映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』の作品情報

出典：https://video.unext.jp/title/SID0061750

映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』の登場人物（キャスト）

ジョナサン（ケーシー・シーマスコ）

STORY1『最後のミッション』の主人公。ラッキーボーイだと評判の兵士。将来の夢はディズニーのアニメーターになること。個性的で人気者。

キャプテン（ケビン・コスナー）

STORY1『最後のミッション』に登場。責任感の強いキャプテン。迷信を信じないと言いながら、案外ジンクスに流されやすい。

スタティック（キーファー・サザーランド）

STORY1『最後のミッション』に登場。通信士でジョナサンの親友。

ハロルド（トム・ハリソン）

STORY2『パパはミイラ』の主人公。ミイラ役の俳優。妻が妊娠中である。

ピーター（スコット・コフィー）

STORY3『真夜中の呪文』の主人公。遅刻ばかりしている高校生の男の子。文学的才能を持っている。

ミスター・ビーンズ（クリストファー・ロイド）

STORY3『真夜中の呪文』に登場。ピーターが通う学校の教師。嫌味で高圧的な人物。シェイクスピアを尊敬している。

シンシア（メアリー・スチュアート・マスターソン）

STORY3『真夜中の呪文』に登場。いつもガムを噛んでいる高校生の女の子。見た目は不良少女だがホラーマニアでもある。

映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のネタバレあらすじ（起承転結）

映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のあらすじ【起】

STORY1『最後のミッション』（監督：スティーヴン・スピルバーグ）
第2次大戦中のイギリスで、アメリカ兵たちはB-17爆撃機に乗り込もうとしていた。これが最後のミッションだ。兵士らは、キャプテンがジョナサンを連れていかないつもりなので、口々に不平を言った。

ラッキーボーイのあだ名を持つジョナサンは、他の兵士から「お守り」として慕われている。ジョナサンは絵を描くのが大好きな青年だが、彼が乗る爆撃機はいつもラッキーだというのだ。そこで、キャプテンは皆の意見を聞き入れた。

今回のジョナサンの持ち場は、機体下部のドーム型銃座である。しかし銃座は戦闘中、敵からの攻撃でダメージを受けた。

ジョナサンは他の兵士の元へ戻ろうとするが、ハッチが故障して開かない。そこで着陸するまでの間、一時的にこの狭い空間に閉じ込められることとなった。

B-17爆撃機は帰路に着いている。しかし先ほど攻撃を受けたせいで、車輪を出すことができなかった。今回のケースだと、胴体着陸するしか方法はないだろう。しかし問題が1つ発生する。それは胴体着陸をすると、ジョナサンが閉じ込められている砲塔が押し潰されてしまうことだった。

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2024.11.10

映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のあらすじ【承】

これに気づいたキャプテンは、顔色を変える。もう1度皆で銃座のハッチを開けようとしたが、無理だった。ジョナサンの持ち場からは機体の車輪がよく見えるので、彼も少し前からこの事態に気づいている。ジョナサンはキャプテンに「助けて下さい」と叫んだ。

兵士らは皆、ジョナサンを助けようと必死だ。しかし燃料の残量は、かろうじて着陸できる程しかない。そこで、砲塔にパラシュートを垂らしジョナサンを逃がそうとする。しかし慌てたせいで布が割けてしまった。キャプテンは、絶望的だがジョナサンのことは諦めて、着陸するしかないと判断する。

ジョナサンは親友のスタティックに、自分の妻のことを頼んだ。そしていつも通り紙と鉛筆を手にする。紙には、大きな黄色い車輪の付いたB-17爆撃機の絵を描いた。すると不思議なことに、黄色い車輪が降り機体は通常通り着陸する。

兵士たちは皆、黄色い車輪を見て驚き、急いでジョナサンを救出した。機体から少し離れた場所に避難し、皆で夢見心地のジョナサンを起こす。すると車輪は消えてなくなり、機体の重さで銃座が潰れた。

映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のあらすじ【転】

STORY2『パパはミイラ』（監督：ウィリアム・ディア）
沼地で怪奇映画の撮影が行われていたが、深夜2時になりロケ隊は休憩に入る。休憩中、ミイラ役のハロルドは、今撮っている物語はここで起こった実話なのだと監督から聞かされた。そこへ、ハロルドの妻が急に産気づいたとの情報が入る。慌てたハロルドはミイラの衣装のまま車に乗り込み、妻のいる病院へ向かった。

ハロルドは何人かの人に目撃され、村ではちょっとした騒ぎになった。ハロルドはある民家で目の不自由な老人の世話になるが、そこには本物のミイラが眠っていた。しかし本物のミイラが覚醒し奥の部屋から飛び出してきたので、ハロルドは仰天して逃げる。

