映画『ビジネス・ウォーズ』の概要:ダンは会社への貢献が報われなかったことをきっかけに、辞職して起業することにした。そして、偶然出会ったティモシーとマイクを会社に誘った。1年後、ダン達は取引先と契約を交わすため、ポートランドへ向かった。そこで、ダンは元上司と再会する。
映画『ビジネス・ウォーズ』の作品情報
上映時間:91分
ジャンル:コメディ
監督:ケン・スコット
キャスト:ヴィンス・ヴォーン、トム・ウィルキンソン、デイヴ・フランコ、シエナ・ミラー etc
映画『ビジネス・ウォーズ』の登場人物(キャスト)
- ダン・トランクマン(ビンス・ボーン)
- 会社への貢献が報われなかったことをきっかけに、ダイナミック社を辞職して起業する。大きな問題を後回しにする傾向がある。2児の父親。
- ティモシー(トム・ウィルキンソン)
- 67歳。定年を迎え、ダイナミック社を退職する。女好きだが、結婚しているため一線は超えていない。冷え切った関係の妻との離婚を考えている。起業するダンに誘われ、一緒に働くことになる。
- マイク・パンケーキ(デイブ・フランコ)
- ダイナミック社の就職面接を受けた。起業するダンに誘われ、一緒に働くことになる。ちょっとお馬鹿な青年。純粋な心を持っている。
映画『ビジネス・ウォーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ビジネス・ウォーズ』のあらすじ【起】
雇用条件が変わり、ダンは5%も減給されてしまう。上司のチャックに訴えるが、聞く耳を持ってくれなかった。ダンは会社に貢献しているのに報われないことに嫌気が差し、ダイナミック社を辞職して起業することにした。
ダンは定年を迎えたティモシーと、ダイナミック社の就職面接を受けたマイクと出会う。ティモシーは67歳だったが、まだ働く気はあった。マイクはちょっと変わった青年だったが、やる気があった。ダンは2人と共に会社を運営していくことにした。
1年後、ダン達は大口の契約を取り付けるため、ポートランドへ出張に行くことになった。ティモシーは他にも交渉している会社がいるのではないかと危惧する。しかし、交渉しているのは自分達だけだとダンに否定される。今回の出張は契約を交わし、すぐに終了する予定だった。
ダンはポートランドへ向けての移動中に、娘のベスに出された宿題について考えた。その宿題は父親がどんな人か書くものだった。ダンは自分がどんな人物なのか考えた。仕事は大きな建物を建設した後に出る金属くずのスワーフを売ることで、最近は仕事漬けの日々を送っていた。しかし、仕事はあまり順調ではなく、今回の契約を纏めなければ息子のポールを私立の学校に行かせるためのお金がなかった。
映画『ビジネス・ウォーズ』のあらすじ【承】
ダン達はポートランドに到着した。移動中、ダンは妻からポールが万引きをしたと報告を受ける。ポールが盗んだのはアイシャドーだった。実はポールは学校でイジメられており、学校で浮いているゴス系の子供達の仲間に入れてもらおうとしたのだ。しかし、ゴス系の化粧を知らず、笑われて仲間に入れてもらうことは叶わなかった。いじめっ子達と離れるためにも、私立の学校に入学する必要があった。
ダンはホテルでチャックと再会する。チャックはダンの取引相手でもあるビルに会うため、去っていった。ダンは契約が確定ではなかったことを知り、慌て出す。会議1時間前だったが、心を落ち着かせるために走りに行った。
ビルのボスであるジムは、ダンとチャックに最初から提案をやり直すよう求めた。チャックとジムは何度か仕事を一緒にしたことがあり、友好的な間柄だった。ダンはジム達の前でプレゼンを行うが、ストレスと食事を抜いたことで倒れてしまう。プレゼンはグダグダなまま終わった。
契約がすぐに交わせなかったため、ダン達は落ち込んだ。ティモシーは今回の契約が取れれば妻と離婚して慰謝料を払い、愛し合える女性と出会うつもりでいた。実は、ティモシーと妻の関係は冷え切っていた。
映画『ビジネス・ウォーズ』のあらすじ【転】
ダン達はマージンを下げて見積額でチャックに勝つため、仕入れ先の担当者であるヘレン・ハールマンがいるドイツに渡った。ヘレンは混浴の蒸し風呂の中にいた。時間がなかったダンは蒸し風呂の中まで会いに行き、交渉を成立させる。
