この記事では、映画『ダークナイト ライジング』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ダークナイト ライジング』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ダークナイト ライジング』の作品情報
上映時間:164分
ジャンル:サスペンス、アクション
監督:クリストファー・ノーラン
キャスト:クリスチャン・ベイル、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、アン・ハサウェイ etc
映画『ダークナイト ライジング』の登場人物(キャスト)
- ブルース・ウェイン / バットマン(クリスチャン・ベール)
- かつてバットマンとして活躍していた資産家。ジョーカー、そしてハービーとの戦いで足に後遺症を患い一線から退いていたが…。
- ベイン(トム・ハーディ)
- ブルースを陥れるべく動き出した謎の犯罪者。地下牢獄、奈落の出身者。
- セリーナ・カイル / キャットウーマン(アン・ハサウェイ)
- ある日ブルースの元からネックレスを盗み出した女怪盗。
- ジェームズ・ゴードン / ジム(ゲイリー・オールドマン)
- バットマンの理解者である警察官。ベインが巻き起こす犯罪対応に追われている。
映画『ダークナイト ライジング』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ダークナイト ライジング』のあらすじ【起】
あのバットマン史上最大の敵、ジョーカーがゴッサム・シティを震撼させたあの事件から8年もの時が流れました。そして同時に、ブルース・ウェインが最愛の想い人をなくし、そしてこの人物になら街を託せると信じたハービー・デントの死からも8年が経過していました。
かつてバットマンの存在という恐怖で犯罪が抑制されていた街は現在、バットマンが汚名を被る事で英雄化され死んでいってハービー・デントの記憶で平和が成り立っていました。「デント法」という法律まで成立し、街は今までにない程の安寧を得たかのように思えました。
しかし、それは表面上の話です。その平和の裏では、着々と嵐の到来が近づいていたのでした。その訪れをかつてのバットマン、ブルース・ウェインに伝えに来たのは、キャットウーマンという女怪盗でした。キャットウーマンことセリーナは、とある指紋物からの依頼でブルースの指紋のついた真珠のネックレスを盗み出していたのです。その依頼人の名前はベイン、かつてブルースが壊滅させた組織、”影の同盟”から破門され、ブルースを憎んでいる人物です。

映画『ダークナイト ライジング』のあらすじ【承】
ハービー・デントとの死闘の際足を負傷し後遺症が残った影響で、ブルース・ウェインはバットマンとしての活動から退き、本職であるウェイン財閥の管理に就いていました。しかし今回のセリーナの来訪からゴッサム・シティに再び危機が迫っていることを知ったブルースは、8年ぶりにバットマンとしての活動を再開するべく動き出します。
しかしそんな矢先、ベインが再びブルースに接触してきました。ベインはウェイン財閥が抱えるエネルギー原子炉を利用しメルトダウンを起こそうという計画を練っていたのです。そしてその計画の邪魔となりうるブルースを、架空取引によって破産させました。
そしてブルースを拉致したベインは、彼を通常奈落と呼ばれる牢獄に閉じ込めます。この牢獄は地下深くにあり、かつてこの牢獄から這い出たものは史上たった1人だけという場所でした。奈落の底から攻撃を受けるゴッサム・シティの姿を見たブルースは何とか地上へ戻ろうとしますが、やはりそう簡単にはいきません。ブルースは奈落からの脱出を目指し、真剣にトレーニングに励みます。
映画『ダークナイト ライジング』のあらすじ【転】
ブルースが奈落に手間取っている間にも、ベインは次々とゴッサム・シティに猛攻を仕掛けます。ベインは街の至る場所にプラスチック爆弾を仕掛け街を破壊していきます。更に囚人を解放し街を混乱に陥れたベインは、なんとブルースがその身を犠牲にしてまでも庇ってきたハービー・デントの本当の姿を世間に公表してしまったのです。今迄街の英雄と信じてきたハービーの真実と、それを民衆に隠してきたトップに対して住民は怒り狂い、街では暴動が起こります。
しかし、そんな中ようやくブルースが奈落の底から地上へ這い上がることに成功しました。ベインを追い詰めるブルースでしたが、そんなブルースに牙を剥いたのは彼の新しい恋人、ミランダでした。ミランダはブルースに剣を突き立てます。現在は資産家として確固とした地位を築いているミランダでしたが、実はベインと同じくあの奈落の出身でした。かつて唯一自力で奈落を脱出した存在、というのは彼女の事だったのです。彼女は奈落を抜け出す程の高い身体能力を誇り、この暴動を計画しベインを主導したのも彼女だったのです。
