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映画『ブラザー・ベア』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ブラザー・ベア』の概要:グレート・スピリット(大いなる精霊)の力によって、人間から熊に姿を変えられてしまった3人兄弟の末っ子キナイと、子熊のコーダの冒険を描く物語。種族を超えた交流を通し、キナイは愛の大切さに気付く。

映画『ブラザー・ベア』の作品情報

ブラザー・ベア

製作年:2003年
上映時間:85分
ジャンル:アニメ、アドベンチャー
監督:アーロン・ブレイズ、ボブ・ウォーカー
キャスト:ホアキン・フェニックス、ジェレミー・スアレス、ジェイソン・レイズ、リック・モラニス etc

映画『ブラザー・ベア』の登場人物(キャスト)

キナイ(ホアキン・フェニックス)
3兄弟の末っ子。おっちょこちょいでイタズラ好き。次男のデナヒとよくぶつかる。魚を取られたため熊を退治しに行くが、絶体絶命のところを長男に助けられる。シャーマンから熊(愛)のトーテムを授かる。
コーダ(ジェレミー・スアレス)
母親とはぐれ独りぼっちになってしまった子熊。やんちゃでおしゃべり好き。目的地であるサーモン・ランで母親に会えると信じている。旅に同行してくれるならば、と罠にかかったキナイを助けた。
デナヒ(ジェイソン・レイズ)
キナイの兄。3兄弟の次男。兄シトゥカと弟キナイの敵を取るため、熊を追って旅をする。シャーマンから狼(知性)のトーテムを授かる。
シトゥカ(D・B・スウィーニー)
キナイとデナヒの兄。3兄弟の長男。1人で熊退治に出たキナイが心配で助けに向かい、彼を助け命を落とした。シャーマンから鷲(導き)のトーテムを授かる。

映画『ブラザー・ベア』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ブラザー・ベア』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブラザー・ベア』のあらすじ【起】

まだマンモスが生きていた時代、オーロラには魔法の力があると信じられていた。オーロラが放つ光はものの形を変える力を秘めており、ある3兄弟の末っ子は大きく姿を変えた。

グレート・スピリットが選んだ精霊の石、トーテムをシャーマンから授かる儀式の日、シトゥカとデナヒ、キナイの3兄弟は魚を獲りに川へ来ていた。今日の儀式では、キナイがトーテムを貰うことになっている。漁を終え村に戻ってきたキナイは、儀式を楽しみにするあまり魚を干す紐をしっかり結ばなかった。

儀式を迎えシャーマンのタナナは、キナイに熊のトーテムを渡す。熊は愛の象徴だと説明されるキナイだったが、もっと勇敢で屈強なトーテムを望んでいた彼は強く落ち込んだ。シトゥカは鷲、デナヒは狼のトーテムを貰っていたので比較してしまったのだ。落胆したまま村の入り口に戻ると、キナイが干した魚が熊に取られてしまっていた。キナイは、周囲を見返すため1人で熊退治へ向かう。

氷山で熊を追い詰めたキナイだったが、熊に反撃されてしまい崖から落ちそうになる。そこへデナヒとシトゥカが助けにやって来た。デナヒはキナイを助け、シトゥカは熊に詰め寄る。2人の弟を守ろうとしたシトゥカは自分ごと氷山を砕き、熊と共に川へ落ちて死んでしまった。熊は岸へ上がり、去って行った。

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映画『ブラザー・ベア』のあらすじ【承】

シトゥカの葬儀を終えたキナイは、兄の敵を討つために熊を追う。デナヒは「俺は熊に恨みはない」と言って弟を止めたが、彼は聞く耳を持たず行ってしまったので、デナヒも後を追った。

熊と対峙したキナイは、自分のトーテムを投げ捨て戦った。死闘の末キナイは熊を刺し殺したが、熊の魂を迎えにきたオーロラに触れてしまい、自身の姿を熊に変えられてしまう。弟を追ってきたデナヒは、光の下にいた熊をシトゥカとキナイを襲った熊だと勘違いし、復讐を誓って後をつけた。

シャーマンのタナナだけは、熊になったキナイに気付いていた。キナイは混乱しタナナに助けを求めたが、熊の言葉は人間に通じない。タナナは「これはシトゥカがやったことよ。戻りたいなら兄の霊に相談しなさい」と言い、“光が地に触れる場所”を目指すよう伝えて去ってしまった。

