映画『エリート部隊』の概要:交通課に所属するサンティは、違法駐車をしている車を取り締まった。その車の所有者は、内務大臣だった。サンティはそのことを聞いても、贔屓をせず取り締まろうとした。内務大臣はサンティの勇敢さを気に入り、ある任務に就かせることにした。
映画『エリート部隊』の作品情報
上映時間:95分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:ホアキン・マソン
キャスト:マリア・レオン、ミキ・エスパルベ、ジョルディ・サンチェス、フアン・カルロス・アドゥビリ etc
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映画『エリート部隊』の登場人物(キャスト)
- ロラ・リベラ(マリア・レオン)
- アンダルシア州の治安警察官。射撃の腕は超一流。女性であるため出世できずにいる。好戦的な性格。
- サンティ・マドリード(ミキ・エスパルベ)
- 交通課に所属する警察官。警察官だった父に誤って撃たれたことがあり、銃を撃つことに恐怖を抱いている。
- ペップ・カニベル(ジョルディ・サンチェス)
- カタルーニャ警察の交渉人として優秀な人物。1匹狼の嫌われ者。潔癖症。頭脳派。
- バイロン・ゴンサルベス(フアン・カルロス・アドゥビリ)
- エクアドル出身だが、スペインがものすごく好きな愛国者。
- ヒル(シルヴィア・アブリル)
- 「秘密精鋭部隊」と呼ばれる、国家の安全を守るための精鋭部隊の一員。とある任務で酷い怪我を負い、車椅子生活を余儀なくされる。
- ボジェロ(カルロス・アレセス)
- 内務大臣。「秘密精鋭部隊」と呼ばれる、国家の安全を守るための精鋭部隊を指示する立場にある。国民からの指示を得るため、裏で暗躍する。
- ゴルカ・アイスメンディ(アンドニ・アギレゴメスコルタ)
- ゲイ。筋肉担当の武闘派。潜入捜査中に失敗を犯し、内勤に左遷される。
映画『エリート部隊』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『エリート部隊』のあらすじ【起】
警察官のサンティは、バス専用道路に駐車している車を取り締まろうとした。だが、その車の持ち主は内務大臣だった。サンティは驚くが、贔屓するつもりはなかった。車両を撤去するため、車の前に立ちはだかった。内務大臣はそんなサンティに呆れ、秘書に車を発進させるよう指示を出した。サンティは撥ねられ、手当てを受けることになった。
サンティは内務大臣から呼び出しを受ける。内務大臣はサンティの勇敢さを買い、ある任務を任せようとしていた。とりあえず、内務大臣は「秘密精鋭部隊」と呼ばれる、国家の安全を守るための精鋭部隊のことをサンティに説明した。秘密精鋭部隊は爆弾奪還の任務に就いていたのだが、殺されて全滅していた。敵に作戦を密告した者がいるのだ。内務大臣は爆弾の奪還のための新たな人材を集めていた。
新たに集められた人材は4人。ペップ・カニベルはカタルーニャ警察の交渉人。優秀な人物だが、1匹狼の嫌われ者。ロラ・リベラはアンダルシア州の治安警察官。射撃の腕はすごいのだが、女性であるため出世できずにいる。ゴルカ・アイスメンディは筋肉担当の武闘派。潜入捜査中に失敗を犯し、内勤に左遷される。バイロン・ゴンサルベスはエクアドル出身だが、スペインがものすごく好きな愛国者。そして、内務大臣は5人目にサンティを仲間に引き入れようとしていた。サンティは喜び、申し出を受けることにした。
サンティが目を覚ますと、飛行機の中だった。乗っていたのは、ペップ・ロラ・ゴルカ・バイロンだけだった。サンティは場を取り仕切り、飛行機内の様子を確認するよう指示を出した。すると、突然エンジン部分で火の手が上がった。にも関わらず、飛行機内で見つかったパラシュートは4個だけだった。皆でパラシュートを取り合う中、ロラは男達を睨みつけ腰抜けばかりだと罵った。怒ったゴルカは、パラシュートを外して外に飛び降りだ。だが、外にあったのは、マットだった。上空2000メートルを設定したシミュレーション訓練だったのだ。内務大臣はサンティ達に任せるのに不安を覚え、ペレス軍曹に指導してもらうことにした。
映画『エリート部隊』のあらすじ【承】