映画『ダークナイト ライジング』の結末・ラスト(ネタバレ)
ミランダに刺され絶体絶命のブルースを救ったのは、何とあのキャットウーマンでした。キャットウーマンの助けも借り何とかベインを倒したブルースでしたが、ミランダがメルトダウンのスイッチを起動してしまいます。ブルースは咄嗟に自身の飛行艇にその原子炉を繋ぎ、急いでゴッサム・シティから離れました。そしてゴッサム・シティから離れた海の上で巨大な爆発が確認されたのでした。
そして、ブルースの葬儀はひっそりと開かれました。彼の知人が彼の死を嘆く中、長年ブルースの執事を務めてきたアルフレッドのもとに、ある信号が入ります。それは、かつてキャットウーマンに盗まれたブルースの真珠のネックレスに仕掛けられたGPSの反応でした。その信号を頼りにイタリアへ向かったアルフレッドは、セリーナと共に歩くブルースを見かけました。
一方その頃、ブルースの数少ない理解者であるブルースの若き部下、ジョンがブルースの家を訪れていました。彼は孤児出身で、同じく孤児であるブルースを尊敬していたのです。そしてブルースの家の地下に、今迄彼が使用してきたスーツや兵器を発見するのでした。
映画『ダークナイト ライジング』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
前作ダークナイトよりも善悪がはっきりしていてストーリーがわかりやすい。
三部作を纏めるにふさわしいバッドマン再起の展開。
どんどん追いつめられるバッドマン。ラストにむけてどんどん盛り上がっていくので長い上映時間も気にならず、あっという間に観終わってしまった。伏線の回収も見事。そうだったのかーとスッキリしつつ脚本のすばらしさに感心した。
ラストも感動。かっこよくヒーローとして幕を閉じた。(女性 40代)
バッドマンシリーズの最終作に当たる本作品。宿敵ジョーカーの出演が無いので、見所に欠けるかと思いきや、ストーリーがとても分かりやすく描かれていて良かった。奈落に落とされてしまったバッドマンが、心身を鍛え、再び奈落を脱出した時は思わず手に汗握ってしまう程である。又、同じくDCコミックのヒロインであるキャットウーマンも登場し、最終作となっているが、暗にこの先の展開を示唆している終わり方となっているので、是非とも期待したい。(男性 30代)
人気アメリカンコミック「バットマン」の新規映画化シリーズ第3弾で最終章。バットマンが去ったゴッサムシティを包む暗雲を前に再び立ち上がり、最後の戦いに挑むバットマンを描く。
前作で「正義」のありかを問うたわけだが本作では一転して「ヒーロー」の在り方を描いている。圧倒的絶望の中でも立ち上がろうとするバットマン=ブルースの姿に胸を打たれるとともに、キャットウーマン=セリーナの善と悪の狭間で葛藤する姿は「ヒーロー」という生き方を貫こうとしている。(男性 20代)
この作品は1作品目と2作品目が誰が悪なのかはっきりしていたのに対し、今作は割と最後まではっきりせず、騙される形で発覚した。
と言ってもうまく騙してきたなといった印象。伏線もきちんと用意されており、最後に綺麗に回収していくあたりはさすがだなと思った。
最後のセリーナとブルースのシーンも後味が良く、ハッピーエンドで良かった。
最後に、次のバットマンを思わせるジョンブレイクの今後に期待したい。(女性 20代)
アメコミ映画の中で最も深みのある作品が、バットマンだと思います。美学やカリスマ性が光り、悪役が非常に魅力的です。翼に溺れた富裕層や政治家に裁きを下し、良くも悪くも抑圧されたゴッサム市民の解放を唱えたのがベインです。信念による強さが垣間見えます。
自身の弱さを克服しゴッサムを守ったウェインですが、これで見納めになると思います。ただ、ジョンにスーツが引き継がれたように見えるシーンがあります。新生バットマンの活躍も楽しみです。(男性 20代)
大好きな『ダークナイト』シリーズもこれが最終章。バットマンであるブルース・ウェインを演じるクリスチャン・ベイル。執事のアルフレッドにはマイケル・ケイン。今作の悪役ベインにはトム・ハーディ。本部長になったジム・ゴードンを演じるのはゲイリー・オールドマン。いつものクリストファー・ノーランファミリーと言ったところでしょうか。
多くは語りません。自分の目で観て、耳で聴いて感じるべき作品。音楽はもちろんハンス・ジマー。最高のタイミングで流れる重厚な音楽、痺れます。(女性 30代)
前作と比べるとどうしてもインパクトに欠けるが、三部作のラストとしては綺麗にまとまっていたと思う。少し長いなと感じる部分もあったが、余韻のある終わり方はとても良かった。
