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映画『ANNA/アナ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ANNA/アナ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ANNA/アナ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ANNA/アナ』の結末までのストーリー
  • 『ANNA/アナ』を見た感想・レビュー
  • 『ANNA/アナ』を見た人におすすめの映画5選

映画『ANNA/アナ』の作品情報

ANNA/アナ

製作年:2019年
上映時間:119分
ジャンル:アクション
監督:リュック・ベッソン
キャスト:サッシャ・ルス、ルーク・エヴァンス、キリアン・マーフィ、ヘレン・ミレン etc

映画『ANNA/アナ』の登場人物(キャスト)

アナ・ポリアトワ(サッシャ・ルス)
KGBのスパイ。かつては士官学校に在籍していたが、17歳の時に両親が事故死し退学。ホームレスだったところをゴロツキのペーチャに拾われ苦しい生活をしていたが、改めて海軍へ志願書を提出したところ、経歴に目を付けたアレクセイによってKGBへ誘われる。頭脳明晰で強靭な精神力を持ち、CIAに二重スパイとして囲われた際も機転を利かす。アレクセイと恋仲だがレナードとも惹かれ合い、モデル仲間のモードとも恋人として振る舞っている。
アレクセイ・チェンコフ(ルーク・エヴァンス)
KGBエージェント。アナの経歴に目を付け、スパイとして育てる。やがて彼女と思いを通わせるも、KGB長官ワシリエフ暗殺以降音信不通になる。
オルガ(ヘレン・ミレン)
KGBエージェント。アレクセイの上司。アナの採用に否定的だったが、彼女の知識量に感心し手元に置くようになる。彼女がCIAと接触したことを知るが…
レナード・ミラー(キリアン・マーフィ)
CIAエージェント。アナと出会う5年前、ワシリエフの命令でモスクワにいた9人の部下を失った。監視カメラに映ったアナを、バックの持ち方で一連の暗殺の実行犯と見抜き、ワシリエフへの報復のため二重スパイに起用する。やがてアナと恋に落ちる。

映画『ANNA/アナ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ANNA/アナ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ANNA/アナ』のあらすじ【起】

1985年、モスクワ。市内に潜伏するCIAの諜報員らは、KGB長官ワシリエフの命で一斉に捕らえられた。後日、ニューヨークにいるCIAのレナードの元へ、捕らえられた部下達の生首が届けられた。

5年後、1990年11月。モデル事務所を経営している男は、ロシアにあるマーケットを訪れた。彼は土産物のマトリョーシカを売っていた売り子の女性に目を付け、声をかけた。彼女は生物学科の学生で、名前をアナと言った。男はビザも寮も手配すると約束し、彼女をパリへ連れ帰った。

デビュー前にも関わらず、アナの評判は非常に高かった。ダイヤの原石として担ぎ上げられた彼女は多くの新人モデルが暮らす寮を案内され、翌日から撮影を開始した。目まぐるしい初日を終え帰宅したアナは、同居人であるレズビアンのモデル・モードと体を重ねた。

数後日、事務所を経営している男は、アナに共同経営者のオレグ・フィレンコフを紹介した。ロシア出身のアナとオレグはすぐに距離を縮め交際を始めた。しかし、アナは2ヶ月経っても体の関係を拒み、オレグのことをもっと知りたいと迫った。根負けしたオレグはモデル事務所経営の裏で武器商人をしているという真実を告げ、それを聞いたアナは容赦なく彼を撃ち殺した。

3年前。ホームレスだったアナはペーチャというごろつきに拾われ、彼の暴力に耐えながら暮らしていた。ペーチャは海軍を志望するアナを馬鹿にし、彼女をATM強盗に連れ回した。強盗に失敗し帰宅した二人の前に、KGBのエージェントであるアレクセイが姿を現した。彼はアナの経歴に目を付け、エージェントとして彼女を誘った。ペーチャを撃ち殺したアレクセイに怯える様子のないアナは、5年間の訓練と任務に耐えたら自由にするという彼の言葉を信じKGBに入った。