人間と会話はできないが動物の言葉が分かるようになったキナイは、ヘラジカの兄弟に“光が地に触れる場所”への行き方を聞いた。しかし、彼らは場所を知らず、落胆したキナイが歩きだすと彼は罠にかかってしまった。そこへ母親とはぐれた子熊のコーダが現れた。コーダが言うには、“光が地に触れる場所”はサーモン・ランの近くの山を指しているらしい。キナイは、サーモン・ランまでの旅に同行することを承諾し助けて貰う。

映画『ブラザー・ベア』のあらすじ【転】

キナイは“光が地に触れる場所”を目指し、コーダはサーモン・ランを目指す旅を始めた。そこへヘラジカの兄弟が彼らの元へ逃げて来て、ハンターが追って来ていることを伝える。キナイとコーダはヘラジカ達と共に、マンモスに乗ってサーモン・ランを目指した。

コーダのマシンガントークに参っていたキナイだったが、長旅の間に彼らの中には絆が生まれ、まるで本当の兄弟のような仲になっていった。

道に迷ったキナイとコーダが羊にサーモン・ランの方向を聞こうとすると、コーダはこの道に見覚えがあると言い、天然ガスが湧き出る危険な道へ進んだ。そこへ、後を追って来ていたデナヒが追いついた。キナイとコーダは襲ってくるデナヒからなんとか逃げ切り、サーモン・ランに到着した。

サーモン・ランには沢山の熊がいて怯えるキナイだったが、彼らの仲間に入れて貰った。コーダも仲間達との再会に喜んでいたが、母親はまだ到着していないようだった。その夜、熊達は円を組んで集まり、今年あったニュースを発表しあった。キナイはコーダとの旅を話、コーダは母親の話をする。コーダの母親は、ハンターと勇敢に戦い川に落ちたが生き延びたのだという。そこではぐれてしまったため、サーモン・ランに来れば母と会えると思っていたのだ。コーダが見たという母親とハンターの描写は、紛れもなくキナイ達兄弟が熊と戦ったあの日の出来事であった。

キナイは悩んだ末、自分が母親を刺し殺したという真実をコーダに話した。ショックを受けたコーダは、キナイの前から去ってしまった。

映画『ブラザー・ベア』の結末・ラスト(ネタバレ)

熊を追っていたデナヒは、雪山で途方に暮れていた。寒さに凍える中で焚火の火も消えてしまった時、鷲が飛んで来て彼を導いた。デナヒは、鷲をシトゥカだと信じ付いて行く。

コーダは、森の中で落ち込んでいた。そこへ、ヘラジカの兄弟が現れる。彼らは兄弟喧嘩の真っ最中だったが、しばらく言い合いをするうちに仲直りをした。それを見ていたコーダはやはり兄のようなキナイが恋しくなり、仲直りしようと彼の足跡を追った。

キナイは、雪山に登り1人で“光が地に触れる場所”を目指していた。そこへ、鷲に導かれたデナヒがやって来て、2人は攻防を繰り返す。デナヒにキナイが刺されそうになった時、追って来ていたコーダがデナヒを突き飛ばしキナイを助けた。デナヒの槍の矛先はコーダに向いたが、コーダを助けようとしたキナイに槍が刺さる。その瞬間、光と共にシトゥカが姿を現し、キナイの姿も熊から人間に戻ったのだった。

シトゥカは、デナヒが大事に持っていたキナイのトーテムを本人に返した。キナイはトーテムを受け取ったが、コーダの姿を見て熊として生きることを決めた。それ以来、キナイとコーダ、デナヒ達人間は共に暮らしたのだった。

映画『ブラザー・ベア』の感想・評価・レビュー

無邪気なコーダに心が温められる癒し系映画である。末っ子のキナイが兄達の元を離れ、自立し成長する姿にも感動する。同時に、兄達に大人として認められたいと焦る心理も共感できる。

個人的には、コーダに自分の息子の姿を重ねてしまい、観ている間中微笑ましさと心配がせめぎ合っていた。子供を守るため犠牲になった母熊にも強く共感し、親目線で鑑賞させて貰った。(MIHOシネマ編集部)

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