黒幕がミランダだったのはまったく気が付かなかったので驚いたが、それよりもベイン役がトム・ハーディだった事に一番衝撃を受けた。別人すぎる。
あとはもうとにかくアン・ハサウェイ演じるキャットウーマンが可愛すぎて目の保養だった。(女性 30代)
三部作の最終章。悪役にぼこぼこにされたり会社が倒産したり今までになくピンチを迎えるバットマン。追い打ちをかけるように思いも寄らぬ相手に裏切られたりと、最後の最後までヒーロー物としての爽快感はゼロに近い。しかし最後にはある種画期的な救いがあるのが嬉しい。ブルースに幸せな結末を与えたのは最終章として最高ではなかろうか。そしてここまで名前の出なかった「ロビン」に繋がるエピソードも秀逸。前作のような哲学色はないが、アメコミヒーロー物の一つの着地点。(男性 40代)
バットマンの引退からの衝撃の復帰――敵ベインの登場で、狂気と絶望に満ちたゴッサムが舞台として圧倒的。特に地下に囚われたブルースが自分の再生と向き合い、最後に巨大爆弾から街を救う姿には涙が込み上げました。新たに現れる強い女性キャラ、セリーナ(キャットウーマン)の存在も物語に深みを与えています。シリーズ完結作としての重厚さと希望の光を同時に感じられる傑作です。(20代 男性)
シリーズ3作目として、深みとスケールを兼ね備えた仕上がりに感動しました。ベインのカリスマ的恐怖、ゴッサム市民の革命、警察やゴードンたちの葛藤など、各キャラの心理描写がしっかり描かれていて見応えあり。最後、バットマンが自らの犠牲のイメージを残して去って行くラストは、ブルースの苦悩と優しさが凝縮されていて、胸を打ちます。(30代 女性)
映画『ダークナイト ライジング』を見た人におすすめの映画5選
ジョーカー(JOKER)
この映画を一言で表すと?
狂気と孤独が生んだ“悪”の誕生譚。観たあとに心がざわつく名作。
どんな話?
ゴッサム・シティの底辺で生きるアーサー・フレックが、社会の冷酷さと絶望に追い詰められながら“ジョーカー”へと変貌していく過程を描くサイコロジカル・ドラマ。笑えない現実が、最も恐ろしい。
ここがおすすめ!
『ダークナイト』でヒース・レジャーが演じたジョーカーの“別視点”とも言えるこの作品は、人間の本質と社会の闇をリアルに描いています。正義と悪の境界が揺らぐ重厚な物語が好きな方に強くおすすめです。
インセプション(INCEPTION)
この映画を一言で表すと?
夢の中のさらに夢――ノーラン節炸裂の知的SFアクション。
どんな話?
人の潜在意識に入り“アイデア”を盗むという裏稼業に携わる男・コブ。ある日、逆にアイデアを植えつける「インセプション」を依頼され、仲間と共に複雑に層を成す夢の世界へと挑むことになる。
ここがおすすめ!
『ダークナイト』シリーズのクリストファー・ノーラン監督作品であり、圧倒的な映像体験と緻密なストーリー展開は圧巻。夢と現実が交錯するサスペンス性と人間ドラマが高次元で融合しています。
ローガン(LOGAN)
この映画を一言で表すと?
老いたヒーローの最期の戦い――涙なくして観られない壮絶ドラマ。
どんな話?
老いたウルヴァリンとプロフェッサーXが、崩壊しかけたミュータントの世界で、ひとりの少女を守るために逃避行を続ける。希望と絶望、そして世代交代をテーマにした静かで熱いヒーロー物語。
ここがおすすめ!
『ダークナイト ライジング』同様、“ヒーローの終焉”を描いた骨太なストーリーが魅力。戦い続けてきた者の痛みと赦し、そして未来へ託す覚悟に胸を打たれます。ヒーロー映画の枠を超えた傑作です。
Vフォー・ヴェンデッタ(V for Vendetta)
この映画を一言で表すと?
仮面の反逆者が体制を壊す!自由と思想のSF革命劇。
どんな話?
独裁国家となった近未来のイギリス。正体不明の仮面の男“V”が、政府に抵抗するためにテロ行為を起こし、民衆に反逆の意識を植え付けていく。自由と恐怖、思想と暴力が絡み合うポリティカル・スリラー。
ここがおすすめ!
抑圧された社会において“正義”とは何か?を突きつける骨太なテーマが、『ダークナイト』の世界観とリンク。アクションやサスペンスだけでなく、深い思索を求める人に最適な一作です。
ウォッチメン(WATCHMEN)
この映画を一言で表すと?
正義とは誰のためにあるのか――ヒーローたちの苦悩を描いた問題作。
どんな話?
アメリカが冷戦下にある1985年。元ヒーローたちのひとりが殺害されたことをきっかけに、かつての仲間たちが再集結。表と裏の顔を持つ彼らの過去と現在、正義の定義が浮き彫りになる群像劇。
ここがおすすめ!
単なるスーパーヒーロー映画ではなく、“正義”の概念を揺さぶるダークで複雑なストーリーが魅力。『ダークナイト』のように社会的メッセージの強い作品を好む方には必見の一本です。
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