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映画『アメリカ物語』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『アメリカ物語』の概要:アメリカには猫がいないと信じ、ロシアからニューヨークへ移住してきたネズミ一家の冒険物語。様々な苦労を重ねる移民ネズミたちの姿を通して、自由の国・アメリカの現実を描いているところが面白い。1986年の公開当時、アメリカで大ヒットした作品。

映画『アメリカ物語』の作品情報

アメリカ物語

製作年:1986年
上映時間:81分
ジャンル:アニメ、ファンタジー、アドベンチャー
監督:ドン・ブルース
キャスト:マデリーン・カーン、ドム・デルイーズ、ジョン・フィネガン、エイミー・グリーン etc

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映画『アメリカ物語』の登場人物(キャスト)

ファイベル・マウスビッツ(フィリップ・グラッサー)
ロシアで暮らしていた子ネズミ。猫のいない自由を求め、一家でアメリカへ移住してくる。しかし、旅の途中で家族とはぐれてしまい、ニューヨークをさまようことになる。わんぱくだが、とても賢くて勇気がある。
パパ(ネヘマイア・パーソフ)
ファイベルのパパ。バイオリンが上手で、面白い話をたくさんしてくれる。アメリカには猫がいないと信じている。
ママ(エリカ・ヨーン)
ファイベルのママ。赤ちゃんネズミの育児中で、いつも赤ちゃんを抱いている。
ターニャ(エイミー・グリーン)
ファイベルの姉。パパとママが諦めてからも、ファイベルは必ずどこかで生きていると信じ、弟を必死で探す。
ウォーレン・T・ラット(ジョン・P・フィネガン)
ギャング・ネズミのボスで、猫対策をすると偽って、セレブなネズミから金を巻き上げている。その正体は猫のボス。
アンリ(クリストファー・プラマー)
自由の女神を建設するため、フランスから移住してきた鳩のおじさん。とても親切で、ファイベルを助け、希望を捨てるなと励ましてくれる。
トニー・トッポーニ(パット・ムシック)
悪いネズミの工場に売り飛ばされていた少年ネズミ。ファイベルの兄貴分となり、何かと世話を焼いてくれる。娘ネズミのブリジットに恋をする。
ブリジット(キャシーアン・ブロア)
両親を猫に殺された娘ネズミ。みんなで協力して猫対策をしようと訴えている。ファイベルの両親探しを手伝ってくれる。
タイガー(ドム・デルイーズ)
ウォーレンに捕まったファイベルを助けてくれた猫。肉を食べないので、ネズミ捕りにも興味がない。ファイベルと友達になってくれる。
ガッシー・マウスハイマー(マデリーン・カーン)
ニューヨークで1番金持ちのネズミ夫人。市会議員より行動力があり、ネズミたちのリーダーとなって、ニューヨークから猫を追い出す作戦を決行する。

映画『アメリカ物語』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アメリカ物語』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アメリカ物語』のあらすじ【起】

1885年、雪深いロシアの町で暮らすネズミの一家のマウスビッツ家では、パパとママが子供たちにプレゼントを用意していた。姉のターニャは赤いスカーフ、そして弟のファイベルは祖父の代から伝わる帽子をもらい、いつものようにパパから楽しい話を聞かせてもらう。今晩のパパの話は、猫も怖がって逃げたという大ネズミの話だった。

猫の話をママが嫌がったので、パパは「アメリカには猫がいないんだ」という話に切り替える。猫の襲撃に怯えて暮らすロシアのネズミたちにとって、猫のいないアメリカは、まさに夢の国だった。

その夜、凶暴な猫の集団の襲撃があり、町は壊滅状態となる。家を失ったマウスビッツ一家は、アメリカへの移住を決意する。

ドイツの港からアメリカ行きの船に乗った一家は、様々な国のネズミたちと共に、船底に隠れる。長旅に退屈し始めたファイベルは、パパから樽に入ったニシンを見せてもらい、海にはいろんな種類の魚がいることを知る。

