映画『ダイヤモンド・イン・パラダイス』の概要:マックスは凄腕の泥棒で恋人兼相棒のローラと、ナポレオンが所有していたとされる第2のダイヤモンドを盗む。それを機に、泥棒稼業を引退してローラと共にバハマで平穏な生活を送るが、刺激のない生活に物足りなさを感じていた。
映画『ダイヤモンド・イン・パラダイス』の作品情報
上映時間:98分
ジャンル:アクション、コメディ、サスペンス
監督:ブレット・ラトナー
キャスト:ピアース・ブロスナン、サルマ・ハエック、ウディ・ハレルソン、ドン・チードル etc
映画『ダイヤモンド・イン・パラダイス』の登場人物(キャスト)
- マックス・バデット(ピアース・ブロスナン)
- 凄腕の泥棒。ナポレオンが所有していたとされる2つのダイヤを盗む。それを機に、泥棒稼業を引退するが、スリル満点の泥棒の仕事が忘れられずにいる。
- ローラ・シリロ(サルマ・ハエック)
- マックスの恋人兼相棒。泥棒を止め、マックスと結婚して平穏な生活を送ることを願っている。
- スタン・ロイド(ウディ・ハレルソン)
- FBI捜査官。長年マックスを追っている。ナポレオンが所有していたとされる第2のダイヤモンドを警備していたが、マックスに盗まれてしまい停職することになる。マックスに復讐しようと画策する。
- ヘンリー・ムーア(ドン・チードル)
- 旧名アンリ・モレー。バハマのパラダイス・アイランドにいるギャングのボス。ポレオンが所有していたとされる第3のダイヤを狙い、マックスに仕事を持ち掛ける。
- ソフィー(ナオミ・ハリス)
- バハマのパラダイス・アイランドの警察官。正義感が強く、ヘンリーを逮捕しようと1人奮闘している。
映画『ダイヤモンド・イン・パラダイス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ダイヤモンド・イン・パラダイス』のあらすじ【起】
FBI捜査官が凄腕の泥棒であるマックスを見張っている間、別の捜査官達がダイヤを移送していた。マックスはバスケットボールを観戦しており、無事にダイヤの移送を完了できると思いっていた。しかし、FBI捜査官が審判やコーチに抗議する男に気を取られている間に、マックスを見失ってしまう。
マックスの恋人兼相棒のローラがダイヤを移送している車のデータをハッキングし、受け入れ先を特定していた。そして、車を遠隔操作できるようにしていた。マックスは車を遠隔操作して別の場所に運ぶと、中にいたロイド捜査官を眠らせてダイヤを奪おうとした。しかし、ロイド捜査官が眠る間際に撃った弾が、マックスの胸に当たってしまう。マックスは瀕死の状態で、ローラにダイヤを奪うよう指示を出した。ロイド捜査官は他の捜査官に起こされて目を覚ますが、ダイヤは奪われた後だった。
マックスとローラはバハマのパラダイス・アイランドで優雅な生活を送っていた。ローラは泥棒の仕事を引退し、結婚して幸せな生活を送ろうとしていた。だが、マックスは結婚に乗り気ではなく、平凡な生活に飽き飽きしており、盗みをしていた生活が忘れられずにいた。
マックスの家にロイド捜査官が訪ねてきて、“ナポレオンの第3のダイヤ”が船に展示されると知らせてきた。ロイド捜査官は“もちろん盗みに行くのだろう?”とマックスを挑発し、去って行った。
映画『ダイヤモンド・イン・パラダイス』のあらすじ【承】
マックスはローラに、ダイヤを盗む話を持ち掛けた。しかし、ローラは仕事を引退してやっと幸せな生活を手に入れたため、泥棒稼業に戻る気はなかった。それよりも、ロイド捜査官に銃弾を盗まれたことが問題だった。あの日のことを忘れないために、マックスが胸を撃たれたときの弾を家に隠していたのだ。マックスは自分がダイヤを盗んだ証拠になると激しく憤った。
ローラはマッサージ師に頼み、ロイド捜査官の部屋から弾を取り返した。それをマックスに渡し、捨ててくれと頼んだ。2人で弾が戻ってきたことに安堵していると、ロイド捜査官がやって来て食事を邪魔される。マックスは地元警察のソフィーに声を掛け、ロイド捜査官を逮捕させた。
ソフィーは地元警察に報告もないまま捜査を行っていたロイド捜査官を叱り、携帯していた銃を登録した。そこに上司がやって来て、モレーから苦情が来たとソフィーは注意を受ける。モレーはパラダイス・アイランドの実力者で、住民達からも好かれている男だった。だが、ソフィーはギャングのボスであるこの男を追っており、上司の注意を聞こうともしなかった。離婚したのにそんなこともまだ分からないのかと皮肉り、ロイド捜査官をデートに誘ってその場を立ち去った。
ソフィーは食事をしながら、ロイド捜査官からマックスの話を聞いた。マックスは7年前に、“ナポレオンの第1のダイヤ”を盗み出した。その時、ロイド捜査官は逃走する車の写真を撮っていたのだが、翌日FBIにはカード付きのシャンパンが届いた。そのカードには“今度は写真よりタイヤを撃て”と皮肉が書かれていた。ソフィーは手柄を求めていたため、自分と手を組むなら捜査を認めるとロイド捜査官に話を持ち掛けた。
映画『ダイヤモンド・イン・パラダイス』のあらすじ【転】
