12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『バットマン リターンズ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『バットマン リターンズ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『バットマン リターンズ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『バットマン リターンズ』の結末までのストーリー
  • 『バットマン リターンズ』を見た感想・レビュー
  • 『バットマン リターンズ』を見た人におすすめの映画5選

映画『バットマン リターンズ』の作品情報

バットマン リターンズ

製作年:1992年
上映時間:128分
ジャンル:SF、アクション、ファンタジー
監督:ティム・バートン
キャスト:マイケル・キートン、ダニー・デヴィート、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケン etc

映画『バットマン リターンズ』の登場人物(キャスト)

ブルース・ウェイン / バットマン(マイケル・キートン)
ゴッサム・シティに住む青年。大富豪という昼の顔とバットマンという夜の顔を持ち、その二つの顔を使い分け、町の治安を守るため戦っている。
オズワルド・コブルポット / ペンギン(ダニー・デヴィート)
奇形を嫌った両親の手で川に捨てられ、流れ着いた先にいたペンギンと共に育ったという過去を持つ。外見のせいで蔑まれて生きてきた反動で、名声を得たいという欲に駆られ、ゴッサム・シティの市長の座を狙う。
セリーナ・カイル / キャットウーマン(ミシェル・ファイファー)
社長秘書を務めていた彼女は、口封じのために上司であるマックスに殺されかける。しかし、瀕死のところを野良猫の群れに噛まれ、息を吹き返す。蘇った彼女はそれまでの内向的な性格から猫のように奔放な性格になり、高度な運動能力も身に着けた。
マックス・シュレック(クリストファー・ウォーケン)
自分の会社を大きくするため、エネルギー開発分野に目をつける。彼の計画に否定的な市長とブルースに対抗するため、ペンギンを利用しようと企む。

映画『バットマン リターンズ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『バットマン リターンズ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『バットマン リターンズ』のあらすじ【起】

雪の降る日、富豪の夫婦の間に子供が産まれた。その子供を檻に閉じ込めた夫婦。夜道を早足で乳母車を押すその夫婦は橋の上に着くと、運んできた乳母車を川へと放り捨てた。流されていく乳母車からは子供の鳴き声が響く。川を下り、海へと流された乳母車の行き着いた先は、ペンギンが暮らす氷河だった。

それから33年が経った。クリスマスを控えて賑わうゴッサム・シティに、ペンギン怪人の噂が広まっていた。

シュレックデパートの最上階にある会議室では、市長とマックス・シュレックたちによる原発設置の会議が行われていた。お茶汲み役のセリーナは、不注意にも口を挟み、失笑される。そこにマックスの息子がやってきて、クリスマスイベントのスピーチの時間だと父に告げる。会場に移動した市長らは舞台に上がりスピーチを始めた。マックスの順番が終わると、会場の外から包装された大きな箱が運ばれて、突然爆発した。それと同時に仮装した男たちが現れ、バイクを乗り回したり銃を乱射して、会場は大混乱に陥った。駆けつけた警官は無線で警察署に「合図を送れ」と要請する。スポットライトが夜空を照らし、バットシグナルが浮かび上がる。邸宅で眠っていたブルースが目覚める。合図に応じたバットマンはバットモービルに搭載した兵器で敵を次々と蹴散らしていく。バットマンが警官から状況を聞くと、混乱に乗じてマックスが拐われたと言う。

拐われたマックスが連れてこられたのは、仮装した連中のアジトで、そこにはペンギンのような姿をした男がいた。地下暮らしを止め、人間として生きて尊敬されたいと言うペンギン怪人。マックスの会社の汚職の証拠と引き換えに協力しろと脅す。

映画『バットマン リターンズ』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『バットマン リターンズ』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『バットマン リターンズ』のあらすじ【承】

