12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『ディスクロージャー』あらすじとネタバレ感想

この記事では、映画『ディスクロージャー』のあらすじをネタバレありで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ディスクロージャー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ディスクロージャー』の結末までのストーリー
  • 『ディスクロージャー』を見た感想・レビュー
  • 『ディスクロージャー』を見た人におすすめの映画5選

映画『ディスクロージャー』 作品情報

ディスクロージャー

  • 製作年:1994年
  • 上映時間:128分
  • ジャンル:サスペンス、ヒューマンドラマ
  • 監督:バリー・レヴィンソン
  • キャスト:マイケル・ダグラス、デミ・ムーア、ドナルド・サザーランド、キャロライン・グッドオール etc

映画『ディスクロージャー』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『ディスクロージャー』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ディスクロージャー』のあらすじを紹介します。

アメリカ・シアトルのハイテク企業、ディジコム社の重役トム・サンダース(マイケル・ダグラス)は、朝から上機嫌だった。その日は先端機器開発部の統括部長のポストが決定される日で、彼が任命されることはほぼ確実と思われていた。しかし、出社してみると昇進は見送られ、シリコンバレーの本社から新しい女性の上司が来ると知らされ彼は大きな衝撃を受ける。その上司であるメレディス・ジョンソン(デミ・ムーア)は、社の創設者ボブ・ガーヴィン(ドナルド・サザーランド)が目を掛けていた野心溢れる美しい女性だったが、実はトムと彼女は10年前に激しく愛し合った恋仲だった。その夜、メレディスは自分のオフィスに彼を呼び出し彼を誘惑する。彼女の誘いにトムは負けそうになるが瀬戸際で思い留まり部屋を後にした。翌日、メレディスは会社の上層部へトムにセクハラされたと訴えていた。経営陣は彼女の申し立てを鵜呑みにしトムは窮地に立たされる。同僚との信頼関係は揺らぎ、妻スーザン(キャロライン・グッドール)は怒りに震えていた。その頃から、トムのコンピューターに「友人より」とだけ記された発信人不明のメールが頻繁に届くようになる。「友人」は常に、彼に適切なアドバイスを与えた。トムは仕事と幸福な家庭生活、そして自らの誇りと名誉を取り戻すため、セクハラ訴訟では屈指の実績を持つ女性弁護士キャスリーン・アルヴァレス(ローマ・マーフィア)を雇い、メレディスをセクハラで訴えるとして相手側に揺さぶりをかける。その結果、メレディスは折れて提訴を取り下げトムは歓喜する。その頃、ディジコム社が革新的な新製品として売り出そうとしているCD-ROMプレイヤーに重大なトラブルが見つかっていた。製品は合併の目玉であり、このままではトムが責任を負わされることになる。孤独と焦燥の中で真実を探ろうとするトムは、社が社運をかけて開発したバーチャル・リアリティ・システムを使って極秘データの検索を行い、生産ラインのトラブルはメレディスが指示した結果であることを知る。彼女がトムを誘ったことも、全て彼を失脚させようとする、社長も絡んだ陰謀だったのだ。しかし新製品発表会の当日、トムは問題点を追求するメレディスを逆手に取り窮地に追い込んでゆく。

映画『ディスクロージャー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『ディスクロージャー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『ディスクロージャー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ディスクロージャー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

社会派映画ながらスケールが小さい

セクハラ問題を描いているイメージばかり強調されているが内容は企業内部の出世争い。「ディスクロージャー」とは企業情報の開示を意味している。実際は社内の権力闘争が主題の作品にも拘わらず、「逆セクハラ」の部分ばかりがフューチャーされてしまい、見る側の焦点がぼやけてしまった印象である。マイケル・ダグラスに対して「危険な情事」のイメージが先行していたのか、日本でのPRの仕方にも問題があったような気がしないでもない。マイケル・クライトンの小説が原作という内容であり、エロを前面にフューチャーする事はないと思うのだが、そこは原作を読んでいないので何とも言いようがない。映画では登場人物の性格がクローズアップされ過ぎて、ストーリーの展開に緊迫感に欠けてしまった。それと初めからトムを失脚させる事を画策していた訳で、ストーリー的にメレディスの逆セクハラはあまり意味を為さない。それを中心にクローズアップしたところが残念である。

