映画『バビロンA.D.』の概要:社会崩壊し、テロと戦争が日常的となった近未来。腕利きの傭兵である主人公が、特殊な生い立ちの少女を運ぶ依頼を受ける。約1万キロに及ぶ危険な道程を進んだ後、主人公は少女の秘密と驚くべき陰謀を知ることになる。SF近未来アクション。
映画『バビロンA.D.』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:SF、アクション
監督:マチュー・カソヴィッツ
キャスト:ヴィン・ディーゼル、ミシェル・ヨー、メラニー・ティエリー、ランベール・ウィルソン etc
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映画『バビロンA.D.』の登場人物(キャスト)
- トーロップ(ヴィン・ディーゼル)
- 腕利きの傭兵。米国ではテロ犯として指名手配されている。現在は運び屋として収入を得ており、体格が良く賢い。柄は悪いが心根は優しい。
- シスター・レベッカ(ミシェル・ヨー)
- アジア系の女性でオーロラの付き添い役兼、養育係。武闘も多少は嗜んでいる。ノーライト派のシスター。
- オーロラ(メラニー・ティエリー)
- 赤ん坊の頃から一度も修道院の外へ出たことがない、可憐で金髪の少女。推定17歳。感受性が高く頭脳明晰。2歳で19か国語を話したという逸話を持つ。新人類である双子を妊娠中。実は超人として作為的に造られた存在。
- ダルクワンディエ(ランベール・ウィルソン)
- ノーライトと共謀し、オーロラを設計した博士であり実の父親。娘に愛情を持ち、守ろうとする。トーロップを蘇生させた後、ノーライトに殺害される。
- 教主ノーライト(シャーロット・ランプリング)
- ノーライト派と呼ばれる宗教の教祖。超人を造り、人類を進化させようと企んでいる。オーロラの実の母親。
映画『バビロンA.D.』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バビロンA.D.』のあらすじ【起】
社会崩壊にて戦争やテロが頻発している近未来。安全な場所などどこにもなく、人々は誰もが武装し自分で身を守りながら逞しく暮らしていた。
傭兵のトーロップはテロリストとして指名手配され米国外へ潜伏中、武装集団に囲まれ連行される。その先で待っていたボスから入国パスを渡す代わりに、6日間で若い女性を米国へ運べと依頼されるのだった。
寂れた修道院にてシスター・レベッカと会う。彼女は若い女性オーロラの付き添い役で俗世界に触れず、オーロラとも話さず触らずに連れて行けと言う。ひとまずはその注意を了承し、トーロップはレベッカとオーロラを車に乗せて駅へ向かった。
駅前には市場が開かれており、人でごった返していた。トーロップは2人を変装させて列車に乗ろうとするが、駅の入り口は混み合っていて容易に中へ入れそうにない。どうにか先へ進もうとした時、オーロラが突然、殺されるから逃げろと叫び逃走。彼女を追いかけ道を逆走した時、駅の入り口が爆破。トーロップは女性2人と難を逃れた。
爆破により騒然としている隙に列車へ乗り込んだ3人。何があったかは一先ず、置いておくことにする。
列車はロシアへ向かう。ロシアから海を渡ってカナダへ入国する予定だった。
映画『バビロンA.D.』のあらすじ【承】
無事にロシアへ到着。どうやらオーロラには、何か重大な秘密があるようだ。そのせいで狙われているらしい。遊技場にいる知り合いから乗船券3枚を入手したトーロップだったが、少女を狙う何者かに道を塞がれ、大金をやると言われる。だが、トーロップがそれを断ると乱闘開始。乱闘中の隙を狙われオーロラが攫われてしまう。
武装集団はオーロラを父親の元へ連れて行くと言う。レベッカはそれを阻止しようとしているようだ。少女が頑なに人を殺すなと叫ぶため、武装集団は彼女を解放しオーロラはトーロップとレベッカの元へ無事に戻った。
オーロラは修道院の外へ一度も出たことがなく、修道院の教えを頑なに信じている。故に、世界の悲惨な状況を知らないのだ。
翌日、船へ乗るために凍った海を大勢の難民と共に乗船ポイントまで向かう。ポイントには潜水艦が現れたが、乗船できる人数はごく少数に限られているため、難民達は我先にと潜水艦へ飛びついた。しかし、トーロップ一行と数人を乗せた潜水艦は、難民がまだ大勢残っているにも関わらず、潜水しようとする。オーロラはその様子を目にし、潜水艦を止めようと反抗。少女は潜水艦の制御室へ入り込み出発を止めようとひと騒動。彼女がかんしゃくで意識を失ったため、潜水艦はどうにか潜水した。
