映画『コナン・ザ・バーバリアン』の概要:かつてアケロン帝国では、王達の骨で作った仮面と、純血の乙女の血で不可思議な力を手に入れ、世界を支配しようとしていた。だが、未開人らが立ち上がり、仮面を砕いてバラバラに隠した。現在、その仮面の力を手に入れようとする男が、現れようとしていた。
映画『コナン・ザ・バーバリアン』の作品情報
上映時間:112分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:マーカス・ニスペル
キャスト:ジェイソン・モモア、レイチェル・ニコルズ、スティーヴン・ラング、ローズ・マッゴーワン etc
映画『コナン・ザ・バーバリアン』の登場人物(キャスト)
- コナン(青年:ジェイソン・モモア / 子供:レオ・ハワード)
- キンメリア人。幼い頃から類まれない戦闘能力を秘めていた。アケロン人のカラーの企みにより、目の前で父が死んでしまったため、復讐を誓う。粗野で乱暴な人物だが、懐に入れた仲間には優しい。助けてもらった人物には恩をきちんと返す、律義な一面もある。
- タマラ(レイチェル・ニコルズ)
- シャイプール修道院にいる修道女。アケロンの妖術使いの直系の子孫。自分が直系の子孫とは知らないまま、カラーに狙われる。偶然コナンに出会い、旅を共にするようになる。
- カラー・ジム(スティーヴン・ラング)
- アケロン人の騎士団を束ねている人物。仮面とタマラの血と体を使って、亡くなった妖術使いの妻を甦らせようと画策する。妻の力で敵を倒し、世界を手中に収めようとしている。
- マリーク(ローズ・マッゴーワン)
- カラーの娘。妖術を使うことができる。仮面の破片を探知したり、砂から兵士を生み出すことができる。幼い頃に父と自分の目の前で、母を殺されてしまう。
- コリン(ロン・パールマン)
- キンメリアの戦士。コナンの父親。戦場で瀕死の状態である妻が、赤ちゃんの顔が見たいと願ったため、悲しみを押し殺し、自ら妻の腹を切り裂いて赤ちゃんを取り出した。家族思いの優しい人物だが、寡黙で無骨な性格。
- ルシウス(スティーヴン・オドネル)
- アケロン人。カラーの部下で、衛兵隊長。子供の頃のコナンに鼻を切り落とされる。
- アータス(ノンソー・アノジー)
- 海賊。コナンと出会い、仲間となる。仲間のために全力を尽くすコナンに、信頼を置いている。
- エラ・シャン(サイード・タグマウイ)
- 錠前破りが得意。ルシウスに捕らわれそうになったところを、コナンに助けられる。
映画『コナン・ザ・バーバリアン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『コナン・ザ・バーバリアン』のあらすじ【起】
暗黒帝国アケロンでは、妖術使いが復活の魔法を研究していた。王達の骨で仮面を作り、その娘達の純血で力を宿らせた。仮面は地獄から精霊を召喚し、不可思議な力をもたらした。アケロンは仮面の力を使い文明世界を支配するようになるが、未開人(バーバリアン)らが立ち向かった。バーバリアンは仮面を砕き、アケロンを倒した。仮面の破片は各部族に分けられて保管することになった。もし、仮面が復元すれば、世界は再び闇に覆われることになるのだ。しかし、預言者は“いつか仮面を復元する男が世界を支配する”と言葉を残した。
女戦士のフィオナは敵に刺されて倒れてしまう。フィオナの夫である戦士のコリンはそれに気づき、妻の元に駆け寄った。フィオナが亡くなる前に子供の顔が見たいと願ったため、コリンは妻の腹を切り裂き、子供を取り出した。フィオナは子供にコナンと名付けると、亡くなってしまう。コリンは子供を両腕に掲げ、唸り声を上げた。
キンメリアの村。少年達は口にウズラの卵を入れ、山の中を駆けていった。卵を割らずに村に戻れば、兵士と戦う権利を得るのだ。少年達は相手の邪魔をして、次々と卵を割っていった。だが、山の途中で、突然現れた男達に襲われてしまう。皆が逃げる中、コナンは1人で襲ってきた男達を殺した。その後、コナンは殺した男の首を持って村へと戻った。村人達はその姿を飲んで見守っていた。しかも、コナンは口の中の卵を割ることなく、男を倒していた。コリンはその姿に目を見張った。
