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映画『パーフェクト ストーム』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『パーフェクト ストーム』の概要:1991年、9月。メカジキ漁船の船長は5人の船員と共に、今シーズン最後のチャンスを狙って出航。紆余曲折を経て魚の宝庫と呼ばれるポイントで大漁を得るが、その帰路中に前代未聞のパーフェクトストームと遭遇する。荒れ狂う海の恐ろしさを描いた作品。

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映画『パーフェクト ストーム』の作品情報

パーフェクト ストーム

製作年:2000年
上映時間:130分
ジャンル:サスペンス、アドベンチャー
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
キャスト:ジョージ・クルーニー、マーク・ウォールバーグ、ダイアン・レイン、ジョン・C・ライリー etc

映画『パーフェクト ストーム』の登場人物(キャスト)

ビリー・タイン(ジョージ・クルーニー)
メカジキ漁船アンドレア・ゲイル号の船長。漁師として長年の経験を持ち、どんな時にでも漁獲を得てきた人物。ひと山当てようと躍起になっている。
ボビー・シャットフォード(マーク・ウォルバーグ)
元々は漁具の修理をしていたが、大金を稼ぐためにビリーが船長を務めるメカジキ漁船へ乗り込み漁師となる。漁師としてはまだ新人で一番年若い。
デイル・マーフィー(ジョン・C・ライリー)
通称マーフ。別れた妻との間に1人息子がいる。サリーとは犬猿の仲。ビリーの親友で良き理解者。
デヴィッド・サリヴァン(ウィリアム・フィクナー)
通称サリー。口を開けば、嫌味ばかりを言う性格でマーフとは犬猿の仲。だが、マーフに危険が及んだ時は、真っ先に助けに向かう良い面もある。

映画『パーフェクト ストーム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『パーフェクト ストーム』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パーフェクト ストーム』のあらすじ【起】

1991年、9月。マサチューセッツ州グロースター。メカジキ漁船アンドレア・ゲイル号の船長ビリーは、船主に漁獲が少ないことを指摘され嫌味を言われる。不漁で帰れば当然、報酬も少ない。船員は予想よりも少ない報酬に少々不満気味である。

1度漁に出れば何か月も海の上で過ごすため、陸にはそうそう戻れない。その代わりに大漁を得れば、報酬も高い。メカジキ漁はハイリスクハイリターンの仕事だった。
ビリーはシーズン最後のチャンスを掴むべく、帰港して2日後に再び、船員を連れて出港した。

航行は順調に進み、グランド・バンクスのセーブル島東550キロ地点へ。ボビーと船員5名は意気揚々と仕掛けを海に投下。夜明け前まで待ち、仕掛けを引き上げる。
ボビーの目論見通り、始めの漁では上がりがあった。だが、船倉はまだがら空きである。

しかしこの時、気象庁ではバミューダ海域一帯にハリケーン発生の恐れがあると警戒を強めていた。

翌日の夜、悪化する天候の中、アンドレア・ゲイル号は仕掛けを引き上げる。海は荒れ始め、波も2メートル近くとなっていた。大物がかかったため、引き上げようとした矢先、大波に揺られ魚が仕掛けごと船へ乗り込んで来る。仕掛けにかかっていたのは獰猛なサメ。ボビーが右脛を噛まれ、負傷してしまう。
この頃、バミューダ海域にハリケーングレイスが発生。レベル5と認定された。

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映画『パーフェクト ストーム』のあらすじ【承】

以降、仕掛けを投下し続けるもメカジキは一向に上がらず。船員もビリーも苛立ちを隠せず、仲間内で小競り合いが続いていた。
そんな時、雨が降る中、仕掛けを投下していたマーフは、ビリーから餌を増やせと言われ、仕事の遅いサリーに発破を掛ける。すると、焦ったサリーが転倒。道具を甲板にぶちまけてしまう。仲間達が拾うのを手伝っている間に仕掛けが足に絡まり、マーフが海へ落下。

マーフの姿が見えないことに、逸早く気付いたサリーが彼を助けに海へ飛び込んだ。息の合った船員達の行動とビリーのお陰でマーフは助かり、それまで喧嘩ばかりしていたマーフとサリーが仲直りする。

天候は徐々に悪化の一途を辿っていた。船が大波に煽られ、あわや転覆の危機に見舞われる。
どうにか転覆せずに済んだが、このことが決め手となり船員達が嫌な予感がすると、ビリーに訴え始める。
サメや大波、マーフの落下と確かに良くないことが続いているのは事実だ。だが、ビリーはひと山当てようと躍起になっており、彼らの言い分を聞こうとしない。

ビリーはバンクスから東へ進路を向け、魚の宝庫と呼ばれるフレミッシュ・キャップへと向かっていた。しかし、その一帯は嵐が頻繁に発生することでも有名だった。
フレミッシュ・キャップで漁を開始したアンドレア・ゲイル号は、今までに類を見ないほどの大漁に当たる。船倉は沢山のメカジキで溢れ、船員達も歓声を上げて魚を獲りまくった。

映画『パーフェクト ストーム』のあらすじ【転】

しかし、船倉が魚で埋まる頃になって、鮮度を保つための製氷機が故障してしまう。ビリーは仕方なく、港へ帰る決断を下した。
操舵室へ戻ったビリーは、天気図のファックスに気付き、船員にどうしたいかを問う。帰路に就く進路にハリケーンのグレイスが近づいていたためだ。
船員達は即座に嵐を突っ切る道を選ぶ。だが、この時の彼らは、この決断により命の危険に晒されることなど知る由もない。

