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映画『バッファロー’66』あらすじネタバレ結末と感想

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この記事では、映画『バッファロー’66』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『バッファロー’66』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『バッファロー’66』の結末までのストーリー
  • 『バッファロー’66』を見た感想・レビュー
  • 『バッファロー’66』を見た人におすすめの映画5選

映画『バッファロー’66』 作品情報

バッファロー’66

  • 製作年:1998年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:コメディ、ラブストーリー
  • 監督:ヴィンセント・ギャロ
  • キャスト:ヴィンセント・ギャロ、クリスティナ・リッチ、アンジェリカ・ヒューストン、ベン・ギャザラ etc

映画『バッファロー’66』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『バッファロー’66』 あらすじネタバレ(起承転結)

映画『バッファロー’66』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『バッファロー’66』 あらすじ【起・承】

1966年12月26日ニューヨーク州バッファローで生まれたビリー・ブランコ(ヴィンセント・ギャロ)は5年の刑期を終えて刑務所から出所してくる。街へ戻る途中で尿意を催すがトイレが見つからず、結局ダンス教室のトイレへ駆け込む。しかしそこでも用を足せず、イライラしたまま実家に電話をかける。

ビリーは両親に結婚して政府の仕事をしていると大嘘をついていた。成り行きで妻も一緒に帰ると言ってしまったビリーは、ダンス教室にいたレイラ(クリスティーナ・リッチ)を拉致して、自分の貞淑な妻を演じるよう脅す。

ビリーの母親は地元のアメフトチーム・バッファーローの熱狂的なファンで、息子よりもアメフトが大事。父親もビリーには無関心で、親子関係は殺伐としていた。レイラは親子の空気が和むよう気を使い、ビリーの両親にも気に入られる。しかし神経質なビリーは、レイラに感謝するどころか、文句ばかり言い続ける。レイラはそんなビリーを何となく放っておけなくなり、自ら彼と行動を共にする。

今までのビリーの人生は最悪だった。唯一の特技はボーリングで、恋人もいない。友達はマザコンのグーン(マヌケという意味)1人だけ。バッファローの優勝に1万ドルを賭け借金を背負い、ギャングの身代わりにされて刑務所に入った。そんな人生に絶望していたビリーは、優勝のかかった試合で八百長をした元アメフト選手のスコットを殺して、自殺しようと考えていた。

映画『バッファロー’66』 結末・ラスト(ネタバレ)

引退したスコットがトップレス・バーを経営していることがわかり、スコットが出勤してくる午前2時まで、ビリーはレイラと過ごすことにする。ファミリーレストランで長年片思いしてきた女性に馬鹿にされ、ビリーは深く傷つく。そんなビリーをレイラは親身に慰めてくれる。

2人はトップレス・バーの前にあるホテルで休憩する。女性経験のないビリーはレイラへの接し方がわからず風呂に閉じこもってしまう。レイラは不器用だが根は優しいビリーを本気で好きになり、少しずつ2人の距離を縮めていく。ビリーは戸惑いながらもレイラとキスをし、彼女の胸の中で眠る。

午前2時過ぎ、ビリーが目を覚ます。コーヒーを買いに行くと言って出て行くビリーにレイラは不安を感じ、愛しているから必ず戻ってきて欲しいと頼む。ビリーは必ず戻ると約束するが、ズボンには銃を忍ばせていた。

親友のグーンに別れの電話をし、ビリーはトップレス・バーへ入っていく。裸の女性に囲まれ酒を飲むスコットを見て、スコットを射殺し自らも頭を撃ち抜くイメージを思い描くが、息子の死にも無関心な両親の姿を想像してバカらしくなる。ビリーはプレゼントにハート型のクッキーを買ってレイラの元に戻り、レイラを抱きしめて幸せに眠る。

映画『バッファロー’66』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『バッファロー’66』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ラブストーリーの似合わない男

この映画はラブストーリーだ。しかし、私たちがよく目にするラブストーリーとは全く印象が異なる。それは恋に落ちる2人のキャラクターが特異だからだ。特に主人公のビリーはかなり偏った男で、複雑な内面を持っている。

最初はこのビリーが気持ち悪い。異常に神経質で潔癖症。情緒不安定ですぐに怒ったり泣いたりする。しかし彼が幼い頃からいかに傷ついてきたかを知ると、だんだんビリーが哀れになってくる。ビリーは両親に愛されたいと願ってきた。しかし無神経な両親は息子の気持ちなど微塵も察することなく、今も彼を失望させ続けている。

コンプレックスの塊のようなビリーは恋人いない歴30年。“生きていけない”とまで思いつめているビリーは愛の言葉など一切囁けない。恋愛には最も似つかわしくないような男を主人公にしたことが個性となり、本作をありがちなラブストーリーから遠ざけている。

救いの女神レイラ

そんなビリーを人生のどん底から引き上げてくれるのがレイラだ。このレイラもちょっと変わった女性で、あまり幸福に生きてきたような匂いはしない。

ビリーに誘拐され連れ回されるという恐怖の体験をしているはずなのに、妙に冷静で物事に動じない。しかもレイラはかなり早い段階で誘拐犯のビリーに好意を抱き“好きよ”と告げている。

