劇団キリン食堂の人気舞台を主宰・久保田誠二自らが監督して映画化。CM業界を舞台に、タレントやスポンサーに振り回されながらもCM完成を目指す広告代理店の社員の姿を描く。
映画『CMタイム』 作品情報
- 製作年:2011年
- 上映時間:96分
- ジャンル:コメディ
- 監督:久保田誠二
- キャスト:黒木瞳、豊原功補、加藤和樹、本仮屋ユイカ、モト冬樹 etc…
映画『CMタイム』 評価
- 点数:30点/100点
- オススメ度:★☆☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★☆☆☆☆
映画『CMタイム』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『CMタイム』のあらすじを紹介します。
広告代理店・電報堂の社員である三上等(豊原功補)は、スポンサーであるタイガードリンクの新商品「9」のCMプレゼンを行い、時代劇俳優の大菩薩金五郎(中村嘉葎雄)、HIPHOPミュージシャンのレオナルド八田(加藤和樹)、大物演歌歌手の城之内つばめ(黒木瞳)を起用するプランを提案する。宣伝部部長の高木(モト冬樹)が城之内つばめの大ファンであることから企画が通ったものの、これは高木の好みを徹底リサーチしていた三上の作戦だったのだ。
かくして撮影に入ったのだが、城之内と大菩薩の間に不穏な雰囲気が流れる。どうやら二人は過去に因縁があり、犬猿の仲らしい。咬み合わない二人に振り回される三上たち。レオナルドが新興宗教の広告塔であることが発覚するなど、撮影は全く順調に進まない。はたしてCMは完成するのか?
映画『CMタイム』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『CMタイム』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
広告代理店の話なのに
かわいそうな映画です。舞台はCM業界、広告代理店の社員たちが主人公。会社の元ネタは電通と博報堂。にもかかわらず、製作委員会に電通と博報堂の名前はなく、孤軍奮闘を強いられてしまいました。こういう映画を作るときは、絶対にネタ元の広告代理店の協力を得ないとダメでしょ!得られなかった時点で終わり。失敗決定!
黒木瞳のワガママさから強烈なリアリティが感じられ、モト冬樹の情けない男演技に哀愁をなじる。これだけが魅力の映画になってしまいました。笑えるのは黒木瞳のシーンだけだし……。演出がくどい。話がつまらない。メインキャラクターが面白くない。音楽が平凡。ダメ映画ですね。黒木瞳の無駄遣いでございました。
そもそも、キリン食堂は2010年以降活動していないんですよ。終わった劇団の人気公演を映画化というコンセプトがそもそも間違っていたのでは?酷いことをいいますけど、監督の久保田誠二が広告業界で仕事をしていた時に造ったコネを使って思い出づくりをしただけなのではないか?だとしたらヒットするわけないよね。映画全体が貧乏臭いし。時間の無駄だ!無駄だ!無駄だ!
真面目にやりたいのか、ふざけているのかよく分からないお話でした。CMの裏側を描いているので、広告代理店で働く人たちの大変さはよく分かりましたが、登場するキャラクターの個性が強すぎて全くリアリティがありませんでした。
こんな人が1人でもいたらその現場が大変なことになるのは簡単に分かりそうですが、全員がわがままで勝手なので手の付けようがありません。
笑える作品にするならもっとコメディに振って欲しかったなと中途半端なストーリーにガッカリしました。(女性 30代)
映画『CMタイム』 まとめ
どうでもいいことかもしれませんけど、キャラクターの名前があまりにも幼稚じゃないですか?城之内つばめはローカル歌手みたいだし、レオナルド八田はレオナルド熊みたいだし、HIPHOP界隈にこんな芸名の人はいませんよ。大菩薩金五郎……小学生か?小学生の妄想ノートか?図書館で「大菩薩峠」の表紙だけを見て漢字を覚えちゃった背伸び小学生か?
確かに彼らは面白い設定ではありますけど、ちっとも活かせていない。名前が普通の人達は普通につまらないし。話の前にキャラクターの設定がつまらないと観る気しないわ!演出家のくせにそんなこともわからないのかと。色々と大変な黒木瞳の時間を返してやれよ!映画界の沼の底では、こんな映画がヘドロに絡まりながらも自己主張しています。恐ろしい。
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