映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』の概要:新條まゆが原作の少女漫画を実写化した作品。外見が可愛らしい男の子と、外見がカッコいい女の子の、見た目が逆転した2人のラブコメディー。主役を韓国のアイドルグループ「大国男児」のメンバーが務めたことでも話題になった。
映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』の作品情報
上映時間:91分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:福山桜子
キャスト:カラム、大野いと、古川雄大、Takuya etc
映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』の登場人物(キャスト)
- 白石秋羅(カラム)
- 男海山高校生徒で、女性のような顔立ちから“姫”と呼ばれている。子供の頃から水樹のことが好き。水樹に見合う男になる為に喧嘩が強い。
- 桜坂水樹(大野いと)
- 聖野薔薇学園の生徒で、ガールズバンドの“ブラウエローゼン”のギター担当。恋愛について疎く、天然なところもある。顔もかっこよく背も高いことから、よく男性に間違われる。
- 二階堂蘭(古川雄大)
- 男海山高校生徒の生徒会長。美しいものが好きな為、秋羅に付きまとっている。
- 鬼龍院留依(寺田拓哉)
- 男海山高校生徒の副生徒会長。秋羅のことがとにかく大好き。
- 成瀬薫(AKIRA)
- 聖野薔薇学園の生徒で、ガールズバンドの“ブラウエローゼン”のボーカル担当。水樹のことが気に入っており、秋羅に対して嫉妬心を抱く。
- 湯浅恵(シシド・カフカ)
- 聖野薔薇学園の生徒で、ガールズバンドの“ブラウエローゼン”のギター担当。メンバーの中でもお姉さん的な立ち位置。
- 沖田愛(吉原シュート)
- 聖野薔薇学園の生徒で、ガールズバンドの“ブラウエローゼン”のドラム担当。明るく陽気な性格。
- 木寺桃子(河村春花)
- 聖野薔薇学園の生徒で、ガールズバンドの“ブラウエローゼン”のベース担当。
映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』のあらすじ【起】
ライブハウスで、ガールズバンドの“ブラウエローゼン”の演奏が行われていた。その観客の中に、水樹だけをじっと見つめる1人の人物が居た。演奏後、水樹が青い薔薇を観客に投げると、その人物が受け取り水樹に愛の告白をした。ガールズナイトの為、水樹は女性のファンだと思って対応していたが、男性からの真剣な告白だったことに気付き驚く。しかも、その男性は水樹のことを知っているらしく、また会いに行くと叫んで、警備員に捕まる前に立ち去った。
聖野薔薇学園の生徒であるブラウエローゼンのメンバー達は、カッコいい容姿の為、女子生徒達の憧れの的だった。メンバー達は昨日の告白について水樹をからかうが、水樹は男が嫌いなので落ち込んでいた。水樹が男を嫌いになって理由は、子供の頃によく遊んでいた男の子の笑顔を見て、動悸がしたのを病気になったと勘違いしているからだった。他のメンバー達は話を聞いて呆れるが、ボーカルの薫は優しく水樹を励ました。
水樹に告白した男性は、秋羅という名前で男海山高校の生徒だった。しかも、可愛い顔をしており、男子生徒から人気のある人物だった。特に生徒会長の蘭と副生徒会長の留衣は、秋羅のことが大好きだった。今朝、秋羅は水樹の様子を見に聖野薔薇学園まで行ったのだが、なぜか蘭もその事を知っており、秋羅の女装姿を妄想して制服まで用意していた。秋羅は女の子扱いされるのが嫌でうんざりするが、制服を見てあることを思いつく。
映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』のあらすじ【承】
「LOVE ROCK FESTIVAL JAPAN」に出場していたブラウエローゼンは、1次審査通過を喜ぶ。2次審査は音楽ダウンロード数によって決まり、トップ10までが最終選へ勝ち進める。そして、最終課題曲は「LOVE」がテーマだった。いつもは水樹が曲を書いているが、恋愛経験の無い水樹にラブソングが書けるのか、メンバー達は不安になる。だが、それでも水樹は曲を作りたいとメンバーを説得し、薫の後押しもあって、水樹が曲を作成することが決まる。
水樹がピアノを弾きながら曲を作成していると、聖野薔薇学園の制服を着た秋羅が訪ねて来る。秋羅は女装するのは嫌だけど水樹に会いたかったと微笑み、突然キスをした。水樹は驚き、秋羅を跳ね除けた。次の日、秋羅と水樹のキス写真がネット上に流れ、両学園の生徒達は悲鳴を上げた。薫達は水樹になぜキスされたのか聞くが、水樹にも理由は分からなかった。水樹は、秋羅がキスの前に笑っていたことを思い出し、馬鹿にされたと思って怒りに震えながら高校に乗り込む。
水樹は男海山高校の制服を着て校内を歩いていた。すると、秋羅を偶然見かけ、水樹は怒ろうとした。だが、秋羅は水樹を連れて校舎裏に行き、女の子が男子校に居ては危ないと注意した。水樹は戸惑いながらもキスの件を問い詰める。秋羅は水樹が怒っているのを気にした様子もなく、ファーストキスを奪えたことが嬉しかったのだと笑った。その笑顔を見て、水樹は胸が苦しくなる。秋羅は一緒に帰ろうと誘い、鞄を取りに教室に戻った。
