映画『AVN エイリアンVSニンジャ』の概要:2010年の日本の映画で、戦国時代が舞台。伊賀の下忍である耶麻汰(三元雅芸)や仲間達が、突如現れた飛行船からのエイリアンと対峙していく姿を、仲間の救出と絡め描いていく。
映画『AVN エイリアンVSニンジャ』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:81分
- ジャンル:SF、アクション
- 監督:千葉誠治
- キャスト:三元雅芸、柏原収史、土平ドンペイ、肘井美佳 etc
映画『AVN エイリアンVSニンジャ』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『AVN エイリアンVSニンジャ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『AVN エイリアンVSニンジャ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『AVN エイリアンVSニンジャ』 あらすじ【起・承】
舞台は戦国時代。
武将の争いが激しいこの時代、忍者も一族存続の為に、どの武将につくかが問題であった。
伊賀の下忍である耶麻汰(三元雅芸)は、任務である戦いを終えた後、火に包まれた物体が地上に落下していくのを目撃する。
新しい武器か何かかと懸念するも、分からないまま。
仲間と談笑しながら森の中で過ごした後に、里に戻った耶麻汰は、里の長から命を受ける。
それは先程見た「火の玉」の調査だった。
多くの忍び達が、他の任務で出払っていた事もあり、一緒に向かったメンバーは、陣内(柏原収史)と、寝隅(土平ドンペイ)と、凛林(肘井美佳)であった。
火の塊が落ちたと予測した場所に着いてみると、攻撃の跡らしき物が木に刻まれていたが、人間の仕業とも考えられない様な物であった。
すると、少年がおびえながら隠れていた。話を聞こうと非常食を差し出しながらなだめていると、怪しい音が聞こえ始めた。
突然、仲間達が地中に引きずりこまれ始めた。
急いで支えるが、まるで土の中で何かに食われて溶かされたかの様な姿になってしまう。
残ったメンバーで急いで円陣を組み、敵に備えるが姿は見えない。
一瞬現れた尻尾を切ると、トカゲの様なモンスターが。
一旦引き下がろうと提案するが耶麻汰は渋る。
渋々その場を後にする。
映画『AVN エイリアンVSニンジャ』 結末・ラスト(ネタバレ)
一方、先程地中に引きずり込まれ、半殺しにされた者は、謎の生物が鼻から侵入、寄生されようとする所であった。
一旦、安全かと思える場所に着き、一息ついていた一行は、先程の少年を見つける。
すると、少年はさっきの謎の生物が自分の村を破壊して皆を殺したと泣くのだった。
耶麻汰は皆を殺した化け物から逃げて居ちゃいけないと諭し、一緒に化け物を倒すための罠を作る。
夜になり、気が付くと寝隅の前に化け物が。
引き付けて罠にかけるが、すり抜けた化け物と皆で戦いになる。
切ってもどうやらつなぎ合わせて再生してしまうらしく、仲間も殺されてしまう。
一方、凛林は、色ボケ状態のエイリアンに胸を狙われ、怒りで陣内と連携し、エイリアンの股間を串刺しにする。
安心した矢先、陣内がエイリアンの尾っぽに包まれ連れ去られてしまった。
探しに行こうと闘志を燃やす中、陣内は神社で足から吊るされている状態で目を覚ます。
しかし、周りには腹を食い破られた仲間達の死体が散らばっていた。
自分の喉にも何かが動く違和感があり苦しむ陣内。
1人里に戻ってきた寝隅だが、あたりは食い千切られたかの様な死体の数々。
そしてエイリアンが襲ってきて逃げた寝隅は、陣内が捕らわれていた神社の前で耶麻汰達と再び合流した。
しかし、怯える中で再び現れたエイリアンによって首をはねられ殺されてしまう。
怒った耶麻汰は、エイリアンに陣内の居場所を問うと、神社の前に陣内含めた仲間達が整列していた。
様子がおかしい事に気が付いた耶麻汰は、エイリアンが何かした事に勘付く。
戦う中で、寄生した幼体が出てきたのを見た耶麻汰と凛林は、皆の喉から寄生体を引きずり出す。
その後、同じく刀を構えたエイリアンと戦い、やがて羽根を生やして空へと逃げるエイリアンにしがみつきながら追う。
死闘を繰り広げた耶麻汰は、少年と共に正気を取り戻した陣内と、凛林の待つ場所に戻った。