ハリケーングレイスの上には、更に新たなる嵐の目があった。そして、北には寒冷前線。グレイスが北上を続ければ、嵐が目を覚まして寒冷前線にぶつかりグレイスと合体。前人未到のパーフェクトストームができあがってしまうのである。

嵐に向かって進んでいたアンドレア・ゲイル号。いよいよ、大波に突入を始める。ビリーはボビーを助手として操舵室へ上げ、他の船員には船室へいるよう命令した。
しかし、大波のせいでアンドレア・ゲイル号のアンテナが破損。通信が途絶え、海図のファックスが届かない。頼りは途切れ途切れの無線のみ。
アンドレア・ゲイル号は知らずに嵐と嵐の狭間へ突入しようとしていた。

アンテナ修理のため、ボビーが外へ出るも風に煽られ甲板へ落下。波に攫われそうになったが、何とか凌ぐ。しかし、アンテナは完全に破損し、どこかへ飛ばされてしまう。これでアンテナも無線も使えなくなった。更に操舵室の窓が破損。操舵室内は一気に騒然となる。

嵐に耐え切れないアンドレア・ゲイル号が徐々に壊れ始め、船員達が必死に修理をしようとするも、1つを治せば別の1つが壊れるという有様。人が飛ばされるほどの強風と山のような大波の中、命の危険と隣り合わせで嵐に耐え続ける。風に煽られて飛び回る吊り上げ機具をビリーがどうにか切り離し、一先ずの難を逃れた。
次は割れた窓をどうにかしなければならないが、大波と強風で作業が全く捗らない。

映画『パーフェクト ストーム』の結末・ラスト(ネタバレ)

その頃、沿岸警備隊のヘリが行方不明になったアンドレア・ゲイル号の救助に向かっていた。しかし、ヘリは強風に煽られ墜落してしまう。

割れた窓の修理に一丸となって、どうにか作業を続ける船員達。しかしその時、風に流され外で板を押さえていた船員2人が飛ばされてしまう。何とか2人の救出に成功するも、四方八方から波が押し寄せ、息もつけない。

どうにか船員達を失わずにここまで来たが、満身創痍の仲間達を目にしたビリーは、とうとう嵐を突っ切ることを諦め、戻る決断を下した。魚を獲る機会は今回が最後ではない。次の機会にまた獲りに来ればいいのだ。命あっての物種である。
ビリーは長年の経験を活かし、ボビーと共に船を操縦。沈没しかけながらも進路の変更に成功する。このまま全速で夜明けまでもたせられれば、嵐を抜けられるだろう。

嵐の外へ向かって進路をとっていたアンドレア・ゲイル号。一瞬の間、朝日を垣間見る。波も風も鎮まり、どうにか嵐を抜けられそうだと思った束の間、辺りは暗転。強風と大波が戻って来る。しかし、ここに来て目の前にビルの高さほどもある大波と対峙。乗り越えようと立ち向かうも、敢無く波に飲み込まれ転覆してしまう。
船が浸水し始め、船員達が船室に閉じ込められてしまう。ビリーはボビーを外へと送り出し自分は船と運命を共にするのだった。

嵐が去った後にも捜索は続けられたが、アンドレア・ゲイル号も生存者も結局、発見できずに捜索は打ち切られるのだった。

映画『パーフェクト ストーム』の感想・評価・レビュー

実在したアンドレア・ゲイル号が遭遇した恐るべき自然災害を描いた作品。とはいえ、フィクション部分もあるので、事実とは異なる部分もある。正直、結末は救いようの無いバッドエンドであり、言ってみれば、自然災害は恐ろしいという印象が強い。嵐に対するビリーの判断も、少し甘いように思え、欲を出してしまった事が招いた悲惨な結果といった結末に繋がるので、もっと緩めのエンディングでも良かったのではないかと感じてしまった。ラストシーンでの印象が、なんとももったいない映画である。(男性 30代)


CG技術の進歩で大波が表現できるようになったので作られた映画。なのでストーリーが貧弱で観るべきところは波の表現のみである。竜巻をCGで表現した映画『ツイスター』は自然現象の解明という軸があったので面白かったが、今回はそうした軸が無いためにただ無謀な船乗りたちが主役でストーリーに魅力が少ない。客はCGを観るのではない、映画を観るのだ。(男性 30代)


本作は、1991年10月にある漁師たちを襲った大嵐「グレイス」と、彼らの運命を実話を基に描いたアドベンチャーサスペンス作品。
暴風雨やハリケーン、巨大な波の映像の圧巻の迫力に、牙を剥いた自然の本領を見せられて恐怖した。
死んでいく仲間や、漁師たちの生還を待つ家族や友人たちの心情まで描かれていて、濃密な内容で見応えを感じた。
荒れ狂うハリケーンを乗り切れるかどうかハラハラドキドキ、まるで水飛沫を浴びたかのような手に汗握る作品。(女性 20代)


自然の猛威を描いたパニック系かと思いきや、れっきとしたヒューマンドラマ作品だった。
漁師たちが海で巨大な嵐に遭遇するだけでなく、助かった後も様々な試練が待ち受けているところが見どころ。
CGを駆使した猛威を振るう大型ハリケーンや座礁する船、うねりをあげる波のシーンは恐ろしく迫力が凄かった。
しかし、登場人物たちの相関図が曖昧で途中からどことなく退屈に感じてしまった。
実話を基にしているそうだが、それにしても救いようがない悲しすぎるラストだった。(女性 20代)

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