ダン達は意気揚々と移動していた。すると、トナカイが道路の真ん中に立っていた。マイクが近づけばトナカイが避けると言うのでダンはアクセルを踏み込むが、トナカイは微動だにしなかった。ダンはトナカイを避けるためにハンドルを切り、事故を起こした。車が横転してしまったため、ダン達は電車で移動しながら会議を行った。その時、マイクが見積額を下げるため、様々な業者に連絡を取ってコストを17%下げていたことを知る。
ダン達はジム達の会社に向かうが、会議の時間を変えて欲しいと言われる。ベスが男の子に暴力を振るったことを知ったダンは早く家に帰りたかったのだが、どうすることもできなかった。しかも、妻から連絡があり、私立の授業料の締め切りが今日だと言われる。まだ契約は決まっていなかったが、授業料を払うことにした。
ダン達は辛うじて予約が空いていたホテルにチェックインすることになった。ダンは皆で集まって会議をしようとするが、マイクは飛行機内で出会った女の子と会う予定をしていた。コストを下げるために頑張ってくれたため、マイクを女性の元に送り出すことにした。
ティモシーはダンと話をした。ジムがチャックだけドイツに呼んだことや会議が延期されたところを見ても、ダン達と真剣に取引しようと思っていないことは明白だった。ダン達の会社にツケのあった取引会社2社が倒産しており、経営は危機的状況にあった。ティモシーははっきりとそのことを指摘するが、ダンはまだ契約を諦めていなかった。
映画『ビジネス・ウォーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ダンはチャックとジムが和やかに話している姿を目撃してしまう。ショックを受けるが、見積書を見てもらうまでは引き下がる気はなかった。ダンはビルに電話をかけるが繋がらなかった。彼のインスタグラムを確認し、ゲイバーにいることを突き止める。ダン達はビルを見つけ、見積書を確認してもらった。すると、チャックに対抗することができると言われる。ダン達は喜び、お酒を飲んで盛り上がった。
ダン達はジムの会社にプレゼンをしに行った。だが、取引の要であるジム達の親会社の社長・ダークの姿がなかった。ダークはセントルイスへと旅立っていた。そこは、ダン達が暮らしている街だった。ダンはそのことを指摘し連絡がなかったことを遠まわしに非難するが、ジムは悪びれた様子もなかった。そして、ジムはビルを会議に出席させず、昼食を買いに行かせていた。ダンは横柄な態度のジムに腹を立てるが、ぐっと堪えた。
ダンはかつてイジメを受けていたマイクの話を聞き、子供達に寄り添えていなかったことに気づく。ダンはベスになぜ他の子を殴ったのか尋ねた。すると、ベスは兄を馬鹿にされたからだと答えた。ダンはベスの優しさを褒めながらも、ポールのことは自分に任せて欲しいと頼んだ。そして、次にポールと話をした。学校を変わっても強い心を持たないといけないと諭し、一緒に乗り越えようと声をかけた。
ダン達はビルを頼り、ダークに会いに行った。ダークは見積書を確認し、話を聞いた。そして、ダイナミック社よりも好条件だったため、握手を交わして契約した。ダン達は最高な気分でセントルイスへと戻った。マイクはドイツで初めて女性と関係を持ち、ティモシーは妻と離婚してドイツで出会ったメイドの女性と付き合うことになった。ダンは迎えに来てくれた家族と家に帰った。
映画『ビジネス・ウォーズ』の感想・評価・レビュー
言葉の言い回しがユニークだったり説明が足りないところがあり、きっちりと理解するのが大変だった。下品な表現も多く驚かされたが、仕事のことや家族のことなど悩みを抱えるダンの姿は共感できた。一生懸命頑張るダンの言動や行動に勇気づけられる人も多いのではないかと思う。マイクは頼りない青年でドジも多いが、仕事に対して一生懸命で純粋な心を持っている姿は素敵だなと感じた。もう少しチャックが悪者として、ダン達に意地悪しているところが描かれていても楽しかったのではないかと思う。(MIHOシネマ編集部)
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