デミ・ムーアの悪女振りが印象的

普通ならセクハラは男性から女性にというのが一般的だが、本作はその逆でありパワハラまで描かれている。近年は会社の中でも内部告発などが日常になっているので、これらの話も社会問題として大きく採り上げられているが、昔からこのような話は表沙汰にならないだけで、どこにでも転がっていた話なのだろう。しかしながら当時は逆セクハラという社会的認識は薄かっただけに、このストーリーに衝撃を受けた部分は少なからずあった筈である。好みは別としてデミ・ムーアの悪女振りは何とも印象的である。


逆セクハラと戦うマイケル・ダグラスが可哀想で応援したくなってしまった今作。強欲でセクシーな上司を演じるのがデミ・ムーアなので誘惑に負けそうになる気持ちも分かりますが、デミ・ムーアの悪女っぷりは素晴らしかったです。
相手を陥れるために仕掛ける数々のハニートラップに観客である私もたじろいでしまいました。
見る人によって感じ方が変わると思いますが、女性の私でもデミ・ムーアのやり方は汚いしやりすぎだと感じました。(女性 30代)


マイケル・ダグラス演じる主人公が、職場で逆セクハラの被害者になるという設定に当時は驚かされました。デミ・ムーアの冷酷な野心家ぶりも強烈で、ただのセクハラ映画に留まらず、男女のパワーバランス、企業内政治、名誉の回復などが複雑に絡み合った社会派サスペンスになっているのが見事でした。仮想現実を使った証拠開示のシーンも当時としては斬新で、最後まで緊張感を持って観られる一作です。(50代 男性)


性的ハラスメントというテーマを、男性が被害者という逆転の構図で描く挑戦的な作品。初見時は不快さと興味の間で揺れ動きましたが、冷静に見ると企業社会の理不尽さや男女間の権力差が丁寧に描かれているのがわかります。終盤のシステムデモでの大逆転劇は見応えがあり、スカッとしました。時代を先取りした内容で、今観ても色あせない社会派サスペンスとして評価できます。(30代 女性)


90年代にこのテーマを映画化した勇気にまず拍手。性的同意とパワーバランスの問題は今でも議論の的ですが、当時はよりセンセーショナルだったはず。デミ・ムーアの迫力ある演技にゾッとする一方で、マイケル・ダグラスの戸惑いと葛藤にもリアルさがあって、観る者の心を揺さぶります。職場での立場が危うくなる恐怖や、男性にも起こりうる被害が真剣に描かれていて、多くの人に観てほしい映画です。(40代 男性)


ちょっと古い映画だけど、テーマは今にも通じると思う。セクハラ=男性加害者という固定観念を逆手に取った設定が面白く、最後までどうなるか読めない展開が良かった。VR空間を使った証拠発見シーンもユニークで、「この時代にここまでやってたの!?」と驚き。企業の裏側、出世争い、噂の怖さ、全部詰まっていて社会派ドラマとしても楽しめました。ちょっと怖いけど見応えあり。(20代 男性)


男女の立場が逆転したセクハラ事件という点で、非常にインパクトの強い作品でした。女性上司の誘惑を断っただけでキャリアを脅かされる恐怖、その理不尽さにハラハラしっぱなしでした。デミ・ムーアの冷徹な役柄が鮮烈で、映画全体の緊張感を保っています。終盤でようやく真実が明かされ、主人公が救われるのは痛快。人間関係と権力構造の歪みを鋭く突いた傑作だと思います。(30代 男性)


当時としてはかなり衝撃的な内容だったと思います。逆セクハラという題材を正面から扱った姿勢には感心しました。特に、女性が加害者になるという構図を偏見なく描いていた点で、非常にバランスが取れていたと思います。会社の内部政治や保身、証拠隠しの描写もリアルで、社会人として共感できる部分が多かったです。現代でも通用する問題提起が詰まった作品でした。(60代 女性)


学生時代に観て以来、久しぶりに再見しましたが、今の時代の視点で観てもやはりテーマが重く、考えさせられる映画です。セクシャルハラスメントの話に加えて、男性が声を上げづらい構造が可視化されていて、苦しむ主人公に同情しました。映像や演出に古さはありますが、脚本の緻密さと展開のスリル感は今でも通用します。ラストの逆転劇は本当にスカッとしました。(40代 女性)


