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映画『アーサーとミニモイの不思議な国』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アーサーとミニモイの不思議な国』の概要:主人公の少年が家の借金返済の為、祖父が隠したルビーを探し体長2ミリの小人の国、ミニモイへ冒険に出るファンタジー。アニメと実写を組み合わせた作品で、声優にはマドンナやデヴィッド・ボウイなど豪華なキャストが並ぶ。

映画『アーサーとミニモイの不思議な国』の作品情報

アーサーとミニモイの不思議な国

製作年:2006年
上映時間:104分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、アニメ
監督:リュック・ベッソン
キャスト:フレディ・ハイモア、ミア・ファロー、ペニー・バルフォー、ダグ・ランド etc

映画『アーサーとミニモイの不思議な国』の登場人物(キャスト)

アーサー(フレディ・ハイモア)
10歳の少年。好奇心旺盛で発明家、寂しさを強がりで隠している。祖父の冒険譚が大好き。
おばあちゃん(ミア・ファロー)
アーサーの祖母。夫は冒険家で不思議な体験をしている。天然でぼんやりさん。
おじいちゃん(ロナルド・クロフォード)
冒険家。庭に埋めたルビーの捜索でミニモイ国へ行ったきり行方不明になる。しかし、実はマルタザールに捕まっていた。アーサーと共に帰還する。
セレニア(マドンナ)
ミニモイ国の王女。気は強いが、優しく勇敢。国の事をとても愛している。アーサーと恋に落ちる。
ベタメッシュ(ジミー・ファロン)
ミニモイ族、セレニアの弟。気性はアーサーと似ており、素早い動きが特徴でおしゃべり。
マルタザール(デヴィッド・ボウイ)
悪魔Mと呼ばれている。姑息でミニモイ国を水没させようと画策。闇の都ネクロポリスの支配者。

映画『アーサーとミニモイの不思議な国』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アーサーとミニモイの不思議な国』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アーサーとミニモイの不思議な国』のあらすじ【起】

アーサーは祖母と2人暮らし。両親は滅多に帰らず、10歳の誕生日でさえ電話1本で終わる始末。祖父は冒険家で博識だったが、冒険に出たきり行方不明で未だに帰らない。
アーサーは毎夜、祖父の描いた本を祖母から読み聞かせてもらっていた。その中でも、小人のミニモイ族の話がお気に入りで、王女セレニアに憧れを抱いていた。

そんなある日、アーサーと祖母の家に借金取りがやって来る。用意周到にも全ての書類を揃えての来訪だった。祖母とアーサーは48時間以内に立ち退きを命じられる。
アーサーは必死になって祖父の財宝を探し回り、祖母も家の物を売ったりしたが、大した金額にはならなかった。

アーサーは祖父の書斎で、ミニモイ族の国へ行く秘密の地図を発見。暗号を解読して、祖父からのメッセージを見つける。ミニモイの世界へ行くには、様々なタイミングと仕掛けが必要だった。夜中の0時前、少年は急いで荷物を準備。儀式の為に駆け付けた先住民族の助けを借りて、現れたミニモイ族のベタメッシュを説得した。月の魔法でアーサーの体を縮小し、国へ迎え入れられる。光の扉が閉まるまで36時間。それまでに戻らなければならない。

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映画『アーサーとミニモイの不思議な国』のあらすじ【承】

ミニモイ族の世界へやって来たアーサーは、ベタメッシュの案内で城へ向かう。
城の広場では、悪魔Mと呼ばれるマルタザールを倒す為に聖剣を抜く儀式が行われていた。王女セレニアがそれに挑戦するも、剣は抜けず。アーサーは王様へ、国に危険が迫っている事を知らせる。その為には祖父が隠したルビーを見つけなければならかった。

王様はミニモイ国の地図を出して、祖父とルビーの冒険を語る。恐らく、ルビーは闇の都ネクロポリスにある。その都はマルタザールが支配する禁断の都で、帰って来た者は1人もいないという話だった。

その時、国の門前に来訪者が現れる。禁断の国へ行ったと言われていた大河の船頭だった。セレニアが心配して真っ先に向かったが、アーサーはこれが罠である事を示唆する。しかし、彼女は彼の話を聞かずに、船頭を助けに行く。危険を察知したアーサーは先んじて罠を破った。すると、道の先には闇の都の部隊が現れ、たちまち国内へ侵入。

