映画『アサシン クリード』の概要:アサシン教団の末裔で死刑囚のカラム・リンチは、アサシン教団が守護するエデンの果実を狙うアブスタード財団によって先祖の記憶を追体験させられる。自分の宿命と向き合うことで彼の新たな道が切り開かれるアクションムービー。
映画『アサシン クリード』の作品情報
上映時間:115分
ジャンル:SF、アクション
監督:ジャスティン・カーゼル
キャスト:マイケル・ファスベンダー、マリオン・コティヤール、ジェレミー・アイアンズ、ブレンダン・グリーソン etc
映画『アサシン クリード』の登場人物(キャスト)
- カラム・リンチ / アギラール(マイケル・ファスベンダー)
- アサシン教団の末裔。エデンの果実を狙う財団によって度々先祖の過去を追体験させられる。
- ソフィア・リッキン(マリオン・コティヤール)
- エデンの果実を見つけることで人類の抗争を止めようとする女性博士。
- アラン・リッキン(ジェレミー・アイアンズ)
- ソフィアの父親。アサシン教団と対立するテンプル騎士団の末裔。
映画『アサシン クリード』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アサシン クリード』のあらすじ【起】
1942年、テンプル騎士団はアサシン教団が守っているエデンの果実を狙っていた。手にすることで人間の思想を変えることも可能と言われていたエデンの果実。変革を目論むテンプル騎士団と世界の安定のため守護するアサシン教団の抗争は長く続いていた。
1986年、メキシコにて少年のカラム・リンチが自宅に帰宅すると母親メアリーが血を流し死んでいる姿を目撃する。メアリーの付近には刃物を手にした父親ジョセフの姿もあった。困惑するカラムにジョセフは「奴らが来る、闇に生きろ」と伝えカラムを逃がすのであった。
それから30年が経過したある日。カラムは、アメリカのテキサス州にあるハンツビル刑務所に収容されていた。殺人を犯した罪で刑の執行が控えていたカラムは処刑台へ運ばれる。処刑台で身体を固定されたカラムは、体内に投薬される。
処刑措置として投薬されたカラムは死を覚悟した。だが、カラムは死んでいなく、処刑台とは別の施設で目が覚めるのであった。
映画『アサシン クリード』のあらすじ【承】
死んだと思っていたカラムであったが、生きていることに困惑する。状況を理解できないカラムであったが、自分の傍には容姿端麗な女性ソフィアがいた。
ソフィアはカラムにアブスタード財団のリハビリ施設にいることを説明する。カラムはソフィアから人類の長年続く抗争に終止符を打つべく協力してほしいとの依頼を受けるのであった。
財団への疑念や不可解な環境故にカラムは、ソフィアに対し非協力的な態度を示す。そんなカラムに対し、ソフィアの父親アランは半ば強引な手段を決行することにする。
カラムを財団が保有するアムニスという装置がある場所へ連れてきたアラン。彼はカラムに対しアムニスの装置を装着し、電源を入れるのであった。
アムニスの装置にかけられたカラムは、500年前のアサシン教団の一員アギラールへ意識のみ同期させられていた。財団の狙いは、過去のアギラールの経験をカラムへ追体験させることでカラムとアサシンの秘密を探ることを画策していた。
映画『アサシン クリード』のあらすじ【転】
500年前のアギラールは、アサシン教団の仲間と共にテンプル騎士団と抗争していた。イスラムの王子を狙うテンプル騎士団とそれを阻止するアサシン教団。だが、イスラムの王子はテンプル騎士団に捕まってしまう。救出をしようとするアギラールであったが、仲間数名と一緒にテンプル騎士団に捕まったところでカラムの意識は現実世界に戻るのであった。
意識が戻ったカラムであったが、アムニスで意識を過去に転送した影響により、アギラールの幻覚を度々見るようになってしまっていた。副作用に悩まされるカラムを心配しソフィアはアランへ休ませることを提案する。だが、アランはソフィアの提案を却下するのであった。アランの素性はテンプル騎士団の末裔であり、エデンの果実を手にすることで人間の意識をコントロールすることを目的としていた。