コリンはコナンと剣を作りながら、戦うことを教えた。剣が炎と氷の両方で鍛えるように、攻めるだけの戦いではダメなのだ。コナンは父にダメ出しされながら、必死に体を鍛えた。だが、上手くいかず1人で木に当たっていると、多くのアケロン人が馬に乗って現れる。キンメリアの村は突然のことに驚き、対応に追われた。キンメリアの戦士達は勇敢に戦うが、次々と殺されていった。コナンは父の元に駆け寄ろうとするが、目の前で父は矢に射抜かれ捕まってしまう。
コナンは父を助けようとアケロン人のルシウスの鼻を切り落とすが、逆に捕まってしまう。アケロン人の騎士団を束ねているカラー・ジムは、娘のマリークに仮面の破片を見つけるよう指示を出した。マリークは教会に隠されていた仮面の欠片を発見した。カラーは仮面を完成させたことを仲間達に知らせた。
カラー達はキンメリアの村に火を放ち、去っていった。コリンの頭上には、溶解炉を入れたバケツが設置されたままだった。コナンがバケツに繋がれた鎖を掴み、何とか父に被らないようにしている状態だった。コリンは息子を死なせたくなかったため、自ら溶解炉を被り、コナンが逃げられるようにした。コナンは建物から出ると、剣を掲げてコリンの死を悲しみ復讐を誓った。
映画『コナン・ザ・バーバリアン』のあらすじ【承】
コナンは盗みや殺人を犯しながら、何とか生き抜いた。だが、父の復讐を果たしたくても、カラー達は見つからなかった。
青年になったコナンは、仲間のアータスと共にジンガラン奴隷住居区を襲い、奴隷達を解放した。そして、仲間に加わった奴隷達と、メサンティアに向かった。コナン達がメサンティアで宴を開いていると、ルシウスを発見する。コナンの傍には、そのルシウスから必死に身を隠そうと体を縮めている男(エラ・シャン)がいた。コナンはエラと共にわざと傭兵に捕まった。
コナンは捕まった先で暴れまわり、エラを尋問していたルシウスを捕まえた。そして、ルシウスを尋問して、カラーの居場所を尋ねた。ルシウスは痛みに耐えられず、シャイプール峡谷を通って軍を進行させていることを話した。進軍の目的は、仮面に純血を注ぐことだった。尋問後、コナンはルシウスに無理矢理鍵を飲ませた。そして、囚人達にルシウスの腹の中に鍵があることを教えた。
カラーは騎士団とマリークと共に、純血を求めてシャイプール修道院を襲撃した。修道女のタマラは院長達を守ろうと戦った。だが、院長はタマラを見つけると、ヒルカニアの僧を頼るよう伝えて、馬車に乗せて逃がした。
森で待ち伏せしていたコナンは、カラーが乗っていると誤解してタマラの馬車を襲ってしまう。だが、すぐにアケロンの騎士が乗った馬が現れ、攻撃を仕掛けてきた。タマラは必死に馬から馬車を切り離して逃げるが、追いつかれてしまう。コナンはタマラを襲おうとした騎士を殺した。そして、カラーの部下であるレモに、自分がキンメリア人であることを教えて、地獄に逃げても追いかけると脅した。レモはコナンの迫力に恐れをなし、逃げていった。
カラー達は修道院で純血の乙女を探していたが、見つからなかった。カラーは院長を掴み、純血の乙女の居場所を問い掛けた。かつてカラーとマリークの目の前で、無実の罪で妻のマリーヴァが縛られ火あぶりにされてしまう事件が起こった。カラーはハイボリア国の国民である院長に、激しい憎しみを抱いていた。だが、院長はマリーヴァが無実の女性だと思っていなかった。ハイボリア全土を妖術で支配しようとしていたのだ。カラーは院長の言葉に腹を立て、院長の頭を床に叩きつけて殺した。
映画『コナン・ザ・バーバリアン』のあらすじ【転】
コナンはタマラを乗せて馬を走らせると、レモを追いかけ殴って気絶させた。タマラは自らが純血の乙女であることを知らず、なぜカラー達に追われているか分かっていなかった。タマラは一刻も早くヒルカニアに行きたかったが、コナンはタマラと共にカラーの到着を待つつもりだった。2人は言い合いを続け、タマラはコナンに縛られてしまう。