フィクションと割り切って楽しめるサスペンスですが、実際の職場でも起こり得る問題として観るとかなりリアルです。性別を逆転させただけでこんなにも見方が変わるんだと驚かされました。証拠もないまま噂が広まり、キャリアが危機に晒される主人公の姿は、どんな立場の人にも響くはず。VRを使った証拠の暴き方も今見ると時代の先を行ってて、すごく印象に残っています。(20代 女性)


“立場”という言葉の重さを思い知らされる映画でした。会社のパワーゲームとセクハラの問題が絡み合い、ただの痴話喧嘩では済まされないスリリングな展開。特に、加害者である女性上司が正義のふりをして巧妙に罠を仕掛けていく姿は恐ろしく、男性視点でのセクハラ被害も深刻に描かれていました。最後の仕返しの場面は、抑えきれない怒りが噴き出すようなカタルシスを感じました。(50代 男性)

映画『ディスクロージャー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ディスクロージャー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

スリーバー(SLIVER)

この映画を一言で表すと?

欲望と監視が交錯する、都会派エロティック・サスペンス。

どんな話?

高層マンションに引っ越してきた女性が、住人の死や不可解な事件に巻き込まれていく。建物内には監視カメラが張り巡らされ、彼女は誰かに見られているという不安と興奮に包まれる。次第に真相に近づいていく彼女の前に衝撃の事実が待ち構える。

ここがおすすめ!

シャロン・ストーンが主演する官能的でスリリングな展開が魅力。性的な駆け引きとサスペンス要素のバランスが絶妙で、『ディスクロージャー』の心理戦が好きな人にはぴったり。観る者の好奇心を最後まで引っ張る巧妙な構成。

マイケル・クレイトン(Michael Clayton)

この映画を一言で表すと?

巨大企業と弁護士が繰り広げる、静かで鋭い頭脳戦。

どんな話?

大手法律事務所で「火消し役」を担うマイケル・クレイトンが、ある企業の不正を巡る訴訟に巻き込まれる。彼はクライアント、同僚、そして自分自身の信念との間で揺れながら真実を追い求める。現代社会の闇を浮き彫りにする法廷サスペンス。

ここがおすすめ!

ジョージ・クルーニーの重厚な演技が光る知的スリラー。情報操作や内部告発といったテーマが『ディスクロージャー』と重なり、社会派映画としても見応え十分。重厚なストーリー展開にじっくり浸れる作品。

プリティ・ワン(The Pretty One)

この映画を一言で表すと?

「他人になった私」が自分を見つけていく、切なくも美しい自己発見ドラマ。

どんな話?

地味で冴えない妹が、美人で人気者の双子の姉の死をきっかけに、姉になりすまし新しい人生を始める。しかし偽りの生活の中で本当の自分を見つけていく過程は、アイデンティティと自己肯定の物語となっていく。

ここがおすすめ!

『ディスクロージャー』とは異なるアプローチながら、社会的な仮面や自己像の揺らぎというテーマが共通。ラブストーリーの要素もありつつ、他者との関係性を通じて自分を取り戻す姿が丁寧に描かれている秀作。

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(Eye in the Sky)

この映画を一言で表すと?

倫理とテクノロジーがぶつかる、現代型軍事サスペンス。

どんな話?

ドローンによるテロリストの爆撃作戦中、標的の近くに少女が現れたことで、攻撃の是非が揺れる。上層部の命令、現場の判断、倫理的ジレンマがリアルに交錯し、誰もが正解を持てない選択が迫られる。

ここがおすすめ!

テクノロジーと権力の交錯、現代の「見えない戦争」を扱ったテーマは『ディスクロージャー』の仮想空間や証拠操作とも通じる。スリリングな展開とモラルの狭間で揺れる人間ドラマが深い印象を残す作品。

トゥルース 真実と嘘(Truth)

この映画を一言で表すと?

報道と権力の衝突を描いた、緊張感溢れる実録ドラマ。

どんな話?

アメリカの名物キャスターとその番組制作チームが、大統領の軍歴に関するスクープを報道。しかしその内容が疑問視され、逆に番組側が糾弾されていく。報道の正義とは何かを問う、実際の事件に基づくドラマ。

ここがおすすめ!

権力と正義の狭間で揺れる報道の在り方が、『ディスクロージャー』の企業内告発やパワーバランスの構造と響き合う。緊迫感ある展開と名優たちの演技が見事に重なり、ラストまで目が離せない社会派の傑作。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

影山みほをフォローする
サスペンス映画ヒューマンドラマ映画

みんなの感想・レビュー