映画『AVN エイリアンVSニンジャ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『AVN エイリアンVSニンジャ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
動きのキレが鋭い
一番の見所は、コメディ色も兼ねた戦いである。
特に色ボケしたかと思われる、凛林の胸を揉もうと狙ってきたエイリアンに対し、怒った凛林が陣内と連携してエイリアンの股間を狙うシーン。
体を切っても再生するのに、股間を串刺しにされたら滅びるのか?と突っ込み所もあるが、笑いのある戦い方が新鮮。
ただ、全体的に、粘液じみたグロテスクな死体なども多い。
その為、気持ち悪さに耐えられるかどうかの好みも分かれるかもしれない。
エイリアンによって寄生された、陣内や仲間達と戦う時の耶麻汰の刀さばきも見事である。
なかなかキレがあってアクション自体が楽しめる。
内容自体にはそこまで目新しさは無いかもしれないが、アクションの派手さと、キレの良さだけでも観るに値する。
コメディ色もあるアクション
森の中で戦う様子や、舞台設定といい、「和製プレデター」とも言える内容である。
しかし忍者として戦う姿が新鮮であり、アクションシーンに重きを置いているので、特撮ファンや忍者ファンは十分楽しめると思う。
変に光線やCGを使っていないので、技もそれなりに自然に見える。
そこは忍びとしての自然で陰の部分がきちんと守られている感じがする。
欲を言うともう少し、くの一である凛林独特の技や、忍者の小物なども増やして欲しかったと言う気持ちがある。
一瞬で殺されてしまう仲間もいるので、そこはもう少し粘ってもらえた方が良かったとは思う。
全体的にコスチュームも忍者よりSFの衣装に近い気もするので、あまり思い切り忍者を打ち出しきれなかったかなと感じる部分もある。
タイトルから漂うB級感。明らかに着ぐるみと分かるエイリアンから、予算の無さが伝わってきて苦笑い。俳優陣の演技のレベルも低いです。ただ、アクションが予想以上にハイレベルなのには驚きました。大人向けの特撮ヒーローのような作品です。忍者に超人要素を加えたのがニンジャです。決して時代劇ではありません。エイリアンと戦わせるのは面白いと思いますが、正直超人設定は無いほうが良かったと思います。(男性 20代)
『エイリアンVSプレデター』や過去の『エイリアン』シリーズが好きな人は絶対に見てはいけない今作。高度な知能を持つはずのエイリアンがかなりバカバカしく描かれています。そんなエイリアンと戦うのが忍者だというのだから、見る前からB級作品だと分かってはいましたが、想像以上にバカっぽいエイリアンに少し笑ってしまいました。
エイリアンが女性の谷間に夢中になってしまうなんて絶対に有り得ませんが、今作ではそんなシーンも見られます。そして股間を串刺しにされるという衝撃的な展開。エイリアンをあのエイリアンだと考えず、別物として捉えれば面白く見られるかも知れません。(女性 30代)
良い意味で振り切れた作品です。心軽やかな気持ちで鑑賞でき、苦しくなるほど笑いました。エイリアンの造形は、魚介類の怪物のようで本格的です。それなのに、性格は卑猥で憎めません。そんなエイリアンにプロレスの技、ジャーマン・スープレックスをかける映画は、この作品だけだと思います。CGは多少チープな感じがしますが、殺陣がしっかりしていて痛快です。低予算でもきちんと楽しませてくれます。エイリアンとクノイチの戦闘シーンがセクシーで大好きです。(女性 30代)
映画『AVN エイリアンVSニンジャ』 まとめ
最初は特撮物の様な雰囲気が醸し出ているが、忍者の衣装にしては少しハイテクな感じがする。
動きが忍者というよりやはりヒーロー物の様に派手な感じがするところは違和感があるが、それ以外は斬新で良い。
SF物のはずなのに、どこかすごく「粋」な雰囲気が漂っていて見た後もなんだか笑いと楽しさを感じてしまえる作品である。
思いがけない見所は、ヒロイン役の肘井美佳の忍者姿のセクシーさ。
黒髪ロングヘアーと、少しSF風味の衣装がとても映えていて異性同性問わず、つい目を惹かれてしまう。
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