遂にハロルドは村人から捕まり、吊るし首にされそうになった。しかしハロルドはそこにあった馬で逃げ、病院へ急ぐ。

ハロルドはミイラの格好で病院へ入るが、妻はすぐに彼が自分の夫だと分かった。ハロルドは、生まれたばかりの女の子を嬉しそうに眺める。

その頃撮影現場には、本物のミイラが現れる。監督をはじめとする撮影スタッフは、ハロルドが戻ってきたのだと勘違いし、撮影を再開した。

映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』の結末・ラスト（ネタバレ）

STORY3『真夜中の呪文』（監督：ロバート・ゼメキス）
ピーターは今日も学校を遅刻した。着席後、彼は不良少女のシンシアに宿題をこっそり渡す。

教師のビーンズは、ピーターとシンシアが全く同じ内容の作文を提出したと指摘する。どちらが盗作したのかと問われ、結局ピーターがシンシアの罪を被った。

その晩シンシアはピーターの家を訪ねた。嫌いな教師ビーンズに、ダルカイトの呪いをかけるためである。この呪いをかけられた人は、3日間しゃっくりが止まらなくなるのだ。

ピーターとシンシアは墓場へ行き、キスをした。その後ビーンズ家の墓で、コウモリの羽、キリギリス、先生の写真、薔薇の水、ビーンズの先祖の指の先を混ぜる。すると突然青い炎が上がり、2人は悲鳴を上げ逃げた。

ビーンズ家に確認に行くと、何とビーンズは死んでいた。怖くなったピーターたちは、彼に蘇生の術をかけ、生き返らせようとする。しかし急いでいたため、用意したビーンズの写真が首の部分で切れてしまった。

ビーンズは胴体と頭が切れた状態で生き返る。自分の頭を抱えたビーンズは、ひたすら逃げるピーターをどこまでも追い詰めた。

映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』の感想・評価・レビュー（ネタバレ）

スティーヴン・スピルバーグが製作したオムニバス形式のファンタジー映画で、どのエピソードにも人間の夢と希望、そして少しの皮肉が込められている。中でも印象的だったのは、戦闘機の車輪が降りず、アニメ風の絵で描かれたタイヤが奇跡的に機体を支える話。荒唐無稽なのに胸を熱くする“スピルバーグ・マジック”を感じた。（30代　男性）

子供の頃に観た記憶がずっと残っていた映画。大人になって改めて観ると、単なるファンタジーではなく「信じることの力」や「人間の優しさ」を描いた深い作品だと気づいた。特に戦争エピソードの結末には涙。現実ではあり得ない“奇跡”が、当時の特撮と音楽によって説得力を持って描かれているのが素晴らしい。（40代　女性）

スピルバーグの感性が凝縮された短編集のような映画。どのエピソードも映像的な驚きと温かい人間味が同居している。子供の想像力、老人の孤独、戦争の悲しみ…テーマはバラバラなのに、どれも“人間賛歌”に行き着くのが印象的。最後に流れるエンドテーマも心に残る。80年代映画の魅力が詰まった一作。（50代　男性）

『世にも不思議なアメージング・ストーリー』は、まさに“スピルバーグ版・トワイライトゾーン”。ホラーではなく“心が温まる不思議”を描いているのが特徴的。特にCG技術が未発達の時代に、アナログな映像でここまで想像力を掻き立てるのは見事。童心をくすぐる、優しいSFファンタジーだった。（20代　女性）

どのエピソードも“奇跡とは何か”を考えさせてくれる。特に印象的だったのは、老画家が描いた戦闘機のイラストが現実になる話。死と隣り合わせの恐怖の中で、絵という希望が現実を変えるという展開が胸を打った。ファンタジーでありながら、戦争の悲惨さを静かに伝えてくる構成が秀逸だった。（30代　男性）

ストーリーごとに監督の作風が異なるのが楽しい。スピルバーグをはじめ、当時のハリウッドを代表するクリエイターたちが“想像力の競演”をしている印象。特撮技術の温かみと、脚本のユーモアが心地よい。『E.T.』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が好きな人には特におすすめの作品。（40代　男性）

どこか懐かしさを感じるファンタジー映画。子供の頃の“信じる心”や“大人の世界への憧れ”が詰まっていて、観るたびに自分の中の純粋さを思い出させてくれる。特に戦闘機のエピソードは涙なしでは観られない。現実的ではないのに、心のどこかで「こんな奇跡があってほしい」と思わせる力がある。（30代　女性）