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映画『ANNA/アナ』のあらすじ【承】

3年後。アナはオレグ殺害の容疑者としてレナードの前に連れて来られていたが、彼女のアリバイは完璧ですぐに開放された。

6ヶ月前。アレクセイは、上司のオルガの前に訓練を終えたアナを連れていった。オルガはハニー・トラップ以外使えないと言いアナの採用を見送ろうとしたが、彼女の記憶力と知識量に驚き試験採用した。

オルガとアレクセイは市内での実地試験として、5分以内にレストランにいるターゲットから携帯を奪って来るよう命じた。ターゲットに銃を向けたアナだったが、持たされた銃には弾が入っていなかった。アナは肉弾戦でターゲットの周りを囲む手下達を殲滅し、なんとか携帯を奪って店の外へ脱出した。5時間後、アナはオルガの元へ携帯を持って戻った。

晴れて新居を宛がわれたアナは、アレクセイからディナーの誘いを受けるも、次の任務に備え資料を読むと言って断った。それからすぐに、アナはマーケットでマトリョーシカ売りに扮しモデルにスカウトされた。

現在、アナはオリガへCAIから事情聴取を受けたと報告。オリガは「嘘は必ずばれる」と忠告した。仕事を終え帰宅したアナの元を訪れたアレクセイは、激しく彼女と交わった。

その週の日曜日、アレクセイとオリガは、ワシリエフの前へアナを連れて行った。5年経つので組織を抜けたいと言い出したアナは、ワシリエフから「死ぬまで国家に奉仕しろ」と言い切られ絶望した。

アナと同じくモデル業で大金を稼いだモードは、彼女と暮らす新居に浮かれていた。しかし、そんな興奮をよそに散歩へ出たアナは、アレクセイへ電話をすると、5年我慢しろと嘯いた彼へ自由になる方法を見つけた時は味方してくれるよう願った。

映画『ANNA/アナ』のあらすじ【転】

モデルの撮影を放棄し仕事のためオリガの元へ向かったアナは、次なるターゲットであるドイツ人外交官、ヴュルテンベルクのいるホテルを目指した。娼婦になりすまして彼の滞在するホテルへ向かったアナは、奪ったアタッシュケースをオリガへ渡した。しかし、キーとなる彼の人差し指を忘れた上に腕時計も置いてきてしまったアナは、ミスは挽回したが「わたし疲れちゃって」と涙を流した。オリガはアナへ1週間の休暇をやった。

モードとのバケーションから帰ったアナは仕事に復帰し、再びワシリエフに呼び出された。アレクセイ同席の中ワシリエフとチェスをしていたアナは、おもむろに銃を取り出すとワシリエフを撃ち殺した。

6ヶ月前。ホテルでヴュルテンベルクへ銃を向けたアナだったが、銃は空砲だった。彼女はすぐさま室内に隠れていたレナードに捕まり、彼はアナに二重スパイを依頼した。選択肢のないアナは、1年間の任期で自由になることとハワイへの移住を条件に引き受けた。アナは、バハマでの休暇中もレナードとコンタクトを取っており、二人は密かに惹かれ合った。

しばらくして、レナードは3年かけて計画したというワシリエフ暗殺計画にアナを抜擢した。この仕事を終えたら自由にしていいと言われたアナは引き受けた。

現在、ワシリエフを始末したアナは驚愕するアレクセイを眠らせ、救出に来たレナードの車を目指した。意識を取り戻したアレクセイによるエマージェンシーコールで、KGB内部は厳戒態勢に入る。同志を撃ちながら脱出を図るアナだったが、レナードは彼女と合流できず現場を去った。

映画『ANNA/アナ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ニューヨークに戻った大手柄のレナードは、同僚達からアナは死んだだろうと言われていた。しかし、そんな彼の元にアナからメールが届き、レナードは指定されたカフェへと急いだ。

