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映画『クリーピー 偽りの隣人』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『クリーピー 偽りの隣人』の概要:2016年公開の日本映画。第15回ミステリー大賞を受賞した同名小説を映画化したミステリーで、とある夫婦が引っ越した先の隣人に翻弄され、いつしか恐怖に支配されていくサスペンスミステリー。

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映画『クリーピー 偽りの隣人』の作品情報

クリーピー 偽りの隣人

製作年:2016年
上映時間:130分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:黒沢清
キャスト:西島秀俊、竹内結子、川口春奈、藤野涼子 etc

映画『クリーピー 偽りの隣人』の登場人物(キャスト)

高倉(西島秀俊)
元刑事で犯罪心理のプロ。家族には優しく温厚だが、犯罪に対しての執着が凄い。
康子(竹内結子)
平凡で文句を言わない明るい妻。夫を支えるが、心理的に弱いところがある。
西野(香川照之)
高倉の引っ越し先の隣人。挙動不審な態度が目立ち怪しまれている。

映画『クリーピー 偽りの隣人』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『クリーピー 偽りの隣人』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クリーピー 偽りの隣人』のあらすじ【起】

刑事を辞めた高倉は、犯罪心理学者として大学に勤務することになった。
そのために心機一転とも言うべき、妻の康子と共に引っ越しをする。
引っ越し先で挨拶をしようと2人が向かった隣人の家。
ここには西野という男が住んでいて、最初から違和感を覚えるような不気味な男であった。

ある日高倉は大学の同僚が殺人事件をリストアップしているのを知り、データを見せてもらう。
そこには未解決事件で興味深い事件が1あった。
日野一家行方不明事件である。
だが一家で唯一残った娘のサキは、修学旅行中で不在だったため何事も無かった。
彼女は今は祖母と暮らしている。
その同僚が本物の殺人事件の現場に興味があると言ったことから、高倉と彼は日野の現場の家にいった。
そこは高倉の直感で間違い無く犯罪が行われている場所であり、何かただならぬものを感じる。

ある日警察時代の高倉の部下・野上が高倉を大学まで尋ねて来た。
日野の現場に行ったことを知った野上は、自分もまたあの現場が気になっていることを話す。
2人でもう一度現場に足を運んだ時、そこに1人の女の子がいた。
彼女こそが1人残されたサキだった。
事件のことを聞くが、知っていることは全て話したと言い去ってしまう。
しかし野上は高倉なら彼女の話を聞き出せると思っていた。

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映画『クリーピー 偽りの隣人』のあらすじ【承】

高倉が自宅に帰ると、家に西野と娘のミオがいた。
違和感を覚える高倉だったが、康子が料理を教えていると知り一緒に食事をとる。
このころから高倉は、西野の様子がおかしいと考えていた。

サキが高倉を訪ねてきた。
事件の記憶が断片的に戻って来ているということだったのだが、中々彼らが欲しい回答をもらうことはできない。
しかし興味深い話がいくつかあった。
母、父、兄が誰かと電話で話をしているようだったということ。
そしてその電話で母は何者かに支配されているような様子だったということだ。
事件が起こる前、下から家を見上げる男を見たとも話す。

その話を聞いた矢先のこと。
日野事件が起こったサキの自宅の隣、水田家から遺体が発見される。
しかし遺体は5体。
うち3人はサキの家族であり、残りの2体は水田夫婦であると思われた。

事件のことが気になっている高倉だったが、犬の散歩で高台を歩いているとふと自分の家が日野の殺害現場と同じ立地であることに気がついた。
すぐに野上に電話をし、隣人の西野を調べるように言う。
そこで野上は西野の免許証を取得し、西野の自宅に向かった。
中から出てきた西野は、野上が調べた西野とは違うことに気がつき中に入ってみる。

映画『クリーピー 偽りの隣人』のあらすじ【転】

康子はぼーっとする日が増え、様子がおかしかった。
しかも高倉に内緒で誰かと電話もしているようだった。
西野と会うようになっていった康子は、いつしか彼に逆らえなくなっている。

そんな時、康子は西野に自宅に来るように呼ばれた。
地下室のようなところに女性が死んでいるのを見た康子は、悲鳴をあげる。
この女性はミオの実の母だった。
父と兄はすでに死んでおり、ミオが圧縮袋に入れ処理している。
母の遺体を1人で処理できないと言うミオを手伝わせるため、康子を呼んだのだ。

高倉が帰宅すると窓はあけっぱなしで康子の姿が無い。
何かあったのかと不安になっていると、西野の娘であるミオが駆け込んで来た。
そして西野が父では無いと言うのである。
その時だった。
鍵を開けて入ってくる西野の姿を目撃。
チェーンをかけ、話す高倉だったが「ミオを出せ」と執拗に叫ぶ。
その緊迫した様子にただならぬものを感じた高倉は、ミオに警察を呼ぶように言い外に出て行った。

西野を取り押さえた時、康子が西野の自宅から出てきた。
話が繋がらない高倉だったが、間違い無く何かが起こっていると確信する。
そこにサイレンが鳴り、警察が到着した。
西野を引き渡そうとすると、ミオが「まだ警察に連絡していない!」と叫ぶ。
この警察は西野が呼んだものだった。

映画『クリーピー 偽りの隣人』の結末・ラスト(ネタバレ)

警察で取り調べをうけた高倉は、自分は無罪だと主張する。
するとそこへ警視庁で信用できる警部が来てくれた。
以前にも彼は西野の話を軽くしていて、警部もまた何か臭うと感じていたようだった。
別室に西野も呼んでいると言われ一緒に行くと、西野は帰った後だった。

