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映画『エリン・ブロコビッチ』あらすじとネタバレ感想

この記事では、映画『エリン・ブロコビッチ』のあらすじをネタバレで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『エリン・ブロコビッチ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『エリン・ブロコビッチ』の結末までのストーリー
  • 『エリン・ブロコビッチ』を見た感想・レビュー
  • 『エリン・ブロコビッチ』を見た人におすすめの映画5選

映画『エリン・ブロコビッチ』 作品情報

エリン・ブロコビッチ

  • 製作年:2000年
  • 上映時間:131分
  • ジャンル:サスペンス、ヒューマンドラマ
  • 監督:スティーヴン・ソダーバーグ
  • キャスト:ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカート、マージ・ヘルゲンバーガー etc

映画『エリン・ブロコビッチ』 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

[miho21]

映画『エリン・ブロコビッチ』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『エリン・ブロコビッチ』のあらすじを紹介します。

カリフォルニア州はモハベ砂漠の小さな町。エリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)は元ミス・ウィチタの美貌ながら、離婚歴2回、3人の子持ちながら無職という明日の見えない生活を送っていた。職探しに出て採用面接の帰りに追突事故に巻き込まれた彼女は、引退を控えた弁護士エドワード(アルバート・フィニー)に裁判の弁護を依頼するも和解金を取り損ねる。職も決まらず貯金も尽きかけた彼女はエドの法律事務所へ押しかけ、訴訟に負けた事を理由に仕事を斡旋するよう要求し、半ば強引に彼のアシスタントとして働き始める。そんな中で彼女は書類の整理中に不審なファイルを発見する。その不動産売却の書類にはなぜか血液検査の結果が添付されていた。エリンは理由を突き止めようと孤軍奮闘して調査した結果、大企業の工場が有害物質の六価クロムを垂れ流しにしている事実を突き止める。病に苦しむ住民たちを目の当たりにした彼女は、気乗りしない住民たちを訴訟に持ち込むよう説得に回る。最初はあまり乗り気でなかったエドワードも本格的にその問題を担当。またエリンの隣りに住むバイク野郎のジョージ(アーロン・エッカート)が、彼女の3人の子供の面倒を見てくれる主夫として私生活面をサポート。地道な活動が住民たちの共感を呼び、大企業と交渉の場を持つまでに至った。やがて彼女は執念で600人以上もの署名を集め、全米史上最高の和解金350億円を勝ち取った。大きくなった法律事務所で個室を与えられたエリンは、最後にエドワードから破格のボーナスを受け取った。

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映画『エリン・ブロコビッチ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『エリン・ブロコビッチ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

バラエティ感満載の実録訴訟映画

ミスコンに入賞しながらも、それ以降はシングルマザーで職にも就けない惨めな生活を送る主人公。そこから這い上がるバイタリティとしたたかさは凄まじい。隣に住むバイク野郎が意外にいい奴で、育児に家事にとエリンを懸命にサポートしていたのが最終的に実ってハッピーエンド。アメリカンドリームと訴訟社会を象徴する側面もあり、いかにもハリウッド映画らしい作品である。子宮の値段を聞いたり井戸の水を差し出したりして、責任逃れしようとする相手をぐうの音も出ない程やりこめるのも痛快である。ジュリア・ロバーツが見事に役に嵌っているのだが、エリンもエドワード弁護士もまずは自分たちの利益という打算が先に見えるのは否めない。それでも被害者の無念を聞くうちに、少しでも力になりたいという思いが強くなり献身的になっていったのは事実だろう。少し冷めて見てしまうのは、訴訟が乱発するアメリカ社会に対する抵抗感があるせいだろうか、感動というところまでには至らないが、ストーリー展開の勢いやエリンのブラックジョークに笑わせてもらえるシーンも多く、バラエティ感は満載である。

ジュリア・ロバーツの面目躍如

ジュリア・ロバーツという女優がイマイチ好きになれなかったが、社会派ドラマできっちりと個性的な演技を見せたという部分でイメージが一新された。「634人にフ○ラしまくってヘトヘトよ」などと悪態をつきながら、胸の谷間を見せ続け奮闘する弾け振りに好感が持てる。不満を垂れながらもエリンと息が合ったところを見せる、弁護士役のアルバート・フィニーも名優振りを発揮している。彼女の子供たちも揃ってよい子ばかりであり、隣人はイケメンの上に善人と周辺人物に関しては甘すぎな部分はあるものの、話全体に勢いがあってスカッとするのでまあ良しとする。


アーロン・エッカートって顔に似合わず結構イケメンな役をやることが多いですよね。『幸せのレシピ』では明るくて陽気なシェフを演じ、今作では隣人の面倒を見てくれる心優しいバイク乗りを演じていました。
今作では彼の存在がとても大きかったと思います。住民たちを説得するエリンと、もう一度心を燃やすエドワードが1つのことに向かって一生懸命になっている姿に感動し、そこにジョージが温かさと優しさをプラスしてくれるので社会派な真面目な作品になりすぎず、観客を楽しませてくれる要素が沢山ありました。(女性 30代)


ジュリア・ロバーツの魅力炸裂の1本。映画館で上映された際、その美しい立ち姿がスクリーンに大写しになった時、客席から「すげぇ」という声が漏れたことが忘れられない。恐らくモデルとなったエリン・ブロコビッチ自身が相当に魅力的な人物であったのであろう。それを演じる役者も魅力を発揮、筋も弱者が強者に立ち向かって勝利と完璧だ。共演のアルバート・フィニーも茶目っ気たっぷりで、2人の掛け合いはまるで舞台を観ているかのようだ。何年経っても楽しく観れる1本。(男性 40代)