アランの指示により再度アムニスの装置によってアギラールの意識に同期させられたカラム。同期の転送先ではテンプル騎士団に捕まっていたアギラールが仲間のマリアと共に脱出を図っている場面であった。アギラールが塔の上からダイブし脱出するところでカラムは目が覚める。
映画『アサシン クリード』の結末・ラスト(ネタバレ)
目が覚めたカラムはアムニスの副作用により身体が痙攣していた。その後、体調が回復したカラムに対しアランは、母親を殺害した父親と会わせると告げられるのであった。
カラムの計らいにより父親と再会したカラムは、母親の敵討ちをしようと父親を殺害しようとする。だが、母親の死はエデンの果実を狙う財団から情報を盗まれないようにするため、彼女自身が望んだことだとカラムへ説明する。
母親の死の真相と財団の狙いを知ったカラムは、エデンの果実を見つけ破壊することを誓う。
エデンの果実を破壊するためあえてアムニスの装置に入り再度アギラールへ意識を同期させたカラム。テンプル騎士団からエデンの果実を回収したアギラールは、果実を仲間のコロンブスへ託すのであった。
その模様を見ていたアランとソフィアは、果実がコロンブスの墓にあると推測し回収するため行動を開始する。
目が覚めたカラムは、アラン達を阻止すべく後を追う。エデンの果実を先に手に入れたアランであったが、その後到着したカラムに殺害される。結果的にアサシン教団の意思を継いだカラムは果実を奪い返すことに成功する。一方、父親を殺されたソフィアはアサシン教団への復讐を誓うのであった。
映画『アサシン クリード』の感想・評価・レビュー
ゲーム原作がマイケル・ファスベンダー主演で映画化された本作。ゲームはやっていなかったがアクションムービーとして原作を知らなくてもある程度は楽しめる作品だと思う。だが、突出して目新しい要素はなく映像が地味。もう少し全体的に明るさを足したほうが、絵的にもメリハリがついて楽しめたかもしれない。一応終わり方は続編を匂わす感じだったので次回に期待。とりあえずマイケル・ファスベンダーがアクションしているところが好きな人は鑑賞してもいいと思う。(MIHOシネマ編集部)
大人気ゲームシリーズを映画化したこの作品。「エデンの果実」をめぐる戦いをテーマにしています。そのエデンの果実をめぐり、戦うのは「テンプル騎士団」と「アサシン教団」。まず、この「テンプル騎士団」という言葉が出てきただけで、一気にテンションが上がりました。フリーメイソンなどの秘密結社が好きな人はたまらないでしょう。
過去と現在が繋がるストーリー。あらかじめ、「エデンの果実」や「テンプル騎士団」について調べておくと、よりこの作品を楽しめると思います。(女性 30代)
ユービーアイソフトのゲームソフト『アサシンクリード』を原案にしたSFアクション映画。世界を支配しようとする十字軍を阻止するべく、世代を跨いで戦い続ける暗殺組織のアサシンを操作するゲームで、世界中でもファンが多い。
かく言う自分もゲームファンなのだが、映画化には多いに期待を寄せていた。本作では主人公をマイケル・ファスベンダーが演じ、素晴らしいアクションを披露している。ただ、ちょっと引っかかったのは、ゲームでは魂の記憶を過去から体験していくため、主にアサシンとしての時間が多く描かれており、現代パートはあまり多くない。今作では現代パートに軸を置いているので若干、期待外れな感じもあった。限られた時間でゲームの世界を描くには、今作のように短縮して描くしかなかったのだろうとも思う。そういう意味では、ちょっともやもや感の残る出来であった。(女性 40代)
ゲームが原作のため、膨大な設定が詰め込まれているのだろうが、それを見ている人に分かりやすく提示できていないという感想。
アクションシーンは見事なのだが、主人公が現代から機械に繋がれて過去の記憶を追体験するという設定のため、ちょこちょこ現代のカットが差し挟まれて見ていて没頭できない。設定や世界観はワクワクさせてくれるものなので、上手く調理できていたら最高だったのに、というガッカリ感が否めなかった。
主演のマイケル・ファスベンダーは、ばっちりはまっていて格好良かった。(男性 30代)
みんなの感想・レビュー