妻が1人でいることに不安を感じた高倉は警部に同行され、自宅に戻る。
刑事は西野の自宅に向かうと地下室を見つけ、降りていった。
そこで刑事は遺体を発見する。
驚愕した彼を後ろから襲い、意識を失ってしまう。

高倉が西野の家へ行くと、うなだれた康子の姿があった。
奥の地下室で刑事を発見した高倉は助けようとするが、そこに西野が来てしまう。
銃を持ち高倉に向けるが撃つことは出来ないと感じた高倉は、西野が人の手を借りて殺害してきたのだと察知した。
そのまま西野に詰め寄る高倉だったが、突然腕に痛みを感じる。
康子が注射を打っていたのだ。
彼女もまた西野のこの注射を打たれていた跡があった。

目を覚ました高倉は、大きなボックスカーの中に手錠で繋がれている。
そこは空き地で西野は新しい引っ越し先を吟味しているところだった。
家を決めたと戻って来た時、高倉が飼っていたマックスという大型犬が邪魔になる。
自分で殺そうとするも手を汚せない彼は、高倉の手錠を解き、銃を渡した。
高倉は犬の前で銃を構えると、素早く後ろを振り向き西野を撃ち殺した。
「これがあんたの落とし穴だ」と言いながら。

ミオは西野を見て「ざまあみろ」とはしゃぎ、マックスとどこかに言った。
高倉は泣き崩れる康子を抱きしめると、彼女は堰を切ったように叫び泣き出したのだった。

映画『クリーピー 偽りの隣人』の感想・評価・レビュー

目を離したくなるような不気味な事件だったが、映画に釘付けになり、集中して見てしまう。西野を演じた香川照之のサイコパス感満載の演技にも注目する。妻に注射を打たれ、支配されるのかと思う矢先に、犯人を撃ち殺した場面では、やっと心が楽になった感覚になる。娘と言っていたミオは意識がしっかりしていたため、実の父親ではない事を伝え、助けを求めることができた。ミオと西野の関係性が少し気になるところでもある。(女性 20代)


黒澤清監督らしいねっとりした空気の画面作りと香川照之の演技が光る作品で『あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。』というセリフは素晴らしい。が映画ファンとして満足すると同時に日本映画界はいつまで一人の俳優の怪演頼りのワンアイデア映画を作り続けるのだろうと不安にもなる。実際、また香川さんのこの演技かよ。との声も見受けられ日本映画の未来にも恐ろしさを感じた。(男性 30代)


とても不気味で観終わった後も引きずってしまうような映画だった。この作品は香川照之が全てを作り出していると言っても過言ではない。映画全体の震えるくらい不気味な暗い雰囲気は、香川照之でなければ作り出せなかっただろう。それほどに怪演だった。
香川演じる西野はあまりにもサイコパスで奇妙なのだが、実際に存在してもおかしくないと思ってしまうほど演技がリアルなのだ。
多少現実離れした設定もあるが、心にずっしりと残る作品であった。(男性 20代)


前半は怪しい雰囲気でどうなるか分からない展開になっていて集中して観ることが出来るが、だんだん現実味がない場面が多くなってきてしまい途中から少し飽きてしまったので、そこは残念に思った。原作とかなりストーリーを変えてあるので、原作が好きな人のはあまりおすすめできないと感じた。

香川照之の怪演がこの作品の雰囲気をより気味が悪いものにしていたので、彼の演技力の高さや彼が醸し出す空気感に感動した。(女性 20代)


不気味で不穏で心が休まらない映画だ。だんだんと増していく不穏さが不安で、何故か押しつぶされそうだった。

高倉夫婦が隣人の西野に翻弄され徐々に狂わされていく様は、不安で仕方なかった。また、香川照之演じる西野の日常に隠された狂気がリアルで、私たちの身の回りにも潜んでいるのかもと思わせるほどだ。いや、きっと西野のような人間は少なからず世の中に潜んでいるのだろう。

最後の康子の叫びは、一体どんな感情からだったのだろうか。(女性 20代)


本作は、転居先の隣人に支配されていく夫婦の恐怖を描いたサスペンスミステリー作品。
北九州監禁事件を基に描かれた小説原作の作品だが、小説とは一味違う展開や怖さがあった。
何と言っても、香川照之の怪演は見どころの一つではないか。
彼が演じる隣人の何を考えているか分からない気持ち悪さに心底寒気がした。
また、さり気ない言動や話し方といった細部にまで嫌な感じや不気味さが張り巡らされていて、黒澤明監督の細やかな演出に圧倒された。(女性 20代)


香川照之の気持ち悪さが最高な今作。CMでこの作品の予告が流れていたときから香川照之の不敵な笑みと異常な行動が目立っていて、とにかく気持ち悪かったのを覚えています。
私がトラウマになった作品の一つに小栗旬主演の『ミュージアム』があります。今作は、その『ミュージアム』と同じくらい人間の闇を感じる作品でした。
香川照之演じる西野と、西島秀俊演じる高倉。正反対の2人が対峙し、周りの人間がどんどん狂っていく様子は気持ち悪さの中にも、クセになるような不快さがあり、結局最後まで食い入るように見てしまいました。(女性 30代)


終始暗く不気味な空気が漂い、観た後も引きずってしまう作品。
香川照之の演技には本当に驚かされる。初めて挨拶する場面から、すでにどこか怪しく不気味で、絶対ヤバい男だと思わされる。マインドコントロールや殺人を繰り返すサイコパス役だが、あの空気は香川照之だからこそ出せるものだと思う。個人的に家を出てからの展開はあまり腑に落ちず、結末は特別印象に残るものではなかった。しかしそれを加味しても映画全体としては大好きな作品である。(女性 20代)

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