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映画『カリフォルニア・ブロウ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『カリフォルニア・ブロウ』の概要:脚本家である主人公が新作映画の脚本を書き直すため、地震学者の元を訪れるが突如、ロサンゼルスに噴火が発生し、市街は大災害に見舞われる。主人公は地震学者の遺言にて市街を守るため、知り合った大女優と共に奮闘する。

映画『カリフォルニア・ブロウ』の作品情報

カリフォルニア・ブロウ

製作年:2017年
上映時間:87分
ジャンル:SF、アクション
監督:ショーン・ケイン
キャスト:マシュー・アトキンソン、レクシー・ジョンソン、エイミー・パフラス、ハリー・ヴァン・ゴーカム etc

映画『カリフォルニア・ブロウ』の登場人物(キャスト)

ジョシュ(マシュー・アトキンソン)
映画の脚本家で地震嫌いにも関わらず、地震の映画脚本を書くことになる。気弱で真面目な性質だが、おしゃべりが玉に瑕。脚本の書き直しをするためにアーウィン博士と行動を共にする。
カット・リヴァーズ(レクシー・ジョンソン)
有名人気女優。アーウィン博士とは旧知の仲。ヘリの操縦免許を持っている。ジョシュと出会い、行動を共にすることで次第に心を開き惹かれていく。
ジョーンズ市長(エリック・エステバリ)
アーウィン博士よりも、ロブソン博士の言うことを信じて従ってしまう。市民の救出と避難を第一に考え、的確に指示する裁量はある。
ジェシカ(エイミー・パフラス)
ジョシュの姉で外科医。弟思いで、脚本家として成功することを願っている。医師として人を救うことにプライドを持っており、弟を信じて送り出してくれる。
アーウィン博士(ハリー・ヴァン・ゴーカム)
地震学者。著作本にてロサンゼルスの地下に火山帯があることを示唆していたが、発表後は人が変わったようになり、変人扱いされている。ロブソン博士とは因縁の仲。
ロブソン博士(トム・シャンリー)
地質学者。地震があった断層の調査を任される。地震の原因が火山活動であることを察するも、アーウィン博士より一歩、出遅れている。自分の考えが絶対的に正しいと思い込んでいる。

映画『カリフォルニア・ブロウ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『カリフォルニア・ブロウ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『カリフォルニア・ブロウ』のあらすじ【起】

ロサンゼルスにて小さな地震が発生。これにより第四発電所が崩壊し、工期中であった地下鉄トンネルで崩落事故が起きた。被害は死傷者7名、行方不明者1名。ただちに地質学者ロブソン博士のチームがトンネルの調査へ赴くことになる。

同じ頃、映画脚本家のジョシュは自身の脚本が新作映画に抜擢されるも、脚本を全て書き直すよう言われる。彼は非常に地震を怖がっていたが、映画の内容は地震学者の物語だった。そこで、製作陣側から地震学者のアーウィン博士から知識を得て来いと言われ、向かうことに。
同時刻、第四発電所では余震のせいで、地面が崩壊するという事態が起きるのである。

アーウィン博士の元へ向かっていたジョシュ。彼の姉ジェシカは優秀な外科医として病院で働いていたが、地下鉄事故にて被害者が多数出たことで大忙し。そんな中、弟から新作映画に自分の脚本が抜擢されたことを報告され、弟に祝いの言葉をかけるのであった。

その頃、地質学研究所ではロブソン博士が度重なる地震について、火山活動の一端なのではないかと考えていた。
アーウィン博士と合流したジョシュは突然、現れた女優カット・リヴァーズの操縦の元、ヘリにて空中から地上の様子を見ることになる。そこで、市街の中央に位置する公園の池が突如、爆発。地面からマグマが噴出したかのように見え、ヘリは爆風に巻き込まれ危険な状況に陥るも、どうにか無事に着陸する。

するとその後、地面からマグマが噴出。市街の道路には多数のひび割れが発生し、その度に地面が大きく揺れる。アーウィン博士はジョーンズ市長に危険を知らせようと電話連絡を入れるも、市長は博士のことを変人扱いしてまともに話も聞かず電話を切ってしまう。

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映画『カリフォルニア・ブロウ』のあらすじ【承】

アーウィン博士は著作本にてロサンゼルスの地下には火山帯が横たわっていると発表していたが、発表後に人が変わったようになってしまったため、今や誰もが彼のことを変人扱いして誰もまともに話を聞こうとしないのであった。

ニュースでは公園の爆発はテロの仕業だなどと、全くの的外れな報道をしている。池は見る影もなく爆発は続き、近辺のビルにも被害は増大。溶岩が溢れ出し辺り一帯は火山のような有様だ。

地質学研究所では市街の地面温度がここ数日で急激に上昇していたことを突き止める。これに気付いていたのは、アーウィン博士だけだったと聞いたロブソン博士は憤慨。アーウィン博士とロブソン博士は、因縁の仲であり互いに罵り合っていたのだった。

火山爆発の被害が増大したことで、病院では消毒薬が不足。市庁舎からは避難の指示が出たため、ジェシカはただちに避難の準備にかかる。
一方、アーウィン博士と行動を共にしていたジョシュとカットは、公園近くの廃工場へ。博士は地面の振動や動きを調査し、次の予測を立てようとしていたが、徐々に室内の気温が上昇。やがて、ヘリウムガスまで発生する。博士曰く、この現象は酸素が減ってきている証拠で楽観できないのは、ガスが発生したということは、じきに爆発する可能性が高いということだ。