映画『バビロンA.D.』のあらすじ【転】
その後、トーロップはレベッカからオーロラの話を聞くことになる。
17歳の頃、サンフランシスコに住んでいたレベッカは、教主の導きにて修道院へ。孤児院で働いていた彼女の元に赤ん坊のオーロラがやって来る。赤ん坊は成長し順調に育ったが、3カ月前に医者が来てオーロラに薬を与えた。診察はたったの10分だったが、そのあと徐々に感情的になっていったと言う。オーロラの頭脳は非常に優れており、2歳で19カ国語を話し、初めてのものでも瞬時に理解することができるらしい。
レベッカはオーロラの異常行動を治療するため、米国へ渡ろうとしていたのだった。
情報屋から2年前にウズベキスタンで爆発したウィルス爆弾の話を聞いたトーロップ。オーロラはどうやらそのウィルス保菌者であるようで、そのせいで異常行動をしてしまうらしい。もしも、本当に少女がウィルス保菌者であるならば、彼女を殺して遺体を焼かなければならない。トーロップは無情にもそう話すのだった。
カナダへ入国。雪原をスノーモービルで進む。しかし、国境近くまで来て無人戦闘機の攻撃に遭う。そのせいで深手を負ってしまうトーロップ。オーロラとレベッカの適切な処置のお陰で助かった。このことにより3人は一気に距離を縮め、まるで家族のような間柄になる。
カナダから航空機に乗り、米国へ入国。そして、3人はようやくニューヨークへ。予定先の部屋へ到達した。そして、トーロップは依頼主であるボスからの連絡で、仕事が終わったことを告げられるのだった。
映画『バビロンA.D.』の結末・ラスト(ネタバレ)
部屋の外の街道には、教主側の者達とボス側の者達が列を成している。何かあれば、すぐさま戦闘へ突入するという状況の中、医師が到着。その医師は3カ月前に修道院へやって来た者と同じ人物だった。しかし、何かがおかしいと感じていたトーロップ。レベッカに詰め寄るも、彼女は何も話さない。そこへきて、オーロラが双子を妊娠している事実を明かす。狙いはその双子の赤ん坊だと言うのだ。
オーロラをリムジンに乗せればトーロップは任務完了となるが、彼は寸前で反旗を翻す。たちまち、銃撃戦が開始され辺りは騒然となった。必死の攻防をするも、レベッカは銃撃にて死亡。トーロップも被弾しつつオーロラを助けに向かうも、彼女は彼を撃ってミサイルを外し、自分に当たるよう仕向けた。
ミサイル被弾により死んだかと思われたトーロップだったが、ダルクワンディエ博士に蘇生させられる。博士はオーロラの実の父親であり、超人としての彼女を設計した人物であった。博士はトーロップの記憶からオーロラのメッセージを引き出し、彼に生き延びて逃亡中の娘を助けるよう依頼。トーロップが出発した後、教主ノーライトが博士の元へやって来る。彼女はオーロラの実の母親でもあるが、双子を手に入れ人類をより高みに進化させて、自らがその頂点に立とうとしていた。反抗した博士は教主に殺害されてしまう。
トーロップはメッセージを辿り、オーロラと再会。その後、少女は双子を出産するため、昏睡状態に陥る。彼女は人の手によって造られた聖母マリアであり、新人類を産むためだけに造られた存在である。故に、出産と同時に命を落とす運命にあった。
出産前、目覚めたオーロラはトーロップに子供を託し、双子を出産。静かに息を引き取るのであった。
映画『バビロンA.D.』の感想・評価・レビュー
腕利きの傭兵が正体不明の少女を目的地に護衛しつつ連れて行けと依頼される。その過程で少女の生い立ちが明らかになっていく。
主人公はいつだって少女を見捨てて去ることはできたはずだが、責任感が強いのか乗りかかった船だと言って結局最後まで付き合い、知ってはいけない真実まで知ってしまう。傭兵はかなりの腕だが、人情も持ち合わせている。そして、やっぱり責任感が強いので超人類の双子を密かに育てる役目をも負うことになるのだが、以来達成までの道のりがとにかく危険。様々な経験と知識を騒動員して以来を達成する傭兵はやっぱり凄腕なのだと感じた。少女の生い立ちが明かされるシーンが衝撃的だったのでかなり印象に残っている。(女性 40代)
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