2006年のアメリカ映画、テネシー州で実際に起こったと記録されている“ベル・ウィッチ事件”という魔女伝説を元に作られた作品。監督はコートニー・ソロモン、出演はドナルド・サザーランド。
映画『アメリカン・ホーンティング』 作品情報
- 製作年:2006年
- 上映時間:83分
- ジャンル:ホラー
- 監督:コート二ー・ソロモン
- キャスト:レイチェル・ハード=ウッド、ドナルド・サザーランド、シシー・スペイセク、ジェームズ・ダーシー、マシュー・マーシュ etc…
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映画『アメリカン・ホーンティング』 評価
- 点数:25点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★☆☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『アメリカン・ホーンティング』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『アメリカン・ホーンティング』のあらすじを紹介します。
霊による殺人の事例は米国で一件しか報告されていない、これは事実に基づいた祟りの話。
2006年テネシー州レッドリバー、雪の積もった森の中を逃げまどう女の子はようやく自宅に入ったが窓を破られてしまう。そばにあったペーパーナイフを持って女の子は自室に籠った、ドンドンと叩かれる扉に怯えるが突然それは止まる。おそるおそる扉に近づく女の子は横に立てかけてある鏡に白いドレスの霊が映ったことでパニックを起こして絶叫する。そこで目が覚めた、それを必死で抱きしめる母親は娘が落ち着いたのを見計らって屋根裏で見つけた壊れた人形と古い手紙を読みだした。家族の秘密を伝える時だと書きだしに興味をそそられる母親。
1817年テネシー州レッドリバー、ケイト・バッツは自分の土地をジョン・ベルに奪われたと裁判員に訴えていた。ジョン・ベルの言い分は彼女に使用人のサミュエルと100ドルを貸した代わりに土地を使用しただけだという。だがバッツは20%もの利子をつけられたと反論、裁判員は“これは教会法では高利で違法なので土地をバッツに返す事”を決定。だが土地で得た利益はベル氏のものだと決定したことでバッツは激昂してベル氏に呪いの言葉を吐く。“教会の罰は済んだけれど私の罰はこれから、そのうち闇の世界がお前と大切な娘を包み込む”と。そして1818年の春に異変が起こり始める。
映画『アメリカン・ホーンティング』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『アメリカン・ホーンティング』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
一家に襲いかかった恐怖の出来事
ベル氏は隣人のジョンストン氏と息子と共に森に狩りに出かけます、そこで鹿を見つけて追いかけます。鹿を見失ったベル氏は突然大きな黒い狼に襲われる幻を見るのですがそこから恐怖の日々が始まります。実際のベル・ウィッチ事件でも“犬のような生き物”を目撃したところから一連の事件が始まります。
そしてある夜妻は奇妙な物音で目覚めますが隣に寝ているはずの夫がいません、仕方なく一人で2階へと途中に夫がいました。ベル氏も物音を聞いていました、初めて聞いたと気味悪がる妻に私は3度目だと答えるベル氏。君はなかなか目が覚めないからとベル氏は言うのですがそれがラストの伏線になっているとはこの時は思いもよりませんでした。
ベッツィへの攻撃はすさまじく家から離せば大丈夫かもと他の場所に移してもそれは続きます。ですが弱り切ったベル氏がバッツのもとに行って呪いを解いてくれと直接頼みに行ったあとから攻撃の矛先はベル氏に向かいます。
度重なるポルターガイスト現象の中でそれは自分のことを“かつて幸せだったもの”だと答えています、そしてその現象はジョン・ベルの死と共に終わりを告げます。ベル氏の死の直前呆然とたたずむ夫人のもとへそれがやってきて“お前は真実を知っている”とささやきます、そして夫人はあることを思い出すのです。
実際に起きた祟りによる殺人事件ということですが、こういった事例はなんとも信じ難く賛否両論あるでしょう。終始重苦しい空気が漂っていて、怖さや不気味さを醸し出していましたが、ストーリー自体は人間に潜む闇や、精神的な描写が多いので理解するのはそれほど難しくなく、怖さもあまり無いでしょう。
ラストの展開は怖さよりも悲しみを強く感じました。何かひとつ違った選択をしていれば、別の行動を取っていればと無念や後悔を感じさせる終わり方です。(女性 30代)
映画『アメリカン・ホーンティング』 まとめ
ケイト・バッツは呪いを解いてくれと懇願してきたベル氏を意外にも憐みの目で見つめています、そして“私は呪っていないよ、自分で自分を呪ったんだ”と告げます。ベル氏は信じられないという顔をしつつ森の中でピストル自殺をしようとしますが謎の声に“まだだよ”と言われ絶望してしまいます。そこから訳が分からなくなりますがだんだん呪いの本質、人の業の深さが分かってきます。家族に隠された秘密・真実を目の当たりにするのはかなり辛いです。
最後は本当に悲しみや憤りの感情が入り乱れる複雑なものでした、そして歴史は繰り返される・・そんな言葉がぴったりです。きっと最後のベッツィは自分と同じ目に遭いそうになっているジェーンに警告したかったのではないかなと思います。
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