仕事を終え自宅に帰ったセリーナが愚痴をこぼしながら留守番電話のメッセージを再生していると、彼女はやり残した仕事を思い出し、慌てて会社に引き返す。仕事に必要な情報を得るために資料を漁っていると、原発設置に関する不正を見つけてしまい、戻ってきたマックスにそれを悟られてしまう。口封じのために窓から突き落とされたセリーナ。絶命したかに見えた彼女だが、集まってした猫に噛まれると息を吹き返した。蘇ったセリーナは自宅に戻ると家にあったものを手当たり次第に壊し、それから裁縫を始めた。完成した真黒なスーツを着込んだセリーナの姿はまるで猫のようだった。

クリスマスを祝い、街の安全を祈る市長の演説中、ペンギンの部下が市長の子供を誘拐する。その子供を部下から引き受けたペンギンは子供を抱えて現れ、自分が子供を救ったと主張した。ペンギンの自作自演を真に受けたマスコミが取り上げる。テレビに向かって両親を探していると語るペンギン。それを見たブルースは、ペンギンに関心を寄せる。

街の路地裏で通行人の女性が襲われそうになっていた。黒いスーツを着込んだセリーナが女性を救い、助けた女にキャットウーマンを自称しその場を去った。

映画『バットマン リターンズ』のあらすじ【転】

ペンギンに近づくマックスを怪しむブルースは、原発設置反対派に立ってマックスと論じる。議論は平行線を辿ったまま終着点が見えなかったが、セリーナの登場で一段落つく。マックスは驚き、ブルースは彼女に見惚れた。セリーナの案内でその場を後にするブルース。二人きりになると、セリーナはブルースに「あんな人と取引する人には見えない」と言い、ブルースも「あんな人に仕える人には見えない」と彼女に返す。

マックスはペンギンを煽てて市長に仕立てようと企てる。その気になったペンギンはマックスを共に市長をリコールする策を練ることに。一方、キャットウーマンはマックスデパートに忍び込んで爆弾をしかける。市長の信用を失落させるため部下を街中で暴れさせ暴動に見せかけようとしていたペンギン。そこにバットマンが現れ、二人は彼が自分たちの計画の最大の障壁であることを認識する。バットマンを悪役に陥れるために結託する、ペンギンとキャットウーマン。

ブルースはバットマンが人浚いをしたという報道を聞いて、街に向かう。するとそこにはキャットウーマンがいて、女性を誘拐していた。誘拐された女性はペンギンの手によってビルから突き落とされ、バットマンはその犯人に仕立て上げられてしまう。市民に敵意を向けられてしまうバットマンだが、ペンギンの市長選の演説の最中、彼が市民を侮辱した音声記録を市民に聞かせることでこれに対抗する。市民から敵視されたペンギンはその場を逃げ去った。

映画『バットマン リターンズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ブルースはマックス主催のパーティ会場で、セリーナがマックスに復讐をしようとしていることを知る。セリーナに惚れていたブルースは説得を試みるが、彼女は応じない。会場内で突如爆発が起こり、それと共にペンギンが姿を現す。マックスの息子を拐おうとするペンギンに、マックスは自分を身代わりにする。自分の基地にマックスを連れ込んだペンギンは、彼に自分の計画を話す。これから街中の子供たちを浚ってきて、マックスの会社が出す排水に沈めてやる。街ではペンギンの部下が暴れ回り、ペンギンは沢山のペンギンロケットを打ち上げる。人間に拒まれたペンギンによる人間への復讐だったが、バットマンの活躍により、それも失敗に終わる。バットマンとの対決に破れるペンギン。一方、捕らえられていたマックスは自力で脱出を図るが、またしても何者かによって浚われてしまう。連れてこられた場所は、彼が作った地下発電施設で、犯人はキャットウーマンだった。キャットウーマンがマックスを手にかけようとするところに駆けつけたバットマン。彼はキャットウーマンを止めるためにマスクを脱いで説得する。キャットウーマンの隙をついて、マックスが隠し持っていた銃で二人を撃つ。被弾し、倒れるバットマン。キャットウーマンも銃弾を受けるが彼女はこれを耐え、マックスに向かっていくと、発電施設を爆発させ、マックス諸共閃光の中に消えた。

