映画『アンダー・ザ・ウォーター』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「アンダー・ザ・ウォーター」のネタバレあらすじ結末と感想

アンダー・ザ・ウォーターの概要:海面上昇にて海に沈んだ未来では、真水が貴重品となっていた。一方、自身を分裂させ時空移動が可能となっている。主人公は真水を得るため、曾祖母の研究から遺伝子配列を獲得するが、分裂した自分が戻らないことで悲劇が起こる。

アンダー・ザ・ウォーターの作品情報

アンダー・ザ・ウォーター

製作年:2017年
上映時間:88分
ジャンル:SF、ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:マックス・ケストナー
キャスト:カーステン・ビィヤーンルン、ソフィア・ヘリン、マリヤーナ・ヤンコヴィッチ、スティーナ・エクブラ etc

アンダー・ザ・ウォーターの登場人物(キャスト)

ファン・ルン大尉 / ゴードン(カーステン・ビィヤーンルン)
科学防衛の責任者だが、QEDAにて分身を過去に送り、曾祖母モナの研究から淡水を得るための遺伝子配列を獲得する。塩病を患う1人娘をとても愛している。真面目な性質で無表情でいることが多い。
モナ(ソフィア・ヘリン)
ファン・ルンの曾祖母にあたり、2017年にて生存。生命科学者で海水を淡水に変える生き物の研究を行っていた。1人娘がいるが、研究のために世界を駆け回ることで、娘との時間がないと嘆いている。航空機事故で死亡する。
大臣(スティーナ・エクブラ)
防衛大臣。真水を得るため、ファン・ルンの曾祖母の研究から遺伝子配列を得るよう、ファン・ルンに要請する。自身はQEDAの根絶を唄っている。
ビンウェン(ジョゼフ・マウル)
QEDAにて時空の監視の値を上げたため、ファン・ルンによって逮捕されている。元伍長。裁判に勝訴し恩赦によって監視付きだが、自宅にて過ごすことが許されている。

アンダー・ザ・ウォーターのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アンダー・ザ・ウォーター』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

アンダー・ザ・ウォーターのあらすじ【起】

2095年、海面上昇により大陸は海にのまれ、動植物は“塩病”にかかり絶滅。貴重な真水は高級品となっていた。人類は時空移動を可能にさせ、量子網分離宮(以下QEDA)にて実行。QEDAでは1人を2人に分裂でき、現在と移動先で繋がり合う。これにより過去への時空移動を可能にさせたが、歴史が改変される恐れがあると危惧され、QEDAの存在を封印。時空移動も禁じられた。

科学防衛の責任者であるファン・ルン大尉は、時空移動に関して監視や取り締まりを行っていた。QEDAにて時空移動を行った者は逮捕され、厳しい行動制限が設けられる。だが、彼は大臣からQEDAを行い過去へ飛ぶ任務を要請されるのであった。

ファン・ルンは水と緑がまだ豊富にあった2017年へ時空移動し、コペンハーゲンへ。大学の生命科学研究部へと向かった。そこではファン・ルンの曾祖母にあたるモナが、海水を淡水に変えることができるエビの研究を行っている。彼女の研究が成功すれば、未来を救えるはずなのだ。モナは研究も半ばに航空機事故にて亡くなってしまうため、彼女がまだ生存し研究しているエビの遺伝子ST11を入手することが目的だった。

過去を変えることは原則としてできない。故に接触も避けたいところだったが、大学の研究室にはST11がなかった。仕方ないので本人に科学記者ゴードンと偽って接触。ST11の所在を確かめる。モナは研究費を削減され目下、自宅を研究室にしていると言う。彼女の自宅は自分の家でもある。ゴードンは密かに自宅へと向かった。

未来ではファン・ルンがST11の遺伝子配列を今か今かと待っている。ゴードンとファン・ルンは同一人物であるため、思考の共有ができる。ゴードンが自宅で見つけたST11の遺伝子配列を未来の自分が全て筆記。その後、自宅から見える緑豊かな景色を堪能した。

アンダー・ザ・ウォーターのあらすじ【承】

未来での移動手段は小型艇が主である。彼は遺伝子配列を持って自宅へと戻り、同じ窓から外の景色を眺めたが、外は砂と枯れた木が立ち並ぶだけ。彼には一人娘がいるが、塩病を患っておりベッドからほとんど動けず、食事にも手をつけない。娘の友人達も塩病で亡くなることが多かった。

ゴードンが過去から戻るには、時空に架けられた橋を渡らなければならない。橋の構築には大量の真水が必要になるため、ファン・ルンの任務は政府の一大プロジェクトでもあったのだ。しかし、指定の時間と場所にて時の橋を開いたファン・ルンだったが、ゴードンは戻らなかった。

