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映画『キング・オブ・コメディ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『キング・オブ・コメディ』の概要:妄想と現実の境界線が見えなくなったコメディアン志望の主人公は、憧れの人気コメディアンにつきまとい、ついには彼を誘拐してしまう。マーティン・スコセッシ監督が名優ロバート・デ・ニーロを起用し、妄信的なファンの恐ろしさをコミカルに描く。主人公の底知れぬ不気味さとそこはかとない悲しみを、デ・ニーロが見事に演じ切っている。

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映画『キング・オブ・コメディ』の作品情報

キング・オブ・コメディ

製作年:1983年
上映時間:109分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:マーティン・スコセッシ
キャスト:ロバート・デ・ニーロ、ジェリー・ルイス、ダイアン・アボット、サンドラ・バーンハード etc

映画『キング・オブ・コメディ』の登場人物(キャスト)

ルパート・パプキン(ロバート・デ・ニーロ)
34歳の独身男性。人気コメディアンのジェリーの追っかけで、自分もコメディアンになってテレビショーに出演したいと切望している。妄想癖があり、自室で一人芝居をしては同居する母親に注意されている。友人もおらず、定職にもついていない。
ジェリー・ラングフォード(ジェリー・ルイス)
テレビショーで大人気の売れっ子コメディアン。熱狂的なファンに追われ、気の休まる暇がない。
リタ・キーン(ダイアン・アボット)
ルパートの高校時代の同級生で、憧れの女性。今は酒場で働いている。
マーシャ(サンドラ・バーンハート)
ジェリーの熱狂的なファン。実家が金持ちで、高級マンションに暮らしている。精神科に通院中。ジェリーの迷惑など全く考えず、ストーカー行為を繰り返す。ルパートとは追っかけ仲間。

映画『キング・オブ・コメディ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『キング・オブ・コメディ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『キング・オブ・コメディ』のあらすじ【起】

売れっ子コメディアンのジェリーは、テレビの人気番組に出演後、楽屋裏の出口で大勢のファンに取り囲まれる。車に乗り込むと、車内には熱狂的なファンのマーシャがおり、いきなり抱きつかれる。現場にいたルパートは、マーシャを追いやってジェリーを守り、自分が車に乗り込む。ジェリーは仕方なく車を発車させ、怪我をしたというルパートに自分のハンカチを渡してやる。

コメディアンを目指しているルパートは、このチャンスを逃すまいと、必死で自分を売り込み始める。自分には才能があると熱弁するルパートに、ジェリーは適当な相槌を打ち、“事務所に電話してくれ”とお愛想を言って別れる。

自宅へ帰ったルパートの妄想では、ジェリーとはすでにランチをする仲で、ジェリーは人気コメディアンのルパートにテレビ出演を懇願していた。自室で一人芝居をする息子に、別室から母親が大声で注意する。

ルパートは、高校時代から憧れてきたリタの働く酒場へ行く。リタは15年ぶりに会ったルパートのことを何とか思い出し、レストランで食事を共にする。ルパートは収集してきた人気スターのサインを見せ、ジェリーの後押しで近々テレビ出演するからと、自分のサインをリタに贈る。週末には一緒にジェリーの別荘へ行こうと誘うルパートを、リタは疑いの眼差しで見つめていた。

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映画『キング・オブ・コメディ』のあらすじ【承】

ルパートは早速ジェリーの事務所へ電話をするが、全く相手にしてもらえない。直接事務所へ押しかけて、受付でジェリーに会いたいと申し出ても、面会の約束がないからと断られる。“ジェリーにテレビ出演を頼まれた”と言い張るルパートに、秘書のキャシーは自分の芸を吹き込んだテープを持ってくるよう指示する。それでやっとルパートは納得し、事務所を出て行く。

事務所前にはマーシャがおり、ジェリーに手紙を渡してくれと頼んでくる。ルパートは、自分はマーシャとは違うと思い込んでいたが、他人から見ると2人は同じ穴の狢だった。

ルパートは張り切ってテープを作る。ルパートの自室にはテレビショーのセットを真似た舞台と出演者の等身大パネルまで置いてあり、妄想は膨らむ一方だ。また一人芝居を始めた息子に、母親は大声で注意する。

ルパートはテープをキャシーに渡して、妄想を膨らませる。ジェリーはルパートの才能を大絶賛し、“週末別荘へ泊りに来るかい?”と言ってくれる。さらにテレビ番組に出演したルパートは、サプライズでリタと結婚式を挙げ、高校時代の校長にまで褒められていた。全ては身勝手な妄想なのだが、本人にはその境界線が見えない。

映画『キング・オブ・コメディ』のあらすじ【転】

テープの感想を聞きにきたルパートに、キャシーは遠回しにテレビ出演などあり得ないことを説明する。ルパートは“ジェリーの意見を聞きたい”と言って事務所に居座り、警備員に追い出される。