もう少しでアメリカという所まで来て、船は嵐に襲われる。船底にいれば安全だったが、風で階段上の扉が開いているのを見たファイベルは、甲板へ出て、いろんな魚を見てみたいという好奇心を抑えきれなくなる。パパが止めるのも聞かず、ファイベルは帽子が飛んでしまったと嘘をついて、甲板へ出る。そして、大波にさらわれてしまう。

映画『アメリカ物語』のあらすじ【承】

マウスビッツ一家は無事にニューヨークへ到着し、移民局で入国審査を受ける。しかし、ファイベルがいないので、一家の表情は暗かった。

一方、海に投げ出されたファイベルは、幸いにも空き瓶の中に入り込み、ニューヨークの港へ流れ着いていた。ファイベルは、親切な鳩のアンリに救われ、アメリカへ上陸する。アンリは、自由の女神を建設するためにフランスからやってきた移民鳩だった。ファイベルは家族との再会を諦めていたが、アンリに「希望を捨てるな!」と励まされ、元気を取り戻す。アンリは自由の女神を建てないといけないので、代わりの鳩がファイベルを移民局まで連れて行ってくれる。

移民局の前をウロついていたファイベルは、この界隈を仕切っているウォーレンというギャング・ネズミのアジトに迷い込む。ウォーレンは、ファイベルを売り飛ばして金儲けしようと企み、両親の居所を知っていると嘘をついて、ファイベルを連れ出す。

子ネズミを工場で働かせている悪徳ネズミに売られてしまったファイベルは、他の子ネズミたちと共に、高い塔の上に監禁される。その夜、ファイベルはトニーという年上のネズミと友達になり、一緒に塔から逃げる。ファイベルは何とか逃げられたが、トニーとはぐれてしまう。

行くあてもなくニューヨークの街をさまよっていたファイベルは、バイオリンの音色を聴いて、パパだと思い込む。ファイベルのパパはバイオリンが得意で、暇があるとバイオリンを弾いていた。しかし、それはレコードの音で、人間に見つかったファイベルは、2階の窓から外へ放り出される。

その後、ファイベルはトニーと再会し、ネズミの市場へ行く。市場では、ブリジットという娘ネズミが、「みんなで力を合わせて猫を何とかしましょう!」と演説していた。そこへ猫の集団が現れ、市場はパニックになる。アメリカにも猫がいると知り、ファイベルはとても驚く。

映画『アメリカ物語』のあらすじ【転】

トニーとファイベルはブリジットと仲良くなり、彼女に両親のことを相談する。ブリジットは、顔の広い市会議員なら知っているかもしれないと考え、2人を彼の所へ連れて行ってくれる。しかし、市会議員もマウスビッツ一家のことは知らなかった。

ちょうどそこへ、上流階級ネズミのガッシー夫人がやってくる。ガッシー夫人は、ネズミの集会を開いて、猫対策を考えたいと市会議員に申し出る。ガッシー夫人は、少々高慢ちきなネズミだったが、選挙のことしか考えていない市会議員よりは頼りになりそうだった。

その夜、ファイベルはブリジットの家に泊めてもらう。ファイベルは月を見上げながら、家族を想って歌を歌う。ちょうど同じ頃、ターニャもファイベルのことを想い、歌を歌っていた。パパとママは諦めていたが、ターニャだけは、きっとファイベルはどこかで生きていると信じていた。

翌日、ニューヨークの公園の一角で、ネズミたちの集会が開かれる。上流階級のネズミも貧しいネズミも、みんなで協力して猫を退治しようというガッシー夫人の意見に大賛成だったが、具体的な作戦が浮かばない。そんな中、ファイベルがうまいアイデアを思いつき、ガッシー夫人にその作戦を耳打ちする。ガッシー夫人はそれを名案だと考え、ファイベルの作戦が実行されることになる。