軍隊モスキート隊は蚊のような相貌をしており、空を飛んでは次々と攻撃を仕掛けて来る。国は騒然となり、至る所で戦闘開始。奴らの目的はセレニアだった。彼女は3体の兵と戦い、アーサーは1体と戦う。武器を持たないアーサーは押され、聖剣を軽々と抜いて兵を圧倒した。魔法の剣は英雄の証。兵隊は跪き王女に許しを乞うた。国は英雄の誕生に沸き上がる。

セレニアは王に使命続行の許可を問う。王は勇敢で純粋なアーサーと共に行けと言った。
画してセレニア、弟のベタメッシュ、アーサーの3人は旅に出た。

映画『アーサーとミニモイの不思議な国』のあらすじ【転】

庭の中を進み駅に到着。渋る駅長を説き伏せ、ネクロポリス行を3枚購入。クルミの殻を繋ぎ合わせた乗り物に搭乗し、スプリンクラーで飛行するが、飛んでいる虫と激突。軌道が逸れて小さな小川に落ちた。セレニアが慌てる。ミニモイは泳げないらしい。川の先には滝がある。アーサーはセレニアの紐を使って地上へ登った。

一行は休む場所を探す。話の流れで年齢を聞くと、ベタメッシュは300歳であと60年もすれば、大人になるらしい。セレニアはじき1000歳になる。驚異的である。3人は花の中で休む事にした。

セレニアの乱暴な起床法で起きた一行。朝食後に畑へ向かう。ネクロポリスの兵隊達が、畑へ水を撒く為にアーサーが作った装置を解体していた。ストローを短く切断。3人はそれへ隠れるも、ストローは再び川へ投げ込まれ滝を落ちる。そこで更に短く切断。あわや見つかるかと思われたが、別のミニモイ族に助けられる。彼らは兵隊に協力させられている部族らしい。

彼らはクラブを経営していた。そこには、ネクロポリスの兵隊も来る。クラブへマルタザールの息子が来店。セレニアは見つかってしまい、ダンスを断った事で戦闘になる。店主の計らいで店を閉店。店内は暗転し、セレニア達は密かに裏口から逃がしてもらった。

その頃、家の方ではアーサーが、忽然と姿を消した事で祖母が酷く心配。警察にも捜査を依頼。夜には両親が帰宅し、事情を知った彼らは庭中をほじくり返そうとしていた。

ネクロポリスへ潜入した3人。そこで、セレニアは1人でマルタザールを倒しに行くと言う。アーサーは宝を探しに行く。王女はマルタザールの討伐に失敗したら、アーサーに全てを捧げる事を約束し、キスをして別れた。どうやら結婚を約束した事になったらしい。アーサーとベタメッシュが門前で慌てていると、マルタザールの息子に発見されてしまう。

映画『アーサーとミニモイの不思議な国』の結末・ラスト(ネタバレ)

一方、マルタザールの元に辿り着いたセレニア。聖剣を構え奴の話を聞く。
1000年の干ばつを救う為、食料と水の捜索に向かったマルタザールは、任務を無事に完了して帰還。長い時間をかけて祝賀パーティーを催した際、泥酔した彼は毒を持つ女とキスをしたらしい。それが運の尽き。今や征服者となり悪魔Mと呼ばれるようになった。彼はセレニアが成長するまで待ち、彼女の夫になるつもりだった。だが、王女のキスは1度きり。彼女は城に入る前にアーサーとキスをした為、マルタザールはもう夫にはなれない。セレニアは捕縛されてしまう。

牢に放り込まれたアーサーとベタメッシュはそこで、祖父に出会う。祖父はここで長い間、捕まっていたらしい。邂逅も束の間、セレニアも投獄されて来る。彼女はマルタザールを倒せなかった。アーサーは彼女の夫として勇気づけ、キスをする雰囲気となるが、2度目のキスは1000年後らしい。

牢から出された4人。マルタザールの前に突き出される。奴はミニモイ族を水没させようと仕掛けを作っていた。制限時間を設けられ、4人は解放される。排水溝を出口へと進むが、祖父が立ち止まってしまう。そこで、アーサーは奇跡的に自分のミニカーを発見。彼らはそれに乗り込みアーサーの運転で脱出。背後からは水流が迫っていた。
排水溝を進んでいた4人は、国の入り口まで辿り着いた。ぎりぎりで城内へ入り、門を閉める。

庭を穴だらけにしていた両親の前に、先住民族が現れる。じきに光の扉が閉まる時間となるらしい。両親は慌てて警察へ連絡しようとするが、電話は止められている。そこへ、家の立ち退きに借金取りが訪れる。

アーサーと祖父はミニモイ族との別れ、人間界へ戻った。
長い間、行方不明だった祖父が現れた事に借金取りは驚愕。祖父と祖母は、アーサーがルビーを掘り出すまでの時間を稼ぐ事になった。