大勢の味方の監視を付け約束の場所に到着したレナードだったが、彼が座ったカフェテラスにはアレクセイの姿もあった。KGBとCIA双方が緊迫した状況へ、遂にアナが姿を現した。彼女はそれぞれから奪った機密データを返還し、「あなたたちは私に生きる意味をくれた」と感謝し二人へ別れを告げた。

公園を去ろうとしたアナに激昂したオルガは、監視していたバンを飛び出して彼女を撃った。彼女を助けようと立ち上がったアレクセイとレナードだったが、二人は仲間に連れられ抗争に発展せず済んだ。

3ヶ月前。休暇明けのアナは、オルガにCIAと接触したことを見抜かれていた。オルガは、CIAからの情報を全て開示する条件で「あなたのことは我が子のようにわかるの。今はこの件をここだけの秘密にする」と言い、彼女を“自由”にするための策を練った。ワシリエフ殺害時も、アナは全てを把握していたオルガの車で逃走していた。

公園のベンチ脇で倒れるアナは、隙を見て逃げ出し防弾チョッキを処分して人混みに紛れた。

次期長官になったオルガは、予期せぬアナからのビデオメッセージを発見した。アナは万一の保険として二人での会話を録音しており、用意周到な彼女に感心したオリガは約束通りアナの記録を全て抹消した。

映画『ANNA/アナ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

個人的には好みど真ん中の映画だった。

アレクセイとレナードと体の関係を持って信頼関係を強める場面に対しては、“女の武器”なんて所詮そんなものかと落胆したが、強くてかっこよくて知的な女スパイというキャラクターはとても好感を持った。

リュック・ベッソンのアクション映画はいつも気持ちが良い。それ故に「いつも通り」の既視感は否めないが、軽い気持ちで観ることのできるシンプルな映画である。かっこいい女性の躍動的で圧倒的なアクションあり、恋と殺しの駆け引きありで満足だった。(MIHOシネマ編集部)


ただのスパイアクションかと思いきや、二重スパイ、三重スパイと話が複雑に絡み合っていて面白かったです。アナが自分の未来を自分で切り開くために奮闘する姿がかっこよかった!女性が主役のこういうアクション映画、もっと増えてほしいです。(30代 女性)


最初はテンポがゆったりしているかと思ったけど、時間軸を何度も行き来する構成がクセになる。ラストのアナの逆転劇は見事でした。美しく冷酷なアナを演じたサッシャ・ルスの存在感が素晴らしい。リュック・ベッソン節が随所に光る作品。(40代 男性)


アクションだけじゃなく、心理戦や裏切りも巧妙に織り交ぜられていて、ただの派手な映画じゃないところが良かったです。アナの強さと脆さのバランスもリアルで、ラストまで目が離せませんでした。女性が主役でもしっかりスリリングな映画、貴重です。(50代 女性)


アナが生き残るためにCIAとKGBの間を巧みに泳ぎ、最終的に全員を手玉に取る姿が爽快でした。何度も裏切られながらも希望を捨てない彼女の強さに感動。スパイ映画が好きな人はもちろん、ヒロインものが好きな人にもおすすめしたい!(20代 女性)


一見普通のモデルのように見えるアナが、実は殺しのプロというギャップにやられました。アクションもリアルで、特にレストランでのバトルは映画史に残るレベルだと思います。重厚な人間関係と裏切りの連続、最後のどんでん返しまで最高でした。(30代 男性)


時間軸を操る演出が効果的で、何度も「そうだったのか!」と驚かされました。アナの人生のハンドルを自分で握ろうとするテーマに胸を打たれました。単なるスパイものではなく、女性の生き方を描いた映画としても見ごたえありです。(40代 女性)


スパイ映画なのに女性主人公がこれほどまでに主体的なのが新鮮でした。アナは単なる被害者ではなく、自分の頭で考え、戦い、自由を掴み取るヒロイン。裏切りの連鎖をクールに切り抜ける彼女の姿に、観る側も勇気をもらえました。(50代 男性)


