この記事では、映画『アルファヴィル』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『アルファヴィル』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0072525
製作年 | 1965年 |
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上映時間 | 99分 |
ジャンル | SF |
監督 | ジャン=リュック・ゴダール |
キャスト | エディ・コンスタンティーヌ アンナ・カリーナ エイキム・タミロフ ハワード・ヴァーノン |
製作国 | フランス イタリア |
映画『アルファヴィル』の登場人物(キャスト)
- レミー・コーション(エディ・コンスタンティーヌ)
- 左利きの探偵。ある国のシークレット・エージェントとして雇われ、「アルファ60」というコンピューターが人々を支配する都市アルファヴィルに単身潜入する。アルファ60の開発者であるレオナルド・フォン・ブラウン教授の身柄確保と、同じ諜報員のアンリ・ディクソン救出がミッション。
- ナターシャ(アンナ・カリーナ)
- アルファヴィルを作ったブラウン教授の娘。第2級プログラマーという役割を与えられている。他の住人同様アルファヴィルを統括するコンピューター「アルファ60」に管理されているが、レミー・コーションに出会い理性を取り戻していく。
- レオナルド・フォン・ブラウン教授(ハワード・ヴェルノン)
- 巨大コンピューター「アルファ」60を開発した、アルファヴィルの創始者。都市では神のごとく崇め奉られている。
- アンリ・ディクソン(エイキム・タミロフ)
- レミーに先立ってアルファヴィルに送り込まれた秘密諜報員。しかし、アルファ60によってアルファヴィルに取り込まれ、「ミイラ取りがミイラに」という状態になってしまう。
映画『アルファヴィル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アルファヴィル』のあらすじ【起】
コードナンバー003を持つ秘密諜報員レミー・コーションは、地球から9000キロはなれた星雲都市「アルファヴィル」に到着した。彼の任務はレオナルド・フォン・ブラウン教授という人物を捕らえるか、不可能ならば暗殺すること。そして、先に派遣されて消息を絶った諜報員アンリ・ディクソンの行方を探索することだった。
ホテルに着いたレミーは、「フィガロ=プラウダ」誌の記者イヴァン・ジョンソンを名乗りチェックインする。第三級誘惑婦(娼婦)のベアトリスに部屋へ案内された後、誘惑されるがレミーはそれを拒否。すると、浴室に潜んでいた刑事に襲われる。レミーが反撃すると刑事は逃げ出した。
ベアトリスを追い払った後、今度はブラウン教授の娘であるナターシャがやって来る。ナターシャは、レミーの滞在中に世話をするよう当局に命じられてやって来たと告げる。そして、夜に庁舎で行われる歓迎会の催し物にレミーを招待する。レミーはその前にアンリを訪ねるため、彼がいるというエンリコ・フェルミ街の場所をナターシャに教えてもらう。
アルファヴィルには新聞も雑誌もなく、人々は「アルファ60」という巨大コンピューターの命令されるままに動いていた。
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映画『アルファヴィル』のあらすじ【承】
ホテルを出てタクシーに乗り込んだレミーは、途中で「一般意味理論研究所」に向かうナターシャと別れ郵便局に立ち寄る。遠隔通信(電話する)しようと二階に上がると、横の電話ボックスから出て来た刑事に襲われるが、逆にナイフで刺し殺してその場を去る。
19時頃、エンリコ・フェルミ街のハイゼンベルグ大通りにある安ホテル「赤い星」に着いたレミーは、アンリの帰りを待つ。戻って来たアンリはレミーのことを覚えていないようだった。滞納している宿代をレミーに支払ってもらったアンリは、礼も言わずビールと誘惑婦を買って部屋に戻る。
アンリはレミーに、「アルファヴィルに順応できない人間は自殺するか当局に処刑される」と警告する。アンリもすでにアルファ60の洗脳によって廃人同然となっていた。彼が言うに、アルファ60は「昔の社会の巨大プログラマー」で、感情や思想を排した論理だけが通用する社会を築き人間を支配しようとしていた。
アンリは誘惑婦をベッドで愛撫しながら、徐々に意識を失っていく。そして「良心(コンシャス)がアルファ60を自ら破壊させる」という最期の言葉をレミーに残し、枕の下に隠していた一冊の本を託した。
映画『アルファヴィル』のあらすじ【転】
レミーは一般意味理論研究所に向かうタクシーの中で、アンリに渡されたポール・エリュアールの詩集「苦悩の首都」を読む。施設に到着したレミーは、アルファ60によって行われるビデオ講義を聴くナターシャと再会。講義が終わると、二人は催し物が行われる抑止省の庁舎に向かった。
歓迎会場となる大プールではブラウン教授主催の下、論理を疑い感情を持ってしまった思想犯の公開処刑が見世物として催されていた。そこには教授の助手でアルファ60の主任技師、海軍大将なども立ち会っていた。
レミーはエレベーターで話を聞こうと教授を連れ出そうとするが、ボディガード達に殴り倒され逮捕されてしまう。アルファ60の中枢部がある建物に連行されたレミーは、アルファ60の140億ある中枢のひとつ「アルファ5」による尋問を受ける。その後、アルファ60の主任技師がいる別室へ通される。
主任技師の助手達によると、今アルファヴィルでは「大文字オメガ・マイナス」という計画が進行しているらしい。それは外部の銀河系を侵略するため、中枢部にスパイを送り込む破壊工作だった。続いて統合中央局に案内されたレミーは、そこでアルファヴィルと外部の国の戦争が始まったことを聞かされる。
映画『アルファヴィル』の結末・ラスト(ネタバレ)
翌朝レミーがホテルに戻ると、部屋でナターシャが待っていた。アルファヴィルの住人は皆番号で管理されており、彼女の首筋にも「508」の刻印があった。それを見たレミーは、ナターシャに「苦悩の首都」を渡し、彼女は下線が引かれた箇所を読み上げた。
「愛」や「優しさ」など、知らない言葉や禁止されている言葉を読み上げる内に、ナターシャは次第に心を動かされていく。やがてアルファ60の洗脳が解けて来たナターシャは、自分が父親と共に外国から誘拐されて来たことを思い出す。レミーはナターシャを連れてホテルを逃げ出そうとするが、やって来た刑事に捕まり連行されてしまった。
アルファ60に正体を見破られたレミーは再びアルファ5の尋問を受けるが、隙を見て見張っている刑事を射殺。建物から逃亡を図り、ブラウン教授がいる中央宮に向かった。
ブラウン教授はアルファヴィルに残るようレミーに要請するが、レミーは逆に教授を外国へ連れ帰ろうとする。教授が拒否したためレミーは彼を即座に射殺し、アルファ60を破壊。ナターシャと共に、自爆寸前のアルファヴィルを脱出した。ナターシャは生まれて初めてレミーに「愛する」という言葉をかけるのだった。
映画『アルファヴィル』の感想・評価・レビュー
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映画『アルファヴィル』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『アルファヴィル』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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