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映画『コーヒー&シガレッツ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『コーヒー&シガレッツ』の概要:コーヒーを飲み、煙草を吸いながらとりとめもなく過ごす様を描いた短編ドラマ。出演はイギー・ポップ、スティーブ・ブシュミ、ビル・マーレイなど。ジム・ジャームッシュ監督の2003年米国映画。

映画『コーヒー&シガレッツ』 作品情報

コーヒー&シガレッツ

  • 製作年:2003年
  • 上映時間:97分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:ジム・ジャームッシュ
  • キャスト:ロベルト・ベニーニ、スティーヴン・ライト、ジョイ・リー、サンキ・リー etc

映画『コーヒー&シガレッツ』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『コーヒー&シガレッツ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『コーヒー&シガレッツ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『コーヒー&シガレッツ』 あらすじ【起・承】

(双子)メンフィスのカフェで、男女の双子がコーヒー&シガレッツを楽しんでいた。そこへ、ウェイター(スティーブ・ブシュミ)がやってきて、”コーヒーのおかわりは?”と聞く。

双子は、断るが何度もしつこくウェイターは聞いてきます。最後には”エルヴィスが双子だって知ってた?”と話に割り込んでくる始末。双子らしく会話がシンクロするのも面白い。

(カリフォニアのどこかで)カフェの店内。長髪のジム(イギー・ポップ)は、コーヒーを飲みながら人を待っていた。来たのは、医者をしながら音楽をしている男トム(トム・ウェイツ)。

男の音楽を”思いやりが曲から伝わるね!”と褒めるが、うっかりドラムにいい奴がいるんだ・・と話してしまう。すると、オレがドラムだと悪いのかと誤解されてしまう。

禁煙していると言いながら煙草を吸う医者。2人の中で、”オレたちはコーヒー&シガレッツ世代だ!”というのが共通の認識らしい。

(いとこ同士)ホテルのロビー。女優がいとこのシェリー(ケイト・ブランシェット)を待っていた。2年前にシドニーで会って以来だという。2人は煙草を吸いながら、映画の話をした。

”あなたと間違えられて入ったけど、ばれて追い出されたわよ!”とお金持ちであるいとこの女優に対して不満をぶつけます。更にいとこの女優から貰った化粧品についても文句を言う。

”皮肉ね!高くて買えないのに、お金持ちはただで貰えるのよ。”とシェリー。取材があるため、いとこの女優は退席してしまう。

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映画『コーヒー&シガレッツ』 結末・ラスト(ネタバレ)

(ジャック、メグにテスラコイルを見せる)カフェに男女のカップルがいた。目の前にはコーヒーが入ったマグカップ。”ジャック、テスラコイルの話をして。”とメグ(メグ・ホワイト)は頼んだ。

ジャック(ジャック・ホワイト)は、説明を始めます。テスラコイルとは、2つのコイルを共振させ、低から高電圧に変換させたもの。地球を1つの伝導体として、テスラは考えていたらしい。

”実験しましょ!”とテスラコイルを動かした。しかし、急に止まってしまう。それを黒人のウェイターが驚きながら眺めていた。メグは、”漏電遮断器があるせいよ。”と冷静に分析。

ジャックはコーヒーで乾杯した後、実験をやり直すため帰った。

(いとこ同士?)”アルフレッド・モリーナです。”と電話でなにやら話している男(アルフレッド・モリーナ)。そこに友人の俳優スティーブが来て、注文した緑茶を飲み始めた。”もしアカデミー賞を取ったら、お茶の淹れ方を教えたい”と。

俳優スティーブは忙しく、あまりモリーナと長く会いたくないようだ。モリーナは、家系図を調べていたら、スティーブとはいとこだったらしい。だからもっと頻繁に連絡が取りたいのだと言う。

そんなモリーナをゲイかと誤解するスティーブ。”サム・メンデス監督にも教えてないんだ”と連絡先を教えてくれない。だが、少しして気が変わり、連絡先を教えようとするのだった。

(幻覚)黒人男性が1人、カフェで友人を待っていた。友人は医者で、インフルエンザに罹った子供を治療していて遅れたらしい。代替医療を研究しているせいか、カフェインの大量摂取は気分が落ち込むし、お腹を壊すからやめろと言う。

そしてカフェィンは幻覚を起こすんだと力説した。そんな2人の前にウェイター(ビル・マーレィ)が現れた。ビル・マーレィを見て、2人は大喜び!ビル・マーレィは、煙草が苦手。ニコチンの中毒性を説く。

”頼む!オレの事は言わないでくれ。”と。ビル・マーレィは逃亡中らしい。また彼が咳がひどいと伝えると、医者は洗剤でうがいすればいいと答えた。”もう3年だ。ゴースト、まだかな!”と2人は期待しています。

(シャンパン)老人が2人、お昼をカフェで過ごしていた。”マーラーの曲、知ってるか?”と1人が聞くと、”ああ、この世で一番悲しい曲だよ。”と。マーラーの音楽が流れていた。

