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映画『名探偵コナン 紺碧の棺』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『名探偵コナン 紺碧の棺』の概要:長期連載中の大人気コミック、『名探偵コナン』の劇場版第11弾。コナン達がバカンスに訪れた神海島には、財宝が眠っていた。その財宝を巡って、新たな殺人事件が幕を開ける。

映画『名探偵コナン 紺碧の棺』の作品情報

名探偵コナン 紺碧の棺

製作年:2007年
上映時間:107分
ジャンル:アニメ、サスペンス
監督:山本泰一郎
キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、松井菜桜子 etc

映画『名探偵コナン 紺碧の棺』の登場人物(キャスト)

江戸川コナン(高山みなみ)
本当の姿は高校生探偵工藤新一。黒ずくめの組織に謎の薬を飲まされ、身体が小学生へと縮んでしまった。
毛利蘭(山崎和佳奈)
新一の幼馴染。突然姿を消した新一のことを一途に想い続けている。園子の誘いで神海島に遊びにきていたが…?
毛利小五郎(神谷明)
蘭の父親。元刑事で、現在は探偵事務所を営んでいる。コナンの密かな活躍により、眠りの小五郎として世間に認知されるようになった。
鈴木園子(松井菜桜子)
蘭の親友で、鈴木財閥のお嬢様。蘭と共にバカンスを楽しんでいたが、とんでもない事件に巻き込まれてしまう。
岩永城児(堀内賢雄)
神海島の観光課に勤める男性。コナン達に宝に関するスタンプラリーを渡してくれる、など優しそうな様子を見せていたが…?
松本光次(中田譲治)
神海島に眠るという宝を探しにきたトレジャーハンター。実は、インターポールから国際指名手配を受けていた。
伊豆山太郎(神奈延年)
松本の仲間で、宝を探しに来たトレジャーハンター。松本と共に、ある物を盗み出す。

映画『名探偵コナン 紺碧の棺』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『名探偵コナン 紺碧の棺』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『名探偵コナン 紺碧の棺』のあらすじ【起】

高校生探偵工藤新一が、謎の黒ずくめの組織に薬物を飲まされ、身体が小学生へと戻ってしまってから暫く経った頃。都内では、映画ばりの派手なカーチェイスが繰り広げられていた。追っていた佐藤刑事と高木刑事はとうとう犯人を追い詰めるが、その犯人は『神海島』と『ジョリー・ロジャー』という謎の単語を呟くと、そのまま意識を失ってしまうのだった。

そして、なんとその海神島には、ちょうどコナンや蘭、少年探偵団の面々が遊びにきていた。そこにはかつて地下に沈んだ島が眠っており、近年その場所から財宝が発見されたことで話題になっていた。島の観光課はこのチャンスを使い、『あなたも古代の財宝を狙ってみませんか』と謳い、観光客を呼んでいたのだった。

そして、一攫千金を夢見て、その島には多くのトレジャーハンターが詰め寄せていた。コナン達は観光課が用意したイベントのスタンプカードを受け取る。一方、蘭と蘭の親友である鈴木園子は、美しい海でダイビングを楽しむことにするのだった。

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映画『名探偵コナン 紺碧の棺』のあらすじ【承】

それぞれが美しい自然を堪能していた頃。そんな平穏を切り裂くように突如として恐ろしい事件が生じてしまう。なんと、コナン達が出会ったトレジャーハンターの一人、田山資悦が宝探し中にサメに襲われてしまったのだ。田山は急いで病院に運ばれるものの、そのまま出血多量で命を落としてしまう。

事故かと思われたこの事件。しかし、コナンが田山の着ていたダイビングスーツを調べてみると、そこに魚の血が入ったビニール袋を見つけたのだ。潜った際に生じた気圧の変化により、このビニール袋が破け中身の血が海に流れ出たのだとコナンは考える。つまり、これは何者かがサメを呼び寄せるためにしかけた罠だったのだ。

そして、東京から高木刑事、佐藤刑事、目暮警部が派遣される。田山は他に松本光次、伊豆山太郎という人物らとこの島を訪れていた。そして、調査を進めているうちに衝撃の事実が明らかになる。なんと彼らは、先日高木刑事らが追っていた銀行強盗犯と関わりがあり、さらに松本はインターポールから国際指名手配を受けている人物だったのだ。

映画『名探偵コナン 紺碧の棺』のあらすじ【転】

そして、その夜松本と伊豆は、警察がいるにも関わらず島の観光館に盗みに入る。彼らが盗み出したのは、島に保管されていた伝説の女海賊、アン・ボニーとメアリー・リードの財宝である刀と銃だった。しかし、そんな彼らを何者かがライフルで狙っていた。幸いその弾は彼らを掠っただけで済み、命は助かったのだった。

一方、コナンはかつてトレジャーハンターだったという、宿泊先のオーナーである美馬に300年前の宝の地図を見せてもらっていた。そして、その地図に『DIO DIOSAS』という文字が刻まれているのを発見する。二人の女神、という意味のその文字を見て、松本と伊豆が宝の手がかりを見つけたために銃と刀を盗んだのだとコナンは考えた。

そして、なんと蘭と園子が松本らによって拉致されてしまったのだ。コナン達は急いで松本達の後を追う。それは、先日田山がサメに襲われた場所だった。松本達は、万が一サメに襲われた時の囮とするために、蘭達をこの場所に連れてきたのである。

映画『名探偵コナン 紺碧の棺』の結末・ラスト(ネタバレ)

