽しめる作品でした。
深夜の鑑賞には最適です。(女性 20代)
アドレナリンを摂取し続けないと死んでしまう毒を注入された主人公がひたすらに大暴れする話。主人公がアドレナリンを出すために危険な行為をするのはもちろん、とても疾走感のある映画でまるでYouTubeを見るような感覚で作品を楽しめた。少々過激だと感じる方もいるため子供などにはあまりおすすめできないが、社会で疲れてストレスが溜まっている人などには是非観ていただきたい作品。(男性 20代)
ある毒の副作用でアドレナリンを出し続けないと死んでしまう。そんなありえない設定で始まるこの作品。主演のジェイソン・ステイサムがめちゃくちゃ体を張っています。ちょっとお下品でおバカなシーンも多いですが、だからこそ頭を空っぽにして純粋にこの作品を楽しめました。B級感は否めませんが、全体的にテンポがよくあっという間に見終わってしまいます。
吹替では表現出来ない、独特の英語訛りや言葉がとても面白いので字幕で観るのもおすすめです。(女性 30代)
ジャージ姿、品のない言動など『アドレナリン』でしか見られない、クレイジーなジェイソン・ステイサムが最高に面白いです。公衆の面前でのラブシーン等、破廉恥なシーンが多いですがぶっ飛んだ作品なので違和感がありません。また、カメラのアングルやテンポが斬新ですから、飽きることなくノンストップで楽しめました。終盤の、屋上でのリベンジアクションが大好きです。ヘリコプターでの格闘、落下シーンでは、チェリオスが死んでしまったようで少し寂しいです。(女性 30代)
アドレナリンを出していないと死に至る毒を盛られた男の大激走。死ぬくらいなら仕方ないと、グロテスク・エロティック・薬のなんでもありな90分でした。とりわけ人前で身体を交えるシーンは危なすぎます笑。ジェイソン・ステイサムだから許される映像だと思います。アクセル全開の運転も見れるので、ステイサム好きの方には必見です。ただ、少しB級感を感じざる負えないシーンもチラホラ。落下シーンはコメディと割り切ってみるしかないですね。(男性 20代)
アドレナリンを出し続けなければ死んでしまうという、なんともぶっとんだアクション映画。常にアドレナリンを出していなければならない為、作中は終始車を飛ばしたり、走ったりといった爽快なアクションが続く。退屈な時間がなく、あっという間に90分が過ぎてしまう。主役を務めるジェイソン・ステイサムがとんでもなく格好良く、この作品をきっかけに好きになってしまった程。私自身アクション映画はあまり観る方ではないが、そんな私でもハマってしまうオススメ映画である。(女性 20代)
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