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映画『バーバー』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『バーバー』の概要:寡黙な理髪師の男が欲を見せて投資話に乗っかったことで殺人事件を起こし、転落していく様を描いたサスペンス映画。コーエン兄弟による白黒映画で、2001年のカンヌ国際映画賞で監督賞に輝いた。

映画『バーバー』の作品情報

バーバー

製作年:2001年
上映時間:116分
ジャンル:サスペンス、フィルムノワール
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
キャスト:ビリー・ボブ・ソーントン、フランシス・マクドーマンド、ジェームズ・ガンドルフィーニ、アダム・アレクシ=モール etc

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映画『バーバー』の登場人物(キャスト)

エド・クレイン(ビリー・ボブ・ソーントン)
寡黙な理髪師で義弟の経営する理髪店で理髪師として働いている。妻の不倫を見抜いているが、黙っている。クレイトンに投資を誘われ、欲を見せる。
ドリス・クレイン(フランシス・マクドーマンド)
エドの妻。デイブが社長を務めるデパートで帳簿係をしており、デイブと不倫をしている。デイブのために帳簿の操作を行う。
デイブ・ブリュースター(ジェームズ・ガンドルフィーニ)
ドリスが働くデパートの社長で、ドリスと不倫関係にある。デパートは資産家の妻のもので雇われの身で働いている。
クレイトン・トリヴァー(ジョン・ポリト)
カツラを被った起業家。ドライ・クリーニング業に投資してくれるパートナーを探しており、エドに話を持ち掛ける。
バーディ・アバンダス(スカーレット・ヨハンセン)
ピアノが好きな少女。幼い頃に父親に連れられてデイブの理髪店に出入りしていたことがある。デイブがピアノの才能に惚れ込んでしまう。

映画『バーバー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『バーバー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『バーバー』のあらすじ【起】

エドは義弟の経営する理髪店で働いていた。そして週に1回、妻のドリスと教会のビンゴに参加していた。ドリスが上司のデイブを夕食に招き、デイブは第二次世界大戦時の武勇伝を披露する。エドは薄々とドリスとデイブが不倫関係にあるのを感じていた。

理髪店にクレイトンが散髪に現れる。クレイトンはドライ・クリーニングのビジネスを始めるのに投資家を探しに来たことを話す。1号店の出店に必要なのは1万ドルだった。エドはその話が頭から離れなくなり、クレイトンがいるホテルまで会いに行く。そして投資の条件について質問する。

エドはドリスとの不倫をばらすという匿名の脅迫状をデイブに送り、1万ドルの口止め料を要求する。デイブのデパートで販促パーティーが開かれ、エドとドリスも参加する。デイブはそこで脅迫状を受け取ったことについてエドに相談する。デイブは投資話を持ち掛けに来たクレイトンが脅迫者だと考えていた。エドはその後、デパートでピアノを弾いていたバーディに声を掛け、演奏の腕を褒める。

映画『バーバー』のあらすじ【承】

デイブは脅迫状通りに1万ドルを用意し、指定された場所に置く。エドはその1万ドルを回収し、その足でクレイトンに届ける。翌日、エドはドリスと共に親族の結婚披露宴に参加する、ドリスはそこで酔い潰れてしまい、エドは自宅のベッドに寝かせてあげる。そこにデイブからエドに会いたいとの電話が掛かってくる。

デイブはデパートで待っており、エドはドリスの鍵を使って中に入る。デイブはそこでクレイトンを殴って話を聞き出したと明かし、エドを非難する。そしてエドに殴りかかってくる。エドは小刀でデイブの喉を突き刺し、殺してしまう。

理髪店で仕事をしていたエドの元に警察がやって来る。そしてドリスがデイブを殺害した容疑で逮捕されたと知らされる。ドリスがデイブのために帳簿を細工していたために疑われたのだ。エドはバーディの父親に凄腕弁護士を紹介してもらい、ドリスに面会する。ドリスは帳簿の細工を認めるが、エドは一切の説明を求めなかった。一方、義弟は理髪店を担保にして凄腕弁護士を雇う金を工面する。

映画『バーバー』のあらすじ【転】

エドは凄腕弁護士と会い、凄腕弁護士はホテルのスイートルームでの滞在費や食費も負担するように要求する。エドの家にデイブの妻が訪ねて来る。デイブの妻はデイブが宇宙人に連れ去られたことがあり、今回の件はそれと関係があると告げて去って行く。

ドリスは凄腕弁護士にデイブが脅迫を受けていたことを話す。そしてエドは自分が殺したと説明する。しかし、凄腕弁護士は夫が妻を庇っても陪審員は信じないと言って、取り合おうとしない。エドは自分の話を裏付けられるクレイトンを探すが、彼は姿を消してしまっていた。

エドはバーディの演奏を聴くために彼女の家に出入りするようになり、バーディのマネジャーになることを想像する。凄腕弁護士に雇われた探偵が実はデイブが兵歴を偽っていたこを掴む。それを聞いた凄腕弁護士はその情報だけでドリスの無罪を勝ち取れると確信する。公判の日になるが、ドリスが出廷しないまま免訴となる。ドリスが首を吊って死んでしまったのだ。義弟は放心状態になり仕事にも来なくなる。

映画『バーバー』の結末・ラスト(ネタバレ)

ドライ・クリーニングやロズウェル事件が雑誌に特集され、エドはその記事に目を通す。そこに検死官が現れる。検死官は解剖でドリスが妊娠していたことが判明したと打ち明ける。エドはドリスとはずっと性的関係がなかったと切り返す。

エドはバーディに成功のチャンスを与えたいと思い、優秀な音楽講師を見付ける。しかし、音楽講師はバーディの演奏には魂が籠もっていないと言って一蹴してしまう。その帰り道の車内で、バーディはエドに感謝の気持ちを示すために体を寄せてくる。エドはそれを止めようとして、事故を起こしてしまう。

病院で意識が目覚めたエドは警察によって逮捕される。クレイトンを殺害した容疑だった。デイブに殴り殺されて池に沈められたクレイトンの遺体が見付かり、1万ドルの契約書のせいでエドが疑われたのだ。エドは凄腕弁護士を雇うが、裁判の途中で義弟がエドに襲い掛かり、裁判はやり直しとなる。お金がないエドは平凡な弁護士を雇い直すことになり、有罪となる。そして電気椅子で処刑される。

映画『バーバー』の感想・評価・レビュー

間違いなくコーエン兄弟の代表作の一つに入る傑作で、原題の『The Man Who Wasn’t There』(「そこにいなかった男」の意味)が作品の雰囲気を的確に表現している。どんな状況でも冷静に振る舞いながらも徐々に深みにはまっていくエドの姿が滑稽だ。ビリー・ボブ・ソーントンの個性が最も活かされている役と言える。白黒映像も凄く雰囲気があり、カラーでないことを全く意識しないほど自然な作りになっている。(MIHOシネマ編集部)


モノクロの静かな世界観が余計にサスペンスなストーリーに集中させてくれる。バーバーである主人が扱う”ハサミ”など、先の展開を予想させてくれる小道具の使い方が面白い。

そして予測をはるかに超えた複雑なストーリーに仕上がっており、コーエン兄弟の脚本には毎回驚かざるを得ない。また、暗い雰囲気に合わさるピアノの旋律がアンバランスでありつつも、マッチしていて良かった。(女性 20代)

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