映画『ベン・ハー(1959)』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「ベン・ハー(1959)」のネタバレあらすじ結末と感想

ベン・ハー(1959)の概要:ジュダ・ベン・ハーは信仰を持ち続ける男だ。ジュダが奴隷になり、家族が病に伏し、親友に復讐を誓ったその時も神に祈る。神は実在するのか。信仰を持ち続ける男が、真の安らぎを得る話である。

ベン・ハーの作品情報

ベン・ハー

製作年:1959年
上映時間:222分
ジャンル:ヒューマンドラマ、歴史
監督:ウィリアム・ワイラー
キャスト:チャールトン・ヘストン、ジャック・ホーキンス、ヒュー・グリフィス、スティーヴン・ボイド etc

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ベン・ハーの登場人物(キャスト)

ジュダ・ベン・ハー(チャールストン・ヘストン)
ユダヤ人。エルサレムで1番の金持ち。幼馴染のメッサラの裏切りにより奴隷となる。馬術が得意。神を信仰している。
メッサラ(スティーブン・ボイド)
ローマ人。子供の頃から夢見ていた軍の指揮を執る。皇帝が唯一全能の神だと信じている。出世のためなら親友さえ裏切る男。
クインタス・アリウス(ジャック・ホーキンス)
ローマ海軍の総司令官。元剣士で趣味で剣士を育てている。ジュダに命を救われたのをきっかけにジュダを養子にする。
エスター(ハイヤ・ハラリート)
隊商であるサイモニデスの娘。ジュダを愛している。
族長イルデリム(ヒュー・グリフィス)
馬を愛する。人前でげっぷをしたり、妻は多い方が良いなどと豪快な物言いをする。
ティルザ・ベン・ハー(キャシー・オドネル)
ジュダの妹。無実の罪で投獄され、業病を患う。メッサラに恋をしていた。
ミリアム(マーサ・スコット)
ジュダの母。無実の罪で投獄され、業病を患う。病の中でもジュダのことを心配する優しい母。

ベン・ハーのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ベン・ハー(1959)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

ベン・ハーのあらすじ【起】

キリスト誕生の年、ユダヤはローマの支配下にあった。全ユダヤ人はローマ皇帝の命令で登録と課税のため故郷に戻った。彼らは信仰を持ち、解放と自由を望んでいた。

夜空にはひとつの赤く光る星がゆっくりと流れている。そして、岩肌にある1軒の家畜小屋を照らした。イエス・キリストの誕生であった。

メッサラの軍隊は彼の故郷であるエルサレムに到着した。長年の夢であった軍の指揮官の命を受け、祝いの酒を仲間と共に飲んでいた。住民は税金を払わず、何かと反抗的だと不満を言い合っている。その話の中で、奇跡を起こす大工の息子がいると兵士たちは言っていた。メッサラはただの噂だろうと一蹴したが、兵士の1人がこの男は違うのだと言う。神を信仰する街エルサレムだが、メッサラ率いる軍隊の神はローマ皇帝であった。

軍隊の指揮を執るにあたり、エルサレムの宗教や思想とどう戦うかが議論されていた。人を殺すのは簡単だが、神を信仰する思想と戦わなければならないからだ。メッサラは、この思想と戦うには別の思想を持って戦うのだと結論を出した。

メッサラの元へ、幼馴染であるジュダ・ベン・ハーが接見にやってきた。2人は会った瞬間ハグをして、嬉しそうに笑い合った。2人は互いが昔と変わらずにいたことが嬉しかった。

メッサラはエルサレムの権力者であるジュダに、ユダヤを治めるための助言をしてくれと頼んだ。ジュダは新総督グラトゥスが大部隊を率いて、反乱の気配のあるユダヤを襲うことを知る。メッサラはジュダの家族は心配ないと言うが、ジュダは納得しなかった。暴力ではなく、話し合いをするという意向で了承した。そして、2人の変わらない友情に乾杯した。

翌日、ジュダの母ミリアムと妹ティルザとともにメッサラはエルサレムの街を歩いた。その時、メッサラは攻め滅ぼした国のことを自慢げに話していたが、ミリアムとティルザは戦争の話にはうんざりしていた。落ち込んだ空気を変えるべく、ジュダは見せたいものがあるとメッサラを連れ出した。

ジュダは、1頭の立派な白馬をメッサラに見せる。そして、その白馬をメッサラにプレゼントしたのだ。メッサラは快くその白馬を受け取るが、昨日のユダヤ人についての話になる。ジュダは早速民族の皆に話をしたが、中にはジュダの話を聞かない者もいた。それを聞いたメッサラはジュダに密告者になれと言う。だが、ジュダは裏切り者になることは決して無かった。ローマは征服者で、神を恐れずに世界を侵略しているとローマ帝国を罵った。そして、2人は別々の道を歩む。

隊商であるサイモニデスが戻ってきた。そして、彼は娘であるエスターの結婚の許しを請うためにジュダの元にエスターを連れて来たのだ。エスターは、サイモニデスの紹介で自由民であるあまり知りもしない男と結婚するのだった。ジュダは、使用人であるエスターに惚れていたのだが、使用人からの自由を与え、結婚を許した。

