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映画『ディパーテッド』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ディパーテッド』の概要:特別捜査課に配属されたビリーは、フランクの組織を潜入捜査するよう命じられる。フランクとその部下による暴力や殺人に怯え、怒りながらもそれを堪え、彼はフランク逮捕の機会を見つける。しかし、警察の捜査はフランクに筒抜けだった。警察がフランクの組織にビリーを送ったように、フランクも警察にスパイを送っていたのだ。

映画『ディパーテッド』の作品情報

ディパーテッド

製作年:2006年
上映時間:152分
ジャンル:サスペンス
監督:マーティン・スコセッシ
キャスト:レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ etc

映画『ディパーテッド』の登場人物(キャスト)

ビリー・コスティガン(レオナルド・ディカプリオ)
特別捜査課に配属された警官。犯罪者に扮してフランクの組織に潜入するよう命じられる。
コリン・サリバン(マット・デイモン)
特別捜査課に配属された警官。幼い頃からフランクに育てられた。フランクを捕まえようとする特別捜査課の動きを調べながら、フランクに密告している。
フランク・コステロ(ジャック・ニコルソン)
マフィアのボス。州警察の動向を掴むため、コリンを送り込む。また、自身もFBIとの繋がりがあり、部下や取引相手を売ることで、FBIに身柄を守ってもらっている。
ディグナム(マーク・ウォルバーグ)
ビリーの上司で、彼に潜入捜査を命じた男。口は悪いが、責任感が強い。

映画『ディパーテッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ディパーテッド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ディパーテッド』のあらすじ【起】

マフィアのボスであるフランクに育てられたコリンはフランクの勧めで警察学校を優秀な成績で卒業した。更なる訓練の後、彼は特別捜査課に配属された。同じく特別捜査課に配属されたビリーは、署に来て早々、家族のことで上官のディグナムに詰られる。彼の家族は犯罪一家だった。ディグナムの挑発を耐え抜いたビリーに、部長は潜入捜査を命じる。五年間、警察を辞めて犯罪者として振る舞えというのだ。家族が悪人で、若い頃からそのことを周囲に隠し通すことができたビリーなら適任だろうと部長は考えていた。

ビリーが闇の世界に上手く潜入できた一方、特別捜査課ではフランク逮捕に向けた作戦が話し合われていた。捜査から戻ってきたコリンはマドリンという精神科医と知り合う。連絡先を交換した後、コリンの電話にフランクからの着信があった。コリンは特別捜査課の職員がフランクの車を尾行していることを伝える。彼はフランクに送り込まれたマフィア側のスパイだったのだ。

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映画『ディパーテッド』のあらすじ【承】

ビリーは巷のいざこざに乗じて、フランクと知り合う機会を得る。フランクはビリーが警察の手先ではないかと疑って彼を拷問にかけるが、耐え抜いたビリーを信じて仕事を任せることにする。

警察はフランクがコンピュータ会社から盗み出した軍事用のマイクロチップを捜索していた。フランクはそのマイクロチップを中国人に売ろうとしている。もしも、フランクの思い通りに事が運べば、アメリカと中国の戦争になりかねない。警察は焦っていたが、フランクは中々尻尾を見せなかった。

身分の隠蔽の一環で保護観察下にあったビリーは、患者としてマドリンの診察を受けることになっていた。ビリーは殺人や暴力を目の当たりにするものの、手を出せない状況に対する葛藤を打ち明ける。ビリーの不安は思うようにマドリンには伝わらず、マドリンも気性の荒いビリーの扱いに困ったが、話を続ける内に少しずつ相手を理解する努力をしようとする。

橋の下で、ビリーは特別捜査課の部長とディグナムと密会した。被害者が増え続ける状況と自分がいつ殺されるかも解らない恐怖に焦りを感じていたビリーは、自分が集めた証拠を使って早くフランクを捕まえろと訴えるが、部長は、まだマイクロチップの在り処が発覚していない状況でフランクを捕まえることを渋った。

映画『ディパーテッド』のあらすじ【転】

ビリーの通報を受けて、フランクが中国人と取引する現場を包囲する特別捜査課のメンバー。ビリーの計らいで事前に計画を聞かされていなかったコリンは、慌てて警察の監視があることをフランクに伝える。コリンからの情報でフランクは中国人との取引を成功させた。ビリーは特別捜査課のメンバーの中にフランクのスパイが潜り込んでいることを確信し、コリンもまた警察のスパイがフランクの間近まで接近していることを知った。

フランクによる、スパイの炙り出しが始まる。ビリーはその前に飛行機で町を去ろうとしていた。ディグナムがそれを電話で引き留めようとする。まずは警察内のスパイを見つけろとビリーはディグナムを怒鳴りつけた。

コリンとマドリンは同棲し、新生活を始めようとしていた。そこにフランクからの電話が鳴る。フランクはコリンに警察のスパイを特定しろと命じた。しかし、スパイが誰なのか、コリンには知らされていない。警察のデータベースと照合して素性を確かめるから、部下の情報が欲しいとコリンはフランクに頼んだ。

フランクから命じられた仕事をしている最中、ビリーはフランクがFBIと繋がっているという噂を耳にする。FBIにマフィアの情報を売ることで彼は逮捕を逃れてきたという。ビリーは部長の自宅に出向いてそのことを報告する。FBIが相手では州警察は手が出せない。

映画『ディパーテッド』の結末・ラスト(ネタバレ)

