映画『ブラッドレイン』の概要:半吸血鬼であるレインは、人間の血を口にすることで吸血鬼の性に目覚める。母親を殺した吸血鬼の父親へ復讐するために、反勢力である業火の会の仲間となり、彼らと共に戦いへと身を投じていく。人気ホラーゲームが原作の作品。
映画『ブラッドレイン』の作品情報
上映時間:94分
ジャンル:アクション、ホラー
監督:ウーヴェ・ボル
キャスト:クリスタナ・ローケン、ミシェル・ロドリゲス、ベン・キングズレー、マイケル・マドセン etc
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映画『ブラッドレイン』の登場人物(キャスト)
- レイン(クリスタナ・ローケン)
- ケイガンと人間との間に産まれた半吸血鬼。ダムフィアと呼ばれる。幼い頃、目の前で母親を殺した父ケイガンを憎んでおり、倒そうとしている。気が強い。
- キャタリン(ミシェル・ロドリゲス)
- 業火の会のメンバーでチームの紅一点。弓矢を得意とする。子爵家の娘で父親のために仲間を裏切り、業火の会を全滅させる。遺物“心臓”を守る家柄。
- ケイガン(ベン・キングスレー)
- レインの父親でヴァンパイア。吸血鬼に服従する人間を奴隷にして軍勢を組織。遺物を手にして世界を征服しようとしている。
- ウラジミール(マイケル・マドセン)
- 業火の会のメンバーで、チームのリーダー。半吸血鬼を目にするのが、密かに夢。
- セバスチャン(マシュー・デイビス)
- 業火の会のメンバー。レインと恋仲になり、命尽きる最期まで彼女を助ける。
映画『ブラッドレイン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ブラッドレイン』のあらすじ【起】
幼い頃からサーカスの見世物として育ったレイン。彼女は水に触れれば火傷をし、傷をつけられても血を飲めばたちどころに回復するという驚異的な体質を持っていた。そして、仕事が終われば檻に閉じ込められる生活を送っている。
ある夜、眠っているレインの元に男が夜這いをかけて来る。彼女は男を殴ってその血を口にし、自制を失ってしまう。その後は狂ったように、サーカス中の人間を殺害して逃亡した。
レインの噂を聞いてサーカス団の元へやって来た業火の会は、惨状を目にし若い吸血鬼か、ダムフィアが自制を失ったと状況を読んだ。業火の会とは吸血鬼を専門に狩る組織である。そして、ダムフィアとは人間と吸血鬼の間に生まれた半吸血鬼のことを示していた。一度でも噛まれた者は吸血鬼へと変容してしまうため、亡骸は火にかけるのが通例だった。
逃亡を続けるレイン。彼女は人を襲ってしまった最初の記憶から、人間を傷つけることに恐怖を抱き、吸血鬼だけを倒して歩くようになる。
街に到着したレインは、自分をダムフィアと呼ぶ女性と邂逅。彼女から話を聞いた。半吸血鬼は産まれてからすぐ、殺されることが殆どである。故に、レインのように成長した姿を目にすることは非常に稀なのだと言う。レインは女性から母親を殺した男が、実の父親だと教えられ復讐を決意する。
吸血鬼のケイガンは現在、最強の名を博しており簡単には倒せないらしい。彼を倒すには修道院にある遺物の“目”が必要だった。“目”はただの遺物とは違い、偉大な力を秘めているらしい。レインは直ちに修道院へ向かった。
映画『ブラッドレイン』のあらすじ【承】
修道院に到着したレイン。遺物に呼ばれて地下へ向かう。最初の扉は異形の男が守っており扉を開けるには、奴が持っている十字架の形をした鍵が必要だった。彼女は男を倒してどうにか鍵を奪取。
扉の中へ入るとそこは小さな広間になっており、直前上には宝箱があった。恐らく、あれが“目”だ。彼女は足を進めようとするが、床を無数の刃が猛スピードで走る。一歩間違えば命はない。
2本の剣を投下してタイミングを読んだレインは、刃を上手く切り抜け遺物を手にする。しかし、宝箱を持ち上げた途端に台座から水が溢れ出して来る。レインは剣を利用して、天井にぶら下がった。その拍子に宝箱の口が開いて、中身が落ちそうになる。咄嗟にそれを掴んだレインは、遺物と目を合わせた。すると“目”は彼女の目と同化してしまう。
レインは修道僧に案内されて話を聞いた。吸血鬼には弱点がある。それは水と太陽光、そして十字架だ。その昔、その弱点を克服する方法を見出した吸血鬼がいた。彼が死んだ時、取り上げた部位が遺物である。遺物は目と肋骨と心臓の計3つあり、それらを全て手にした吸血鬼は世界を征服できるのだと言う。レインは自分がダムフィアであることを明かし、敵ではないことを証明した。
ケイガンは吸血鬼に服従する人間達を奴隷とし、軍勢を作り上げている。彼は今や脅威の存在だった。
