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映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』の概要:悟空達が暮らす地球にサイヤ人ターレスがやって来た。ターレスは地球の豊富なエネルギーを利用してパワーアップを促す神精樹の実を育てようと企む。徐々にエネルギーを吸い取られ砂漠化していく地球を守る為に悟空達はターレス軍団に立ち向かう。

映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』の作品情報

ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦

製作年:1990年
上映時間:50分
ジャンル:アクション、アドベンチャー、アニメ
監督:西尾大介
キャスト:野沢雅子、田中真弓、古川登志夫、古谷徹 etc

映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』の登場人物(キャスト)

孫悟空(野沢雅子)
地球育ちのサイヤ人。幼い頃に下級戦士であり戦闘力が低かった為に地球へ送られた。その後、頭に強い衝撃を受けた事からサイヤ人としての記憶を無くし、地球人として逞しく育つ。厳しい修行やライバル達との闘いの中で成長し、今では地球最強の戦士となった。
孫悟飯(野沢雅子)
サイヤ人の悟空と地球人であるチチの息子。混血の為か通常のサイヤ人の子供よりも高い戦闘力を持っている。ナメック星人であるピッコロから武術を学び、彼を父と同じくらい尊敬している。サイヤ人特有の尻尾が生えており、月を見ると大猿に姿を変えてしまう。
ピッコロ(古川登志夫)
悟空や悟飯達と地球を守るナメック星人。悟飯の武術の師でもあり、ピンチの時には必ず駆け付ける。魔貫光殺砲や伸びる腕を使って敵と戦う。
クリリン(田中真弓)
悟空と共に修行に励んだ仲間。戦闘力は悟空やピッコロに劣るが知恵を使って強敵に立ち向かう。
ヤムチャ(古谷徹)
元盗賊の悟空の仲間。悟空と同じく亀仙流の武術を学び、かめはめ波や操気弾を使って敵と戦う。
天津飯(鈴置洋孝)
かつては悟空達とライバル関係にあった鶴仙流の武術家。殺し屋を目指していたが、悟空と出会って改心し、立派な武術家となる。
餃子(江森浩子)
天津飯と同じく鶴仙流の戦士。戦闘力は低いが超能力やどどん波を使って敵に立ち向かう。
ハイヤードラゴン(龍田直樹)
悟飯が山火事で助けたドラゴンの子供。悟飯と仲が良い。
ターレス(野沢雅子)
サイヤ人の生き残りの下級戦士。悟空と瓜二つの顔をしているが血縁関係はない。宇宙を支配する旅を続けており、神精樹の実を食べ続けて戦闘力を高めてきた。界王拳を使った悟空に対しても圧倒的な力を見せつける。フリーザの配下に属しているが忠誠を誓っているわけではない。
ターレス軍団<アモンド(銀河万丈)、ダイーズ(真地勇志)、カカオ(里内信夫)、レズン(内海賢二)、ラカセイ(佐藤正治)>
ターレスと宇宙を荒らし回る、ならず者軍団。ターレスが攻め込んだ星の者やサイボーグの者がおり、彼らもターレスと同じく神精樹を食べ続けて戦闘力を高めてきた。

映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』のあらすじ【起】

山にキャンプに来たクリリンや悟飯達。その夜、宇宙から降ってきた物体の衝撃波により、その山が火事になってしまう。火の勢いを止める為にクリリンと悟飯は気を放ち、火を消していく。そんな中、悟飯は逃げ遅れた龍の子供であるハイヤードラゴンを助ける。何とか火を消したクリリン達。しかし山はすっかり焼け野原になってしまっていた。住処を失った動物達を助けたいと考えた悟飯達は、ドラゴンボールを直ぐに集めて、神龍に頼み森を元に戻してもらうのだった。

