映画『エージェント・スティール』の概要:カート・ラッセル主演、豪華キャスト共演のクライム・コメディ。弟に裏切られ服役していた泥棒が、かつての仲間を集めてヤコブの福音書を盗み出す。二転三転する展開に、最後まで目が離せない。
映画『エージェント・スティール』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:フィルムノワール、アクション、コメディ
監督:ジョナサン・ソボル
キャスト:カート・ラッセル、マット・ディロン、ジェイ・バルシェル、キャサリン・ウィニック etc
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映画『エージェント・スティール』の登場人物(キャスト)
- クランチ(カート・ラッセル)
- 泥棒。通称「運び屋」。弟のニッキーに名前を売られ、警察に捕まった。それ以来泥棒稼業もできず、バイクスタントの事故パフォーマンスで生計を立てている。
- ニッキー(マット・ディロン)
- クランチの弟で、泥棒の常習犯。兄の絵画泥棒に協力したが警察に捕まり、兄の名を売った。欲深く、金儲けに目が無い。ジョルジュ・スーラ作「座る女 背面」の絵画を盗み、保持している。
- フランシー(ジェイ・バルシェル)
- クランチの若き弟子。おっちょこちょいで、嘘がつけない性格。
- パディ(ケネス・ウェルシュ)
- クランチの泥棒仲間。人脈が広く、情報の入手を得意とする、通称「名簿屋」。ヤコブ福音書を検問所から盗み出す依頼を受け、クランチ達と再び仕事に挑む。
- ギー(クリス・ディアマントポロス)
- クランチの泥棒仲間。絵画の贋作制作を得意とする、通称「偽造屋」。その完璧な腕前は同業者からも一目置かれている。
- ローラ(キャサリン・ウィニック)
- クランチが服役後に出会った恋人で、彼にとっての「幸運の女神」。魅力的な女性だが、ニッキーとも距離を縮めているように見えるなど、考えの読めない女性。
- ビック(ジェイソン・ジョーンズ)
- インターポールの捜査官。熱血漢で勢いがあるが、あまり頭が回らない。
- ウィンター(テレンス・スタンプ)
- 絵画好きが高じて、伝説の泥棒となってしまった男。服役中で、無罪放免の条件と引き換えに、ビックの捜査に協力している。芸術品に非常に詳しい。
- オルガ(カミラ・スコット)
- 絵画の鑑定人。過去にパディと恋愛関係にあったが、パディが彼女の姉にも手を出していたため、現在は絶縁状態となっている。
映画『エージェント・スティール』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『エージェント・スティール』のあらすじ【起】
美術品泥棒を生業とするクランチ、パディ、ギーギーは、ワルシャワで絵画を盗もうとしていた。クランチの弟・ニッキーも仲間に引き込み、盗品鑑定のふりをして絵画を偽物とすり替えた。しかしすり替えがばれ、ニッキーが捕まってしまう。ニッキーは自分の釈放と引き換えに、警察にクランチと盗んだ絵画を引き渡す。そのせいでクランチは刑務所に入れられてしまった。
刑務所を出所したクランチは、泥棒としての名声も失い、バイクジャンプで怪我をするというパフォーマンスで生活費を稼いでいた。当時の仲間はクランチから離れ、今は恋人で「幸運の女神」のローラ、クランチを師と仰ぐフランシーの2人と暮らしていた。
ケベック市。インターポールの捜査官ビックと、無罪放免を条件に彼に協力している伝説の絵画泥棒ウィンターは、空港を見張っていた。ニッキーがジョルジュ・スーラ作の絵画「座る女 背面」を盗んだのだ。ニッキーは共犯者との陽動作戦でその場を切り抜けるが、共犯者をも騙して絵画を独り占めしてしまった。
ニッキーの共犯者はクランチの家に押しかけ、一方的にクランチのバイクを持って行ってしまった。ニッキーがスーラの絵を盗んだことを知ったクランチは、もう一度泥棒の仕事をしようと決心する。
映画『エージェント・スティール』のあらすじ【承】
クランチはパディに連絡を取り、フランシーと共に会いに行くが、そこにはニッキーがいた。2人は取っ組み合いを始めるが、結局一緒に仕事をすることになった。パディが牧師と呼ばれる人物から受けた依頼は、「ヤコブの福音書」という異端な伝説の本を手に入れることだった。ヤコブの福音書はヴァンデルーズ美術館から盗まれ、カナダとアメリカの国境検問所で没収されており、これが本物だと鑑定される前に検問所から盗み出すのが仕事だ。一同は情報提供者から、鑑定人のオルガが来る日時を聞き出した。さらに福音書をすり替えるため、美術品の偽造を得意とするかつての仲間・ギーを呼び寄せる。