修道院が攻撃を受けているという知らせが入り、レインは戦闘に身を投じる。そこには、業火の会の面々も到着していたが、レインは不意を突かれ気絶。ケイガンの手下に攫われてしまった。
陽の光を避けるため、近くの館へ連れて来られたレイン。館の主は怠惰に溺れており、彼女を自分の女にすると言って聞かない。
映画『ブラッドレイン』のあらすじ【転】
レインを追って館にやって来たウラジミールとセバスチャンは、館に押し入り主を倒した。そして、遺物と同化しているレインを救助する。
だが、彼らは吸血鬼を狩って来た者達だ。半吸血鬼であるレインを信頼することは容易ではなかった。
舟で運ばれ、檻に収容されたレイン。空腹で力が出ない。彼女は必死にウラジミール達を説得するも、彼らは信じようとしない。レインは母親を殺された時のことを話して聞かせた。すると、ウラジミールは彼女の言葉を信じて檻から出してくれる。レインは業火の会で日夜、戦いの訓練を受けた。
ケイガンは各地にある業火の会を潰して回り、遺物の“肋骨”を手にしている。今や残るはウラジミール達がいる砦だけだった。キャタリンは、いずれ組織が消滅するであろうことを予期する。半吸血鬼であるレインを仲間に入れたところで、ケイガンに勝てるとは思えなかったのだ。
彼女の父は業火の会を守り、吸血鬼に噛まれた。吸血鬼となった今も、ケイガンに対して抵抗を示している。
砦の食糧が残り少なくなったため、ウラジミールは砦をキャタリンに任せ、レインとセバスチャンを連れて買い出しに出る。街の協力者の店で物資の調達をする3人。
その頃、砦にはケイガンの軍勢が迫っていた。
砦から逃れた仲間がウラジミールに状況を知らせる。攻撃された砦は全滅寸前に追い込まれていると言う。軍勢は“目”を持ったレインを捜していた。死にかけた仲間は最後に砦の場所を知らせ、裏切ったのはキャタリンだと話し事切れる。
映画『ブラッドレイン』の結末・ラスト(ネタバレ)
深夜、仲間が寝静まった頃、レインは1人で行動を開始。最後の遺物である“心臓”を探そうとしていた。セバスチャンはレインを止めようするが、彼女は自分がいると周囲を死なせてしまうと言う。それだけはしたくないレイン。セバスチャンは彼女に業火の会である証のペンダントを渡し、レインは代わりに自分がつけていた十字架を渡して別れた。
湖を渡って密かに砦へと戻ったレインは、遺物の声に耳を傾け地下へと進んで行く。地下の泉にはキャタリンがいて、彼女の祖父が隠したと言われる“心臓”を探していた。キャタリンは自らが泉へ潜り、遺物を見つけ出す。だが、別の入り口から入ったレインも遺物を見つけ出した。2人は遺物の奪い合いをするも、レインは彼女の首をへし折ってその血を飲んだ。
“心臓”を持ってケイガンの城にやって来たレイン。地下牢へ収容される。
ウラジミールとセバスチャンも城へ辿り着き、地下牢へ。遺物を手にしたケイガンは、全てを我が物にするための儀式を行うと言う。レインはそのために地下牢から連れ出された。
台座に横たわったレインは、抵抗する振りをして時間を稼ぐ。
その頃、地下牢ではウラジミールとセバスチャンが協力して抜け出していた。
ホールにやって来た彼らは戦闘を開始。拘束を解かれたレインも戦闘に参加した。各々は奮闘し深手を負いながらも敵を倒す。
ケイガンは遺物の“心臓”が無いことに気付き、娘と対峙。レインはすでに、遺物を自分と同化させていた。親子対決開始。だが、力の差は歴然である。純正吸血鬼に半吸血鬼が敵うはずもない。レインはたちまち窮地に追いやられる。しかし、仲間達が彼女を助ける。聖水に怯んだケイガンの心臓に、ボーガンの矢を突き立てる娘。ケイガンは苦しみの果てに、息絶えた。
仲間の死を看取ったレインは、たった1人で城の玉座へと腰かけるのだった。
映画『ブラッドレイン』の感想・評価・レビュー
マジェスコ・エンターテイメントから発売された同名ゲームソフトを原作に実写映画化された作品。ストーリーは映画独自のものに変更されており、ロケ地もルーマニア、トランシルヴァニアで行うなどこだわりが見え、今作に登場する古城も実は本物。しかし、評価はあまり好ましいものではなかったようだ。
今作はゲームが原作ということで、実在する古城や伝説の残るロケ地で撮影するなどこだわりが光る。だが、評価が低かったのはファンタジックに過ぎるという点とストーリー展開がまずかったのではないかと考える。ゲームなら許されることだろうが、映画だといささか深みが足りないように思えた。展開も早過ぎて突っ込みどころも多い。でも、アクションやスプラッター演出は良かった。(女性 40代)
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