蘭と園子は互いを庇い合いながら、なんとか身を守り先へと進んでいく。そして、松本達は途中でしかけられているであろう罠の確認のために蘭達を利用しながら、とうとうとある場所へとたどり着く。彼らが盗み出した刀と銃を使うと、そこには古い海賊船が眠っていることが判明した。彼らは喜んでその船内を散策するが、しかし、いくら探せど宝を見つけることはできないのだった。

怒った彼らは、最早不要になった蘭と園子を処分してしまおうとする。そんな絶体絶命のピンチに現れたのがコナンだった。コナンは阿笠博士に作ってもらった発明品を使い、松本達を倒す。しかし、実は宝を狙っていたのは彼らだけではなかった。

観光課に所属する岩永もまた、莫大な宝を手に入れようと企んでいたのである。あの夜、松本達にライフルを放ったのも岩永だった。コナンはなんとか岩永を捕らえるものの、嵐が訪れ閉じ込められてしまう。コナンは蘭を助けるために、危険を顧みず海賊船を動かしたのだ。そして、コナンの活躍により、彼らは無事に救出されるのだった。

映画『名探偵コナン 紺碧の棺』の感想・評価・レビュー

お嬢様で我がままとも思える園子が、なぜ蘭と親友なのかをたまに疑問に感じますが、園子が蘭を思う気持ちや、蘭が園子を信頼する気持ちが本編の所々と本作で観られます。この作品の見どころは蘭と園子が、犯人と対峙した時の背中合わせで言うセリフだと思います。実際には、園子が戦力にはならないと思いますけど…。
狙うお宝の情報を、自分では暗号が解けないとは言え、観光イベントにして情報を広く公開してしまう心理が謎です。(女性 40代)


今回は、海がテーマでお宝を探すというストーリーです。海や海賊などの話しが好きなので期待したのですが、話しが平坦としていて盛り上がりに欠けている部分がありました。トレジャーハンターが、海にサメに襲われてボンベでやっつけようとしますが、観ている人が真似したらどうするんだろうと思ったりしました。

コナン君と灰原さん、蘭ちゃんと園子ちゃんのコンビの絆が深まってはいたんじゃないかと思いましたが、蘭ちゃんと園子ちゃんでは、強さの差が激しいので敵に立ち向かうのも蘭ちゃんの大変さがヒシヒシと伝わってきました。(女性 30代)


シリーズ11作目。今作はコナンファンの中でもなかなか評価の低い作品です。何故かと言うとストーリーが中途半端で面白くないとのこと。確かに他の作品よりは劣るかも知れませんが、蘭と園子が一緒に戦う姿や、アニメ版ではいい所が少ない高木刑事が活躍したりといつものコナンとは違う感じが逆に好感を持てました。
そして、劇場版コナンのオープニングのメインテーマは作品ごとにアレンジされていることで有名ですが、私はこの作品のアレンジが1番好きです。そんなところに注目するのも面白いかもしれません。(女性 30代)

関連作品

次作 名探偵コナン 戦慄の楽譜
前作 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌

みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    コナンシリーズの中で一番印象が薄く、もう一度見たい気が起きない作品です。海底神殿のワクワクもミステリーのドキドキも中途半端で、皆無といっても過言ではありません。実は岩永本人が宝目当てで観光客に解かせるのはいい手だと思ったのですが、わざわざトレジャー・ハンターを鮫に襲わせたりライフルで狙うメリットはあったのでしょうか…?宝探しゲームの暗号がもろに宝の地図であること、ライフルの薬莢のそばに自転車のタイヤの跡、など犯人の手がかりが全て岩永を連想させたのもガッカリです。子ども向けのアニメ映画だから、と言われればそれまでですが…。

    蘭と園子の友情が一つのテーマとなっており、アン・ボニーとメアリ・リードの姿に重ねあわせるワンシーンはかっこいいです。しかし結局犯人を撃退したのは蘭とコナンのサッカーボールなので、いつもどおりです。テーマに沿ったインパクトもなければ、映画ならではの特別感も感じられず残念でした。友情という意味でいえば「瞳の中の暗殺者」で蘭が記憶喪失になり、園子が「たとえ記憶が戻らなくても私は一生友達だからね…」と涙を流すシーンの方がよほど記憶に残っています。

    つまりコナンらしい謎解きも無ければ、過去の作品を超えるインパクトも感じられないのでオススメできません。見所はコナンと灰原のコンビネーションぐらいです。

  2. 匿名 より:

    ①アン・ボニーとメアリ・リード、神海島は存在する?

    本作のモチーフとなった2人の女海賊は、実際18世紀頃に活動していました。しかし2人だけで活動していたのではなく、ジョン・ラカムという海賊の手下として船に乗り込んでいたのです。今回登場した海賊旗も彼がデザインしたものであり、他の創造作品で見たことがある方もいると思います。

    そして事件の舞台となった神海島ですが、公式的にはっきりと参考にされた場所があるわけではないようです。ただ伊豆諸島にある神津(こうづ)島の光景がよく似ていると話題になっています。

    ②冒頭の強盗犯と神海島の関係は?

    恐らく、トレジャー・ハンターの仲間入りをしたいがために犯したのだと思われます。国際指名手配犯の2人に命令されれば、従うしかないでしょうしね…。

    ③岩永の動機、行動

    あまりにあっさりと謎解きシーンが終わったので理解しにくいのですが、序盤で鮫に襲われて亡くなった男性のBCジャケットに魚の血を仕込んだのも、カットラスとピストルを盗んだトレジャー・ハンターをライフルで撃ったのも岩永です。全ては宝を彼らに奪われたくないため。ただし自白のシーンも無いためいまいち岩永が犯人だという印象が残らず、悪人面をしたトレジャー・ハンターの2人組みばかりが加害者のような気がしてしまいます。