水樹が1人で居ると、蘭が現れて逃げる水樹の退路を防いだ。水樹は声を上げてしまい、女だとばれてしまう。美しいモノが好きな蘭は、女だと分かると水樹に恋人になれと迫った。だが、そこに秋羅が現れ、蘭を投げ飛ばして退治する。秋羅は水樹の元に駆け寄り、頭を撫でて落ち着くのを待った。水樹は落ち着くと現状に戸惑い、馬鹿にするなと怒ってその場を立ち去った。
映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』のあらすじ【転】
水樹は家で曲を作成していたが、秋羅のことを思い出してしまい集中できなくなる。メンバー達も、様子のおかしい水樹を心配していた。メンバーの恵は、水樹が作詞しているノートを取り上げて読むが、どう見てもラブソングには見えなかった。その為、恵による恋愛講座を行う。その後、水樹は本屋へ立ち寄り、恋愛マニュアル本を立ち読みした。そこに、突然秋羅が現れる。水樹が戸惑っている間に、何故か一緒に帰ることになる。水樹が困惑していると、秋羅が男からナンパされる。水樹は止めに入るが、逆に道路に倒されてしまう。それを見た秋羅は怒り、男達を返り討ちにしてしまう。水樹が秋羅の強さに驚いていると、一緒に来て欲しい場所があると誘われる。
秋羅は歩きながら、水樹に子供の頃の話をした。秋羅が苛められて泣いていると、慰めてくれる女の子が居た。だが、それを情けなく感じた秋羅は、女の子に相応しい強い男になろうと努力したのだ。秋羅は高台に登ると、水樹に松ぼっくりで作った人形を渡した。それは、水樹にも身に覚えのあるものだった。秋羅が話した女の子は、水樹のことだった。
水樹は秋羅に家に送ってもらい、今まで助けてもらったお礼と冷たい態度をとったことを謝罪した。秋羅は安堵し、男性が嫌いでも自分のことは嫌いじゃないのだと笑った。そして、水樹に袋を手渡して立ち去った。水樹が袋の中を見ると、恋愛マニュアル本が入っていた。水樹は本を読み、恵の講座を思い出して、秋羅に恋をしていることを自覚する。
秋羅はライブハウスを訪れ、ブラウエローゼンの演奏を見ていた。そこに秋羅を尾行して蘭達もやって来る。蘭は「LOVE ROCK FESTIVAL JAPAN」の関係者の男を見かけ、あることを思いつく。
演奏終了後、メンバー達は秋羅と付き合っているのかと水樹をからかう。だが、薫は不機嫌になり、曲をきちんと作成しろと水樹を怒る。その後、水樹が1人で落ち込んでいると、秋羅から電話がかかってきて、ラブソングを書く為にデートが必要だと説得される。そして、水樹は日曜日デートすることを決める。
水樹は服装に悩むが、可愛い恰好は似合わないのでいつもの服装で出掛ける。そして、デート当日、水樹の希望でギター屋に行く。だが、店員から男性と間違われ、水樹は落ち込む。その姿を見た秋羅は、水樹を連れてゴスロリの店に行き、可愛いスカートを試着させる。その姿を水樹のファンの子達が見ていた。
映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』の結末・ラスト(ネタバレ)
水樹が学校に居ると、昨日のデートを見ていたファンの子に問い詰められる。しかも、恋愛を応援する他のファンとの間で争いが起きてしまう。水樹が戸惑っていると、薫が現れて助けてくれる。だが、薫は怒っており、デートに現を抜かしている間に順位が落ち、最終戦に行けるかも分からないと水樹を責めた。
水樹が落ち込みながら家に帰ると、秋羅が待っていた。水樹は苦しい胸の内を話し、もう来ないでくれと言ってしまう。落ち込む秋羅を蘭と留衣が励まし、「LOVE ROCK FESTIVAL JAPAN」最終戦の会場が男海山高校に決まったことを伝える。蘭達が関係者にプレゼンを行い、契約をしたのだ。秋羅は雨の中、聖野薔薇学園に居る水樹の元を訪れる。水樹は会いたかった気持ちを隠し、秋羅に冷たい態度をとる。だが、水樹が書いた歌詞には、秋羅への気持ちが溢れていた。そこに、聖野薔薇学園の教師がやって来て、男海山高校の制服を着た秋羅を見て悲鳴を上げる。秋羅は水樹ならきっと曲が書けると声を掛けると立ち去る。
水樹は自宅謹慎処分となってしまう。このままでは最終戦とかぶってしまうが、水樹の母は水樹を自宅から出す気は無かった。だが、水樹は諦めずに曲を書いた。秋羅も薫に会いに行き、水樹はきっと諦めていないから会いに行って欲しいと頼んだ。薫は水樹に会いに行った。初めはぎくしゃくした2人だったが、歌詞を見て、薫は水樹の気持ちを理解した。そして、秋羅も諦めていないことを伝え、一緒に最終戦に出ようと微笑んだ。
ブラウエローゼンのメンバーと秋羅達は、ダウンロード数を上げる為に協力してチラシを配った。努力が実り、ダウンロード数が1位になった。最終戦当日、秋羅は水樹を迎えに行った。水樹は2階から飛び降りると、秋羅に好きだと告白してキスをした。水樹達はギリギリ出演時間に間に合い、メンバーに謝罪するとステージへと上がった。秋羅は水樹のラブソングを会場で聞いた。演奏後、水樹は秋羅に青い薔薇を渡した。
映画『愛を歌うより俺に溺れろ!』の感想・評価・レビュー
くさすぎるタイトルに驚きましたが、この作品漫画が原作なんです。だから仕方ないというか、こんなタイトルでも映画化してしまいます。主人公は男の子っぽい見た目の女の子。そんな見た目で恋なんて…と思っている彼女。そしてそんな彼女のことを一途に思い続けている男の子がいました。彼はなんとも女の子っぽい見た目。真逆な2人のラブストーリーです。
バンドとかKーPOPが好きな人は面白い作品かもしれません。(女性 30代)
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