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映画『バンビ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『バンビ』の概要:1942年に公開された、ウォルト・ディズニー初期のアニメ映画。森の王子として生まれた小鹿・バンビが様々な経験を通して勇気と強さを身につけていく様を、四季折々の豊かな自然を通して描く。

映画『バンビ』の作品情報

バンビ

製作年:1942年
上映時間:72分
ジャンル:ファンタジー、アニメ
監督:デヴィッド・ハンド
キャスト:ハーディー・オルブライト、アン・ギリス、フレッド・シールズ、ティム・デイヴィス etc

映画『バンビ』の登場人物(キャスト)

バンビ(少年期:ドニー・ドゥナガン / 青年期:ハーディー・オルブライト / 壮年期:ジョン・サザーランド)
森の王子として生まれた小鹿。好奇心旺盛で、森の様々な物に興味を持つ。甘えん坊だったが、様々な経験を通して森の王に相応しい強さと勇気を身につける。
ファリーン(アン・ギリス)
バンビの従妹の小鹿。出会ってすぐバンビと仲良くなった。バンビとは1年後に再会し、結婚することとなる。
森の王(フレッド・シールズ)
森の王様でバンビの父。大きな角を持つ、偉大な牡鹿。バンビに王たる者としての勇気と行動力を教える。
とんすけ(ティム・デイヴィス)
森に住む兎。早耳で、森の噂を仕入れてくるのが得意。バンビと大の親友となる。
フラワー(スターリング・ホロウェイ)
森に住むスカンク。バンビとの初対面でバンビから花と間違われたことから、フラワーと呼ばれるようになった。照れ屋。
お母さん(ポーラ・ウィンスロー)
バンビの母。普段不在がちな父の分まで、バンビに愛情を注いで育てた。冬場にバンビのために食べ物を探しに出て、猟師に捕まってしまう。

映画『バンビ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『バンビ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『バンビ』のあらすじ【起】

森に暖かく花が咲き乱れる春がやってきた。森に春が訪れた最初の日、子兎のとんすけが、森の動物達を呼んでまわっている。森の王様鹿のところに王子が生まれたからだ。そのかわいい小鹿は、バンビと名付けられた。子兎のとんすけが駆け寄ると、バンビが目を覚ました。見るもの全てが初めてで、バンビは興味津々。大きな目で、不思議そうに辺りを見回している。

次の日から、バンビは森を探索して回った。木からぶら下がる鼠、ひらひらと飛ぶ綺麗な虫……。バンビはとんすけからそれが「蝶」だと教えられる。バンビととんすけは、蝶を追う内に花畑で一匹のスカンクに出会った。バンビは彼も花だと勘違いし、とんすけに笑われてしまう。それ以来このスカンクは皆からフラワーと呼ばれるようになり、バンビ、とんすけ、フラワーは大の仲良しになった。

ある日、森に雨が降った。バンビは森が泣いているのだと思い、お母さんに尋ねる。お母さんはこれが「雨」というもので、草木を育て、動物達の飲み水になる大切な存在なのだと教えてくれた。

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映画『バンビ』のあらすじ【承】

森に夏がやってきた。森中が緑色に染まっている。バンビはお母さんと草原に来ていた。カエルを追いかけて池に来たバンビは、水を飲もうと覗き込む。すると水面に自分の顔が映り、ビックリ仰天。しばらく眺めていると、水面にもう1つ、自分にそっくりな顔が映りこんだ。驚いて横を見ると、そこにはバンビと同じ年頃の、雌の小鹿が立っていた。彼女はバンビの従妹・ファリーンだった。2人はすぐに仲良くなり、じゃれ合った。

草原を歩いていたバンビは、立派な角を持った牡鹿に出会う。それは森の王であり、バンビの父親だった。森の王はバンビに、いつか自分の後を継いで森を治める存在となること、そのためにしっかり学んで勇気を身につけるように諭すのだった。

秋になり、人間達にとっては狩りの季節がやってきた。森に銃声が響き、動物達は逃げ惑う。バンビも逃げようとするが、恐怖で足が竦んでしまった。その時森の王が、バンビとお母さんの元に駆けつけてくれた。バンビ達は森の王の導きで、無事猟師から逃げることができたのだった。

映画『バンビ』のあらすじ【転】

寒い冬が来た。冬には、森は雪に包まれる。バンビにとっては生まれて初めての雪だ。バンビととんすけは、凍った池でスケートをして遊んだ。バンビはフラワーが寝ていることに気が付く。フラワーは春まで冬眠をしているのだった。

森の冬は厳しく、食べ物がだんだん少なくなってきた。お母さんはバンビにご飯を食べさせるため、森で木の皮や枯草を集めてくれていた。しかしその道中、猟師に撃たれ、連れて行かれてしまったのだ。バンビはお母さんを失った悲しみに泣き腫らした。そんなバンビを、森の王は力強く励ますのだった。森の王は、バンビに強くなるようにと勇気付けた。

また森に春がやってきた。バンビの頭には、小さな角が生えていた。バンビ達は青年になったのだ。恋の季節が訪れ、とんすけもフラワーも自分のパートナーを見つけた。バンビもファリーンに再会した。バンビは前に彼女と会った時には感じなかった、心浮き立つ気分を感じていた。バンビは恋をしていたのだ。しかし、そこへ強そうな牡鹿が現れ、ファリーンを無理に攫っていこうとする。バンビは勇気を出し、この牡鹿に立ち向かった。戦いの末勝利したバンビは、ファリーンと結婚したのだった。

映画『バンビ』の結末・ラスト(ネタバレ)

森の王が、また森に人間達が来たことを警告しにきた。狩りの時期が来たのだ。例年より多くの猟師達が森にやってきて、銃声が鳴り響いた。その時、バンビはファリーンのそばを離れて食べ物を探しに出ていた。ファリーンが猟犬に見つかってしまう。ファリーンの助けを呼ぶ声を聞き、バンビが駆けつけた。バンビはファリーンを逃がし、谷を飛び越えたが、猟師に脚を撃たれてしまう。バンビは気を失ってしまった。

気が付くと、辺りは火の海と化していた。猟師達が消し忘れた火が、山火事になったのだ。その時森の王の声が聞こえた。王は、足の痛みに倒れそうなバンビを励ます。2匹は川の中州に辿り着き、ファリーンと再会した。

森に再び春がやってきた。森は火事から甦り、また草花に溢れていた。とんすけが森中にニュースを伝えて回る。バンビとファリーンとの間に、双子の小鹿が生まれたのだ。森の王はバンビが大人の鹿となったことを祝い、バンビに王位を引き継ぐのだった。

映画『バンビ』の感想・評価・レビュー

ディズニー長編初期の傑作。本作には、魔法や奇跡はなく、小鹿のバンビの目線で自然界の美しさ、残酷さを孕んだリアリティを描いた作品である。
姿を見せず、独自の音響演出と銃声のみで見せる動物たちに迫る人間の恐怖と、それを前に逃げまどい、中にはその凶弾に倒れる者もいながら、懸命に生きていく動物たち。
そんな彼らを、自然はあらゆる姿で見守り、その中で、バンビは生まれ、幸せと悲しみを経て、森のプリンスとして、新たな命を繋げていく。(男性 20代)

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