ファン・ルンはもう1人と繋がることができなくなり、制御不能に陥ってしまう。だが、奴がもたらした遺伝子配列にて、海水を淡水にする実験は成功。海水なら有り余っているため、真水が大量に得られれば、塩病にも影響が及ぼされるだろう。しかし、ゴードンが戻らないのは、大変な不始末である。ファン・ルンは残されたモナの手記や過去資料を手当たり次第に調べ、ゴードンの行方を追った。だが、変化や行動が残されているものは見つけられず。彼はQEDAにて逮捕されたビンウェン伍長を訪ね、解決法を探ることにした。

ビンウェンはこの程、裁判に勝訴し厳しい行動制限を課せられ釈放されている。常に監視はつけられていたが、自宅で自由に過ごすことが許されていた。2人のビンウェンはファン・ルンの質問に淀みなく答える。彼らが音信不通になることは決してなかったという話だ。ただ、時間は距離と同等であるため、遠い過去へ飛び時間を重ねればそれだけ、互いの距離も遠くなり量子網が減る。そのため、互いの声が聞こえにくくなるということだった。

アンダー・ザ・ウォーターのあらすじ【転】

ゴードンが戻らないのは、緑が溢れた豊かな時代に魅了され現在の記憶を霞ませてしまったためだろう。故に、ファン・ルンは娘のことを一心に思い、ゴードンに伝わることを祈った。だが、翌日。モナの手記を開き、新たに付け加えられた文章を発見する。

どうやら奴はモナとの接触を続けているらしい。そうなれば、時空の監視の値に変化が現れるのは必至だった。ファン・ルンは大臣へ申し開きを行い、追跡の許可を取ろうとしたが、大臣はそれを許さず。

しかし、ファン・ルンは諦めずにゴードンの捕縛を決める。そこで分裂したもう1人が死んだらどうなるかを検証するため、ビンウェンの相棒を銃殺。すると、繋がっているとはいえ、1人が死んでももう1人には何の影響もないことが判明する。その足で国防省へ戻ると、時空監視の値に影響が現れ騒然としている。その原因は未だ戻らないファン・ルンの分裂した片方である。ファン・ルンは拘束されそうになるが、腹心の部下が庇ってくれたため、その場から逃走することに成功するのだった。

彼は追手の目を掻い潜り、時の橋を開き過去へ。ファン・ルンは自分の目に映る光景は全て失われたものだとゴードンへシグナルを送るも、やはり繋がることはできず。発見したゴードンはモナ親子と共に過ごし、まるで家族のような関係を築いていた。

アンダー・ザ・ウォーターの結末・ラスト(ネタバレ)

ゴードンが1人になるのを見計らって尾行したファン・ルン。高層ビルにあるレストランで、ようやくもう1人の自分と対峙した。奴はこの時代に完全に魅了されていたが、どうにか説得し時の橋を開くべく、モナの手記を取りに自宅へ。だがその途中、戻ったらすぐに一体化すると話すと、ゴードンは意に反して逃走してしまう。

すぐさま追跡を開始するファン・ルン。ゴードンを捕まえ自宅へと向かった。モナが航空機事故で亡くなるまでもう時間がない。無事に飛行機へ乗せなければ、歴史が変わってしまう。ゴードンを屋根裏に拘束し、モナの元へ。密かに彼女の手記を探したが、見つけられない。母子と接することで僅かだが、確実に過去が変わっていることを実感するファン・ルン。

彼はモナ母子と過ごすことで、ゴードンに何が起こったかを理解した。深夜、抗いがたい誘惑に晒されながらも、ファン・ルンはモナの手記に時の橋を架けるよう書き記す。殺伐とした未来よりも、豊かな自然溢れる過去の世界の方がいいに決まっているのだ。

だが翌朝、飛行機にモナの娘まで乗っていることが判明。そうなると、未来へモナの血筋が残らなくなる。もちろん、ファン・ルンや娘までも生存しないことになってしまう。
ファン・ルンはゴードンと共に急いで空港へ向かった。
過去が変わるということは、こういうことなのだ。ほんの少しの余波が大きな波となって影響を与える。

しかし、飛行機はすでに飛び立った後。もうどうにもならない。ファン・ルンとゴードンは失意に暮れながら、時の橋が架かるポイントで波間にただ、漂うのであった。

アンダー・ザ・ウォーターの感想・評価・レビュー

海面上昇にて水没した未来では、塩病にて動植物が死滅。未来世界では自分を分裂させ、もう1人を時空へ飛ばすことができるようになっている。世界が非常に殺伐としている反面、時間の研究や量子力学方面が発達している。

過去と未来の世界が正反対に描かれていることで、いかに動植物が必要かを世界に訴えかけている。更に過去へ飛び、ほんの些細な影響によって大きなものを失うというアンハッピーな結果。未来は救えたが、自分の血筋を絶やすというシュールな作品だ。かなり綿密に練られた物語であり、過去と未来の対比が素晴らしい。(MIHOシネマ編集部)

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