映画『アドベンチャー・アイランド』の概要:ジップとザップ兄弟は悪戯をして両親を怒らせてしまい、罰としてクリスマスなしを言い渡される。さらに、父親の仕事のために、孤島へと一緒に行くことになる。そこには、「子供の家」と呼ばれる家があった。
映画『アドベンチャー・アイランド』の作品情報
上映時間:105分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:オスカール・サントス
キャスト:テオ・プラネル、トニ・ゴメス、イリヤ・カステリャノ、マキシモ・パストール etc
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映画『アドベンチャー・アイランド』の登場人物(キャスト)
- ジップ(テオ・プラネル)
- 女の子に惚れっぽいところがある。子供の姿になったフレッキーと、母親とは知らないまま仲良くなる。
- ザップ(トニ・ゴメス)
- ジップの兄弟。ジップと仲良しで、一緒に悪戯をしては両親に叱られている。気が強い性格。
- パメラ(エレナ・アナヤ)
- 通称「ミス・パム」。「子供の家」の家主で、世話係や執事と共に多くの子供達を育てている。大人になりたくないと思っており、父親が作った機械を使って子供の姿に変身している。
- マッキー(マキシモ・パストール)
- ジップ兄弟の父親。パメラによって子供の姿に変えられてしまう。周囲には威張ってカッコつけているが、実際は怖がりの小心者。
- フレッキー(イリヤ・カステリャノ)
- ジップ兄弟の母親。パメラによって子供の姿に変えられてしまう。ちょっと変わっているところもあるが、真面目で心優しい性格。
映画『アドベンチャー・アイランド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アドベンチャー・アイランド』のあらすじ【起】
ジップとザップの兄弟は欲しいクリスマスプレゼントを手に入れるため、おもちゃ屋に忍び込んだ。だが、花火で遊んで火事を起こしてしまう。その火事のことは新聞にも載り、親の教育責任が問われた。両親は激しく怒った。小説を執筆している父親は編集者に会う予定をしていたため、ジップ兄弟を同行させることにした。更なる罰として、クリスマスは祝わないことにした。
一家は孤島に降り立ち、車を運転しながら森の中を進んだ。すると、地図にも載っていない場所に、「町」と書かれた看板が立っていた。父親は看板を目指して車を進めることにした。町は見つからず、「子供の家」と看板が掲げられた養護施設らしき建物があった。父親は妻や子供達の反対を無視して、「子供の家」に行くことを決めてしまう。
「子供の家」にはピーターパンや透明人間など、小説の主人公達の絵が飾られていた。本も大量にあり、父親は興味を引かれる。家主はパメラという名の美しい女性だった。パメラは周囲から「ミス・パム」と呼ばれていた。ミス・パムは明るい女性で、道に迷って困っていた一家を歓迎した。
「子供の家」には世話係のエンリケタ、庭師のサロモン、執事のハイメ、そして多くの子供達が暮らしていた。子供達には両親がおらず、ミス・パムが引き取って育てていた。ミス・パム自身も生まれてすぐに両親が亡くなっており、ハイメに育てられていた。
皆で食事をしているとき、赤毛のピッピという名の少女が集まってこなかった。しかし、ミス・パム達は気にせず食事を進めた。ミス・パムは子供達に規則を押しつけたりせず、自由に暮らせるよう配慮していた。ジップ兄弟は両親に煩く言われることにウンザリしていたため、ミス・パムの考えに喜ぶ。
映画『アドベンチャー・アイランド』のあらすじ【承】