次の日、レモは目を覚ますと、タマラが最後のアケロン人であることをコナン達に教えた。カラーが20年探し、やっと見つけた純血の乙女だった。だが、タマラは1000年前に途絶えたはずだと信じなかった。コナンは話を聞き、カラーがタマラを求めて来ることを確信した。しかし、レモはシャイプール峡谷で待ち続けている筈だと否定した。
コナンはタマラとレモを連れて、シャイプール峡谷に向かった。レモの口に手紙を詰めると、レモの体ごと装置を使ってカラー達の元に吹き飛ばした。レモは床に叩き付けられた衝撃で亡くなった。マリークはレモの遺体から手紙を取り出した。その手紙には“正午にシャイプールの前哨基地へ”と書かれていた。マリークは手紙に使われた布に、純血の乙女の匂いを嗅ぎとった。
コナン達が待ちかえていると、カラーとマリークがやって来た。マリークは妖術で砂の戦士を作ると、コナンと戦わせた。コナンは必死に戦い、敵をやっつけた。タマラもナイフを使って自分の身を守り、高いところから飛び降りて難を逃れた。コナンは自らがキンメリア人であることを告げ、カラーと戦った。だが、背後から毒をつけた武器をマリークに投げられ、思うように動けなくなってしまう。タマラはオイルに火を放ち、コナンと共に海に逃げた。そこには、コナンを助けに来たアータスの船があった。
映画『コナン・ザ・バーバリアン』の結末・ラスト(ネタバレ)
明朝、コナン達が乗った船がカラーの仲間達に襲われる。コナンはタマラと協力して敵を倒した。アータス達は船を無事に守れたことに喜び、歓声を上げた。
コナンは1人で船を降りていった。アータスは寂しそうにコナンを見詰めるタマラに気づき、地図を持って行ってくれと頼んで、別れを言う時間をあげた。タマラはコナンに追いつくと、2人の将来に待っているのは破滅だけなのか問い掛けた。だが、コナンはそんな難しいことは気にしておらず、タマラの目を見詰めてキスをした。2人は夜の洞穴で、体を求め合った。
タマラは眠るコナンにキスをして、別れを告げた。だが、船に戻る途中で騎士団に見つかり、捕まってしまう。タマラはカラーがいる城へと連れて行かれた。コナンはタマラの異変に気づき、盗賊の街に向かい、錠前破りのエラに協力を求めた。
コナンとエラは水中を潜り、城へと向かった。だが、途中で騎士団と大蛇に襲われてしまう。コナンは騎士達を水中に突き落とし、大蛇に襲わせた。その後、錠を破る場所がなくなったため、コナンはエラに礼を言って別れると、1人で先へ進んで行った。
カラーはタマラの体に傷をつけると、仮面で血を受け取った。そして、自らの顔にマスクを装着し、マリーヴァに呼び掛けた。その時、隠れていたコナンがカラーに切りかかった。だが、仮面の力の反動のせいで、辺りの建物が崩れ出し、タマラが繋がれている円柱ごと空洞の中に落ちてしまう。コナンはタマラを助けるため空洞の中に向かうが、追ってきたカラーと戦うことになる。コナンはタマラを安全な場所に降ろすと、カラーと戦った。
タマラは追ってきたマリークに殺されそうになるが、コナンに助けられる。その隙を突いて、タマラはマリークを高い場所から突き落として殺害した。コナンはカラーと再び戦い、切りつけた。その時、天井が崩れてきたため、コナンはタマラと逃げ出した。だが、タマラが足を踏み外し、橋から落ちそうになってしまう。コナンが必死に鎖を掴み、引っ張り上げようとしていると、娘の死を知ったカラーが怒りを募らせて追いかけてきた。コナンはカラーの下の橋を切り落として殺害した。
コナンはタマラと共に脱出した。そして、タマラを故郷に残し、別れを告げた。コナンはキンメリアの村に戻り、父を思いながら剣を掲げた。
映画『コナン・ザ・バーバリアン』の感想・評価・レビュー
アーノルド・シュワルツェネッガーが主人公コナンを演じた『コナン・ザ・グレート』のシリーズかと思って鑑賞した今作でしたが、『英雄コナン』を新たに映画化した作品で、主人公は『アクアマン』で一躍有名となったジェイソン・モモアです。
熱く、強いヒーローでありながら、ファンタジーな要素もあり、大人も子供も楽しめる展開は『コナン・ザ・グレート』と同じでした。ボブ・サップがカラファ役を演じているのにも注目です。(女性 30代)
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