外にはマーシャがいて、ジェリーはオフィスにいるはずだと教えてくれる。ルパートは勝手にオフィス内へ侵入し、再び警備員に捕まり、次は警察を呼ぶと言われてしまう。

それでもルパートは全く懲りておらず、リタを連れてジェリーの別荘へ行く。ルパートは使用人が止めるのも聞かず、勝手に別荘へ入り込み、リタに見栄を張る。ゴルフ中だったジェリーは、使用人の電話で呼び戻され、かなり不機嫌だった。リタはすぐに空気を察して帰ろうと言うが、ルパートは“テープを聞いて欲しい”と食い下がる。しかしジェリーはそれを断り、“電話しろと言ったのも追い払う口実だ”とルパートの妄想を打ち砕く。ルパートは、“もう誰にも頼らない”と言い残して、別荘を出て行く。

ルパートはマーシャと結託し、ジェリーを誘拐してマーシャのマンションに監禁する。ルパートの目的は、ジェリーを人質にして自分がテレビショーに出演することで、マーシャの目的は、ジェリーを独り占めして甘い時間を過ごすことだった。

ルパートはプロデューサーのバートに電話をするよう指示し、今夜の番組の最初のゲストにルパートを使うようジェリーに伝言させる。バートはすぐに番組側と相談し、7時に一応スタジオで番組を録画して、11時の放送開始時間までにジェリーを救出できるよう動くと決める。

映画『キング・オブ・コメディ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ルパートはジェリーがテープを聞かなかったことを恨んでいた。ジェリーはルパートに謝罪し、解放してくれるならこの件は忘れて告訴もしないと誓う。しかしルパートは、ジェリーをぐるぐる巻きにしてマンションを出て行く。

芸名を「キング・オブ・コメディ」にしていたルパートは、自分がキングだと名乗って、堂々とスタジオ入りする。ルパートはすぐにFBIの取り調べを受け、犯行を全面的に認めて逮捕される。しかしジェリーの居場所は明かさず、番組は予定通り撮影される。

一方、マーシャはジェリーに愛を告白し、興奮して自ら下着姿になる。ジェリーがテープを切るように言うと、マーシャはあっさりそれに従う。ジェリーはすぐに逃げ出し、マーシャは下着姿のまま、その後を追っていく。

撮影を終えたルパートは、放送開始時間に合わせてリタの酒場へ行く。刑事には放送が終わったらジェリーを助けると約束して外で待ってもらう。ルパートは酒場のテレビで、リタと一緒に番組を見る。

テレビ画面の中で、ルパートは自分の悲しい境遇を自虐的に語って、観客を笑わせていた。リタにテレビ出演した自分を見てもらい、一夜限りでも本物の「キング・オブ・コメディ」になれて、ルパートは満足だった。そしてルパートは連行される。

誘拐犯となったルパートには懲役6年の判決が下る。しかしルパートの前代未聞のデビューを8700万人の人が見ており、懲役中に出版された彼の自伝は大ベストセラーとなる。2年9ヶ月で仮出所したルパートは、再びテレビショーに出演する。大々的に芸能界へ復帰したルパートは、大きな歓声を浴びて微笑んでいた。

映画『キング・オブ・コメディ』の感想・評価・レビュー

「自分は必ず認めてもらえる」という行き過ぎた妄想、スーパーポジティブな性格で、ひたすら付きまといを続けている様子は正直狂気でした。精神的におかしいのでは?と思わせる言動の数々に、一歩引いて見てしまう部分もありましたが、彼がいっそ清々しく見えてしまうような映し方もあり、全体的にバランスが良かったです。
ラストシーンは現実のものだと思ったけど、もしかしたらそれさえも妄想かもしれないし、受け取り方は観る者に委ねられているところも面白かったです。(女性 20代)


主人公の妄想を現実の境界線を持たず、思い込みだけで他人に向かっていく様にゾッとさせられると同時に、人間らしいリアルなコミカルさも感じました。
ロバート・デ・ニーロの怪演ぶりが素晴らしい作品です。

映画のテンポの良さにどんどん引き込まれていき、あっという間に観終わったという印象です。
デ・ニーロとマーティン・スコセッシ監督のコンビはやはり最高。
久しぶりにコンビを組んだNetflixオリジナル映画「アイリッシュマン」もすごく楽しみです。(女性 40代)


ルパートとマーシャの自分を疑わないまっすぐな眼差しが本当に恐ろしいと感じたが、殺意のない誘拐は、どこか子供のような幼さや素直さがあり、その行動が可愛いとすら思えてしまった。結果、ルパートの夢が叶ったこと、そしてその後の人気ぶりは映画ならではのハッピーエンドという感じで、コミカル要素の強い安心して観れる作品に仕上がっていた。
個人的には、獄中でのストーリーも観たかったなと感じた。また、マーシャのその後も少し気になるところだった。(女性 30代)


今作を見てまず思い出したのはホアキン・フェニックス主演の『JOKER』です。あの作品ではロバート・デ・ニーロは人気のテレビ司会者として登場していましたが、今作で彼が演じるのは現実と妄想の区別がつかなくなってしまった男、まさに『JOKER』でホアキン・フェニックスが演じていた役にそっくりなのです。
ロバート・デ・ニーロ演じるルパートの行動は常軌を逸したものでしたが、彼をそうさせてしまったのは、彼の周りの人間なのかもしれないと思うととても切なくなりました。(女性 30代)

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