映画『アリスVSモンスター・スクワッド』の概要:魔法の鏡が割れたせいで現実世界にやってきた童話の登場人物たちが、死神と戦う姿をコミカルに描いたB級ファンタジーアクション。監督は「グリム・アベンジャーズ」のジェレミー・M・インマン。
映画『アリスVSモンスター・スクワッド』 作品情報
- 製作年:2016年
- 上映時間:90分
- ジャンル:アニメ、ファンタジー
- 監督:ジェレミー・M・インマン
- キャスト:ジョニー・レイ・ディアス、クリスティーナ・リッチャルディ、リンジー・ソーヤー、ニック・プリンシピ etc
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映画『アリスVSモンスター・スクワッド』 評価
- 点数:35点/100点
- オススメ度:★☆☆☆☆
- ストーリー:★☆☆☆☆
- キャスト起用:★☆☆☆☆
- 映像技術:★☆☆☆☆
- 演出:★☆☆☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『アリスVSモンスター・スクワッド』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『アリスVSモンスター・スクワッド』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『アリスVSモンスター・スクワッド』 あらすじ【起・承】
グリム童話の悪役ランペルスティルツキンが魔法の鏡を割ったせいで、童話の世界から現実世界に流れ込む者が続出し始めた。
そして、死神の使者も動き始める。
アリスは「不思議の国」のマッドハッター、トゥイードルディーとトゥイードルダム、「3びきのくま」のゴルディロックス、「ハーメルンの笛吹男」のパイドパイパーと協力して、悪役たちを捕らえ始める。
特殊な力を持つ彼らと協力し、死神と戦うためだった。
そしてオオカミ男、ランペルスティルツキン、青ひげ、人食い魔女を捕らえる。
しかし人食い魔女は、死神を人間の死体に入り込ませる力を持っていた。
やがて人食い魔女はトゥイードルディーを殺して脱走。
死神に恋する魔女は、死神を冥界から人間界へと復活させようとしていたのだ。
やがて死神の使者たちの襲撃が始まる。
余裕がなくなったアリスは、男を操る力を持つ赤の女王ゲルダと、言葉で他人を操れるスティルツキンに爆弾を付け、無理やり仲間にする。
お互いに操ることができない唯一の存在で、恋人同士だったという2人。
檻を監視していたゴルディは青ひげに襲われるが、それをオオカミ男が助ける。
オオカミ男と心を通じ合わせたゴルディは協力関係を結ぶ事に成功し、ゲルダの力で青ひげも仲間に。
映画『アリスVSモンスター・スクワッド』 結末・ラスト(ネタバレ)
スティルツキンは、冥界から出たい死神に頼まれ魔法の鏡を盗んだが、気に入らなかったので割ったと真相を語る。
アリスはハッターを呼び出し、トリップして冥界の様子を見てきてもらうことに。
死神はスティルツキンを使って、悪企みをしているようだった。
戦いの途中でパイパーを助けるためにトゥイードルダムは命を落とし、協力することに嫌気がさしたゲルダは武器庫に侵入。
スティルツキンはゲルダを説得するため、武器庫に向かう。
一方、パイパーは再び魔女を捕らえ、アリスは死神と直接話すことに成功。
仲間たちを助けるため、死神と取引してスティルツキンを売ってしまう。
スティルツキンの前に現れた死神は、冥界の支配権とスティルツキンの体を交換する契約を持ち出す。
武器庫でゲルダを殺害したスティルツキンは、ゲルダの爆弾を起動させる。
同時に青ひげの洗脳が解け、怪我を負ったオオカミ男は凶暴化してゴルディはピンチに。
アリスとハイパー、スティルツキンも危機に陥る。
だが、キスとビンタで正気に戻ったオオカミ男とゴルディが助けに戻り、閉じ込められていたアリスも解放され、生贄にされているパイパーを助けようとする。
スティルツキンの力を借りようとするアリスだったが、一瞬だけ力を取り戻したスティルツキンに操られてしまう。
そしてスティルツキンと死神の取引が成立した瞬間、操られるがままアリスは爆弾のスイッチを押した。
奇跡的に助かったパイパーやオオカミ男、生き返ったトゥイードルディーとトゥイードルダム。
全ては冥界で力を得たスティルツキンの仕業だった。
スティルツキンとゲルダは、冥界で幸せに暮らし始めた。
映画『アリスVSモンスター・スクワッド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『アリスVSモンスター・スクワッド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
有名作品に乗っかったタイトルと内容
夏に公開された「アリス・イン・ワンダーランド2 時間の旅」と、大々的な宣伝をしてヒットを予感させている「スーサイド・スクワッド」の恩恵に預かろうというタイトルの作品。
タイトルだけでなく、DVDパッケージのカラフルな色使いや設定にもそれが表れているのだが、とにかく出来が悪い。
DVDパッケージの中心にいる金髪ツインテールで銃を構えた女の子は、アリスではなく「3びきのくま」に出てくる女の子ゴルディロックス。
タイトルは「アリスVSモンスター・スクワッド」だが、パッケージにアリス役は映っていない。
また、主人公がアリスなのか、ランペルスティルツキンなのかがはっきりしていない。
童話の世界の悪役の数も足りなさすぎるが、ハートの女王には男を操る力、青ひげには殺せば殺すほど強くなる力と妻のナイフ、といった力の持たせ方は独特で面白い。
無名役者と手抜き演出
「アメリカン・マッスル」のニック・プリンシピ以外は、ほとんど無名の役者揃い。
死神軍団との闘い中もぼーっと座っていて被害も受けないマッドハッター、質の悪いコメディアンのような人食い魔女という、無名にも程がある役者ばかり。
年を取りすぎたアリスには変人らしさこそあるが、イメージに合わずにガッカリさせられる。
ストーリー全体にも、これといった山場はない。
ハイパーがピンチになる2つのシーンで、ゴルディロックスとアリスがそれぞれ同じカメラワークとスローモーションで「ハイパー」と叫ぶのは、手抜き感満載で失笑を誘う。
戦いの真っ最中でも、織の中で座っているだけで誰も認識しないマッドハッターや、なぜかランペルスティルツキンに暴力をふるったり助けを求めるアリスには、何が何だかわからなくなる。
完全に『スーサイド・スクワッド』を意識したパッケージ。これはB級感がすごいなと思いながらも少し期待をして鑑賞しました。主人公はアリスだと思っていましたが、私のイメージするアリスとはかなり違っていて結構お年を召している印象。さらに敵であるランプルスティルスキンがめちゃくちゃ出てくるのでこちらが主役なんじゃないかと思ってしまうほど。
ストーリー自体は普通ですが、敵のキャラクターが日本人にはあまり馴染みのない童話に出てくるものなので、設定が少し複雑に感じるかもしれません。(女性 30代)
映画『アリスVSモンスター・スクワッド』 まとめ
グリム童話の「悪魔の名前当て」の悪役ランペルスティルツキンや、イギリス童話「3びきのくま」に出てくるゴルディロックスが出てくる話なので、それらの話を知っているとわかりやすい作品。
他にも「青ひげ」、「ハーメルンの笛吹男」、「不思議の国のアリス」の童話版の話を知っていると良い。
B級映画を専門に扱う会社の作品らしく、有名作品への便乗や適当なストーリー展開にキャスティング。
こういったB級映画好きなら適度に楽しめる作品だが、つまらなさも覚悟したうえで見たい。
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