“奇跡を信じることの尊さ”を描いた映画。戦争を背景にしても、希望の光を見失わない構成が見事だった。80年代特有の照明や音楽がノスタルジックで、まるで夢の中にいるような感覚に包まれる。スピルバーグらしい“希望と再生”のテーマが貫かれていて、観終わると優しい気持ちになれる。（50代　女性）

単なるファンタジーではなく、寓話的で哲学的な作品でもある。戦争、老い、夢、愛、どのテーマも“人間らしさ”で繋がっている。奇跡の裏にある悲しみや喪失を描くことで、ファンタジーがより深く響く。特に音楽の使い方が印象的で、心の奥に残る余韻がある。映画というより“詩”のようだった。（20代　男性）

昔の映画だが、今観ても古びない普遍的なテーマを持っている。現代のVFXでは表現しきれない“手作りの温もり”が画面全体にある。どの話にも「人間を信じたい」という想いが込められていて、観る者を優しく包み込む。ファンタジーでありながらリアリティを感じさせる稀有な作品。（60代　男性）

映画『世にも不思議なアメージング・ストーリー』を見た人におすすめの映画5選

トワイライトゾーン／超次元の体験（1983）

この映画を一言で表すと？

「不思議で少し怖い——人間の“もしも”を描いた究極のオムニバス映画」

どんな話？

往年の名作TVシリーズ『トワイライトゾーン』を、スピルバーグやジョー・ダンテらが映画化。4つの異なる短編で、人間の恐怖・欲望・奇跡が描かれる。子どもの想像力や偏見の恐怖など、現実と幻想の境界を揺るがす物語が展開する。

ここがおすすめ！

『世にも不思議なアメージング・ストーリー』が持つ“不思議さと人間ドラマの融合”を、よりダークに描いた作品。80年代特有の特殊効果と寓話的なテーマが絶妙にマッチ。ファンタジーよりも一歩深い“哲学的な不思議さ”を味わえる。

グレムリン（1984）

この映画を一言で表すと？

「キュートで恐ろしい！80年代を代表する“混沌ファンタジー”」

どんな話？

クリスマスの夜、小さな町に現れた謎の生物“モグワイ”。その可愛らしさに反して、飼い主のルール違反が町を地獄に変えていく——。コメディ、ホラー、ファンタジーが融合したカオスなエンタメ作品。

ここがおすすめ！

スピルバーグ製作総指揮のこの映画は、『アメージング・ストーリー』と同じ“奇想天外な物語の魔法”を持つ。愉快で少し怖く、そしてどこか温かい。80年代映画の空気感をそのまま味わえる名作ファンタジーホラー。

バック・トゥ・ザ・フューチャー（1985）

この映画を一言で表すと？

「過去と未来を駆け抜ける、永遠の“タイムトラベル”エンターテインメント！」

どんな話？

高校生マーティと奇才ドクが、デロリアン型タイムマシンで30年前の世界へ。両親の恋を成就させ、自分の存在を守るために奮闘する。笑いと感動、そしてスリルが完璧に融合したタイムトラベル映画の金字塔。

ここがおすすめ！

スピルバーグの制作チームによる代表的ヒット作。『アメージング・ストーリー』と同様、SFの中に“人間の温かさ”を込めている。家族、友情、夢という普遍的なテーマを、ユーモアと驚きで包んだ不朽の名作。

E.T.（1982）

この映画を一言で表すと？

「少年と異星人の友情が描く、最も優しいSFファンタジー」

どんな話？

地球に取り残された宇宙人E.T.と、少年エリオットの心の交流を描く。言葉を超えた友情が、少年の成長と家族の絆を紡ぎ出す。ファンタジーでありながら、現実の孤独と優しさを感じさせる永遠の名作。

ここがおすすめ！

『アメージング・ストーリー』の“人間の温もり”と“奇跡”というテーマが、そのまま凝縮されている。ジョン・ウィリアムズの音楽とスピルバーグの演出が生み出す感動は、時代を超えて胸に響く。

オーロラの彼方へ（2000）

この映画を一言で表すと？

「時を越えて父と息子が絆を取り戻す、感動のタイムファンタジー」

どんな話？

30年前に亡くなった父と、現在の息子が古い無線機を通じて交信する奇跡。父の死の運命を変えようとする息子の奮闘が、時空を超えて家族の愛を再生させる。サスペンスと感動が絶妙に融合した物語。

ここがおすすめ！

『アメージング・ストーリー』が持つ“奇跡と人間ドラマの融合”をより現代的に描いた作品。タイムトラベルのSF要素と家族愛が見事に噛み合い、ラストには温かな涙がこぼれる。心を癒すファンタジーの傑作。