映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』の概要:1988年公開のドラえもん映画。西遊記をモチーフにしたパラレル世界を舞台に、のび太が孫悟空として活躍するファンタジー作品である。藤子不二雄コンビ解消後の初作品として話題になった。
映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』 作品情報
- 製作年:1988年
- 上映時間:90分
- ジャンル:ファンタジー、アニメ
- 監督:芝山努
- キャスト:大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、肝付兼太 etc
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映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』 評価
- 点数:80点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』 あらすじ【起・承】
学芸会でやる西遊記のお芝居の孫悟空役をかけて、のび太はジャイアン達と賭けをする。
それは孫悟空にのび太が似ていれば主役を演じることが出来るというものだった。
早速タイムマシンで勝手に唐の時代に向かうのび太。
到着して見た悟空は、何とのび太にそっくりだったのだ。
急いでジャイアン達に言いに行くが、誰も信じない。
仕方なく全員で同じ場所に行くことになった。
同じ時刻の唐のある砂漠。
全員で待つも、悟空は通らない。
仕方なくドラえもんはヒーローマシンを使うことにする。
砂漠の砂山の陰にのび太を連れて行き、リアルゲームを体験出来るマシンの中に入れ西遊記を選ばせた。
そして金斗雲に乗った悟空の格好をしたのび太が出来上がる。
ドラえもんはみんなの前を通り過ぎるように指示した。
しかし、あっけなくこの作戦はばれてしまう。
ひともめしている間に、起動中のヒーローマシンの中からゲーム用の妖怪たちが飛び出して来た。
そのことに気がつかない一行は自宅に戻ったが、のび太の両親の様子がおかしい。
それどころか現代に生きる人間達が全員、妖怪になってしまっているのだ。
原因はヒーローマシンから出てきた妖怪のせいである。
あのとき出てきた妖怪は三蔵法師を殺害し、人間に成り代わり支配し始めてしまったのだ。
このことを知ったドラえもん達は、急いで唐の時代に戻り歴史を修正しようとする。
映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』 結末・ラスト(ネタバレ)
のび太は悟空、静香ちゃんは三蔵法師、ジャイアンは猪八戒、スネ夫は沙悟浄の姿になった。
そこでパラレルワールドを仕切っている鬼達を探しだし、戦うことを選んだ一行。
起動しているゲーム機に何とか戻そうと鬼達の名前を呼ぶ。
このとき本物の三蔵法師の一行も天竺を目指していた。
彼らを守るため、のび太達も奮闘する。
三蔵法師にはリンレイという弟子がいた。
彼は熱心に修行に励み、とてもよい子である。
彼もまた仲間に加わり妖怪たちのアジトに向けて出発した。
幸先が良い中、ドラえもん達は妖怪達のボス・牛魔王に捕まってしまう。
牛魔王がドラえもんを食べようとしたその時、ドラミちゃんが現れた。
そして間一髪のところで助かる。
一連の騒動。
これはリンレイの裏切りだった。
彼は牛魔王の子供だったのだ。
しかしこのことに罪悪感を持っていたリンレイは、ドラえもん達を助けることにする。
両親の悪事に疲れ果てたのだ。
三蔵奉仕は全てを知っていて彼をお供にしていたのである。
最終決戦、牛魔王との戦いでもうだめかと思われたその時、如意棒を伸ばすことに成功し心臓をひとつき。
牛魔王の命は尽き果てた。
その後ドラえもん達は無事に現代に戻り、リンレイは三蔵奉仕と再び旅に出るのであった。
映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
なるほど関心のパラレルワールド感
誰もが知っている西遊記をモチーフにするという、ドラえもんでは珍しい題材である。
そのため他の作品よりもファンがいないのもこの作品だ。
タイムマシーンで唐の時代に行き、自分そっくりの孫悟空に出会う。
しかしこれはのび太が悟空の格好をしていただけということが後からわかるのだ。
リアルゲーム機の中から飛び出した妖怪達が世界を支配してしまい、それを阻止するために西遊記のゲームに入りキャラクターと同じ格好をする。
つまりここで西遊記は人工的に作られたことになるのだ。
ドラえもんの道具であるーゲーム機を唐の時代に起動させてしまい、その中から妖怪が出る。
なんとも面白い構成だ。
全てが西遊記の内容に沿って進んで行き、つじつまが合っていく。
これは中々の見所ポイントである。
しかも最後の牛魔王との最終決戦ではドラミちゃんが助けに来てくれる。
これがシャカの手に似ているマシーンであるため、仏様が助けてくれたという風に思わせてくれる。
よく考えられた素晴らしい内容であり、関心すべきアニメ映画である。
三藏法師達の活躍をもう少し描いて欲しかった
ドラえもんは実は内容が深く、大人でも楽しむことができるクオリティーの高さがウリである。
内容が素晴らしいのだが、実在した三蔵法師をもう少しドラマ仕立てで描いてくれると歴史的な要素も色濃くなり良かったのではないだろうか。
子供にも見せたい映画であるからこそ、どうせ歴史物を作るのならば堅苦しいと思われるかもしれないが勉強的なエッセンスが入っても楽しめたに違いない。
映画『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』 まとめ
ドラえもんといって馬鹿にすると大変な目に遭う。
本当に質の良い日本を代表する映画アニメで、内容も素晴らしい。
ただのアニメーションでは無く、歴史的見解やファンタジー要素、ヒューマン的なものまで細部に渡り演出してくれている。
本作品の凄いところは歴史的物語につじつまを合わせたファンタジードラマであるということだ。
見ているとあっというシーンがたくさん散りばめられている。
西遊記を知らない子供には難しいかもしれないが、そういう意味では大人が十分楽しめる内容なのである。
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