アクションもスタイリッシュだし、スパイ同士の裏切り合いもドキドキでした。最後まで誰を信じていいかわからない緊張感がたまらなかった。アナが自分自身を守り抜くために一か八かの賭けに出る姿に、めっちゃ惚れました!(10代 女性)


ラストでアナがKGBとCIAの両方を手玉に取った瞬間、「これはただのスパイ映画じゃないな」と唸りました。誰にも支配されず、自由を勝ち取った彼女に拍手を送りたい。リュック・ベッソンらしいスタイリッシュさと、ドラマ性が見事に融合した傑作です。(60代 男性)

映画『ANNA/アナ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ANNA/アナ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

アトミック・ブロンド

この映画を一言で表すと?

「冷戦下のベルリンで、美しくも危険なスパイが暴れまわるスタイリッシュ・アクション」

どんな話?

冷戦時代のベルリンを舞台に、MI6の女性エージェントが、二重スパイをめぐる陰謀に巻き込まれていくサスペンスアクション。圧巻のアクションと複雑な裏切り劇が交錯し、緊張感あふれる展開が続きます。

ここがおすすめ!

シャーリーズ・セロンのクールで激しいアクションが圧巻。『ANNA/アナ』が好きな人なら、スタイリッシュな映像と二転三転するスパイゲームの緊張感にどっぷりハマれるはずです!

レッド・スパロー

この映画を一言で表すと?

「美貌と頭脳を武器に国家に仕える、悲しきスパイの物語」

どんな話?

ロシアの元バレリーナがスパイ養成機関「スパロー・スクール」に送り込まれ、体と心を武器に諜報活動に身を投じるダークなスパイ映画。国家と自分の間で揺れる主人公の葛藤がリアルに描かれます。

ここがおすすめ!

ジェニファー・ローレンスが魅せる繊細な演技と、冷徹なスパイの世界観が魅力。『ANNA/アナ』のように「自分の運命を自分で切り開こうとする」女性の強さに共感した人には必見です。

ニキータ

この映画を一言で表すと?

「犯罪者から暗殺者へ。運命を背負った女性の生き様」

どんな話?

凶悪犯だった少女ニキータが、政府の秘密機関により暗殺者として育てられ、次第に自由を求めてもがく姿を描くアクション・サスペンス。リュック・ベッソン監督が描く、強くも儚い女性像が印象的です。

ここがおすすめ!

『ANNA/アナ』と同じくリュック・ベッソン監督作。裏社会に巻き込まれながらも、自分自身を取り戻そうとする女性の姿に胸を打たれます。スタイリッシュなアクションと切ないドラマの融合が魅力!

ソルト

この映画を一言で表すと?

「自らの正体を追い求め、世界を敵に回す女スパイの逃亡劇」

どんな話?

CIAのエージェントがロシアの二重スパイと疑われ、無実を証明するため逃亡を始めるスパイアクション。真実を追う中で明らかになる驚愕の事実に、観る者も翻弄されます。

ここがおすすめ!

アンジェリーナ・ジョリー主演の超絶アクションが見どころ。『ANNA/アナ』の「裏切り」「正体不明」「強い女性主人公」要素が好きな方にはドンピシャの一本です。

コロンビアーナ

この映画を一言で表すと?

「家族を奪われた少女が、美しき暗殺者へと成長する復讐劇」

どんな話?

幼い頃に家族を殺された少女が、冷酷な殺し屋へと育ち、復讐のために裏社会を駆け抜けるアクション映画。美しさと凄みを併せ持つ主人公の生き様が胸を打ちます。

ここがおすすめ!

リュック・ベッソン原案の、スピーディーでスタイリッシュな復讐劇。『ANNA/アナ』同様、「闘う女性」が主役の痛快なサスペンスアクションを楽しみたい方におすすめです!

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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