ジップ兄弟が眠っていると、窓からピッピが突然やってきた。ピッピは部屋を通り抜けると、幽霊を見るためにある部屋を見張った。ジップ兄弟もピッピと一緒になって部屋を見張るが、ジップがくしゃみをしたせいで幽霊が消えてしまう。ザップは誰もいないように見えたため、幽霊の話を信じなかった。
ミス・パムはジップ兄弟に、両親達がジップ達を置いて去っていったことを説明した。火事の件で愛想を尽かしてしまったのだ。編集者に会うという話も、「子供の家」に連れてくるための嘘だった。ジップ兄弟はショックを受ける。
ジップ兄弟は「子供の家」で暮らすことになった。「子供の家」の内情は滅茶苦茶だった。エンリケタは癇癪を起すと、ギターを壊して発散していた。子供達は食事を投げて遊んだり、水たまりに入って遊んだりしていた。始めは反抗的な態度を取っていたジップ兄弟も、皆の輪の中に入ってはしゃいだ。
ジップ兄弟の両親は、ミス・パムによって部屋に監禁されていた。実は編集者として一家を島に呼び出したのはミス・パムだった。ミス・パムは傲慢な大人である両親を、機械を使って11歳の姿に変えた。
ジップ兄弟は何も知らないまま、子供の姿になった両親(マッキーとフレッキー)と一緒の部屋で過ごすことになった。夜中に再びピッピが現れ、皆で幽霊を捕まえに行くことになった。すると、透明人間から本を投げられて攻撃される。皆が恐怖で逃げる中、ピッピは幽霊を捜し歩いた。
映画『アドベンチャー・アイランド』のあらすじ【転】
ジップ達が森の中に逃げ込むと、大きなゴリラが現れた。皆が逃げる中、フレッキーはゴリラの様子を伺った。すると、サロモンが銃を持って、何かを盗んだゴリラを殺そうとしてきた。フレッキーはゴリラに隠れるよう勧め、自分も岩陰に身を隠した。サロモンとミス・パムが立ち去った後、フレッキーはゴリラを探した。ゴリラはどこにもいなかったが、フレッキーが背を向けた瞬間突然姿を現した。
フレッキーとゴリラはミス・パム達に見つかってしまう。ゴリラは逃げたときに、盗んだ物を1つ落としていった。それは、木の筏を作るための設計図だった。ゴリラは島から脱出しようとしていた。一方、ジップ達は大量の武器や、大量の旅行鞄を発見する。そこにはジップ兄弟の父親の物もあった。さらに、父親の車のナンバープレートまであった。ジップ兄弟は、両親が自分達を置いて行ったわけではないことを知り喜ぶ。
ジップ兄弟達はピッピにミス・パムが怪しいことを話した。皆で夜明けを待ち、森を抜けて警察に助けを求めることにした。しかし、罠に引っ掛かり、サロモンに脱走がバレてしまう。逃げている途中で、ピッピは落とし穴に落ちてしまう。サロモンが近くまで来ていたため、ピッピを助けることはできなかった。その場から逃げたジップ達は、ピッピを救えなかった事実に落ち込んだ。フレッキーは皆を励まし、町へと歩みを進めた。
ジップ達は罠に引っ掛かり、檻の中に閉じ込められてしまう。すると、そこにゴリラが現れ、ナイフを使ってロープを切り皆を助けた。ゴリラは言葉を理解していた。ゴリラは自分が作った筏の場所まで皆を案内した。
ゴリラの住処には、「子供の家」から盗んだ物が大量にあった。ジップはフレッキーにあげるため、羅針盤をこっそり盗んだ。フレッキーはゴリラの住処に、ジップ兄弟が起こした火事についての新聞記事があることに気づく。新聞記事は他にもあり、エンリケタが精神病院から脱走したこと、動物密売者であるサロモンが刑務所から消えたこと、ホルガード刑事が捜索を行っていることが書かれていた。ゴリラは自分がホルガード刑事で、ミス・パムによってゴリラの姿に変えられたことを身振り手振りで説明した。
ジップ兄弟は物語の主人公が描かれている絵を見て、サロモン達は登場人物に似ているから連れてこられたのだと気づく。ミス・パムはピーターパンで、子供達はピーターの仲間の「迷子達」だった。皆の前に、ミス・パムと彼女の仲間の透明人間が現れる。ホルガード刑事は気絶させられ、ジップ達は捕まってしまう。
