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映画『ディスクロージャー』あらすじとネタバレ感想

映画『ディスクロージャー』の概要:「ディスクロージャー」(原題:Disclosure)は、1994年のアメリカ映画。マイケル・クライトンの同名小説を原作としている作品。監督は「レインマン」でオスカー受賞、「グッドモーニング, ベトナム」、「バグジー」などの、バリー・レヴィンソン。主演は「危険な情事」、「ウォール街」などのオスカー俳優、マイケル・ダグラス。共演には「ゴースト/ニューヨークの幻」、「ア・フュー・グッドメン」などのデミ・ムーア。フェデリコ・フェリーニ監督の「カサノバ」、「針の眼」などの名優、ドナルド・サザーランドなど。

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映画『ディスクロージャー』 作品情報

ディスクロージャー

  • 製作年:1994年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:サスペンス、ヒューマンドラマ
  • 監督:バリー・レヴィンソン
  • キャスト:マイケル・ダグラス、デミ・ムーア、ドナルド・サザーランド、キャロライン・グッドオール etc

映画『ディスクロージャー』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『ディスクロージャー』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ディスクロージャー』のあらすじを紹介します。

アメリカ・シアトルのハイテク企業、ディジコム社の重役トム・サンダース(マイケル・ダグラス)は、朝から上機嫌だった。その日は先端機器開発部の統括部長のポストが決定される日で、彼が任命されることはほぼ確実と思われていた。しかし、出社してみると昇進は見送られ、シリコンバレーの本社から新しい女性の上司が来ると知らされ彼は大きな衝撃を受ける。その上司であるメレディス・ジョンソン(デミ・ムーア)は、社の創設者ボブ・ガーヴィン(ドナルド・サザーランド)が目を掛けていた野心溢れる美しい女性だったが、実はトムと彼女は10年前に激しく愛し合った恋仲だった。その夜、メレディスは自分のオフィスに彼を呼び出し彼を誘惑する。彼女の誘いにトムは負けそうになるが瀬戸際で思い留まり部屋を後にした。翌日、メレディスは会社の上層部へトムにセクハラされたと訴えていた。経営陣は彼女の申し立てを鵜呑みにしトムは窮地に立たされる。同僚との信頼関係は揺らぎ、妻スーザン(キャロライン・グッドール)は怒りに震えていた。その頃から、トムのコンピューターに「友人より」とだけ記された発信人不明のメールが頻繁に届くようになる。「友人」は常に、彼に適切なアドバイスを与えた。トムは仕事と幸福な家庭生活、そして自らの誇りと名誉を取り戻すため、セクハラ訴訟では屈指の実績を持つ女性弁護士キャスリーン・アルヴァレス(ローマ・マーフィア)を雇い、メレディスをセクハラで訴えるとして相手側に揺さぶりをかける。その結果、メレディスは折れて提訴を取り下げトムは歓喜する。その頃、ディジコム社が革新的な新製品として売り出そうとしているCD-ROMプレイヤーに重大なトラブルが見つかっていた。製品は合併の目玉であり、このままではトムが責任を負わされることになる。孤独と焦燥の中で真実を探ろうとするトムは、社が社運をかけて開発したバーチャル・リアリティ・システムを使って極秘データの検索を行い、生産ラインのトラブルはメレディスが指示した結果であることを知る。彼女がトムを誘ったことも、全て彼を失脚させようとする、社長も絡んだ陰謀だったのだ。しかし新製品発表会の当日、トムは問題点を追求するメレディスを逆手に取り窮地に追い込んでゆく。

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映画『ディスクロージャー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ディスクロージャー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

社会派映画ながらスケールが小さい

セクハラ問題を描いているイメージばかり強調されているが内容は企業内部の出世争い。「ディスクロージャー」とは企業情報の開示を意味している。実際は社内の権力闘争が主題の作品にも拘わらず、「逆セクハラ」の部分ばかりがフューチャーされてしまい、見る側の焦点がぼやけてしまった印象である。マイケル・ダグラスに対して「危険な情事」のイメージが先行していたのか、日本でのPRの仕方にも問題があったような気がしないでもない。マイケル・クライトンの小説が原作という内容であり、エロを前面にフューチャーする事はないと思うのだが、そこは原作を読んでいないので何とも言いようがない。映画では登場人物の性格がクローズアップされ過ぎて、ストーリーの展開に緊迫感に欠けてしまった。それと初めからトムを失脚させる事を画策していた訳で、ストーリー的にメレディスの逆セクハラはあまり意味を為さない。それを中心にクローズアップしたところが残念である。

デミ・ムーアの悪女振りが印象的

普通ならセクハラは男性から女性にというのが一般的だが、本作はその逆でありパワハラまで描かれている。近年は会社の中でも内部告発などが日常になっているので、これらの話も社会問題として大きく採り上げられているが、昔からこのような話は表沙汰にならないだけで、どこにでも転がっていた話なのだろう。しかしながら当時は逆セクハラという社会的認識は薄かっただけに、このストーリーに衝撃を受けた部分は少なからずあった筈である。好みは別としてデミ・ムーアの悪女振りは何とも印象的である。


逆セクハラと戦うマイケル・ダグラスが可哀想で応援したくなってしまった今作。強欲でセクシーな上司を演じるのがデミ・ムーアなので誘惑に負けそうになる気持ちも分かりますが、デミ・ムーアの悪女っぷりは素晴らしかったです。
相手を陥れるために仕掛ける数々のハニートラップに観客である私もたじろいでしまいました。
見る人によって感じ方が変わると思いますが、女性の私でもデミ・ムーアのやり方は汚いしやりすぎだと感じました。(女性 30代)

映画『ディスクロージャー』 まとめ

マイケル・ダグラスは「危険な情事」以来の情けない役を好演しているが、シナリオにもう一ひねり欲しかった。逆セクハラをテーマとして話題となった作品だが、企業内の権力闘争や裏工作、家族愛、さまざまな人間関係など様々なテーマが絡み合い、テンポの良い作品にはなっているが、社会派の映画としては、何を問題定義として採り上げたかったのかという印象が曖昧な感じがしたのが残念である。しかしながら映画の流れには似つかわしくない、クライマックス近くのバーチャルシステムでの攻防シーンにはサスペンス的な魅力を感じた。最後の逆転劇は爽快であり、デミ・ムーアの負けっぷりも潔いところで及第点。

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