アーサーは城で見つけたミニモイの仲間の合図を探す。彼はルビーの光を上に照射。アーサーは合図を見逃さずそこへ、テニスボールを投げ込んだ。城内の装置は破壊され、排水溝の穴が塞がれる。城は水没。マルタザールは逸早く逃げ出して行く。ルビーは穴から仲間のミニモイと共に浮かんで来た。アーサーはルビーを持って祖父の元へ。

借金取りへルビーの一欠片を渡すと彼は突如、警官の銃を奪いルビーを全て持ち去ろうとする。しかし、先住民族が借金取りを足止めし、警官が彼を逮捕した。
アーサーは国の上部からストローを挿して、ミニモイの仲間を国に返還。セレニアは聖剣を元の場所に戻した。
自宅では食事会が催されていた。アーサーは2階の部屋から庭を眺め、セレニアとの再会を心待ちにする。

映画『アーサーとミニモイの不思議な国』の感想・評価・レビュー

アーサーがミニモイの国へおじいちゃんを助けに行くのだが、その国のなかで様々な人たちと出会い、冒険をするファンタジー映画である。敵のマルタザールを倒し、ルビーを探し出すアーサーの勇気や、おじいちゃん譲りの賢さなど、仲間たちと協力していくつもの試練を乗り越えていく。ずっと本の中の物語や、登場人物に憧れしか抱いてなかったが、実際に会ったときの気持ちやその本の中に自分が乗り込んでいく楽しさなども想像できる。子供に見せたい作品でもあるが、大人も十分楽しめ、幼い頃を思い出させてくれる作品でもあると感じた。(女性 20代)


主人公アーサーはいなくなった祖父から小人が暮らしているミニモイの国のお伽話を聞いており、憧れていた。そんな中家の立ち退きをしなければならない事になり、慌てて祖父の持ち物を集めだすのだが、その中にあったのがミニモイの国へ行く為の秘密の地図があった。地図の暗号をアーサーが解き、ついにアーサーはミニモイの国へ辿り着く。その見た事の無い世界は危機的な状況となっていた。結果アーサーはミニモイの国を救うのだが、これら全てが自分の家の庭で行われてるという規模感の描かれ方が非常に面白い。こんな事が実際に家の庭で行われてたら楽しいだろうなと、何か子どもの頃の気持ちが搔き立てられる映画である。(男性 30代)


2006年にフランスで制作された作品。原作はリュック・ベッソンによる児童文学だが、著者である本人が監督を務めている。実写と3Dアニメーションとで構成されており、実に表情豊かで美しく家族と小人族のために奮闘する少年を生き生きと描いている。冒険家である祖父の影響を受け博識な少年ではあるが、まだ10歳という幼さもあって寂しさを抱えている。しっかりとした設定で冒険へ向かう理由にも違和感がなく、さすがの展開。子供だけではなく大人も楽しめる冒険ファンタジーだと思う。(女性 40代)


実写とアニメが融合した物語で、映像がとても綺麗だなと感じた。自分にもこんな冒険好きの祖父がいたら、ワクワクしながら話を聞きたがっていたと思う。家に借金取りがやって来るという、なかなかシビアな出来事から物語は始まるが、ファンタジーアドベンチャーらしい壮大な物語が楽しめた。海外の作品だからしかたがないかもしれないが、正直ミニモイ族の見た目があまり可愛いとは思えなかったので、そこが残念だった。(女性 30代)


アーサーを演じるのは、『チャーリーとチョコレート工場』で主演を務めたフレディ・ハイモア。
本作は、10歳を迎えたばかりのアーサーが、家族の危機を救うために”ミニモイの国”へ旅立つ冒険ファンタジー。
気が付いたら、そこで繰り広げられる物語の全てが自分の家の庭で起こっているということを忘れてしまうくらい、ミニモイの世界に魅了されていた。
CGの綺麗さや、実写とアニメーションが融合した映像も見応えがあり、家族で楽しめる作品。(女性 20代)


あの『TAXi』のリュック・ベッソン監督が描く実写とアニメを融合させたファンタジーアドベンチャー。主人公は10歳の少年アーサー。演じるのは『チャーリーとチョコレート工場』でも素朴な少年を演じたフレディ・ハイモア。おじいちゃんが残した宝の地図を手がかりに体長2ミリの「ミニモイ族」の世界で大冒険を繰り広げます。
ファンタジーながらコメディ要素もあり、声優陣がとても豪華。家族みんなで楽しめる作品です。(女性 30代)

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