また一つの困難を乗り越えたゴッサム・シティ。アルフレッドの運転で街を移動していると、ブルースは一匹の猫を見つけた。車を止めさせ、猫を抱えて車に戻ると空にはバットシグナルが浮かんでいた。しかし、そのサインを見たのは彼だけではない。街の片隅に、空に浮かんだコウモリの姿を見上げるキャットウーマンがいた。

映画『バットマン リターンズ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

本作品では、DCでも根強いファンのいるキャットウーマンが登場する。内容としては、露骨な悪を打ち負かすというものではなく、それぞれが信じる正義の為に障害となり得る相手と混戦するといった内容。もちろん、悪事を企んでいる人物も存在はしているが、それよりも、それぞれの立場における行動の意味合いを考えながら見るとより楽しめるだろう。キャットウーマンは、それ単体の作品もあるので、是非合わせて観る事をオススメする。(男性 30代)


ティム・バートンのバットマンへの容赦のない無関心がさく裂しており、観る者の多くがペンギンに魅せられる映画。バットマンとは名ばかりでバットマンにやっつけられる悪役を描いたシリーズの第二作。マイケル・キートンもこの損な役回りでよくあんなに頑張るものだと感心する。リブートシリーズではジョーカーばかりがもてはやされるが、このペンギンこそ、このシリーズの醍醐味が詰まった悪役で、哀愁と狂気のバランスがいい。またミシェル・ファイファーがキャットウーマンを演じており見どころが多い。(男性 30代)


ティム・バートンの世界観が爆発したゴシックな映像美が最高にクールでした。ペンギンとキャットウーマンという、どちらも悲哀と狂気を併せ持つヴィランの存在が、単なる善悪の戦いを超えていて胸に残ります。バットマンとセリーナのロマンスも切なくて印象的。ラスト、雪の中に立つキャットウーマンの姿が美しくも哀しかったです。(20代 男性)


ミシェル・ファイファーのキャットウーマンは、今見ても唯一無二の存在感!セリーナ・カイルがキャットウーマンへと変貌していく過程が、女性の自立や怒りを象徴していてとても共感できました。バートン監督らしい暗くて耽美な世界観も素晴らしく、特に雪のゴッサム・シティの映像が幻想的でした。女性視点で観ても見ごたえ充分です。(30代 女性)


ペンギンがただの悪役じゃなく、“拒絶された存在の哀しみ”を背負っているところに深みを感じました。汚れた外見とは裏腹に、どこか子供のような孤独さがにじんでいて、感情移入してしまう場面も。マックス・シュレックのような“本当の悪”が他にいるのも面白かった。単純な勧善懲悪に終わらないところが好きです。(40代 男性)


一言でいえば「美しくて哀しいファンタジー」。キャットウーマンの女性像が強く印象に残りました。セリーナがキャットウーマンになることで初めて“自分の声”を手に入れる展開がすごく象徴的。ティム・バートンらしい暗黒童話のような演出で、ヒーロー映画というよりも、人間ドラマとして心に残る作品でした。(30代 女性)


子どもの頃に観た時はペンギンのビジュアルが怖くて仕方なかったけど、大人になって改めて観ると、彼の生い立ちや社会からの拒絶がすごくリアルで、単なる“モンスター”じゃないとわかる。ラストにペンギンが死ぬ場面は切なさすら感じました。バートンの演出がうまくて、音楽も映像も記憶に残る名作です。(50代 男性)


アメコミ映画としてはかなり異色な作品だと思います。全体的に重く、陰鬱な雰囲気が漂う中で、キャラクターたちが自分の傷と向き合っていくのが印象的でした。バットマンも完全なヒーローではなく、迷いや孤独を抱えていて人間味があります。だからこそ、キャットウーマンとの関係性が切なくて良い余韻を残しました。(20代 女性)


ゴシック調の映像、ダニー・エルフマンの音楽、そしてクリスマスの舞台設定——すべてが“暗い美しさ”に満ちていました。キャットウーマンがビルの屋上でムチを振るうシーンは今でも鮮烈に覚えています。正義と悪の境界が曖昧なキャラクターたちのドラマが、ただのヒーローアクションに終わらせない深みを与えています。(40代 男性)