その夜、ネズミたちは波止場の閉鎖された博物館に集合し、大きなオブジェのようなものを作り始める。寝坊してしまったトニーとファイベルは、大急ぎで波止場へ向かっていた。しかし、下水溝からバイオリンの音が聞こえてきたので、ファイベルはパパかもしれないと思って、1人で中へ入ってしまう。

映画『アメリカ物語』の結末・ラスト(ネタバレ)

下水溝の中には猫たちの溜まり場があり、そこでバイオリンを弾いていたのはギャング・ネズミのウォーレンだった。実はウォーレンは猫のボスで、金持ちネズミから金を搾取するため、ネズミに化けていたのだ。その秘密を知ってしまったファイベルは、猫たちに捕まり、檻に入れられてしまう。

ファイベルの見張り役をしていたタイガーは、家族とはぐれてしまった猫で、パパとママを探したいというファイベルに同情してくれる。しかもタイガーは肉を食べない平和主義者で、ファイベルと友達になり、彼を逃がしてくれる。ウォーレンたちはファイベルを追いかけて波止場へ向かい、タイガーはファイベルを逃した罪で組織をクビにされる。

ファイベルは波止場まで必死で走り、寝坊していたネズミたちを起こす。秘密兵器は午前6時きっかりに動かす予定になっていたが、慌てたネズミたちは、6時5分前に秘密兵器を発動させてしまう。そこへ、ファイベルを追ってきたウォーレン一味が到着する。ウォーレンの正体が猫だと知り、ネズミたちは怒り出す。ウォーレンは不敵に笑い、博物館に火を放つ。そうこうしているうちに、6時を知らせる船の汽笛が鳴り始める。

ところが、今度は秘密兵器を止めるために繋いだロープが切れず、なかなか秘密兵器が動き出さない。賢いファイベルは、火を使ってロープを切るが、その場で気絶してしまう。

ネズミたちの作った秘密兵器とは、猫を追いかける大ネズミだった。恐ろしい姿の大ネズミに驚いた猫たちは、波止場から海に飛び込み、香港行きの船でニューヨークを離れていく。ファイベルの作戦は大成功だった。

しかし、炎の中で気絶していたファイベルは、消火活動の水に流され、行方不明になってしまう。孤児たちが集まるスラム街にたどり着いたファイベルは、両親を探すのを諦め、そこで一夜を過ごす。

翌朝、ファイベルは朝靄の中で、自分を呼ぶ声とバイオリンの音を聞く。昨日の騒ぎの中でトニーやブリジットと出会い、ファイベルが生きていると知ったパパたちは、タイガーの背中に乗せてもらい、ファイベルを探していた。そして、ついにファイベルは家族と感動の再会を果たす。ロシアでは大きすぎたファイベルの帽子も、今ではぴったりになっていた。その後、みんなは鳩に乗って空を飛び、アンリが完成させた自由の女神を見せてもらう。一人前のアメリカ人になったファイベルは、自由な未来に胸を膨らませるのだった。

映画『アメリカ物語』の感想・評価・レビュー

スティーブン・スピルバーグの初の長編アニメーション、製作総指揮作品。ただのアニメ作品として見たらハラハラドキドキで面白いと思います。しかし、アメリカが作ったということを考えるとこの「ネズミ」たちは何をイメージして描かれたのか、少し違和感を感じてしまう作品でした。
アメリカには「猫」がいないと信じて、ロシアから海を渡って移民となったネズミたち。ネズミたちの個性豊かなキャラクターがとても可愛いのですが、妙にアメリカ感を出してくるのがすごく違和感でした。(女性 30代)


アメリカ移住をモチーフにした子ネズミファイベルの冒険譚。
船旅の最中で嵐にさらわれ、家族と離れ離れになったファイベルは何とかアメリカの地へたどり着き、仲間との出会いや悪党や天敵の猫たちの脅威に襲われながらも、あきらめずに家族との再会を目指し、ラストの黄金のように輝く日の光の中での再会する場面は印象的である。
監督のドン・ブルースはディズニー出身ということもあり、アニメーションとしての質も高い。(男性 20代)

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