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映画『パリタクシー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『パリタクシー』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。

また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。

映画『パリタクシー』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0088618

製作年 2022年
上映時間 91分
ジャンル ヒューマンドラマ
監督 クリスチャン・カリオン
キャスト リーヌ・ルノー
ダニー・ブーン
アリス・イザーズ
ジェレミー・ラウールト
製作国 フランス

映画『パリタクシー』の登場人物(キャスト)

シャルル・ホフマン(ダニー・ブーン)
パリでタクシー運転手をしている男性。初恋の人であるカリーヌと結ばれ、娘のベティと3人で暮らしているが、ほぼ無休で働いても稼ぎは少ない上に、免許停止で危機的状態にある。焦りと苛立ちから暴言を吐きがちだが、家族への深い愛情を常に持っている。
マドレーヌ・ケレール(現在:リーヌ・ルノー / 若年期:アリス・イザース)
シャルルの顧客で、92歳の女性。大邸宅の自宅を手放し、介護施設で暮らすことにした。シャルルの運転するタクシーの中で、これまでの自分の人生について語る。戦前の生まれで、男尊女卑の考えがまかり通っていた時代に、自分の尊厳と意志を貫くべく立ち上がった。ユーモアと機知に富んでいる。

映画『パリタクシー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『パリタクシー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パリタクシー』のあらすじ【起】

シャルルはパリでタクシー運転手をしている。
ほぼ無休で稼働しても収入は少なく、車のリース代も経費も自分で負担しなくてはいけない上に、免許停止寸前だ。
経済的にひっ迫しているため、パートナーのカリーヌと、彼女との間に出来た娘・ベティとの生活への不安からシャルルは常に苛立っており、今朝も出勤前にカリーヌと口論をしてしまった。

今日は、92歳のマダムをパリの反対側まで送るという依頼を受けた。
マダムの名はマドレーヌ。
彼女は今日、大邸宅での生活に別れを告げ、介護施設に入居するのだ。
マドレーヌは、自分の生まれ育った場所や、思い出の街に寄り道してから施設に向かいたいと言う。
シャルルは面倒な客を乗せてしまったと感じ、不愛想な対応をするが、マドレーヌは車内で、生き生きと自分の生い立ちを語るのだった。

マドレーヌは戦前の生まれで、戦争で父を失った後、16歳のとき、パリを解放する際にアメリカからやって来た軍人・マットと恋に落ちた。
マットとの間に息子・マチューを授かったが、マットは帰国し、別の女性と結婚した。

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映画『パリタクシー』のあらすじ【承】

マドレーヌはマチューを出産した後、パルマンティエ通りの劇場で衣装係をしていた母のもとで働いた。

やがてマドレーヌはレイという男性と知り合い、結婚したが、レイはマチューに冷たい態度を取り続け「私生児」と呼んだ。
レイはマドレーヌに対しても横暴な態度を取るようになり、気に食わないことがあると暴力を振るった。
マドレーヌは、自分への暴力だけならば我慢できたが、レイの暴力の矛先がマチューにまで及んだとき、レイを許すことはできなかった。
レイは、マドレーヌと自分の子供が欲しいと繰り返し言ってはベッドに誘ってきたので、マドレーヌは、不眠に悩む母が処方されている睡眠薬を拝借し、それをウィスキーに混ぜて「ウィスキー味のキスが好き」と誘惑してレイに飲ませた。
そして、寝入ったレイの下半身をバーナーで焼いた。

マドレーヌの話を聞くうちに、シャルルはマドレーヌの生き方に魅力を感じ、自身についても語り始める。
優秀な医師の兄のこと、16歳のときから変わらずに愛し続けているカリーヌとの馴れ初め。
マドレーヌはそれを楽しそうに傾聴した。

映画『パリタクシー』のあらすじ【転】

レイに大怪我を負わせ、男性の機能を失わせたマドレーヌは、裁判にかけられ、禁錮刑25年を言い渡された。
マドレーヌは模範囚で、かつ、世間は男尊女卑を否定し始め、マドレーヌに自由を与えるべきだというデモまで起こったため、13年で釈放された。
マドレーヌは、母と暮らすマチューのもとを訪れ、再会を喜んだ。
弁護士志望だったマチューは「弁護士を目指すと言ったのは、ママを喜ばせるため」と打ち明け、報道者としての道を選んだことを告白した。
その後マチューは戦場カメラマンとして、ベトナムでの取材中に命を落とした。

マドレーヌとの会話に夢中だったシャルルは、信号無視をして警察に止められてしまう。
「今回、切符を切られたらもうお終いなんだ。見逃してくれ」と懇願するシャルルに、警察官は無慈悲な態度を取ったが、マドレーヌが警察官に「シャルルは私が育てた孫で、一心同体。私はこれから最後の望みをかけて、心臓の手術を受けに行くところ。シャルルが冷静になれるはずはない」と涙ながらに訴えたことで、注意のみで放免された。

映画『パリタクシー』の結末・ラスト(ネタバレ)

マドレーヌとすっかり意気投合したシャルルに、マドレーヌが入居する予定の施設から、到着が遅いとのクレームの電話が入った。
シャルルはそれを気にすることはなく、レストランでの豪華なディナーに、マドレーヌを誘い、マドレーヌは喜んで承諾した。
ディナーの後、シャルルはマドレーヌを施設まで送り、彼女に会いに来ると約束して別れた。

後日シャルルは、カリーヌにマドレーヌのことを話し、一緒にマドレーヌに会いに行くことにした。
その日は、経済的な事情で、カリーヌが実家を手放すことにしたと、シャルルに伝えた日でもあった。
シャルルたちがマドレーヌの暮らす施設を訪れると、職員から、マドレーヌがその前日に亡くなったことを伝えられた。

マドレーヌは公証人にシャルルへの手紙を託しており、そこには「あのタクシーでの旅は、人生最後の幸せな瞬間だった。カリーヌとベティと共に、素敵な思い出をいっぱい作りさない」と書かれていた。
そして、マドレーヌが自分の家を売って得た101万ユーロの小切手が同封されていた。

映画『パリタクシー』の感想・評価・レビュー

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映画『パリタクシー』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ

以上、映画『パリタクシー』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。

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