昼飯にコーヒー&シガレッツは体に悪いと知っていたが、やめられないらしい。”コーヒーをシャンパンと思おう!人生を祝うんだ!”と。2人はコーヒーで乾杯した。

ビル(ビル・ライス)の休憩時間は10分しかない。”オレは寝るから、休憩が終わったら起こしてくれよ。”と言って眠ってしまう、ティラー(ティラー・ミード)。
しかし、彼は永遠に眠り続けた。

映画『コーヒー&シガレッツ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『コーヒー&シガレッツ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

人生の深さを味わおう!コーヒー&シガレッツで

だらだらと時をもてあますように煙草を吸い、コーヒーを飲むだけのシーンが続く。彼らは久しぶりに友人に会い、近況を話したりもするが何か大きな事件が起きるわけでもない。

ただ心地よい音楽と気の許せる仲間がいるだけ。忙しい毎日を生きる私達にちょっと立ち止まってみたら?とジム・ジャームッシュが耳元でささやいているのかもしれない。

イギーポップやトム・ウェイツ、はたまたビル・マーレイまで人気者が集まりコミカルな演技で楽しませてくれます。コーヒーも煙草も中毒性が強い。だけど、それらがないと会話が進まないのも真実。

筆者が気に入ったのは、「双子」という話。女性と男性の双子がカフェにいて話をしていた。そこに”コーヒーのおかわりは?”としつこくウェイターが何度も2人の間に割り込んできます。最後にはエルヴィスの双子説まで出てきて、にぎやかな面白さがあります。

また「幻覚」という話では、ビル・マーレイがウェイター役で登場。2人の黒人男性と談笑しながら、さりげなく”ゴースト、まだかな?”なんて話すのだ。やばい、書いているうちにカフェィン中毒になったかもしれない。

カフェ映画おすすめ3作~コーヒーを飲まずに愛を語れない!

心の渇きを癒せる、おすすめカフェ映画を3作紹介します。まず1作目は、パーシー・アドロン監督の「バグダッド・カフェ」。砂漠の真ん中にあるガソリンスタンドで、ドイツ人旅行者ジャスミンは、女主人ブレンダにコーヒーを淹れてもらいます。

やがて、ジャスミンとの交流が人々の心に愛と癒しを与えてゆくのです!主題歌「コーリング・ユー」も心に沁みますよ。

次にホウ・シャオシェン監督の「珈琲時光」。ホウ監督は、小津安二郎作品の大ファン。小津安二郎監督に捧げた映画で、一青窈と浅野忠信を主演にしたラブストーリーです。

最後に「コーヒーをめぐる冒険」。主人公ニコが、一杯のコーヒーを飲むまでに多くの人生や人が絡んでくるというツイテない1日を描いています。ジム・ジャームッシュ作品が好きな人なら、共感するのではないでしょうか。

この3作のように、コーヒーを飲んでリラックスする時間が人生に必要ですね。


コーヒーと煙草といえば大人の嗜好品であるが、この作品自体がまさにそんな存在だと思う。

11本のショートストーリーから成る本作は、特別何かが起こるわけではない。ちょっとクセのある登場人物たちが他愛のない会話を繰り広げるのだが、単調なやりとりもどこかユーモラスで飽きない。ミュージシャンや実力派俳優といった多彩なキャストも見どころで、センスあふれるお洒落な世界に仕上がっている。
何も考えず、何も求めず、ただゆるゆるとした時間を楽しみながら観たい。(女性 40代)


こういう時間って人間にとってすごく大切だし、心地いいよなあとリラックスしてしまうような作品でした。
コーヒーも煙草も苦手な私はカフェに行ってのんびりすることはほとんどありません。しかし、今作の彼らの姿を見ていると、なんでもない日常にコーヒーと煙草があることで、お喋りのきっかけになったり、手持ち無沙汰な状況をなんとなく「良い雰囲気」に出来たりと、良いことばかりでした。
映画と言うよりも隣のテーブルの人達の会話を盗み聞きしているような気分になりました。(女性 30代)


本作は、煙草を吸い珈琲を飲みながら取り留めのない話をする人々を11のストーリーで描いたチルアウト作品。
特に大きな事件が起きるでもない何気ない日常風景。コーヒーと煙草と気の合う相手がいるゆったりとした時間が通り過ぎていく空間の何と素敵なことか。
ミュージシャンや役者、双子といったジャンルも様々な人たちの会話を盗み聞き、覗き見しているような気持ちになった。
こういった何気ない時間こそが人間には欠かせないものだと思う。
珈琲や煙草を楽しみながら気楽にのんびりと楽しめる作品。(女性 20代)

映画『コーヒー&シガレッツ』 まとめ

人間は誰しも何かの中毒なのかもしれない。それがコーヒーや煙草でもいいじゃないか。ジム・ジャームッシュ監督は、そんな癒しの時間をおしゃれに魅せてくれます。

コーヒーと煙草の中毒者ばかりではなく、飲みすぎてはダメだよと忠告している内容の短編もあったりして、映画というよりお隣りの会話を覗いているかのようです。

小説でも描けそうな内容なのになぜ映画なのか?それは、ジム・ジャームッシュの映画的発想力が人の肉体を通してでないと羽ばたかないから。

さぁ、あなたもコーヒーで乾杯してみよう。

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