ジュダはエスターの部屋へと訪れ、昔のことを語り合った。ジュダは自由との引き換えに、エスターの指に嵌めてあった指輪を貰った。そして、2人は熱いキスを交わした。エスターは涙を浮かべながら、ジュダの元を離れて行った。

住民から嫌悪の眼差しを向けられながら、エルサレムの街をメッサラと新総督率いる軍隊が闊歩していた。それを、自宅の屋上から見下ろしていたジュダとティルザだったが、ティルザの不注意により屋根の瓦が総督に当たり、気を失ってしまった。総督を襲われたと勘違いした軍は、ジュダの家へ押し入って来た。そこへメッサラもやってきた。ジュダは事故だと説明するが、ジュダを含め家族皆が逮捕された。

逮捕されたジュダは隙を見て逃げ出した。途中で盗んだ槍を持ち、メッサラの元へと向かった。メッサラは瓦が総督に当たったのは事故だと分かっていたが、親友さえ罰する男として恐れられたいがために、見せしめとしてジュダの家族を逮捕したのだった。家族だけは解放してほしいと懇願するジュダだったが、それは認められなかった。メッサラの裏切りに失望したジュダは、メッサラのことを殺そうとするが、家族が磔刑になると脅され手が出せなかった。

更に、エスターとサイモニデスがジュダの無実を訴えに来たが、サイモニデスを尋問のために拘束した。

ベン・ハーのあらすじ【承】

囚人として刑に処されたジュダは、炎天下のなか軍と他の囚人と共に歩いていた。水すら飲ませて貰えなかったジュダの前に1人の男が現れ、水を与えた。ジュダはその水をすぐに飲み干した。

ジュダは3年間、ガレー船の船漕ぎとして働いた。そこへ、ローマ海軍の新長官アリウスが到着した。

ジュダはアリウスに呼ばれやって来た。アリウスは、神はジュダのことを助けないが自分なら助けられると言った。趣味で剣士を育てているアリウスが、ローマ最強の闘技士になるよう提案した。ジュダはその提案を断り、逃げてみせると言い切った。

敵船を見つけ、戦闘が始まった。敵船に追突され船が壊れる。ジュダはその隙を突いて他の囚人たちを助け出した。そのまま逃げられる状況ではあったが、ジュダは看板へと上がり、アリウスのことも助けた。命を救われたアリウスは自分の船が沈むのを見て、自害しようとするが、ジュダが阻止する。

ジュダとアリウスの2人は船の残骸に乗り、海の上を彷徨っていると、目の前にローマの船が見えた。大きく手を振るジュダ。2人はローマの船に乗った。味方の船は5隻沈んだが、戦闘には勝ったとアリウスは報告を受けた。

アリウスの功績を讃える式典にはジュダも来ていた。功績を認められたアリウスは、ジュダに命を救われたことを皇帝に話した。すると皇帝はアリウスに、勝利の褒美としてジュダをアリウスの奴隷にするよう命じた。

ジュダはアリウスの息子同然となり、騎手として活躍していた。そして、宴の最中にジュダを養子にしたとアリウスが話した。ジュダは感謝のスピーチをする。しかし、一刻も早く母と妹を取り戻したいジュダはアリウスの元を去った。

エルサレムに向かう途中のナザレでバルタザールに出会う。バルタザールは、アラブの富豪であるイルデリム族長の客であった。ジュダは馬の調教をしていた族長の元へとバルタザールと共に行った。馬に対するジュダの鋭い指摘に興奮したイルデリムは、ジュダを自分のテントへと案内し、食事を用意した。その時イルデリムから、ローマで競走馬の大会が開かれることを聞く。そして、その大会にはメッサラも出ると言う。イルデリムからは自分の可愛がっている馬に乗って出て欲しいと言われるが、メッサラに復讐を果たしたいジュダはその申し出を断った。

ジュダは長い旅の末、自宅へと戻って来た。奴隷としてエルサレムを離れてから4年経っていた。家の中は木々や蔦が生い茂り、人が住めるような所では無くなっていた。だが、エスターがいた。エスターは亡霊でも見るかのようにジュダのことを見つめると、泣き崩れてしまった。

エスターとサイモニデスは何もかも奪われ行く当ても無かったので、ジュダの家に住んでいた。サイモニデスは尋問中の拷問により足を悪くしていた。そして、もう1人サイモニデスが牢で出会った、口の不自由なマルックも一緒に住んでいた。

ジュダとエスターは最後にキスをした部屋にいた。結婚するはずのエスターだったが、嫁には行かずジュダの帰りを待っていたのだ。2人は強く抱き合い、熱いキスを交わした。

ベン・ハーのあらすじ【転】

ジュダは馬の調教の特訓をしているメッサラの元を訪れた。ジュダはメッサラの元へ至るまでの経緯を話し、家族の居所を聞くがメッサラは奴隷の行く末など知らなかった。

ジュダは復讐を忘れる代わりに家族をメッサラに探すように言う。ジュダの復讐の眼差しに臆したメッサラは探し出すために動き始めた。

母娘は地下牢にいた。しかし、彼女たちは業病にかかっていた。母娘は牢を出て、自宅へと向かう。そこでエスターと会い、ジュダが生きていることを知る。だが、ジュダには会わずに業病の谷へと向かった。エスターと母娘は業病に掛かった自分たちが生きていることを、ジュダへは言わないよう約束を交わした。

