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映画『バットマン リターンズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『バットマン リターンズ』の概要:クリスマスを間近に控えたゴッサム・シティに、ペンギンとキャットウーマンによる混乱が巻き起こる。市民を守るために立ち上がったバットマンだが、彼は人々に虐げられてきた二人の暗い過去を知ることになる。

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映画『バットマン リターンズ』の作品情報

バットマン リターンズ

製作年:1992年
上映時間:128分
ジャンル:SF、アクション、ファンタジー
監督:ティム・バートン
キャスト:マイケル・キートン、ダニー・デヴィート、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン etc

映画『バットマン リターンズ』の登場人物(キャスト)

ブルース・ウェイン / バットマン(マイケル・キートン)
ゴッサム・シティに住む青年。大富豪という昼の顔とバットマンという夜の顔を持ち、その二つの顔を使い分け、町の治安を守るため戦っている。
オズワルド・コブルポット / ペンギン(ダニー・デヴィート)
奇形を嫌った両親の手で川に捨てられ、流れ着いた先にいたペンギンと共に育ったという過去を持つ。外見のせいで蔑まれて生きてきた反動で、名声を得たいという欲に駆られ、ゴッサム・シティの市長の座を狙う。
セリーナ・カイル / キャットウーマン(ミシェル・ファイファー)
社長秘書を務めていた彼女は、口封じのために上司であるマックスに殺されかける。しかし、瀕死のところを野良猫の群れに噛まれ、息を吹き返す。蘇った彼女はそれまでの内向的な性格から猫のように奔放な性格になり、高度な運動能力も身に着けた。
マックス・シュレック(クリストファー・ウォーケン)
自分の会社を大きくするため、エネルギー開発分野に目をつける。彼の計画に否定的な市長とブルースに対抗するため、ペンギンを利用しようと企む。

映画『バットマン リターンズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『バットマン リターンズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『バットマン リターンズ』のあらすじ【起】

雪の降る日、富豪の夫婦の間に子供が産まれた。その子供を檻に閉じ込めた夫婦。夜道を早足で乳母車を押すその夫婦は橋の上に着くと、運んできた乳母車を川へと放り捨てた。流されていく乳母車からは子供の鳴き声が響く。川を下り、海へと流された乳母車の行き着いた先は、ペンギンが暮らす氷河だった。

それから33年が経った。クリスマスを控えて賑わうゴッサム・シティに、ペンギン怪人の噂が広まっていた。

シュレックデパートの最上階にある会議室では、市長とマックス・シュレックたちによる原発設置の会議が行われていた。お茶汲み役のセリーナは、不注意にも口を挟み、失笑される。そこにマックスの息子がやってきて、クリスマスイベントのスピーチの時間だと父に告げる。会場に移動した市長らは舞台に上がりスピーチを始めた。マックスの順番が終わると、会場の外から包装された大きな箱が運ばれて、突然爆発した。それと同時に仮装した男たちが現れ、バイクを乗り回したり銃を乱射して、会場は大混乱に陥った。駆けつけた警官は無線で警察署に「合図を送れ」と要請する。スポットライトが夜空を照らし、バットシグナルが浮かび上がる。邸宅で眠っていたブルースが目覚める。合図に応じたバットマンはバットモービルに搭載した兵器で敵を次々と蹴散らしていく。バットマンが警官から状況を聞くと、混乱に乗じてマックスが拐われたと言う。

拐われたマックスが連れてこられたのは、仮装した連中のアジトで、そこにはペンギンのような姿をした男がいた。地下暮らしを止め、人間として生きて尊敬されたいと言うペンギン怪人。マックスの会社の汚職の証拠と引き換えに協力しろと脅す。

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映画『バットマン リターンズ』のあらすじ【承】

仕事を終え自宅に帰ったセリーナが愚痴をこぼしながら留守番電話のメッセージを再生していると、彼女はやり残した仕事を思い出し、慌てて会社に引き返す。仕事に必要な情報を得るために資料を漁っていると、原発設置に関する不正を見つけてしまい、戻ってきたマックスにそれを悟られてしまう。口封じのために窓から突き落とされたセリーナ。絶命したかに見えた彼女だが、集まってした猫に噛まれると息を吹き返した。蘇ったセリーナは自宅に戻ると家にあったものを手当たり次第に壊し、それから裁縫を始めた。完成した真黒なスーツを着込んだセリーナの姿はまるで猫のようだった。

クリスマスを祝い、街の安全を祈る市長の演説中、ペンギンの部下が市長の子供を誘拐する。その子供を部下から引き受けたペンギンは子供を抱えて現れ、自分が子供を救ったと主張した。ペンギンの自作自演を真に受けたマスコミが取り上げる。テレビに向かって両親を探していると語るペンギン。それを見たブルースは、ペンギンに関心を寄せる。

