映画『ミクロの決死圏』の概要:「ミクロの決死圏」(原題: Fantastic Voyage)は、1966年のアメリカのSF映画。監督は「海底二万哩」のリチャード・フライシャー。主演は「ベン・ハー」でゴールデングローブを受賞した、スティーヴン・ボイド。
映画『ミクロの決死圏』 作品情報
- 製作年:1966年
- 上映時間:101分
- ジャンル:SF、ファンタジー、サスペンス
- 監督:リチャード・フライシャー
- キャスト:スティーブン・ボイド、ラクエル・ウェルチ、エドモンド・オブライエン、ドナルド・プレザンス、アーサー・オコンネル etc…
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映画『ミクロの決死圏』 評価
- 点数:95点/100点
- オススメ度:★★★★★
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★★
[miho21]
映画『ミクロの決死圏』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ミクロの決死圏』のあらすじを紹介します。
チェコの科学者ヤン・ベネス博士が、あらゆる物体を細菌大に縮小し、長時間体内に浮遊させる研究を完成させた。彼はアメリカに亡命してきたが、到着して間もなく敵のスパイに襲われ脳出血で倒れてしまう。アメリカの研究は博士と比較し初歩段階までにしか及んでなく、体内での滞在は1時間が限界だった。長時間の体内潜行を成功させた博士の研究成果を手に入れるには、彼の脳内へ到達し脳出血を治療する方法しかない。その治療のため潜行艇に医師と科学者を乗せミクロまで縮小し、博士の頚動脈への注射を入り口として脳内出血部に到達させ、レーザー治療をするという方法が採択された。脳外科医デュバル(アーサー・ケネデイ)、その助手コーラ(ラクェル・ウェルチ)、循環器の専門医マイケルス(ドナルド・プリーゼンス)、海軍大佐オーウェンス(ウィリアム・レッドフィールド)、それに特別情報部員グラント(スティーブン・ボイド) の5人を乗せた潜行艇プロテウス号は、博士の体内に潜入してゆく。
外部とリモートコントロールで連絡を取りながら血管内を進むと、皮壁の微細な亀裂により艇の進行が停滞し、心拍の揺れが進行を妨げた。60秒間博士の心臓を停止させる手段を取った彼らは、ようやく血管を通過しリンパ節内に入る。そこでは海草のような繊維に絡まれ艇は航行不可能に陥る。グラントとコーラ、マイケルスが艇外に出て絡みついた繊維を除去し、難を逃れた艇はようやく脳に到達したが、残された時間は6分しかなかった。
映画『ミクロの決死圏』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ミクロの決死圏』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
医学という身近なテーマを採り上げたSF映画不朽の名作
SFというカテゴリーの中で医学という分野に注目をしたのが作品の成功理由だろう。物理の法則はSFの世界において無視されてしまうお約束ごとというところでさておき、その反面、着想というSFの特権とも言える部分においては、この作品は特筆に値するだろう。潜水艇が縮小され血管の中を航行するというミクロ的な発想は、現在の医学でもリモート操作による超小型の手術用器機の開発など、この映画と同じような着想の基に施術法が研究されている。さらにそれを研究開発したのがチェコの科学者という、当時冷戦状態にあった東西の政治的な背景や、出演者のセリフにも軍事的な使用目的が、若干ではあるが言及されて興味深い。時代的に稚拙な映像の特殊効果は致し方ないところだが、カラフルな画面でファンタジー的要素も多く、今の時代でも充分に楽しめるSF映画である。
手塚アニメがアイデアの源だった
手塚治虫の漫画がこの作品の源だったことが一部では知られている。簡単に言えば、20世紀フォックスの落ち度で、手塚治虫のシナリオを基にしながら、虫プロに許可なく作ってしまったという事実。今の時代なら著作権問題で裁判沙汰になり、巨額な賠償金が発生するような法廷騒ぎ間違いなしの話だが、大げさな話にも発展せず、手塚治虫自身も後にこの映画を模倣した作品を監修して「悔しかったが、おあいこ」としてしまった話を見聞きすると、何ともおおらかな時代だったのだろう。しかし、50年を経過したこの映画が、いよいよ巨匠ジェームス・キャメロンの手でリメイクされるという企画が進行中らしい。さぞかし凄い映画になるのだろうと期待せずにはいられない。
1966年の作品ですが、今見ても凄いなと感じられる大人も子供も楽しめる作品でしょう。小さくなって体内に入るって子供の頃に考えた夢のようなストーリーじゃありませんか?今作では要人の命を救うために医者や看護師、潜水艦の艦長などが小さくなって人体に入りこみ手術を行います。
体の中って本当にこうなっているのかもしれないとめちゃくちゃリアルに感じられて、血管を通っていく様子はゾワゾワしてしまいました。
ツッコミどころはありますが、テンポが良くてサクッと見られる作品です。(女性 30代)
映画『ミクロの決死圏』 まとめ
1966年という半世紀も前の映画であるが、アドベンチャーやスパイアクションも織り込まれ、時代を超え、掛け目なしにエンターテインメントが愉しめる映画である。人類の進歩という明るい未来が象徴され、軍事目的などの陰謀めいた話がさほど表立っていない作り方にも好感が持てる。リメイクはディズニーが絡んだりすると作品のイメージが損なわれずに済むのだろうが、その辺がどうなるかも楽しみである。
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