映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』の概要:バブル崩壊に拍車をかけ、その後の日本経済を破滅へと追い込んだ不動産取引融資規制の通達を止めるため、真弓はドラム式タイムマシンに乗って、17年前の日本へタイムスリップする。バブル期の日本の浮かれ具合がコミカルに再現されており、懐かしい有名人が次々と登場する。
映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』の作品情報
上映時間:116分
ジャンル:コメディ
監督:馬場康夫
キャスト:阿部寛、広末涼子、吹石一恵、伊藤裕子 etc
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映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』の登場人物(キャスト)
- 下川路功(阿部寛)
- 財務省の役人。2007年の現在では同僚の菅井と出世から見放された部署に追いやられているが、17年前のバブル期には女たらしの有望な若手官僚だった。真理子とは大学の同級生で、彼女が発明したタイムマシンを使って、バブル崩壊を食い止めようとする。
- 田中真弓(広末涼子)
- 23歳のキャバクラ嬢。真理子の娘。同棲相手が200万円の借金を残して逃げてしまい、借金取りの田島に追い回されている。父親の顔は知らず、母親も忙しかったため寂しい幼少期を過ごした。今風の女性で物事を深くは考えない。
- 田中真理子(薬師丸ひろ子)
- 真弓を女手ひとつで育ててきた。大手電機メーカーの研究者で、ドラム式の洗濯機を開発中に偶然タイムマシンを作ってしまう。下川路の計画でバブル期へ行き行方不明となる。
- 芹沢良道(伊武雅人)
- 芹沢ファンドの代表。バブル期は大蔵省金融局長であり、下川路の上司だった。不動産取引の融資規制に関する法案作りを積極的に進めていた人物。
- 宮崎薫(吹石一恵)
- 大手テレビ局のレポーター。バブル期には下川路と付き合っており、イケイケの野心家だった。
- 田島圭一(劇団ひとり)
- 消費者金融の取り立て屋として真弓を追い回している。バブル期にはエリート学生で大手銀行へ就職したが、バブル崩壊により人生が破滅した。
映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』のあらすじ【起】
2007年3月の東京。とあるお寺で田村真理子の葬儀が執り行われていた。真理子は海に飛び込んで自殺したが死体は見つかっていない。娘の真弓は借金を背負って逃げた同棲相手の代わりに、借金取りの田島からしつこく返済を迫られていた。葬式に顔を出した下川路は真理子に娘がいたことを初めて知り、後日真弓と接触する。
下川路は大学時代の真理子の友人で“母親は死んでいない”と真弓に告げる。真弓は偶然発明したドラム式洗濯機型のタイムマシンで17年前にタイムスリップし、その後行方不明になった。下川路は真理子と連絡が取れなくなり、彼女の死を偽装していた。
下川路は財務省の役人で、800兆円以上も借金のある日本経済の崩壊を危惧していた。このままでは2年以内に日本は破滅することになり、それを回避する方法は、17年前にバブル崩壊のきっかけを作った不動産取引融資規制の通達を止めることだと考える。真理子はその計画に賛同して17年前に行き、消息を絶った。タイムマシンには体積規制があり、下川路ではタイムスリップできない。下川路は、自分の代わりに17年前へ行って真理子を探し、不動産取引融資規制の通達を止めてほしいと真弓に依頼する。
真弓は突拍子もない話に躊躇するが、自分を育ててくれた母親のために覚悟を決める。ドラム式洗濯機へ入った真弓は、ぐるぐる回転して17年前の日本へ到着する。
映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』のあらすじ【承】
1990年3月26日の東京。真弓は真理子が宿泊していたホテルを訪ね、真理子が5日前から行方不明であることを知る。その後、下川路から聞いていた大蔵省金融局長の芹沢のもとへ行き、母の行方を尋ねてみる。芹沢は不動産取引融資規制を通達する張本人で、真理子は芹沢にその中止を訴えに来たはずだった。しかし芹沢は、真理子のことは知らないとシラを切る。
真弓は大蔵省で、17年前の下川路と会う。この当時の下川路は女たらしの軽薄な男で、自分に声をかけてきた真弓をディスコへ連れ出して口説く。下川路は“未来からタイムマシンで来た”という真弓の話を信じてくれず、話は噛み合わない。
