この記事では、映画『鏡の中の女』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『鏡の中の女』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0057924
製作年 | 1976年 |
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上映時間 | 135分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | イングマール・ベルイマン |
キャスト | リヴ・ウルマン エルランド・ヨセフソン グンナール・ビョルンストランド レナ・オリン |
製作国 | スウェーデン |
映画『鏡の中の女』の登場人物(キャスト)
- エニー(リヴ・ウルマン)
- ストックホルムの病院で精神科医として働く美しく聡明な女性。幼い頃に両親を交通事故で失くし、祖父母に育てられた。現在は、夫と14歳の娘の三人で暮らしている。
- トーマス(エルランド・ヨセフソン)
- 婦人科医。数年前に離婚し、現在は独り身。医師仲間のホームパーティーでエニーと知り合う。
- エニーの祖母(アイノ・トーベ)
- 早くに両親を失ったエニーを祖父と共に育ててきた。久しぶりに一緒に暮らすことになったエニーを温かく迎え入れる。
- エニーの祖父(グンナール・ビョルンストランド)
- 両親を失くした幼い頃のエニーの心の拠り所でもあった。老いへの恐怖に日々怯えている。
映画『鏡の中の女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『鏡の中の女』のあらすじ【起】
ストックホルムの総合病院で精神科医をしているエニー・イザクソンは、患者のマリアの病状が一向に好転せず医師としての無力さに苛まれていた。
エニーは幼い頃に事故で両親を失い、代わりに祖父母に育てられた。今は結婚し、夫のエリックとアンナという14歳の娘がおり、何不自由なく恵まれた暮らしをしている。
エニー達一家は引っ越しすることになるが、新居が完成するまでに2ヶ月の期間があった。その間、夫のエリックはシカゴに出張、アンナは友達とキャンプに出掛け、エニーは祖父母の家に身を寄せることになった。エニーはようやく旧家の荷出しを済ませ、祖父母の家に向かい温かく迎えられる。祖父母との再会を喜び、久しぶりの団欒を過ごした後、エニーは床に着く。
その夜、寝ていたエニーがふと目を覚ますと、隣の部屋に見知らぬ老婆が立っており目を疑う。恐怖のあまり目を背けるエニーだったが、気が付くといなくなっていた。疲れのせいだと自分に言い聞かせ、そのまま再び眠りについた。
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映画『鏡の中の女』のあらすじ【承】
翌日エニーは、マリアの病状と今後の処遇について、先輩医師のバンケルと話をする。バンケルは、「治らない患者をいつまでも置いておくわけにはいかない」と冷たく言い放つ。その後も、「精神科医療には予算がなく、頑張ったところで患者は救えない」と半ば匙を投げているような答えしか返って来ず、エニーはやり切れない思いになる。
夕方、エニーはバンケルの元妻・エリザベスの自宅で開かれたパーティに招待される。エリザベスは離婚後、息子ほども歳が違う若い俳優のミカエルと付き合っていた。しかし、そこにはミカエルの別の恋人であるルドビグもいて、複雑な問題があるようだと察する。しかし、エリザベスは「自分が自分でいられることが大事」とエニーに語る。
パーティーに居合わせたトーマスという婦人科医と知り合ったエニーは、彼から食事に誘われる。少々躊躇いながらもエニーはそれに応じ、トーマスの家で明け方まで話をして仲を深める。
エニーが祖父母の家に戻ると、祖父が老いの恐怖に怯えて泣いている姿を目撃する。それに気付いて宥めている祖母の姿を、エニーは物陰で見つめていた。
映画『鏡の中の女』のあらすじ【転】
エニーは、「空き家になったエニーの旧家でマリアが気を失っている」という匿名の電話を受ける。すぐに駆け付けると、確かにマリアが気を失って倒れていた。するとそこへ、マリアの知り合いと思しき二人の男性が現れ、エニーは強姦されそうになる。エニーの必死の抵抗に男達は諦めて帰って行った。その後、エニーはすぐに救急車を呼んだ。
エニーはショックを受けながらもそれを押し隠し、トーマスとピアノの演奏会を聴きに行く。その後、彼の家に行き二人は一夜を共にする。エニーは男女の関係はなしで、ただ側で寝て欲しいと彼に頼んだ。しかし、遂に張り詰めていた糸が切れてしまったエニーは、レイプされそうになったことをトーマスに打ち明ける。情緒不安定のエニーを落ち着かせてから、トーマスは彼女を祖父母の家まで送り届けた。
その後もエニーは、精神不安定の状態が続く。必死に自我を保とうとして、トーマスに電話をかけると、また謎の老婆の幻覚が現れ言葉を失う。その直後、エニーは睡眠薬を大量に飲んで自殺を図る。
映画『鏡の中の女』の結末・ラスト(ネタバレ)
エニーは生死の境を彷徨う中で、奇妙な夢を見る。両親や祖父母、患者達と邂逅する夢だ。次第にエニーはこの夢が、抑圧していた自分の精神世界を投影したものだと気付き始める。
エニーの様子を心配したトーマスが駆けつけ、彼女は何とか一命を取り留めた。病院には夫や娘も駆け付けるが、二人ともどこか余所余所しい。夫のエリックは、すぐまた出張先に戻ると言って病院を後にする。娘のアンナも「ママは私のことが好きじゃないと気付いている」と言い残して去って行く。
これまで心の内に仕舞い込んでいたことを夢の中で再確認したエニーは、全てをトーマスの前でぶちまけた。事故死した母親との確執、祖母による過去の虐待。それがトラウマとなって、夫や娘と深い愛情関係を築けていなかったことを理解する。
そして、やがてトーマスも外国に旅立つことになりエニーに別れを告げた。
エニーは退院し祖父母の家に戻った。老いを自覚しながらも互いに支え合って生きる祖父母に、エニーは本当の愛と生の尊厳を見出す。そしてまた仕事に戻り、患者達に向き合っていこうと決意するのだった。
映画『鏡の中の女』の感想・評価・レビュー
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映画『鏡の中の女』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『鏡の中の女』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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