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映画『バルト』あらすじネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『バルト』の概要:『バルト』は、ジフテリアが蔓延する町を救った犬ぞりの実話を基にしたアニメーション映画。犬と狼の混血の主人公バルトは、狼の血から人々には嫌われていたが、街を救ったことでヒーローになる。

映画『バルト』 作品情報

バルト

  • 製作年:1995年
  • 上映時間:78分
  • ジャンル:アドベンチャー、アニメ
  • 監督:サイモン・ウェルズ
  • キャスト:ケヴィン・ベーコン、ブリジット・フォンダ、ジム・カミングス、ボブ・ホスキンス etc

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映画『バルト』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『バルト』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『バルト』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『バルト』 あらすじ【起・承】

ニューヨークのセントラルパークにある銅像を探し、ある一人のおばあさんが孫娘に昔話をする。

1925年のアラスカ。北部の小さな町で、犬ぞりのレースが行われていた。そこには、狼と犬の混血であるバルトの姿もあった。バルトは犬ぞりレースに出ようとするが、街の人たちは狼の血が入っているバルトを気性が荒いとして嫌った。それは、犬ぞりレースに出る犬たちも同じだった。
バルトの友達は飛べないガチョウのボリスだけだった。バルトはボリスと一緒にひっそりとレースを眺めていた。

優勝したのは、アラスカ犬のスティールがリーダーを務めるチーム。スティールはプライドが高く、毛並みの良い犬だった。優勝するのもこれで三年連続。スティールは誇らしげに町一番のきれいな雌犬のジェナに駆けよる。シベリアンハスキーの美しいジェナは、スティールよりもバルトの事が気になっていた。

ジェナはロージーという少女に飼われているが、ロージーは最近病気で寝込んでおり、ジェナはそれが心配でたまらなかった。そんなジェナを元気づけようと、バルトは彼女を町に誘い出す。ここでスティールに見つかって妨害されるが、ジェナはバルトといることを選んだ。

街の中で、病気の子供が増えていった。ジフテリアに感染したのだ。しかし、小さな町は雪に覆われ、ワクチンを運ぶ足は犬ぞりしかなかった。

映画『バルト』 結末・ラスト(ネタバレ)

ワクチンを手に入れるための選抜チームを結成するため、犬ぞりレースが行われることになった。これにバルトも出場し、見事最も早い走りを見せた。バルトは喜ぶが、しかしまた混血だからとチームから外されてしまった。

やはりリーダーになったのはスティール。スティールが先頭を走る犬ぞりは出発するが、途中で吹雪の中道に迷ってしまう。
そこへ、バルトがボリスと、ホッキョクグマのマックとラックを連れて助けに向かう。途中で凶暴なヒグマに襲われるが、間一髪のところでジェナが現れ、助けられる。その後も湖に落ちるなどハプニングが続き、怪我をしたジェナは他の仲間と帰ることに。

バルトは一人スティール達の元へ向かい、道案内を申し出る。プライドが高いスティールは絶対にリーダーは渡さないと襲い掛かるが、勢い余って谷に転落してしまう。バルトは道案内をし、急いで町を目指すが、また性懲りもなくスティールが妨害しにやってきた。バルトはそれでもあきらめなかった。スティールに突き落とされた谷底からなんとか這い上がって町を目指し、ついにワクチンを無事に届けることができた。
感染した人々はワクチンによって元気になり、町を救ったバルトはみんなのヒーローになった。

そして現在、おばあさんになったロージーは銅像のバルトを見上げながら昔に想いを馳せ、バルトに感謝するのだった。

映画『バルト』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『バルト』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

実話を基にしたストーリー

実際の犬ぞり隊がモデルになった話で、ワクチンを運んで人々を救った感動ストーリーである。しかし、子供向けアニメーション映画なので、かなり脚色されている。バルトは混血ではなかったし、映画のように迫害されてはいなかった。そして、犬ぞりは一つのチームだけで最初から最後まで走ったのではなく、交代制でリレーだったようだ。しかも、バルトはそのリレーの最後を担当したというだけで、特別他の犬とは違う何かを成し遂げたというわけではないらしい。実話はおそらくこれほど感動的な話ではなかっただろう。

有名な作品ではないが、関わった人は有名

この作品、それほど知名度の高い映画ではない。長編アニメーション映画の中ではディズニーに埋もれた感じである。
しかし、制作総指揮を務めたのはスティーヴン・スピルバーグだ。配給はユニバーサル・ピクチャーズで、同じくスピルバーグが制作総指揮を務めた『シュレック』などと近い。『バルト』はイギリスのスタジオで作られたが、それ以後スピルバーグは『シュレック』のジェフリー・カッツェンバーグらと共にドリームワークスを立ち上げ、そちらでアニメーション制作を始めている。

キャラクターについて

実話では、バルトの陰に隠れてしまい活躍はあまり知られていない存在がいる。トーゴーという名前の犬が最も過酷な区間を担当したらしい。しかし、最後を担当したバルトばかりがもてはやされてしまった。
映画の中でも、バルトばかりがもてはやされていて、スティールなど他の犬が少しかわいそうに見える。悪役らしい見た目をしたスティールは、確かにプライドが高くジェナの心を奪ったバルトへの嫉妬心からバルトと対立するが、決して役に立たなかったわけではない。子供向けなので分かりやすいのが一番だが、善悪二原論でものごとを語るのはどうかと思う。

映画『バルト』 まとめ

犬ぞりで町の人々を救った感動ストーリーで、後半のワクチンを運ぶシーンは迫力があり、子供が観ると本当に楽しめる作品だと思う。
ちなみに、アメリカではこの犬ぞりの物語は有名な感動話らしく、語り継がれているようだ。トーゴーが真のヒーローであることも知る人が多い。2015年のニュースでは、ディズニーがトーゴーを主人公とした犬ぞりの映画を製作する予定だというものがあった。今制作されているのかどうかもよくわからないが、『バルト』とはどう違うのか、少し気になる。

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