ひとりで店を出た真弓は、借金取りの田島にナンパされる。この当時の田島はエリート大学生で、気前よく真弓にお金をくれる。田島とパーティーへ行った真弓はビンゴ大会で200万円を当て、贅沢三昧だったバブル期のすごさを思い知る。
真弓は無断で芹沢のオフィスへ侵入し、そこで2007年の経済雑誌を見つける。やはり真理子はここへ来て、芹沢を説得していたのだ。下川路は警備員に捕まった真弓を助け、彼女が持っていた平成19年度製の小銭が本物であることを確認する。下川路は未来の経済雑誌や真弓の話から、不動産取引融資規制の危険性について本気で考え始める。
そんな時、1990年の真理子が下川路を訪ねてくる。最近変な男につきまとわれている真理子は、下川路に文句を言う。なんと真弓は下川路の子供で、真理子はそれを知った下川路が真弓を奪おうとして自分を付け回しているのだと誤解していた。
映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』のあらすじ【転】
大手テレビ局のレポーターをしている薫は、下川路と肉体関係にあった。薫は真弓の話に興味を持ち、番組を作ろうと企む。下川路は娘の真弓を守ろうとする。何も知らない真弓は下川路に好意を持ち、“キスくらいならいいよ”と言ってみる。ところが下川路に説教をされてしまい、わけがわからなくなる。
下川路は同僚の菅井だけに不動産取引融資規制の危険性を話し、協力を依頼する。総理大臣に直訴しようとして警察に拘留されていた真理子は釈放され、芹沢から料亭へ呼び出される。下川路も芹沢に通達は見直すべきだと訴えるが、相手にしてもらえない。下川路は真弓とともに、真理子が呼び出された料亭へ侵入する。
料亭には大物政治家や、外資系企業のトップなどが顔を揃えていた。真理子は世界経済の鍵を握る大物たちの前で、通達を出せば次々と銀行が潰れ、バブルは崩壊し、そこから暗い不況の時代が続くのだと説明する。しかし芹沢たちは全く驚かず、大喜びでその話を聞く。芹沢たちの狙いは、意図的に日本経済を破滅させ、自分たちだけ甘い汁を吸うことだった。真理子の話した未来は、まさに芹沢たちの思い描いていた通りの未来だった。
映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』の結末・ラスト(ネタバレ)
下川路と真弓は芹沢たちに見つかってしまい、お座敷内は大乱闘となる。真弓は芹沢の話を全て携帯で撮影していたが、その携帯も騒ぎの中で水没してしまう。ところが、この様子を薫の番組が隠し撮りして生放送しており、料亭には警察がやってくる。薫に料亭での密談を知らせたのは、菅井だった。芹沢は警察に逮捕されるが、まだ強気な姿勢を崩さない。芹沢は1990年の真理子を殺害するよう殺し屋を手配しており、1990年の真理子が死ねば、今の状況が全て変わることを知っていた。
下川路と真弓は真理子がいる研究室へ急ぐ。真理子は殺し屋たちに銃を突きつけられ、始末されようとしていた。下川路は殺し屋と格闘し、真弓も真理子の発明した妙な電化製品を武器に応戦する。そして見事に殺し屋をやっつける。
下川路は“一緒に真弓を育てよう”と真理子にプロポーズする。真弓は幸せそうな1990年の両親や自分の姿を見て安心する。下川路は逮捕された芹沢に代わって、会見で不動産取引融資規制の廃止を発表する。そして2007年の真弓と真理子は、もとの時代へ帰る。
2007年へ帰った真弓と真理子は田島と菅井に迎えられる。下川路はあれから出世して総理大臣になっており、菅井は官房長官、田島は下川路の秘書になっていた。真弓と真理子は護衛のついた高級車に乗り込み、新しい未来を新鮮な気持ちで見つめる。
映画『バブルへGO!! タイムマシンはドラム式』の感想・評価・レビュー
政治家や官僚を一概に悪者にするのはフェアではないし知的でもないが、勧善懲悪にするためには仕方ないのかもしれない。現在をよくする方法が過去を変えることしかないのも寂しい限り。それでもこの映画を観ていると楽しく明るい気分になれるから不思議だ。自分はその夢の時代を味わったことはないが、スマホなんかなくても豊かだった時代がうらやましい。やはりお金とお金を使う事は大切なんだと思う。(男性 30代)
車とか引き出しの中とか色んなタイムマシンの形を見てきたが、ドラム式洗濯機型は全く予想外で驚いた。おもしろい。バブル期は経験していないため、新鮮な気持ちで楽しめた作品だった。みんな楽しそうで明るくて、今の日本にはない雰囲気だと思う。お金について悩んでいる人は、ほとんどいなかったのではないだろうか。バブル期、人生で一度は経験してみたかったなと思う。見終わった後、バブル崩壊がなかったらどんな時代になっていたのかなと考えたくなる作品だった。(女性 30代)
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