ペレス軍曹の指導の元、サンティ達は射撃の訓練や武術の訓練などを行った。だが、協調性もなく、失敗が多かった。ペレス軍曹はサンティ達が史上最悪のチームであることを内務大臣に報告した。内務大臣は爆弾を奪還しなければ国民の命に関わり、自分も辞任しなければならなくなるため、サンティ達を鍛えるようペレス軍曹に命じた。
ペレス軍曹は尋問の訓練を行うことにした。暴力を使わずに情報を聞き出すよう指示を出すが、皆腕力に頼ろうとした。頭脳派のペップでさえ、相手にペンを突き刺す有り様だった。ペレス軍曹はペップにトイレ掃除の罰を与えた。怒ったペップは訓練所を去ろうとするが、ペレス軍曹から経歴に傷がつくぞと諭され仕方なく残ることにした。
サンティは射撃訓練を行うが、どうしても撃つことができなかった。脳裏には、人質に取られた息子が、警官である父に誤って撃たれてしまったときのことが思い出された。ペレス軍曹に叱られてしまったため、サンティが反論しようとしたとき、手に持っていた銃が暴発してペップに当たってしまう。サンティはペップに付き添い、病院に向かった。そこに、酷い怪我を負った車椅子に乗った女性が現れる。女性は前の部隊のようになりたくなければ、仲間と一緒に来ることを伝え、とある情報が入っているUSBメモリーを渡して姿を消した。
映画『エリート部隊』のあらすじ【転】
サンティ達は最終試験として、工場の倉庫の中に隠れている標的を確保することになった。最終試験と言った方が上手くいくだろうという内務大臣の作戦だった。サンティは訓練の一環だろうと思っており、ロラを口説きながら意気揚々と倉庫に入っていった。だが、実弾で攻撃される。サンティ達は奥の部屋にいた車椅子の女性を助け出した。だが、その女性こそサンティ達に攻撃を仕掛けてきた人物だった。サンティは車椅子の女性に銃を突きつけるが、やはり撃つことができず逃がしてしまう。サンティ達は後を追いかけ、車椅子の女性を車に乗せている男性を発見する。女性を引き渡すよう脅すが、男性は応じなかった。ゴルカが腕力でドアをこじ開け女性を引き摺り出すが、別人だった。サンティ達が誤って襲撃した男女は、ハンディキャップ協会の会長夫妻だった。
サンティ達は倉庫で出会った車椅子の女性について、内務大臣に説明を求めた。車椅子の女性はヒル捜査官で、元精鋭部隊の裏切り者だった。1966年1月17日、米軍の爆撃機が、パロマレス上空で空中給油機と衝突した。水爆を輸送中の事故だった。数週間に渡り、米軍と治安警察は水爆の回収作業に徹した。表向きは全部回収したと発表されたが、水爆1発がフランコ将軍に盗まれていた。フランコ将軍は秘密裏に保管していたが、その爆弾が2カ月前に消えてしまったのだ。犯人はヒルだった。ペップはヒルが持っていた写真を思い出し、バルセロナの軍事企業であるコナコ社にあると予測した。コナコ社は最先端の技術で守られており、侵入は容易ではなかった。すると、ゴルカが過激派組織のアントンに協力する案を提案した。アントンは数年前、コナコ社で強盗を行っていた。
アントンが家を販売しようとしていたため、バイロンが不動産会社の営業マンに成りすまし、客に扮したペップ・ロラを連れて様子を伺いに行った。しかし、アントンの家に国旗を燃やしている写真が貼ってあり、怒ったバイロンがアントンに襲い掛かってしまう。ゴルカとサンティは危機を察知し、家に乗り込んだ。すると、アントンがゴルカにキスをした。2人はかつて付き合っていた恋人同士だった。サンティはそんな2人に呆れ、とりあえずクーラーをつけようとスイッチを押した。だが、それは家の爆破スイッチだった。サンティ達は急いで逃げ出すが、ロラが誤って地下室に落ちてしまう。サンティは引き返し、ロラを助け出した。その瞬間、家が爆発した。
映画『エリート部隊』の結末・ラスト(ネタバレ)
ゴルカがアントンを説得し、コナコ社の侵入方法を教えてもらう。その方法とは、屋上から侵入することだった。ペップ達の協力の元、サンティとロラが爆弾を取りに向かった。途中で熱感知システムがあったため、ペップがシステムに侵入して解除するまでの間、服を脱ぐことになった。その時、ロラはサンティの腰の辺りに銃痕があることに気づく。それは、警官である父に撃たれてしまったときの跡だった。サンティは父親とは違うと証明したくて警官になったのだが、結局銃が怖くて撃つことができなかったのだ。ロラは落ち込むサンティを励ました。