おそらくレイラも孤独な境遇にあるので、自然とビリーに寄り添える。そういう女性は男の弱さやカッコ悪さを愛してくれる。レイラはまるで母親のようにビリーを包み込む。その姿はヴィンセント・ギャロ監督の理想の女性像であり、同時に理想の母親像でもあるのだろう。クリスティーナ・リッチの柔らかそうな肉体もこの女神像にピッタリだった。

鋭い人間観察に基づいた設定と演出

ストーリーは単純で何が起こるというわけでもないが、何となくこの作品世界に引き込まれる秘密は演出のうまさにある。

特に2人がホテルへ入ってからはその行動がいちいち面白い。女性経験のないビリーの方がカチコチに緊張し、微妙な距離を置いてレイラの隣に横たわる。ビリーの体のこわばり方と変な斜め角度の滑稽さが笑える。ベッドを上から撮ったショットで、2人が少しずつ距離を縮めていく様子を見せるのだが、このシーンが何とも微笑ましい。ビリーの童貞っぽさがうまく出ている。

一見デフォルメされているような各キャラクターに実はリアリティーがあるから笑える。この細かいキャラクター設定と演出には、ヴィンセント・ギャロ監督の鋭い人間観察能力を感じた。何度もクスッとくる。


寒空の下、刑務所から出てきた男ビリーがトイレを必死で探し回るところから始まる。
情けない光景だが、ヴィンセント・ギャロのルックスの良さもあってなんだか可愛らしく見えてしまう。
行動は無茶苦茶だが、子供のように純粋で気が弱い男にクリスティーナ・リッチ演じるレイラが母性本能をくすぐられるのも分かる。
不器用なビリーと、それを見守るレイラとの距離がぎこちなくも少しずつ近づいていくのがほほえましい。
映像全体にビンテージ感があり、クールで、ビジュアル的にも惹かれる作品だ。(女性 40代)


毛穴まで映したクローズカットが何とも良い。カメラを覗いているような映像で、どのシーンも光ボケがオシャレだった。ノスタルジックなフィルム感が最高に伝わってくるし、綿密にこだわったビリーの昔時代の描写にも見入ってしまう。

孤独なビリーの寂しさや強がりな自信が余計に切ないけど、乱暴に見えて子供みたいに意外にも純粋で可愛い。ラストは最高に裏切られた!映像を最大に活かした90年代のまさにステンドグラスみたいなラブストーリーだ。(女性 20代)


刑務所から出所したばかりのビリーが、たまたま出会ったレイラを無理やり「妻役」にするという展開から始まる物語ですが、観ているうちにこの奇妙な関係が少しずつ変わっていくのが印象的でした。ビリーは常に不機嫌で攻撃的ですが、その背景には家族からの愛情を感じられなかった孤独があることが分かります。特に両親の前で見栄を張る場面は痛々しかったです。最後に彼が復讐をやめてレイラの元へ戻る決断をするラストは、わずかな希望を感じさせてくれました。(20代 男性)


とても不思議な空気の映画で、最初はビリーの身勝手さに戸惑いました。レイラを突然誘拐のように連れ回す展開はかなり強引ですが、彼女はなぜか優しく寄り添い続けます。次第にビリーの孤独や不器用さが見えてきて、観ている側の印象も変わっていきました。特に家族との食事のシーンは、彼の育った環境の歪さがよく分かります。最後に復讐をやめてレイラの元へ戻る展開は、とても静かな感動がありました。(30代 女性)


独特のテンポと空気感が印象的な映画でした。ビリーという人物はかなり不器用で攻撃的ですが、家庭環境を考えるとその性格も理解できる気がします。レイラとの奇妙な関係が徐々に変わっていく過程がこの映画の魅力だと思いました。特にレイラのダンスシーンはとても印象的で、映画全体の雰囲気を象徴しているように感じます。最後にビリーが復讐を思いとどまり、彼女の元へ戻るラストには救いがありました。(40代 男性)


全体的に暗い雰囲気の映画ですが、人間の孤独を丁寧に描いている作品だと思いました。ビリーはとても不器用で、人とどう接すればいいのか分からない人物です。それでもレイラは彼を受け入れ、少しずつ距離を縮めていきます。特に両親とのシーンは、彼がなぜこんな性格になったのかを感じさせました。最後に復讐をやめてレイラの元に戻る決断は、小さな希望のように思えます。静かな余韻が残る映画でした。(40代 女性)


この映画はストーリーよりも人物の感情を描くことに重点を置いているように感じました。ビリーは非常に不器用で、人との距離感がうまく取れません。レイラを無理やり連れ回す展開には驚きましたが、彼女が優しく接することで少しずつ心が変わっていくのが分かります。特に復讐の場面で想像の中の出来事として描かれる演出は印象的でした。最終的に彼が暴力ではなく愛情を選ぶラストはとても良かったです。(30代 男性)


