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映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のネタバレ・あらすじ・考察・解説

この記事では、映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説し、この映画の疑問や謎をわかりやすく考察・解説しています。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2019年
上映時間 89分
ジャンル アニメ
ロマンス
ファンタジー
監督 増井壮一
キャスト 石川界人
瀬戸麻沙美
水瀬いのり
東山奈央
製作国 日本

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の登場人物(キャスト)

梓川咲太(石川界人)
高校2年生。親しい相手に対しては真摯に向き合う優しさを持っている。突然現れた翔子と一緒に暮らすことになる。翔子に翻弄され、恋人の麻衣との関係もぎくしゃくしてしまう。なぜ大人の翔子が自分の前に現れたのかを調べ始める。
桜島麻衣(瀬戸麻沙美)
咲太の恋人。ちょっと女王様気質だが、恋愛関係にはわりと初心で、年上ぶっては自爆する事もある。また芸能人であり、仕事と学業の両立に忙しい日々を送る。突然現れた翔子に困惑する。
牧之原翔子(水瀬いのり)
中学生の翔子は、素直で真面目な性格である。少々内気で、中々自分の意見が言えないため、拾った猫を飼いたいと両親に言い出す事が出来ずにいる。
大人の翔子は、いたずらっぽく天真爛漫であり、飄々とした立ち振る舞いながらも優しさに満ちている。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のネタバレ・あらすじ(起承転結)

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のあらすじ【起】

高校生の咲太は先輩の麻衣と付き合っている。咲太と麻衣が家で夕飯を食べようとした時、突然翔子という大人の女性が現れ、咲太は混乱する。なぜなら、咲太の知っている翔子は中学生であるからだ。

麻衣の怒りを宥めながらも、翔子を家へと招き入れる。事情を聞くと、大人の翔子は行く当てがないそうだ。咲太の家にしばらく泊めて欲しいという翔子に麻衣は強い嫌悪感を示す。結局、麻衣も咲太の家に泊まることで収束するのであった。

咲太が妹の付添で病院へ行くと、中学生の翔子を偶然見かける。話を聞くと、翔子は生まれつき心臓に持病があり、入退院を繰り返しているそうだ。

学校に居る咲太に大人の翔子から電話が入る。待ち合わせ場所へ向かうと、何故かウェディングドレスの見学会に連れて行かれる。翔子の花嫁姿を目の当りにした咲太は、胸元の手術跡を発見し、大人の翔子が未来から来たのだと悟る。そして、中学生翔子は無事心臓移植の手術を受けられるのだと安堵する。

帰り道、翔子は咲太にクリスマスイブに一緒に江の島のイルミネーションを見に行こうとお願いするのであった。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のあらすじ【承】

中学生の翔子のお見舞いに来ていた咲太。他愛のない話をしていると、翔子が突然苦しみだしストレッチャーに乗せられて、手術室へと運ばれる。

同時に咲太の胸にある大きな傷も痛みだし、出血してしまい、咲太はそのまま意識を失う。咲太が目を覚ますと、手当をされた状態で病室のベッドに横たわっていた。そこに、心配した大人の翔子が現れる。

大人の翔子から、咲太はクリスマスイブの夜に麻衣とのデートに出かける途中に交通事故で亡くなってしまい、所持品から心臓のドナーカードが見つかったことから咲太の心臓が中学生の翔子に移植されたことを知らされる。咲太の胸の大きな傷はそれによるものであったのだ。

大人の翔子は、咲太を交通事故に遭わせないために未来からやってきたのだ。一緒に話を聞いていた麻衣は、大人の翔子と別れた後に、咲太に生きることを懇願する。それによって、咲太は本来の予定通り、自分を犠牲にして翔子を助けるか、麻衣の願い通りに事故を避けて翔子を見捨てるかのどちらかの選択を迫られるのであった。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』のあらすじ【転】

クリスマスイブの前日、咲太は麻衣と一緒に居た。咲太が翔子を救うために交通事故に遭おうとしていることを悟った麻衣は必死に止めるが、それでも翔子を救うことを選ぶ。

家に帰った咲太は、大人の翔子に、やっぱりこのまま麻衣さんと生きていたいと本音を話す。すると翔子は咲太をよく頑張ったと優しく抱きしめるのであった。

集中治療室に入った中学生の翔子を目の当りにした咲太は何かを決意したように、麻衣に電話を掛け、交通事故の現場へ向かう。車が咲太に向かって来た瞬間、突然麻衣が現れ、咲太を突き飛ばしたことで、麻衣が代わりに轢かれて死んでしまう。

深い悲しみに暮れる咲太が家に帰ると、自分の胸から傷が消えていることに気が付き、自分は何も守れなかったとひどく落胆する。

咲太は麻衣を思い出しながら泣いていた。泣きながら道を歩き続ける咲太の前に大人の翔子が現れる。どうしてと困惑する咲太に、翔子は麻衣がドナーになってくれたことを明かす。

そして、翔子は咲太に過去へ戻ろうと提案をし、咲太を過去へと送り出すのであった。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の結末・ラスト(ネタバレ)

クリスマスイブに戻った咲太は、過去の自分に電話をかけて4日後の未来から来たことを説明し、麻衣を救うために翔子には犠牲になってもらうように説得するが過去の咲太は自分が犠牲になると言って電話を切る。

次に咲太は麻衣の元を訪れ、自分のことは自分でどうにかすると説得すると、交通事故の現場へ向かう。そして、過去の咲太を未来の咲太が突き飛ばし、咲太は事故を免れるのであった。

しかし、それによって翔子の心臓ドナー提供者が居なくなってしまい、翔子は死んでしまうことになる。中学生の翔子にそのことを話すと、翔子は全てを知っていた。翔子は、咲太に沢山頑張ってくれてありがとうと伝えるとそのまま危篤状態となってしまう。

その後、歴史が変わる。麻衣がドナーを待つ心臓病の女の子の役を演じた映画の効果で心臓ドナーが増えたそうだ。

咲太は麻衣と訪れた海岸で、元気に走り周る少女を見かける。知っている子?という麻衣に、否定する咲太であったが、少女の笑顔を見て記憶が蘇る。咲太が翔子さんと大きな声で呼びかけると、少女は涙を流しながら、元気に返事をするのであった。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の考察・解説(ネタバレ)

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の疑問や謎をわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の最後で麻衣は翔子を覚えていなかったのか?