サンティ達はペップ達と合流し、無事に爆弾を発見する。しかし、核の部分が持ち去られた後だった。サンティ達は自分達の中に裏切り者がいるのではないかと疑った。そこに、ヒルが現れる。ヒルは核を持っておらず、話をするためにサンティ達を隠れ家に招いた。ヒルは仲間と共に爆弾を回収しに行った日、何者かに待ち伏せされていた。秘密精鋭部隊の存在を知っている、内務大臣が裏切り者だった。だが、なぜ裏切ったのか、理由は不明だった。皆が話し合っていると、テレビで流れているニュースが目に入った。内務大臣がサンティ達の顔写真を指しながら、爆弾を奪ったテロリスト集団だと言っていた。全て、国民の支持を得るためにしたことだった。ヒルはそのことをUSBに入れて渡していたのだが、サンティは見ていなかった。
サンティ達はこれからどうすればいいか分からず、口論になってしまう。その時、ロラは自分と付き合っているとサンティが皆に言いふらしていることを知り、激怒する。周りも嘘吐きのサンティに愛想を尽かし、チームはバラバラになってしまう。皆、人目を避けるようにひっそりと暮らした。
サンティは内務大臣の計画に気づいた。ロラに会いに行って捜査官として認めていることを伝え、協力して欲しいと頼んだ。ロラが受け入れると、サンティは他の仲間を呼び寄せた。サンティ達はヒルのアジトに集結した。そこで、ヒルとサンティの口から内務大臣の計画について明かされた。爆弾から持ち出された核は直径60センチの球体で、新年の5分間に鳴らす鐘と同じサイズだった。内務大臣は大晦日の日に爆弾を発射するつもりなのだ
鐘がある大広場には多くの人達が集まっていた。サンティ達は爆弾の発射を阻止するため動き出した。バイロンはパスコードを知るために内務大臣を誘拐してくるが、国のためにやったことだと説得され寝返ってしまう。しかし、ペップ達を裏切ることができず考えを改めた。その時、内務大臣はバイロンに向けて発砲した。ペップがバイロンを庇って撃たれてしまう。サンティとロラは銃声を聞くが、爆弾の解除を優先させた。2人が対処に当たっていると、内務大臣が現れロラが人質に取られてしまう。サンティは勇気を出して発砲し、ロラを救い出した。内務大臣は足を滑らせ、鐘がある時計台から落下した。
パスコードが分からないため、爆弾を解除することができなかった。すると、ヒルが核を抱え空に飛ぶと言い出した。ヒルが乗っている車椅子には、ジェット噴射の装置が取り付けられていた。他に方法がなかったため、ゴルカは核を手渡し、空高く飛んで行くのを見送った。
内務大臣のテロ行為はニュースで報道された。しかし、国民を救ったサンティ達のことは秘密のままだった。サンティ達のチームは、新たな捜査に当たっていた。
映画『エリート部隊』の感想・評価・レビュー
全体的にコメディ要素が強く、冒頭の警察官のサンティが内務大臣の車を取り締まろうとしているところはおもしろかった。サンティは正義感が強く熱い性格なのだが、そのせいでほとんど空回っていると言っても過言ではない。
ギャグ要素が強かったので、最後の展開は驚かされた。まさか、内務大臣があくどいことを考えているとは思わず、喧嘩ばかりしていた主人公達が協力して問題に立ち向かう姿は感動した。最後まで驚かされっぱなしで、予想外に素晴らしい作品だと思う。(女性 20代)
終始クスクスするようなガッツリコメディ。
主人公であるサンティが所属することになった秘密精鋭部隊は名ばかりの寄せ集めチーム。前半はロラ以外皆何もできずゴタゴタバラバラで、どちらかと言えばほのぼのとした感じだったが、ヒル元捜査官を襲ったときにペップがコナコ社という文字を見つけることで事態が急変する。
このゴタゴタチームが編成されたのは内務大臣が自身の選挙に利用するためだけの策略だったのだ。彼らはコナコ社に侵入成功したが、爆弾は見つからず、内務大臣に利用されたことを知るのである。
後半はストーリーにも意外性があり、なかなか面白いと思った。(女性 20代)
スペインで人気の今作は「地元ネタ」が満載で、情勢やスペイン国内の時事ネタなどに詳しくないと「面白い」と感じるのが難しいかも知れません。
日本でも関東、関西、東北など様々な地区がありますが、今作はスペイン内の各地区の代表者が集まって「精鋭部隊」を結成し、テロリストに挑むお話です。メンバーはかなりクセが強く、まともな人が1人も居ません。
とても面白い作品だったのですが、もう少し「スペインネタ」が理解できると、より楽しめたかなと感じました。(女性 30代)
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