映画『ドク・ハリウッド』の概要:ビバリーヒルズの美容整形病院で働くことを目指す外科医が道中で田舎町に立ち往生する羽目に遭い、町の人との交流を通じて医師としての役割を見つめ直すコメディ映画。マイケル・J・フォックス主演作。
映画『ドク・ハリウッド』の作品情報
上映時間:104分
ジャンル:コメディ
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
キャスト:マイケル・J・フォックス、ジュリー・ワーナー、ブリジット・フォンダ、ウディ・ハレルソン etc
映画『ドク・ハリウッド』の登場人物(キャスト)
- ベン・ストーン(マイケル・J・フォックス)
- 救急病棟で働く外科医。ビバリーヒルズの美容整形病院の面接を受けることになっている。やむを得ず居座ることになった田舎町で出会ったルーに心惹かれるようになる。
- ルー(ジュリー・ワーナー)
- 田舎町の病院で働くシングルマザー。都会での生活経験もあるが、田舎での暮らしに満足している。町で一緒に暮らしてくれる現実的な相手を求めている。
- ナンシー(ブリジット・フォンダ)
- 町長の娘。田舎町での暮らしに飽き飽きしており、都会生活に憧れている。ベンと一緒に街を抜け出したいと考えている。
- ハンク(ウッディ・ハレルソン)
- 田舎町で働く保険販売員。ルーとの結婚を望んでいるが、ルーになかなか見向きされていない。ベンをライバルだと感じる。
- ホーグ医師(バーナード・ヒューズ)
- 田舎町で働く老医師。よっぽどの緊急事態でない限り病院に姿を見せることはない。心臓発作を起こし、ベンに救われる。
映画『ドク・ハリウッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ドク・ハリウッド』のあらすじ【起】
ベンは救急病棟で患者を診察しながら、ビバリーヒルズで美容整形医として働く予定であることを同僚に自慢する。しかしベンは同僚から好かれておらず、皆からお別れの飲み会の誘いを断られてしまう。ベンは美容整形病院での面接を受けるためにビバリーヒルズを目指して車を走らせるが、途中で牛にぶつかりそうになる。慌ててハンドルを切った結果、車ごと民家の柵に突っ込んでしまう。運が悪いことにその民家は田舎町の判事のものだった。判事はベンに町の病院で奉仕活動をするように命じる。
ベンは町長に山小屋を住居として宛がわれる。翌朝、ベンは山小屋の近くで水浴びをしていたルーに遭遇し、目を奪われる。町長がベンを迎えに来て、病院でずっと働くように説得しようとする。町には年老いたホーグ医師しかいないためだった。ベンは病院に出勤し、ルーが病院で働いていることを知る。そして足の指をけがした患者や釣り針が指に刺さった患者を治療し、字が読めない夫婦のために手紙を読んであげる。
映画『ドク・ハリウッド』のあらすじ【承】
呼吸困難に陥った少年が病院に駆け込まれ、ベンは心臓発作だと判断する、しかし、看護師はホーグ医師に連絡する。ホーグ医師はお腹を下しただけだと言って、コーラだけで治してしまう。ベンは車の様子を修理工場まで見に行く。そして整備工から車の部品を取り寄せるために現金が必要なことを伝えられる。ベンはカフェで勉強していたルーの元に行って、関心を引こうとするが、ハンクとナンシーが会話の輪に加わってきてしまう。その様子を見ていた町長はベンがルーをモノにできるかを賭ける。
足をけがした患者が治療のお礼として豚をベンに贈る。ベンは豚を車の部品代として売ることにする。ベンはルーの家まで行き、そこで初めてルーに幼い娘がいることを知る。ベンはルーを町長主催の夕食会に誘い、ルーは屠殺されそうだった豚を救ってくれたお礼として同意する。それを聞いたベンは慌てて肉屋から豚を取り戻す。ベンは夕食会でルーがかつて都会暮らしをしていたことを知る。夕食会後にベンはルーに言い寄ろうとするが、ハンクからルーに電話があり、邪魔されてしまう。
映画『ドク・ハリウッド』のあらすじ【転】
ベンはルーと共に車で往診に出掛ける。ルーは途中で森の中に猟師が隠れ家を設置しているのを見付ける。そこでルーとベンは周囲に放尿して人間の匂いを残し、動物が近づかないようにする。ベンはそこで自分が田舎町の出身であることを明かす。そこに無線でホーグ医師が心臓発作で倒れたと連絡が入る。ベンは急いでホーグ医師に心肺蘇生を行い、病院で寝泊まりする。ホーグ医師は翌日にはいつもの元気を取り戻す。
町でフェスティバルが開かれ、ベンは整備工から車が直ったことを知らされる。ベンはフェスティバルのダンス会場でルーを踊りに誘い、2人は身を寄せ合って踊る。そこに判事が現れ、ホーグ医師を救ってくれたので奉仕活動は終わりだと告げる。さらにハンクにルーの踊り相手を奪われてしまい、ベンは会場を後にしようとする。しかし、ルーが戻って来て、ドライブに誘う。2人は湖で一緒に打ち上げ花火を眺め、キスを交わす。しかし、町を去らなければならないベンは一線を越えないようにする。
映画『ドク・ハリウッド』の結末・ラスト(ネタバレ)
ベンが一人で山小屋に戻るとハンクが待ち構えていた。ハンクはルーと結婚する気だったと話し、ベンにハリウッド行きを勧める。ベンはその夜、車に乗って町を抜け出すが、途中で妊婦が産気づいているところに遭遇する。ベンは道端で初めて赤ちゃんを取り上げるが、停めておいた車にトラックが衝突し、大破してしまう。ホーグ医師はベンに町民の出産に立ち会ってきた喜びについて語って聞かせる。ベンはルーと話をしようとするが、ルーからハンクと結婚する決意をしたと告げられてしまう。ベンを気の毒に思った町民が航空券を用意してくれており、ベンは皆に見送られてビバリーヒルズに向かう。
美容整形病院の院長はホーグ医師からの推薦状があったとしてベンをその場で雇うことを決める。美容外科医として働き始めたベンの元にナンシーがベンの車を届けに訪ねてくる。ナンシーはハンクと一緒だった。ハンクがルーと結婚していないことを知ったベンは慌てて田舎町に戻る。ベンはルーを出迎えに行き、ハリウッドに未練はないと言って愛を告げる。そして2人は結ばれる。
映画『ドク・ハリウッド』の感想・評価・レビュー
マイケル・J・フォックスが『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ後に主演した作品。マーティ役の当たり役の後だけに違うキャラクターを演じるマイケルに慣れるのに苦労してしまう。映画として可も不可もないと言ったところで、悪意あるキャラクターがいないことで安心して見ていられる。ただ、マイケルがパーキンソン病による体の異変に気付いたのが本作の撮影中ということで何ともいたたまれない気持ちになる。(MIHOシネマ編集部)
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