火事の原因になった物、それは探査球だった。地球の土壌を調査にそのデータを宇宙で待機しているターレス軍団に送っていた。彼らは星々を制圧して回る、ならず者達で、神々のみが食べる事を許されている神精樹の実を育てる為に地球を調査していたのだ。なぜなら、その実を食べると戦闘力が数段もアップするからだ。幸いな事に地球の土壌は実を育てるのに適しているらしく、彼らは次のターゲットを地球に決めたのだ。地球に降り立ったターレス軍団のアモンド、ダイーズ、カカオ、レズン、ラカセイの5人は神精樹の種を一粒蒔いた。その種は物凄い勢いで根を張り、地球から徐々にエネルギーを奪っていく。

命を助けてくれた悟飯と仲良くなったハイヤードラゴンは度々悟飯の家に遊びに来ていた。しかしいつもと様子が違う。何かを伝えようとするが、悟飯は母親のチチに言われて彼を追い返してしまう。その直後、悟空に界王様からテレパシーで通信が入る。界王の話によると地球に神精樹が根付き始めている事を伝える。神精樹の根は一度根付くとその星のエネルギーを吸い尽くすまで破壊する事が出来ない。そして地球に根付いたその樹には既に実がなってしまっていたのだ。

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映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』のあらすじ【承】

悟空は仲間のクリリン、ヤムチャ、天津飯、餃子に神精樹の事を話し、破壊に向かう。神精樹は神龍が元通りに戻してくれた森の傍にそびえ立っていた。悟空達は全員で一斉にかめはめ波やどどん波といった気功波を神精樹に放つ。しかし、神精樹はびくともせず傷1つ付いていない。

何かの気を感じ取った悟空達は樹の上の方へと向かう。そこにはアモンド達ターレス軍団が余裕の笑みを浮かべていた。邪魔をする者は消すと警告するダイーズ。彼が岩を砕くと同時に悟空達は戦いを始める。

神精樹の実を食べ続けてきたターレス軍団はクリリン達を圧倒した。天津飯と餃子は双子のレズンとラカセイのコンビプレーに苦しめられ、クリリンはアモンドの力に圧倒される。ヤムチャは操気弾を放つもカカオのスピード攻撃でダメージを受けてしまう。唯一悟空だけがダイーズの攻撃を跳ね返し、周りをサポートする状況だったのだ。

遅れてやって来た悟飯は餃子を倒したラカセイと対峙する。魔閃光を使ってラカセイのエネルギー弾を弾いた悟飯は隙を突いてラカセイにダメージを与える。その様子をモニターで見る1人の男がいた。

映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』のあらすじ【転】

逃げたハイヤードラゴンを探していた悟飯は父の悟空にそっくりな人物に出会う。彼こそが地球を神精樹のターゲットに選んだターレスだったのだ。サイヤ人の下級戦士は使い捨てである故にタイプが少ない為、同じ下級戦士の悟空とターレスは似ているのだ。

ターレスが悟飯の襟を掴んでいる所にピッコロがやって来る。しかし、悟飯に気を取られた隙にターレスから強力なエネルギー波を浴びせられたピッコロは大きなダメージを受けてしまう。そして悟飯にはいつの間にかサイヤ人特有の尻尾が生えていたのだった。

悟飯の尻尾を利用しようと考えたターレスは、月の代わりとなるパワーボールを放つ。パワーボールを無理矢理見せられた悟飯は大猿に変化し、意識を無くして悟空に襲い掛かる。悟空は息子である悟飯に攻撃を与えられず、徐々に追い詰められてしまう。尻尾を切ろうにもその隙がなく、逆に捕まり動きを封じられてしまう。そこへハイヤードラゴンがやって来る。ハイヤードラゴンは悟飯に何かを訴える。凶暴であるはずの大猿悟飯はハイヤードラゴンの事を思い出し、悟空を手放す。悟飯はサイヤ人と地球人のハーフである故に理性が残っていたのだ。そんな悟飯に攻撃をするターレス。悟空は間一髪の所で悟飯の尻尾を切り、悟飯を助ける。