アクションよりも雰囲気重視の映画で、ティム・バートンの世界観にどっぷり浸れるのが魅力です。ミシェル・ファイファーがとにかく格好よくて、女性の内なる怒りと変身を体現している感じがしました。バットマンとの恋が成立しないことも含めて、とても現代的なラブストーリーだったと思います。(30代 女性)

映画『バットマン リターンズ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『バットマン リターンズ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ダークナイト(The Dark Knight, 2008)

この映画を一言で表すと?

正義と狂気がせめぎ合う、最もリアルで最も重厚なバットマン映画。

どんな話?

ゴッサム・シティを守るバットマンの前に現れる最狂の犯罪者・ジョーカー。善悪の境界を破壊しようとするジョーカーに対し、バットマンは自身の信念と限界に直面しながら、混沌に満ちた闘いへ挑む。

ここがおすすめ!

『バットマン リターンズ』のように“ヒーローとは何か”を問うストーリーが好きな方にぴったり。ヒース・レジャーの怪演が光るジョーカーの存在は、キャットウーマンやペンギンと同様に“ただの悪ではない”深みを持つ魅力的な敵です。

シザーハンズ(Edward Scissorhands, 1990)

この映画を一言で表すと?

孤独と美しさが共鳴する、ティム・バートンの切なくも優しい傑作。

どんな話?

手がハサミのまま未完成で創られた人工人間・エドワードは、人里離れた屋敷で孤独に暮らしていた。ある日、彼は街の人々と出会い愛を知るが、やがてその“異質さ”が悲劇を招いてしまう。

ここがおすすめ!

『バットマン リターンズ』で描かれた“異形の者”と“社会の拒絶”というテーマが、より詩的に描かれているのが本作。バートン監督のゴシックな世界観が好きな方にとっては必見の一本です。

キャットウーマン(Catwoman, 2004)

この映画を一言で表すと?

女性の強さと解放をテーマに描いたスタイリッシュ・アクション。

どんな話?

内気なグラフィックデザイナー、ペイシェンス・フィリップスは、ある事件をきっかけに“キャットウーマン”としての新たな力に目覚める。自分を裏切った企業と対峙しながら、自身のアイデンティティを確立していく。

ここがおすすめ!

『バットマン リターンズ』でミシェル・ファイファーが演じたキャットウーマンに惹かれた人におすすめ。ストーリーや演出には賛否ありますが、“女性が再誕する”というテーマは共通しており、興味深く観られます。

ヴェノム(Venom, 2018)

この映画を一言で表すと?

“正義と悪の狭間”に生きる、もう一人の“ヒーロー”誕生!

どんな話?

敏腕記者エディ・ブロックは、宇宙生命体・シンビオートと一体化し“ヴェノム”へと変貌する。制御不能な力を持て余しながらも、自らの正義と共存の道を模索することになる。

ここがおすすめ!

バットマンやキャットウーマンのように“影”を抱えた主人公が好きな方におすすめ。ユーモアとダークな世界観が融合した作風は、アメコミにしては異色で、哀愁すら感じさせる孤独な“怪物”の物語です。

コンスタンティン(Constantine, 2005)

この映画を一言で表すと?

闇の世界を渡り歩く、ダークな“救世主”の神話的バトル。

どんな話?

悪魔払いを生業とする男・ジョン・コンスタンティンが、人間界と悪魔界を股にかけた陰謀に巻き込まれ、世界の均衡を守るために闘う。過去の罪に囚われた彼の戦いは、贖罪と再生の物語でもある。

ここがおすすめ!

ダークヒーロー好きにはたまらない世界観。『バットマン リターンズ』のように、華やかさではなく、陰と葛藤、そして運命に翻弄される主人公に魅力を感じる方にとって、刺さる作品です。ビジュアルや音楽も美しく中毒性があります。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
SF映画アクション映画ファンタジー映画

みんなの感想・レビュー