映画『悪霊喰』あらすじ＆ネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は？

若き司祭アレックスが恩師の死に疑問を持ち、独自に調査をするうちに罪喰い（シン・イーター）の存在を知る。彼にはある計画があった、アレックスは次第にその計画に絡み取られていく。主演ヒース・レジャー

映画『悪霊喰』 作品情報

• 製作年：2003年
• 上映時間：102分
• ジャンル：サスペンス、ホラー
• 監督：ブライアン・ヘルゲランド
• キャスト：ヒース・レジャー、シャニン・ソサモン、ベンノ・フュルマン、ピーター・ウェラー etc…

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映画『悪霊喰』 評価

• 点数：40点／100点
• オススメ度：★★★☆☆
• ストーリー：★★★☆☆
• キャスト起用：★★★☆☆
• 映像技術：★★★☆☆
• 演出：★★☆☆☆
• 設定：★★★☆☆

[miho21]

映画『悪霊喰』 あらすじ（ストーリー解説）

映画『悪霊喰』のあらすじを紹介します。

ニューヨークの教会で奉仕作業を行う若き司祭アレックスのもとに一本の電話がかかってきた。それは父とも慕う恩師ドミニクの死を知らせるものだった。明日にはローマへ向かうという彼の元に精神病院を脱走してきた女性マーラが現れる。自分は彼と一緒にローマに行かなければいけないのだと。その言葉に押し切られたアレックスは共にローマへと飛ぶ。

ローマで遺体となったドミニクを見たアレックスは動揺すると共に妙な痕跡を発見し独自に調査を始める。その痕跡が何かの儀式だと確信したアレックスはついに罪喰い人（シン・イーター）の存在を知る。アレックスの前に現れた罪喰い人はイーサンと名乗り、自分はミケランジェロの時代から生きている、罪喰い人になったきっかけは教会を破門されながらも大聖堂を懸命に作り続けたにもかかわらず工事中の事故で瀕死の自分の兄に告解をしてもらえなかったため自分が罪喰いの儀式を教えてもらったというものだった。

自分の代わりに罪喰い人になって欲しいと頼まれたがマーラと生きていくことを選んだアレックスはこれを拒否する。しかし部屋に戻った彼が見たものは血とひまわりの中で横たわるマーラの姿だった。すでに司祭ではない自分は告解することができない、絶望するアレックスの目に罪喰いのための道具が飛び込んでくる。ためらわず罪喰いの儀式を行ったアレックスはすべてイーサンが仕組んだものだと悟りついに大聖堂で対峙する。その手に罪喰い人を殺すことができる武器を持って。

映画『悪霊喰』 感想・評価・レビュー（ネタバレ）

映画『悪霊喰』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

重要なキーワード「告解」とは何か？

キリスト教徒じゃない人には馴染みのない言葉ですが、カトリック教会で行われる７つの秘蹟（サクラメント）のひとつです。今は「ゆるしの秘蹟」といわれているそうです。

すごく簡単にいうと「自分の犯した罪を聖職者に告白して神様に許してもらうための取次ぎをしてもらう」ということです。臨終に際して告解ができないと地獄に落ちてしまうそうなのでとても重要な役割を果たす儀式なのですね。

何故罪喰い人はアレックスを選んだのか？

物語の冒頭で正体不明の人物たちがアレックスを見てこのように話しています。

「彼は若い」「だが魂はとても古い」

最初罪喰い人イーサンは魂の古さから彼を選んだと思うのですが、彼を幼い頃から観察するうちに自分と数多くの共通点を見つけ自分の後継者にふさわしいと確信したのかもしれませんね、アレックスに自分に似ていると話していますし。

ドミニクの罪とは？

修道士ドミニクは罪喰い人イーサンに罪の告白をするのですがそれが「すまないアレックス」だったのです。死の間際に謝らなければならないほどの罪とは・・・

高額の報酬で罪喰いをするイーサンにドミニクは財産がないのにどうして罪喰いをしたのか尋ねます。その時は友人だからと答えますが。その後「ドミニクはアレックスを売った」と言っています。教会から破門された自分を救ってもらう報酬としてアレックスを罪喰い人にさせるように仕向けたのかもしれませんね。

無信仰の私にとってキリスト教の儀式をテーマにした今作は理解するのが少し難しかったです。自分の罪を神様に許してもらってから死なないと、地獄に落ちてしまうのだとか。そのために「告解」と言う自分と神様の伝達役である聖職者に罪を告白するという行為があるのですが、それを知らなかった私は全てが悪魔祓いや儀式のように見えてよく理解できませんでした。
しかし、アレックスを演じたヒース・レジャーがめちゃくちゃ美しいです。派手な振る舞いをするわけではないのに、しっかりオーラがあり彼の司祭姿を見るだけでも、今作を見る価値があります。（女性 30代）

映画『悪霊喰』 まとめ

「悪霊喰」という邦題をみるとホラー映画のようですが、実際はキリスト教の儀式にまつわるお話でした。あまり馴染みのないテーマなので罪喰いの存在そのものをどうしてそんなに恐れるのか（確かに超自然的なものではありますが）いまいちピンときませんでした。それでも何度も公開延期を余儀なくされた曰く付きの映画なので一種のタブー的な内容なのかもしれません。

何かしらのホラー要素を入れたくて子どもの姿をした悪霊や異教徒の黒覆面の人物などを入れたのでしょうが、黒覆面の人物はいいとして全く物語にからんでこない子どもの悪霊の意味が全く分からなくて気が散ってしまいました。無理に入れなくても良かったのに、そこが残念。

それにしてもヒース・レジャーの司祭姿がすごいです。聖職者でありながらセクシーな雰囲気が漂ってきて思わず見とれてしまいます。彼の演技がもう見ることができないなんて本当に残念です。