映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』の結末・ラスト(ネタバレ)

神精樹の上で対峙する悟空とターレス。そこへクリリン達を倒したターレス軍団がやって来る。軍団は5人がかりで悟空に襲い掛かる。5人の攻撃を交わす悟空。その様子を見ているターレスにピッコロが腕を伸ばして攻撃を仕掛ける。ピッコロは必殺技の魔貫光殺砲を放つがターレスには通用せず、逆に超エネルギー波を浴びてしまう。一方の悟空は界王拳で気を上昇させて一瞬でターレス軍団の5人を仕留める。

悟空は戦闘中に気を高めて行きターレスを圧倒する。しかし、ターレスには余裕があった。彼の手には神精樹の実があり、彼はその実を一口かじった。するとターレスの気は一気に膨れ上がり10倍界王拳でも全く付いて行けないのだ。ターレスの攻撃でボロボロになっていく悟空。倒れても立ち上がるが、ターレスの非情な攻撃が続き、遂に悟空は倒れてしまう。

倒れた悟空は最後の力を振り絞って地球から元気を集めて元気玉を作る。その間、倒れたピッコロ達も時間稼ぎにターレスに挑むが一蹴されてしまう。悟空は出来上がった元気玉をターレスに放つが、ターレスは更に強力なエネルギー波で元気玉を破壊し、悟空にダメージを負わせる。もう地球に元気が残っていなかったのだ。地球は既に赤茶けた星へと変わりつつあった。しかしそれでも悟空は諦めない。手の中に僅かな光が残っており、そのパワーを徐々に高めていく。悟空は神精樹の実から元気を集めていたのだ。

悟空は集まった元気を持って再度ターレスに対峙する。ターレスは最後の止めとして今までで最強のエネルギー波を放つ。しかし悟空は神精樹のパワーで作ったスーパー元気玉を放ち、ターレスは直撃を受け消滅する。悟空に元気を与えた神精樹は崩壊を始め、元気のシャワーとなって地上に降り注いだ。そして死にかけていた地球は元の青い綺麗な地球へと戻ったのだった。

映画『ドラゴンボールZ 地球まるごと超決戦』の感想・評価・レビュー

時系列としては、まだベジータやナッパが地球に来ておらず、フリーザも存在を匂わせる程度の段階である。サイヤ人の下級戦士はなぜか似たような風貌になっており、今回登場するターレスも、バーダックなどと同様悟空にとてもよく似ている。地球に神精樹という本来その実は神しか食べる事の許されないもので、食べる事で自身の気の力が高まるというものを巡って戦う。サイヤ人の瀕死から生還するとパワーアップするという設定はまだこの映画では生かされていないのか、それのみで強くなってきたという表現になっている。ラストでは、神精樹から気を集めて元気玉を作る。あくまでも元気玉は自然や人々から少しずつエネルギーをもらって作るものなので、神精樹単体から作り上げたのは、やはりその木に込められているエネルギーが凄まじいのだと分かる。それを何回も食べているターレスが、その元気玉で消滅してしまうのは、若干の矛盾を感じるが、この頃の作品ではまだ固まりきってない設定などがあるみたいなので、気にしない方が良いだろう。(男性 30代)


ドラゴンボールZの初期劇場版に当たる本作は、悟空そっくりのサイヤ人ターレスが登場。もちろん声は野沢雅子氏で、本作で恐らく初めて、後の悟空の次男、悟天登場に先駆け、一人3役を果たしたのではないだろうか。その演じ分けは後の孫一家以上で、野沢氏のすごさがわかる。
映画自身も、神精樹、宇宙壊し屋(うちゅうクラッシャー)の脅威により、地球が破滅的な被害を受けていく圧倒的なスケールの元、鬼気迫る悟空たちの激闘、更に御飯とハイヤードラゴンとの友情が展開され、見ごたえあるものになっている。(男性 20代)

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