街の路地裏で通行人の女性が襲われそうになっていた。黒いスーツを着込んだセリーナが女性を救い、助けた女にキャットウーマンを自称しその場を去った。

映画『バットマン リターンズ』のあらすじ【転】

ペンギンに近づくマックスを怪しむブルースは、原発設置反対派に立ってマックスと論じる。議論は平行線を辿ったまま終着点が見えなかったが、セリーナの登場で一段落つく。マックスは驚き、ブルースは彼女に見惚れた。セリーナの案内でその場を後にするブルース。二人きりになると、セリーナはブルースに「あんな人と取引する人には見えない」と言い、ブルースも「あんな人に仕える人には見えない」と彼女に返す。

マックスはペンギンを煽てて市長に仕立てようと企てる。その気になったペンギンはマックスを共に市長をリコールする策を練ることに。一方、キャットウーマンはマックスデパートに忍び込んで爆弾をしかける。市長の信用を失落させるため部下を街中で暴れさせ暴動に見せかけようとしていたペンギン。そこにバットマンが現れ、二人は彼が自分たちの計画の最大の障壁であることを認識する。バットマンを悪役に陥れるために結託する、ペンギンとキャットウーマン。

ブルースはバットマンが人浚いをしたという報道を聞いて、街に向かう。するとそこにはキャットウーマンがいて、女性を誘拐していた。誘拐された女性はペンギンの手によってビルから突き落とされ、バットマンはその犯人に仕立て上げられてしまう。市民に敵意を向けられてしまうバットマンだが、ペンギンの市長選の演説の最中、彼が市民を侮辱した音声記録を市民に聞かせることでこれに対抗する。市民から敵視されたペンギンはその場を逃げ去った。

映画『バットマン リターンズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ブルースはマックス主催のパーティ会場で、セリーナがマックスに復讐をしようとしていることを知る。セリーナに惚れていたブルースは説得を試みるが、彼女は応じない。会場内で突如爆発が起こり、それと共にペンギンが姿を現す。マックスの息子を拐おうとするペンギンに、マックスは自分を身代わりにする。自分の基地にマックスを連れ込んだペンギンは、彼に自分の計画を話す。これから街中の子供たちを浚ってきて、マックスの会社が出す排水に沈めてやる。街ではペンギンの部下が暴れ回り、ペンギンは沢山のペンギンロケットを打ち上げる。人間に拒まれたペンギンによる人間への復讐だったが、バットマンの活躍により、それも失敗に終わる。バットマンとの対決に破れるペンギン。一方、捕らえられていたマックスは自力で脱出を図るが、またしても何者かによって浚われてしまう。連れてこられた場所は、彼が作った地下発電施設で、犯人はキャットウーマンだった。キャットウーマンがマックスを手にかけようとするところに駆けつけたバットマン。彼はキャットウーマンを止めるためにマスクを脱いで説得する。キャットウーマンの隙をついて、マックスが隠し持っていた銃で二人を撃つ。被弾し、倒れるバットマン。キャットウーマンも銃弾を受けるが彼女はこれを耐え、マックスに向かっていくと、発電施設を爆発させ、マックス諸共閃光の中に消えた。

また一つの困難を乗り越えたゴッサム・シティ。アルフレッドの運転で街を移動していると、ブルースは一匹の猫を見つけた。車を止めさせ、猫を抱えて車に戻ると空にはバットシグナルが浮かんでいた。しかし、そのサインを見たのは彼だけではない。街の片隅に、空に浮かんだコウモリの姿を見上げるキャットウーマンがいた。

映画『バットマン リターンズ』の感想・評価・レビュー

本作品では、DCでも根強いファンのいるキャットウーマンが登場する。内容としては、露骨な悪を打ち負かすというものではなく、それぞれが信じる正義の為に障害となり得る相手と混戦するといった内容。もちろん、悪事を企んでいる人物も存在はしているが、それよりも、それぞれの立場における行動の意味合いを考えながら見るとより楽しめるだろう。キャットウーマンは、それ単体の作品もあるので、是非合わせて観る事をオススメする。(男性 30代)


ティム・バートンのバットマンへの容赦のない無関心がさく裂しており、観る者の多くがペンギンに魅せられる映画。バットマンとは名ばかりでバットマンにやっつけられる悪役を描いたシリーズの第二作。マイケル・キートンもこの損な役回りでよくあんなに頑張るものだと感心する。リブートシリーズではジョーカーばかりがもてはやされるが、このペンギンこそ、このシリーズの醍醐味が詰まった悪役で、哀愁と狂気のバランスがいい。またミシェル・ファイファーがキャットウーマンを演じており見どころが多い。(男性 30代)

関連作品

次作 バットマン フォーエヴァー
前作 バットマン(1989)

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