早々に工場から脱出しようとした3人だったが、工場内の電気が点滅。危険はすぐそこまで迫っている。すると次の瞬間、地面が崩落し溶岩が噴出。急いで出口へ向かったが、その途中でアーウィン博士が崩落に巻き込まれ亡くなってしまう。

市庁舎があるダウンタウンが崩壊したことで、事態は更に深刻な状況に。今やロサンゼルス市街では至る所で溶岩が噴出し、目に見える全てのビルで火災が発生している。
命からがら逃げ出して来たジョシュとカットは、博士が亡くなる寸前に残した遺言と端末や調査記録を持って、市長の元へ向かうことにするのだった。

映画『カリフォルニア・ブロウ』のあらすじ【転】

ロブソン博士の知らせにより、市庁舎から避難して来たジョーンズ市長は、ただちに大統領と知事に救援を要請。少しでも多くの市民を助けようと委員会を発足する。そして、噴火の停止と避難計画の遂行に乗り出した。

一方、地質学研究所ではマグマ流出の予測進路が判明。進行先には天然ガスの貯蔵施設があった。もしも、溶岩が到達してしまえば、20メガトン級の大爆発が発生してしまう。溶岩の流れを止めるには、地中深くまで掘削しなければならないが、今すぐにはとても無理な話だ。そこで、ロブソン博士は無人攻撃機にてミサイル攻撃を行い、岩盤を落として進路を塞ぐというイチかバチかの案を考案。市長はその案に賭け、ミサイル攻撃を許可するのである。

同じ頃、ジェシカが勤める病院へ辿り着いたジョシュとカット。ジェシカと合流し避難しようとした時、ニュースからミサイル攻撃が開始されるという報道を目撃。ジョシュはアーウィン博士が危惧していた事態が起こることを察知し、急いで避難ヘリへ搭乗。

そうして、ミサイルは市街へ投下されるも、無駄に建物を崩壊させるだけで溶岩の進行を止めるどころか、むしろスピードを上げてしまうのであった。

映画『カリフォルニア・ブロウ』の結末・ラスト(ネタバレ)

マグマの進行スピードが上がったせいで、地上は絶え間なく揺れ続ける。ロブソン博士と研究員たちは急いで研究所から脱出。

その頃、ジョシュは市長へと衛星電話で連絡を取り、街を救うべくアーウィン博士の遺言を伝達。市長の元へ赴いて溶岩の進行を止める手立てを申告したが、そこへロブソン博士が到着しジョシュの案を却下してしまう。
そうして、市長はロブソン博士のガス貯蔵施設を爆破させるという案の実行を決定するのであった。

すごすごと尻尾を巻いて退却して来たジョシュとカットだったが、このまま引き下がるわけにいかない。そこでカットが自分のSPに連絡を入れ、協力を要請。SPは大女優に心酔しているため、彼女の言うことなら二つ返事で了承する。軍のヘリを盗むことに成功したジョシュたちは水力発電所へ向かう。
アーウィン博士の案は、そこの地層を爆破して溶岩の進行を止めるというものだった。

しかし、水力発電所は州兵が警護しており、全通信を遮断中。正体不明の軍用ヘリがやって来たことで不審を抱き、州兵が銃を発砲して来る。彼らはひとまず、ヘリを着陸させ州兵の説得をすることにした。説得が功を奏し、州兵は衛星電話にて市長と連絡を取るも、ジョシュの案を決行するよりも避難しろと言われてしまう。

避難するにはヘリの方が早い。警備する州兵をヘリに乗せるという条件で、水力発電所の爆破を強引に決めるジョシュ達。カットとジョシュは発電所内へ爆薬の設置へ向かうが、溶岩はもうすぐそこまで迫っている。地面が大きく揺れ始める中、2人はどうにか爆薬を設置。制限時間は5分しかない。急いで逃げようと踵を返したが、脱出口は鍵が閉まっていて逃げられそうもなかった。

ここで死ぬのかと覚悟を決めたカットとジョシュだったが、そこへSPと州兵が助けに現れる。残り時間3分。全員で地上へのヘリを目指して必死に逃げる。そうして、どうにかぎりぎりのところでヘリへ乗り込み、飛び立つことに成功した。
直後、発電所が大爆発。そのお陰で地盤に大穴が空き、溶岩が進行して来る地層へ大量の海水が流れ込む。マグマは海水のお陰で進行を止め、ガス貯蔵施設の爆発は免れるのであった。

映画『カリフォルニア・ブロウ』の感想・評価・レビュー

物語は小さな地震が発生し、地下鉄の崩落事故から始まる。地震映画の脚本を書き直すため、主人公は尊敬していた地震学者の元を訪れるが、そのまま災害に遭いロサンゼルスを救うために奮闘するという内容だ。

とにかく展開のスピードが早い。地震から噴火が始まり、ロサンゼルス市街が炎に飲まれていくのは本当にあっという間で、市長が右往左往している間に大災害となってしまう。ツッコミどころは多々あれど、噴火と溶岩の脅威を描くという意味では見ごたえがある。(MIHOシネマ編集部)


映画の脚本家と大女優。サバイバルでは到底生き残れそうも無い2人が「自然災害」から逃げ切るストーリー。DVDのパッケージは『カルフォルニア・ダウン』に酷似していてオマージュしたB級作品かなと思って鑑賞しましたが、これが予想を遥かに上回る面白さとクオリティでした。
学者の助けを借りながら、自分たちが持つ「多少の」力を振り絞りマグマに立ち向かう2人の姿は、クスッと笑えるシーンもありつつ一生懸命で応援したくなりました。
「大女優」になるとそんな手も使えるのかと少し羨ましくなります。(女性 30代)

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