フランクは部下に市民番号と本名を筆記するよう命じる。それから、その用紙をコリンに引き渡した。フランクを追跡していたビリーはスパイとフランクが密会している現場を目撃し、フランクと別れたスパイの後を追った。しかし、スパイは人混みに紛れて姿を消してしまう。

フランクのスパイを見つけることを命じられていたコリンは、部長に濡れ衣を着せることを思いつく。同僚に部長の尾行をさせる一方で、コリンはフランクに部長がスパイと密会することを告げる。ビリーと部長が密会する現場に警察とマフィアが集う。部長は自分の命と引き換えにビリーを守った。

ディグナムは部下に部長を尾行させたコリンに罵声を浴びせる。コリンはディグナムにスパイに関する情報を開示するよう要求するが、ディグナムはスパイの正体を明かすことなく辞表を提出して姿を消した。

スパイの手掛かりを探すため、死んだ部長のオフィスに残された資料を漁っていたコリンは、フランクとFBIが取引している現場を撮影した写真を見つける。フランクに不信感を抱いたコリンは警察を動員して、ドラッグの取引の最中の彼を逮捕することに決めた。

ドラッグの取引現場でフランクを追い詰めたコリンは、フランクにFBIとの関係を問い詰める。フランクはFBIとの取引があったことを認めた。自分を騙していたフランクに怒り、コリンは彼を殺す。

事件が解決し、ビリーが署員の前に姿を現わした。フランクが死んだ今、コリンは彼と敵対する理由がない。コリンはビリーのことを功労賞に推薦すると約束した。コリンがビリーの素性を確認するため、オフィスを出た後、ビリーはコリンの卓の上に、フランクが部下に書かせた書類が置かれているのを見つけた。コリンがフランクのスパイだと悟ったビリーは、コリンに見つからないよう警察署から姿を消した。

ビリーは部長の復讐を果たすことにした。マドリンに一通の手紙を託す。それから、コリンに一枚のCDを送った。中身はフランクとコリンの通話記録だった。コリン宛てのそのCDは同棲していたマドリンの眼に留まった。コリンに隠れてCDを再生したマドリンはビリーと、コリンの正体を知ることになる。

ビリーは部長が殺された場所にコリンを呼び、彼を逮捕した。それから警察学校時代の友人を呼び、ディグナムと連絡を取るよう指示を送った。ビリーに証拠を握られたコリンは諦め、自分を殺すようビリーに頼む。しかし、ビリーは彼を法廷に連れて行こうとした。そこに警察に忍び込んでいたフランクのもう一人のスパイが現れ、ビリーとビリーの友人を射殺する。拘束を解かれたコリンはビリーの死体を見て考える。彼の身分に関する情報は警察のデータベースから削除したが、ビリーの周辺を捜査されてしまえば彼が握っていた証拠が見つかり、自分も巻き添えを食ってしまう。そこでコリンはビリーを警察の身分に戻し、自分を助けにきたフランクのスパイを殺すことにした。そうすれば、ビリーは警察の捜査対象から外れ、自分が署内で暗躍していたことの全ては死んだスパイのせいにできる。

ビリーの葬式の日。真実を知るマドリンはコリンを軽蔑し、彼の前から姿を消した。独りに家に戻ったコリン。自宅の戸を開けると、そこには窓から侵入したディグナムがいた。ビリーが掴んだ証拠は彼の手にも渡っていたのだ。コリンを撃ち殺し、ディグナムはビリーの復讐を果たした。

映画『ディパーテッド』の感想・評価・レビュー

マフィアに育てられ、組織のために警官になった男とマフィアに潜入する覆面捜査官のお話。ジャック・ニコルソンにレオナルド・ディカプリオ、マット・デイモンにマーク・ウォールバーグ。最高の役者揃いですが、なんと言ってもジャック・ニコルソン演じるマフィアの親分が素晴らしい。表情1つで全てを語りかけてくるような顔。とにかくジャック・ニコルソンがいい。
必死すぎるレオナルド・ディカプリオは観ていて可哀想で応援したくなってしまいます。先の読めない展開でずっとハラハラドキドキしていましたが、ラストは言葉が出ない衝撃の展開でした。(女性 30代)


レオナルド・ディカプリオにマット・デイモン、ジャック・ニコルソンという主役級ばかりの豪華共演は期待通りの見応えだった。物語は常に緊迫感があり、最後までハラハラドキドキさせられる。
警察に潜入したマフィア、マフィアに潜入した警察、というややこしい役柄を、レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンがそれぞれさすがの演技で魅了してくれる。二人がだんだんと互いの存在に近付いていく展開は非常にスリリングで面白かった。
ラストは正直あまり自分の好みではなかったが、良くも悪くもインパクトがあるので忘れられない。(女性 30代)


本作は、警察とマフィアがお互いにスパイとして潜入する香港映画『インファナル・アフェア』をリメイクしたサスペンス作品。
観ている方も敵か味方か混乱するほど複雑な内容だけれど、伏線回収が素晴らしく、バラバラの断片がラストで繋がっていく感じが爽快だった。
お互いが戦うだけでなく、それぞれの苦悩や葛藤といった精神的な部分の描写が良かった。
俳優陣の豪華さや存在感、熱演はそれだけで見応え充分の152分。
更に、音響や演出に監督のこだわりや美学が感じられる長編作品となっている。(女性 20代)

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    マーティン・スコセッシにかっこいい男を描かせればピカイチですね。話は非常に面白いし、俳優への演出も見事だったと思います。マフィアの元へ忍び込んだビリーのリアリティある描き方は見事でした。