エスターは約束通り、彼女たちは死んでいるとジュダに話した。ジュダは1人涙を流し、メッサラへの復讐の決断をした。

大競馬が近づき、メッサラの元へイルデリムがやって来た。競馬の賭けを持ち掛け、言葉巧みに大金を掛けさせた。そして、ジュダがイルデリムの競走馬へ乗ることを伝えた。

復讐の舞台、大競馬の日が訪れた。競走馬と騎手たちが並び、競技場への入場を待機している。ジュダはメッサラを睨みつけ、メッサラは余裕の笑みを浮かべる。メッサラの馬車はローマ式の戦車だった。

綺麗に横一列に並びながら競技場を行進し、スタートラインに着いた。馬たちも興奮している。スタートの合図があり、走り出した。1人、また1人とメッサラの馬車の餌食になり脱落していく。ジュダとメッサラが並び、メッサラは鞭でジュダのことを叩き落そうとした。だが、ジュダはその鞭を奪い、メッサラへ向かって鞭を振るう。態勢を崩したメッサラの馬車は粉々になり、メッサラは馬車から振り落とされた。そして、後ろから走ってきた競走馬の群れに踏みつけられた。

血だらけのメッサラは担架で運ばれ、大競馬はジュダが優勝した。

すぐにでも手術が必要なメッサラだったが、部下にジュダを呼びに行かせた。ジュダに会うと母と娘が生きていることを伝える。そして、自分たちの勝負はまだ終わっていないと言って息絶えた。

ベン・ハーの結末・ラスト(ネタバレ)

ジュダは母と妹に会うため、業病の谷へと向かった。エスターもまた、業病の谷へとやって来ていた。母娘が死んだと嘘をついていたエスターをジュダは責めた。エスターは、2人の気持ちを察して顔を見ないであげて欲しいと懇願した。そこへ、2人が現れる。岩陰に隠れるジュダ。業病になってもジュダのことを心配する母の言葉を聞いてジュダは涙を流した。

業病の谷から帰る際、人々が集まっているのが見えた。集まりの先には神の御子と呼ばれる青年がいた。しかし、ジュダは彼の説教を聞かずにエルサレムへと向かっていた。一方、エスターは神の御子の説教を聞き、心が安らぐのを感じた。

ローマ帝国に対して、たとえ血を流すことになっても復讐をしようとするジュダにエスターは別れを告げた。そして、エスターは業病の谷へと向かうと、ミリアムからティルザが死にかけていることを教えられる。そこへジュダがやって来る。ジュダは母に優しく手を当てた。

エスターは少しでも母娘の心が安らげばと思い、神の御子の元へミリアムを連れて行く。一方、ジュダは死にかけている妹を探し出し、抱きしめる。そして、エスターとミリアムと共に神の御子の元へと向かう。

街へ着くが、辺りには人がいなかった。盲目の老人に理由を聞くと神の御子の処刑が行われるらしい。人の集まる場所へと行くと、神の御子がボロボロになりながら歩いていた。ジュダは彼を見たことがあった。ジュダが、奴隷として水も飲めずにいたときに水を恵んでくれた青年だったのだ。ジュダは彼を助けに向かう。エスターと母娘はこんなはずではなかったと業病の谷へと帰って行った。

ジュダは鞭で打たれ、ボロボロになった神の御子に水を与えた。だが、即座に兵隊に止められた。

神の御子は十字架に張り付けにされた。彼曰く、全ての人の罪を背負って死刑になると言う。そのために生まれて来たのだと。

ジュダは神の御子の死刑を涙ながらに見ていた。そして、彼が亡くなったのと同時に雷鳴が鳴り響き、嵐がやって来た。ティルザとミリアムが体中が痛いと言う。だが、激しい雷鳴が轟くのと同時に痛みは治まり、体中に出来ていた業病の湿疹も綺麗に消えていた。

神の御子は息を引き取る前「神よ彼らを許したまえ」と言った。それを聞いたジュダは憎しみを全て拭い去られていた。

ジュダの元へ、業病が治った母娘が帰って来た。涙を流しながら3人は抱き合う。

ベン・ハーの感想・評価・レビュー

無実の罪で投獄され、家族と引き離されたジュダは復讐のために生きていた。ジュダにとっての幸福とは何だったのか。それは、最後のシーンで見られる家族が抱き合う場面に見ることができる。涙を流しながら抱き合う姿は、イエスの放った「神よ彼らを許したまえ」という言葉を聞き、恨みが無くなったからこそ幸福感が際立って見えた。

222分という長編作品だからこそ、ジュダの波乱万丈な人生を細かく描くことができたのだろう。222分が長く感じることは無く、細かく描かれる情景や登場人物の心理に心を奪われ、最後まで目が離せなかった。(MIHOシネマ編集部)

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