ビリーという人物の孤独がとても強く伝わってくる映画でした。家族との関係が冷たく、愛情を感じられない環境で育ったことが彼の性格を作っているように思います。レイラとの関係も最初は奇妙ですが、彼女の優しさがビリーの心を少しずつ変えていきます。復讐を決意するシーンでは緊張感がありましたが、最終的にそれをやめる展開には救いがありました。静かで印象的なラストでした。(50代 男性)


全体的にとても独特な雰囲気の映画でした。ビリーの性格はかなり極端ですが、その背景にある孤独を考えると見方が変わります。レイラが彼に対して優しく接する姿がとても印象的でした。特にダンスのシーンは、この映画の中でも一番好きな場面です。復讐を実行するかと思わせておいて、最後にレイラの元へ戻る展開は意外でした。少し不器用ですが、愛の物語としても感じられる作品でした。(20代 女性)


静かな映画ですが、とても強い印象を残す作品でした。ビリーは非常に攻撃的な人物ですが、家庭環境や過去を考えると同情する部分もあります。レイラが彼のそばにい続けることで、ビリーの心が少しずつ変わっていくのが良かったです。特に復讐の場面での演出は独特で、現実ではなく想像として描かれるのが印象的でした。最後に彼が戻るラストは希望を感じました。(30代 女性)

映画『バッファロー’66』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『バッファロー’66』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ストレンジャー・ザン・パラダイス

この映画を一言で表すと?

何も起こらない時間の中で人間の孤独を描く、ミニマルなロードムービー。

どんな話?

ニューヨークに住む男のもとへ、ハンガリーから従妹が訪ねてきたことをきっかけに物語が始まります。三人は成り行きで旅に出ることになりますが、特別な事件が起きるわけではありません。ただ退屈で奇妙な時間を共有する中で、彼らの関係性や孤独が少しずつ浮かび上がってきます。静かな空気が続く独特のロードムービーです。

ここがおすすめ!

シンプルな会話と独特の間で物語が進む、ジム・ジャームッシュの代表作です。派手な展開はありませんが、登場人物たちの空気感や孤独がじわじわと伝わってきます。インディペンデント映画ならではの味わいがあり、静かな人間ドラマが好きな人におすすめです。

トゥルー・ロマンス

この映画を一言で表すと?

不器用な男女の愛が暴走する、ロマンとバイオレンスが融合した青春映画。

どんな話?

映画好きの青年クラレンスは、ある日出会った女性アラバマと恋に落ちます。しかし彼女は犯罪組織に関わる過去を持っていました。二人は新しい人生を求めて逃避行を始めますが、その途中で麻薬組織や警察に追われることになります。危険な状況の中で二人の愛はさらに強くなっていきます。

ここがおすすめ!

恋愛映画と犯罪映画の要素が融合した、エネルギーあふれる作品です。個性的なキャラクターとスピード感のあるストーリーが魅力で、最後まで飽きずに楽しめます。不器用な男女の愛を描いた物語としても印象に残る映画です。

レオン

この映画を一言で表すと?

孤独な殺し屋と少女の奇妙な絆を描く感動のドラマ。

どんな話?

ニューヨークで孤独に暮らす殺し屋レオンは、ある日隣に住む少女マチルダを助けたことから彼女と共同生活を始めます。家族を失った少女と、感情を表に出さない男。二人は奇妙な関係を築きながら、お互いの心の傷を少しずつ埋めていきます。しかし少女の復讐心が物語を大きく動かしていきます。

ここがおすすめ!

アクション映画でありながら、深い人間ドラマが描かれている点が魅力です。孤独な人物同士が心を通わせる姿がとても印象的で、観る人の心に残ります。名作として長く愛されている理由が分かる作品です。

リトル・ミス・サンシャイン

この映画を一言で表すと?

問題だらけの家族が旅を通して絆を取り戻すハートフルコメディ。

どんな話?

美少女コンテストに出場することになった少女オリーブと、その家族が会場を目指して長い旅に出る物語です。家族にはそれぞれ悩みや問題があり、旅の途中では様々なトラブルが起こります。それでも彼らは少しずつ支え合いながら前に進んでいきます。

ここがおすすめ!

ユーモアと感動が絶妙に組み合わさった心温まる作品です。個性的な家族のやり取りが楽しく、観ているうちに自然と応援したくなります。人生の失敗や不器用さを優しく肯定してくれる映画です。

ロスト・イン・トランスレーション

この映画を一言で表すと?

異国の街で出会った二人の孤独を描く、静かな大人の物語。

どんな話?

東京を訪れた俳優ボブと、人生に迷う若い女性シャーロットは偶然ホテルで出会います。言葉も文化も違う場所で孤独を感じていた二人は、次第に心を通わせていきます。特別な事件が起こるわけではありませんが、短い時間の中で二人の関係は深まっていきます。

ここがおすすめ!

静かな空気の中で描かれる人間関係が魅力の作品です。孤独や人生の迷いといったテーマが繊細に描かれており、観終わった後に深い余韻が残ります。落ち着いた雰囲気の人間ドラマが好きな人におすすめです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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