映画『ドミノ(2005)』の概要:2005年制作のアメリカ映画(原題:DOMINO)。実在した元モデルで賞金稼ぎをしていたドミノ・ハーヴェイの自伝映画である。監督はトニー・スコットで主役はキーラ・ナイトレイ。
映画『ドミノ』 作品情報
- 製作年:2005年
- 上映時間:127分
- ジャンル:アクション
- 監督:トニー・スコット
- キャスト:キーラ・ナイトレイ、ミッキー・ローク、エドガー・ラミレス、リズワン・アバシ etc
映画『ドミノ』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
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映画『ドミノ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ドミノ(2005)』のあらすじを紹介します。
名優ローレンス・ハーヴェイの娘として生まれたドミノは、幼い時より裕福で恵まれた環境で育つ。
幼い頃父を亡くし、再婚しようとやっきになる母との生活に馴染めずにいた。
15歳でその美貌とスタイルからモデルとして活動するも心はいつも空虚であった。
そんな時、新聞の広告で賞金稼ぎ募集のチラシを見る。
人生にスリルを求めていた彼女は、賞金稼ぎとしての道を進むようになる。
(舞台はラスベガス警察での取り調べ)
そこには36時間前に起きた1000万ドル強奪事件の首謀者でないかと疑われていたドミノの姿があった。
自動車局で働きながら闇で偽造免許を発行しているクレアモントの娘ラティーシャ。
あるとき彼女の元をフランセスという大学生が訪れた。
今晩8時までに偽造免許証を4枚作ること、さもなくばこの闇家業を通報すると。
しかしFBIはラティーシャを突き止め、フランセスの目的を探るように言う。
そして彼女は「彼らはカジノから1000万ドルを強奪するつもり」と告発した。
ラスベガスにあるビショップのカジノから1000万ドルが奪われる事件が発生。
このことでドミノたちは仕事を依頼されるのだが、仕事をしているうちに事件に疑問を持ち始める。
そしてこの事件の犯人はクレアモントとラティーシャが仕組んだ偽装の強奪だということが判明する。
無事に1000万ドルを取り返しビショップに返すドミノたちだったが、さらなる事件が待ち受け賞金稼ぎの仲間たちの命が危うくなってしまったのだった。
映画『ドミノ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ドミノ(2005)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
トニー・スコットの趣味的お洒落映画
トム・クルーズ主演のトップガンの監督でもあるトニー・スコット。
トップガンの時のわかりやすい演出とは違い、本作は監督のアイデアとセンスを詰め込んだ仕上がりとなっている。
テンポ感が非常に良く、ゴチャゴチャしているものの考えさせないうちに進んでしまうのでさほど気にならない。
ただショットの切り替わりや、アングル、画面のカラーなどが目まぐるしく変化するので慣れないと酔ってしまいそうな感覚に陥ってしまうので注意が必要だ。
賞金稼ぎというテーマが新鮮で興味深い
日本には馴染みも無くピンとこないまま映画を鑑賞していたが、女性ということもあり格好が良い。
実際のドミノの人生は映画のようなものでは無かったという話だが、フィクションにしても男勝りで危険な女性像が良く描けている。
何よりキーラ・ナイトレイという女優の魅力が凄まじい。
パイレーツ・オブ・カリビアンの時は世間知らずのお嬢様という雰囲気、プライドと偏見では知的な女性を演じその圧倒的な存在感を見せつけた。
そして本作では咥えタバコと肩にかえるライフルに違和感を覚えさせない、その演技に脱帽である。
ショートカットと黒いアイシャドウが似合う女性はキーラだけかもしれない。
全体的に詰め込み過ぎている
話をあれもこれもと詰め込みすぎて、頭の中を整理するのが難しい映画である。
ドミノの生い立ちからはじまり、現金強奪事件を基盤に後半ではどうでもよいような登場人物の説明も不必要に入ってくる。
そんなに情報を入れられたらパニックになるのでやめて頂きたい。
そして最後はドミノの恋愛模様。
これ以上何も入れる要素は無いと言いたいほどの山盛りストーリーでわかりづらかった。
映画『ドミノ』 まとめ
キーラ・ナイトレイの新しいイメージを作り上げた作品である。
今まではお姫さまやお嬢様などを演じていた清楚なイメージとは一転、激しく暴力的であり男勝りの彼女の魅力をうまく演出できている。
トニー・スコット監督の映画は演出がわかりづらく好みがはっきりわかれることで有名だが、本作は顕著に出ているだろう。
お洒落な感じもするし、後ろにかかる音楽もぴったりなのだが受け入れられにくいのも現実だ。
しかし1度はまればこんなに面白い映画はないかもしれない。
なによりおの監督のテンポは他の監督にはないセンスがあり、非常に気持ちよく鑑賞であきる。
と、いうよりも気持ちよくお洒落ぶった映画に通気取りではまりこめるのである。
個人的には嫌いではない映画だ。
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