映画『アドベンチャー・アイランド』の結末・ラスト(ネタバレ)
ミス・パムはジップ兄弟に、マッキー達が親であることを明かした。そして、クリスマスをなくした両親を貶し、親は子供のことなど考えていないと諭した。しかし、ジップ兄弟は両親のことを大切に思っており、元に戻すようミス・パムに迫った。ミス・パムは要求を拒み、機械を使って子供の姿になった。その姿を見たジップ兄弟は驚く。なんと、ピッピはミス・パムが子供になった姿だった。
ハイメは昔起こった出来事をジップ達に語って聞かせた。島にはパメラという名の少女が暮らしていた。パメラの父親は「船長」と呼ばれた、優れた造船技師だった。母親は「人生は物語のようなもの、あなたはどんな人にもなれる」が口癖で、パメラに毎晩本を読み聞かせていた。ある日、母親が病に倒れて亡くなってしまう。父親は罪悪感に苛まれ、残りの人生を娘に捧げることにした。パメラが願うことは全て叶えた。パメラは死ぬことを恐れ、成長を止める機械を父親に作ってもらうことにした。しかし、なかなか機械は完成せず、少女は大人へと成長した。父は努力し、機械を完成させた。しかし、その時には既にパメラの父への愛は、憎しみに変わっていた。父親はパメラの要求に応えてきたのは誤りだったと気づく。ハイメはパメラの実の父親だった。
海にあるブイの防護線を越えることができれば、装置は効力を失うためマッキー達は元の姿に戻ることができた。ハイメはジップ達を牢屋から逃がすことにした。船に行くためには、鍵付きのエレベーターを使う必要があった。その鍵はサロモンとエンリケタが持っていた。ジップ達は協力して鍵を手に入れた。
ジップ達はエレベーターに乗り、鍵を使った。すると、そのまま海の中へと落ちた。エレベーターが潜水艦になっていた。海の中を移動していると、ピッピが操縦するタコ型の巨大な機械が現れた。ジップ達が乗っている潜水艦は攻撃され、水が中に浸水してきた。皆は溺れることを想像し、恐怖を抱く。その中で、ジップはフレッキーに羅針盤を贈った。皆で輪になって身を寄せ合っている中、フレッキーの指が羅針盤に付いていたボタンに当たった。皆は「子供の家」に瞬間移動した。
ジップ達はエンリケタに捕まり、マッキーとフレッキーは機械の中に閉じ込められてしまう。その時、カエルの姿に変えられたハイメが、機械の効果を解くためのスノードームの場所を教えた。ザップがパチンコを打ってスノードームを破壊した。機械の効果は切れ、マッキー達は元の姿に戻った。ハイメは泣きじゃくるミス・パムを抱き締めた。ジップ達は無事に両親と再会する。
映画『アドベンチャー・アイランド』の感想・評価・レビュー
子供の姿に変えられたり動物の姿に変えられたりファンタジー要素がありつつ、家族の絆が感じられる素敵な作品だった。子供だけではなく大人も楽しめるストーリーなので、ぜひ親子で観賞して欲しい。子供の頃は口煩い親が嫌だなと感じるが、この物語を見ていると、愛情を持って子供を叱ることも必要なことなのだと感じられる。ジップ兄弟が子供の姿になった両親と友情を育むのは、現実の世界にはない映画ならではの設定で面白かった。(MIHOシネマ編集部)
旅行先で見かけるとついつい買ってしまう「スノードーム」。この作品の舞台は、まさにスノードームの中に閉じ込められたような世界です。スペインの児童向け作品ということで、子供にも分かりやすく幅広い年代で一緒に楽しめる作品だと感じました。
いたずらの罰としてクリスマスを無しにされてしまう兄弟が、両親と共に向かった島。その島がこのスノードームの中です。
しっかりお金をかけた映像で、見ていて飽きません。ストーリーも面白かったです。(女性 30代)
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