マックスがナポレオンのダイヤの展示を見た帰り、モレーの手下に呼び止められる。手下に連れられて行った場所にはモレーがいた。アンリ・モレーは読み方を変え、ヘンリー・ムーアという名前を名乗っていた。ヘンリーは率直に、マックスにダイヤを盗めと指示してきた。だが、マックスは泥棒ではないと断った。それでもヘンリーは諦めず、自身が島で行った改革を話して聞かせた。ヘンリーは貧しい者でもカジノに出入りできるように改革し、薬物を購入できるようにしていた。ダイヤがいるのは、その改革を早急に進めたいからだった。ヘンリーは協力するなら、マリーナへの出入り情報や警備員の情報を提供するとマックスに伝えた。
マックスは盗みを行うか止めるか悩んでいた。ローラはマックスが悩んでいることを感じ取っており、自分は手伝わないとマックスに告げた。マックスはロイド捜査官に盗みの方法をわざと話し、盗みには行かないと告げた。
ロイド捜査官はマックスを釣りに呼び、真意を図ろうとした。しかし、普通に釣りを楽しんで終わった。ローラはマックスを迎えに行った場所でソフィーと出会う。2人は刑事と泥棒だったが、良い人だという感想をお互いに持った。
マックスは船に侵入し、概略図と内部図面を写真に収めた。それをヘイリーに渡すと、自分で盗みを行ってくれと頼んだ。そして、侵入の仕方を伝えた。ヘイリーはマックスから図面を受け取り、袂を別った。
ローラはマックスが結婚の誓いを考えてくれていないことを知りショックを受ける。第3のダイヤを盗み気なのか尋ねるが、マックス自身も決めあぐねていた。ローラは怒り、マックスを家から追い出した。マックスは他に泊まれるホテルがなかったため、ロイド捜査官の部屋に泊まった。ロイド捜査官は寝る間際、“最後のときに大金と山ほどの後悔を抱えて寂しく死ぬ、お前みたいな奴は不幸だ”と告げた。マックスはその言葉に思い悩む。
マックス達は他のFBI捜査官(スタッフォード捜査官・コワルスキー捜査官)とソフィーに起こされ目を覚ます。ロイド捜査官は免職中で、捜査権限がないまま捜査を行っていたのだ。しかも、スタッフォード捜査官達は釣り船で日焼け止めを仲良く塗り合うロイド捜査官達の写真を収めており、マックスが容疑者だというのも疑っていた。話を聞いたソフィーは嘘を吐いたロイド捜査官を激しく非難し、部屋を出て行った。
映画『ダイヤモンド・イン・パラダイス』の結末・ラスト(ネタバレ)
マックスとロイド捜査官はお互いの女性の気持ちを引き留めるため、マックスがソフィーと、ロイド捜査官がローラと話をつけることにした。だが、隣の席でお互いの話を聞いていたソフィーとローラは茶番だと怒り、立ち去ろうとした。マックス達は慌てて後を追い、ロイド捜査官はマックスを追わず、マックスも盗みを行わないと約束した。だが、ローラ達はダイヤを乗せた船が出港するまで、2人の話しを信じられなかった。
マックスの提案で海の中を潜り、1億ドルの黄金が眠っている難破船を探しに行くことになった。陸に上がっている頃にはダイヤを乗せた船はパリに向かって出航している時間になっており、ソフィーとローラは喜んで付き合うことにした。
ヘンリーの部下が宝石を盗み出すのに失敗し、警備員に取り押さえられてしまう。マックスに偽の情報を掴まされていたのだ。その間に、マックスは船に侵入し、宝石を盗み出すことに成功する。そして、何食わぬ顔でロイド捜査官達の元に戻った。
ロイド捜査官達はダイヤが消えたことを知り、マックスが自分達を嵌めたことに激しく憤った。ローラもマックスが再び盗みを行ったことを怒り、家を出て行こうとした。しかし、家を出たところでヘンリーに捕まり、銃を突きつけられてしまう。ヘンリーは自分を騙したマックスを殺し、ダイヤを奪おうとした。しかし、ロイド捜査官がヘンリーを射殺し、マックスとローラは無事救出される。マックスはダイヤを盗んだのはヘンリーで、事情を知る自分達を殺害しようとしていたのだと警察に証言した。
マックスは出て行ったローラの元に行き、一晩考えた結婚の誓いを伝えた。そして、初めて買ったダイヤモンドの指輪を渡し、結婚してくれとプロポーズした。ローラは結婚を受けることを決める。
マックスが盗んだ宝石はロイド捜査官に盗まれていた。初めからロイド捜査官に嵌められていたのだ。だが、マックスはローラがいればそれでよかった。ロイド捜査官はダイヤモンドを眺めながら意気揚々とリムジンに乗るが、ドアが開かず車が勝手に動き出した。マックスが操作していたのだ。ローラはこれを最後にするならと、復讐するのを止めなかった。ロイド捜査官は車の中でマックスの名前を叫んだ。
映画『ダイヤモンド・イン・パラダイス』の感想・評価・レビュー
ピアース・ブロスナンやドン・チードルなど豪華な俳優陣が揃っているので重厚な作品かと思いきや、コメディ要素もありテンポが良いのでとても楽しく見られました。
ピアース・ブロスナンはとにかくかっこよくて、彼といえば『007』のイメージですが泥棒でも良いと思ってしまうほど笑顔が素敵でした。
そんな彼を追うFBIがかなりポンコツでウディ・ハレルソンが演じていることで面白さが増していました。泥棒=悪いやつのはずなのに、どうにかして逃げて欲しいと応援しながら見てしまいました。(女性 30代)
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