映画の結末で、麻衣が翔子のことを覚えていなかったように見えるのは、過去が変わったことが原因です。物語の中で、咲太は未来からやってきた翔子と出会います。翔子は咲太に心臓を提供し、彼の命を救いますが、そのために自分の未来が失われてしまうのです。咲太は翔子を救うため、過去を変える決意をします。

最後には、咲太と麻衣が過去に戻り、未来の翔子が登場しないように行動します。その結果、翔子が心臓病にかかることも、咲太と出会うこともなくなり、麻衣も翔子のことを知らない世界線が生まれるのです。つまり、麻衣が翔子を覚えていなかったのは、実際に彼女と出会ったことがないためなのです。

しかし、物語の最後のシーンでは、咲太と麻衣が浜辺で出会った際、未来の翔子が姿を現し、二人を見守っているかのような描写があります。このシーンは、翔子が咲太たちの行動によって救われ、彼らを見守っているというメッセージを暗示しているのです。

このように、麻衣は未来の翔子のことを覚えていませんでしたが、咲太たちの行動によって、すべてが良い方向に変わったことが示唆されているのです。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は、どのあたりが意味不明だと言われるのか?

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』が「意味不明」と言われるのは、複雑な時間軸や「思春期症候群」と呼ばれる不可解な現象の解釈が難しいからです。物語では、未来からやってきた翔子が登場し、咲太に助けを求めます。彼女は自分の心臓病が原因で、未来が閉ざされてしまったことを知り、咲太に命を救ってほしいと訴えるのです。

ここで、咲太は翔子を救うため、過去を変えることを決意し、彼女の未来を守るためにさまざまな行動を取ります。この「未来を変える」というテーマが、観客にとって時系列の理解を難しくしている要因の一つです。また、咲太と翔子の間で起こる「思春期症候群」も、現実世界では説明のつかない超常現象であり、理解するのが難しい部分があります。

さらに、物語のクライマックスでは、複数の時間軸や可能性が交錯し、最終的にどの選択が正しかったのかが分かりにくいと感じる人もいます。これらの要素が組み合わさることで、一部の観客にとってはストーリーの理解が難しく、「意味不明」と感じられる原因となっているのです。

この映画は、深遠なテーマやキャラクターの心情を丁寧に描いている反面、その複雑さが理解を難しくしている面もあるのです。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』シリーズの時系列や観る順番は?

『青春ブタ野郎』シリーズを楽しむには、まずはテレビアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』から観ることをおすすめします。このアニメでは、主人公の咲太が思春期症候群に悩む少女たちを助けていく物語が描かれています。このアニメを観ることで、主要キャラクターや作品の基本設定を理解することができるでしょう。

次に、劇場版『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』を観るのが良いでしょう。この映画は、テレビシリーズの続編として制作されており、咲太と翔子の関係性に焦点が当てられています。映画では、未来からやってきた翔子の存在や彼女が抱える問題に対する咲太の葛藤が描かれており、テレビシリーズを見ていないと理解が難しい部分もあるため、時系列を守って観ることが重要です。

時系列としては、まずテレビシリーズを全話視聴し、その後に映画を観るのが理想的です。テレビシリーズで描かれる咲太と麻衣、翔子たちの関係性や成長を理解してから映画を観ることで、物語の感動や意味をより深く理解できるはずです。

この順番で観ることで、作品世界の理解が深まり、キャラクターの変化もしっかりと把握できるでしょう。これにより、物語を最大限に楽しむことができるはずです。

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の麻衣さんが死亡した世界では、咲太は翔子と結婚しているのか?

映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』の中では、麻衣さんが命を落とす未来が一度描かれます。この未来では、麻衣が咲太のために自ら犠牲となり、翔子に心臓を提供したことで、彼女は亡くなってしまうのです。咲太は麻衣の死を深く悲しみ、翔子を助けることはできたものの、愛する人を失った悲しみを背負って生きていくことになります。

この未来では、咲太と翔子が一緒に過ごす様子が描かれますが、彼らが結婚しているわけではありません。咲太は翔子を助けたいという思いから彼女と行動を共にし、翔子もまた、咲太に感謝の念を抱いているのです。しかし、咲太の心の中には常に麻衣の存在があり、彼女への愛を忘れることはないのです。

最終的に、咲太はこの未来を変えるために行動を起こし、麻衣が命を落とさないように過去を改変します。これによって、麻衣は生き残り、咲太と再び幸せな日常を取り戻すことができるのです。一方、翔子は別の人生を歩むことになり、咲太との未来は描かれません。

したがって、麻衣が亡くなった世界では、咲太と翔子は結婚しておらず、咲太は麻衣への愛を胸に生きていたのです。物語は、麻衣との未来を守るために咲太が奮闘し、翔子とは別々の道を歩むことで幕を閉じるのです。

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