一方インターポールのビックは、クランチと彼のかつての仲間がケベック市に集結していることを怪しんでいた。ウィンターはクランチに接触する。
クランチ達は作戦を開始する。クランチはあらかじめ購入した本物の美術品に福音書の贋作を仕込み、検問所へ。前科のあるクランチは思惑通り、美術品ごと拘束された。鑑定人オルガと昔恋仲だったパディは、彼女の元を訪れ足止めをする。ニッキーとフランシーは陽動作戦として車を走らせ、ビックの注意を逸らす。ギーは代理の鑑定人と偽って検問所内の保管室に入り、福音書をすり替える。ビックとウィンターは陽動作戦に気付き検問所に戻ったが、クランチは既に美術品が正当に自分の物であることを証明し、福音書が隠された美術品を受け取って検問所を出ていた。
映画『エージェント・スティール』のあらすじ【転】
一同は無事ヤコブの福音書を盗み出し、祝杯を挙げる。ギーはふとモナリザ盗難事件について話し始める。主犯の詐欺師は美術館の大工に「モナリザの微笑」を盗ませたが、本物の絵は大工に預けたままだったそうだ。なぜなら詐欺師が欲しかったのは絵そのものではなく、「モナリザが盗まれた」というニュースが世界に広まることだったからだ。詐欺師はモナリザの贋作を複数人に売りつけ大儲けしたという。
ヤコブの福音書を無事アメリカ国内に持ち込んだが、ニッキーはモナリザの話のように、福音書の贋作をコレクター達に売りつけるアイディアを提案する。しかしギー曰く、贋作を10冊作るには1か月の期間と75万ドルが必要だ。ニッキーはローラを使ってクランチを説得し、それぞれ金を出し合って贋作を売りつける計画を承諾させた。
しかし、実はニッキーには儲けを山分けするつもりはなかった。別の偽造屋を雇って早めに贋作を作らせ、クランチ達に先んじようとしていたのだ。
映画『エージェント・スティール』の結末・ラスト(ネタバレ)
ニッキーは依頼人の牧師に福音書の引き渡しが遅れることを連絡する。しかし牧師には何の話か全く分からないようだった。驚いたニッキーはオルガやヴァンテルーズ美術館にも連絡を取るが、そもそもヤコブの福音書自体が存在しなかったことが判明する。ニッキーはクランチ達に騙されていたのだ。
ニッキーはホテルに急いで戻るが、スーラの絵画を持って逃げようとしたところでビックに逮捕された。クランチはニッキーの部屋をインターポールに通報していたのだ。ウィンターは部屋にあったスーラの絵画を「本物である」と鑑定した。
ニッキーの30万ドルも含めた75万ドルは、ローラが預かっていた。彼女はニッキーの金を使ってクランチの大切なバイクを取り戻し、皆の前に現れる。さらに、クランチは車からスーラの絵画を10枚取り出す。クランチはスーラの絵画の贋作をコレクター達に売りつけるつもりで、パディとギーに手配してもらっていたのだ。しかもその内1枚は本物だった。つまり、インターポールが押収したのは贋作だった。クランチがウィンターに本物をプレゼントするという見返りに、嘘の鑑定をしてくれるよう頼んでいたのだ。
ウィンターはインターポールに協力した見返りに刑務所を出所することになった。出所当日、ウィンターの元に平たい四角い包みが届いていた。出所日であるため検閲されずに渡された包みを見て、ウィンターはにんまり笑うのだった。
映画『エージェント・スティール』の感想・評価・レビュー
なんとなく予想できるようなストーリーではあるが、おもしろかったと思う。特に、ニッキーの鼻を明かして終わったラストが、すっきりとした後味で良かったと思う。
フランシーやビックなど、ちょっと抜けているキャラクターがお茶目でおもしろかった。憎めない人物で、密かに応援しながら見ていた。ニッキーはなぜあんなにも嫌な奴に育ったのか、背景が少しだけ気になった。アクションシーンもそこそこ迫力があって、気軽に見るのにおすすめな作品だと思う。(女性 30代)
カート・ラッセルにマット・ディロン。ベテラン俳優が多数出演している今作。パッケージは『エクスペンダブルズ』のようなアクションを連想させますが、かなり知的で頭を使う作品でした。
開始早々これは面白い!と期待度がかなり高まり、そのままラストまで飽きることなく見終わってしまいました。単純に「盗む」と言うのではなく、騙し合いながら、ものすごく緻密な作戦を練り最後は思いっきりすっきりさせてくれる展開は最高でした。(女性 30代)
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