自信たっぷりで口が悪いジュリア・ロバーツが最高な作品。アルバート・フィニーとの掛け合いも最初から最後までコメディらしくお見事です。「私は好きな服を着るわ」など名言もたくさん出てきますし、この作品のために肉体改造したジュリア・ロバーツもすごいです。アカデミー賞を獲得するのも納得。
六価クロムに関する裁判シーンはなく、住人たちを説得したり、交流したりするシーンに重きが置かれているのがまたリアルで良いです。
観ると元気を貰える作品です。(女性 30代)


ジュリア・ロバーツ演じるエリンのパワフルさに圧倒された。学歴も法曹資格もない彼女が、大企業PG&Eと渡り合い、650人以上の被害者に希望を与える姿は痛快。特に住民から信頼を勝ち取る過程は感動的で、最終的に3億ドル以上の和解金を勝ち取る展開は胸がすく。実話という事実がさらに衝撃を増す。(20代 男性)


母親として、エリンが子育てと仕事を両立させながら巨大企業と闘う姿に共感。水質汚染の被害者たちの生活や健康被害がリアルに描かれ、怒りを覚えた。勝訴後の涙は、正義が報われた瞬間であり、同時に長い戦いの重みを物語っていた。ジュリア・ロバーツの演技はオスカー受賞にふさわしい。(40代 女性)


法律事務所の助手として働く中で、エリンの行動力と情熱に学ぶことが多かった。特に地道な聞き取りや資料収集が、最終的に訴訟の核心を突く証拠となる流れは鳥肌もの。法廷シーンよりも、人との信頼関係を築くドラマが魅力的だった。(30代 男性)


学生時代に観て以来、何度も見返している。エリンの強気な態度は時に反感を買うが、それ以上に正義感が勝っている。被害者一人一人に寄り添い、訴訟の意味を伝える姿は本物のリーダー。PG&Eの隠蔽体質への怒りも共感できる。(20代 女性)


経営者の立場から観ると、企業の社会的責任の重さを痛感させられる。PG&Eが健康被害を知りながら黙っていた事実は背筋が凍る。エリンが逆境の中で真実を暴き、和解金を勝ち取る過程は、社会正義が機能することの証明だ。(50代 男性)


若い頃は「カッコいい女性のサクセスストーリー」として楽しんだが、今観ると環境問題の深刻さが突き刺さる。被害者の苦しみを正面から描き、同情ではなく行動で支えるエリンの姿勢に感銘を受けた。現代でも通じるテーマだと思う。(40代 女性)


実話を基にしている分、感情移入が強くできた。裁判の裏側にある膨大な資料集め、被害者への説明、そして生活との両立。その全てをやり遂げたエリンは、まさに不屈の人。勝利後のシーンは「やっと報われた」という安堵がにじんでいた。(30代 男性)

映画『エリン・ブロコビッチ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『エリン・ブロコビッチ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

スポットライト 世紀のスクープ

この映画を一言で表すと?

真実を追い求める新聞記者たちの執念が社会を変える実録ドラマ。

どんな話?

ボストン・グローブ紙の調査報道チーム「スポットライト」が、カトリック教会による児童性的虐待とその隠蔽を暴くまでの過程を描く。膨大な取材と証言収集、巨大権力との対峙がリアルに再現された社会派作品。

ここがおすすめ!

地道な取材が積み重なり、大きな真実が明らかになる過程は圧巻。『エリン・ブロコビッチ』同様、ひとつの信念を持って権力と闘う姿勢が胸を打つ。派手さよりも現実感と緊張感が魅力。

シルクウッド

この映画を一言で表すと?

一人の女性が命を懸けて告発した、衝撃の実話。

どんな話?

原子力施設で働くカレン・シルクウッドは、作業環境の危険性と不正を知り、内部告発を決意する。しかしその行動は命を脅かす危険な道へとつながっていく…。実在の人物を描いた社会派サスペンス。

ここがおすすめ!

メリル・ストリープの熱演と、告発に伴う恐怖と孤独感が生々しい。企業の不正と闘う女性という点で、『エリン・ブロコビッチ』と強くリンクする。

民衆の敵

この映画を一言で表すと?

正義を訴える医師と、権力・世論の衝突を描く社会派ドラマ。

どんな話?

温泉町の医師が水質汚染の事実を発見し、町の健康を守るため公表するが、観光収入を守ろうとする町の人々から敵視される。真実と利益、個人と社会の対立が浮き彫りになる。

ここがおすすめ!

「正義を貫くことは本当に正しいのか」という普遍的な問いを突きつける作品。『エリン・ブロコビッチ』の環境汚染テーマと共通性が高い。

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男

この映画を一言で表すと?

企業の闇を20年かけて暴いた弁護士の闘いの記録。

どんな話?

化学メーカーが長年にわたり有害物質で住民を汚染していた事実を、企業側弁護士だった男が内部告発的に調査。数十年にわたる訴訟に挑む姿を描く実話ベースの社会派サスペンス。

ここがおすすめ!

地道な調査と長期戦の重みがリアルに描かれ、観る者を圧倒。『エリン・ブロコビッチ』と同じく、環境汚染の告発というテーマが強烈に響く。

フィルム・スターズ・ドント・ダイ・イン・リバプール

この映画を一言で表すと?

実在した女優と若き恋人の、切なくも美しい愛の物語。

どんな話?

ハリウッド黄金期の女優グロリア・グレアムと、彼女より年下の青年俳優との恋愛を描く。病と過去の栄光の影の中で、二人は深い絆を育んでいく。

ここがおすすめ!

直接的には社会派ではないが、強い女性の生き様と人間味が印象的。エリンのように逆境を生き抜く女性像が心に響く人におすすめ。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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