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映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』の概要:亡き母が出演していたスラッシャー映画の中に入り込んでしまった娘と友人たちが、脱出するために映画を終わらせようとする。主演は「記憶探偵と鍵のかかった少女」でヒロイン役を演じた、タイッサ・ファーミガ。

映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』 作品情報

ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:91分
  • ジャンル:ホラー、サスペンス、コメディ
  • 監督:トッド・ストラウス=シュルソン
  • キャスト:タイッサ・ファーミガ、マリン・アッカーマン、アダム・ディヴァイン、トーマス・ミドルディッチ etc

映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

[miho21]

映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』 あらすじ【起・承】

スラッシャー映画「血まみれのキャンプ場」で有名になった女優アマンダを母に持つマックス。
今は売れない女優の母と一緒に交通事故に遭い、マックスだけが生き残った。

3年後、友人ガーディの義理の兄ダンカンに頼まれ、「血まみれのキャンプ場」上映会に出演者の娘として参加することになる。
その日は、皮肉にも母の命日。
上映会にはマックスにアプローチ中のクリス、友人のヴィッキーとガーディ、ダンカンもやってきた。

上映中に映画館が火事になり、裏の出口に向かうためにスクリーンを切って中に入る。
しかし彼らは映画の中に入り込んでしまった。
脱出しようとするが、最後のひとり(ファイナルガール)のポーラが殺人鬼ビリーを倒すまで終わらないストーリーに巻き込まれていく。

冴えない少女ナンシーを演じる若き日の母アマンダと会えたマックスだが、映画の中では殺人鬼ビリーに殺されるとわかっているため複雑な気分に。
そしてまだ生きていたダンカン、映画の登場人物カートとポーラが死んでしまう。
ティナ、ナンシー、ブレイクに映画の中だとバレてしまい、ファイナルガールだったポーラが死んだ今、処女しか倒せないビリーを倒すファイナルガールの役目はマックスに。

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映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』 結末・ラスト(ネタバレ)

ナンシーとマックスの間には、不思議な友情が芽生えていた。

ビリーをおびき出すため、お色気担当のティナがストリップを披露するが、ヴィッキーの向精神薬を盗んで飲んだために自ら罠に飛び込んでしまう。
それでも別の罠でビリーを倒そうとするが、ガーディと両想いになったブレイクが殺されてしまう。
さらに、マックスとナンシー、クリスを助けるために、ガーディとヴィッキーが自ら犠牲となる。

映画のスローモーションに戸惑うナンシーを誘導し、ピンチになったらナンシーに回想シーンを繰り返させ、逃げ切ろうとする3人。
しかしクリスが殺されかけ、ナンシーはビリーに浚われる。

クリスを避難させ、ナンシーを助けに向かうマックス。
ナンシーを助けたマックスだったが、マックスがファイナルガールになってビリーを倒すには自分が死ななければいけないと語るナンシー。
ナンシー役のアマンダに未来の彼女の話をするマックスだったが、彼女の決意は揺るがなかった。
そしてファイナルガールになったマックスは、ビリーと戦い勝利し、エンドロールをクリスと眺めていた。

気が付くと、病院のベッドの上にいたマックス。
クリス、ヴィッキー、ダンカン、ガーディも一緒だった。

しかし彼らは、続編があることに気付いてしまう。

映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

変化球ホラーコメディ

母が出演していた映画の中に入り込んでしまった娘が、その中で母との再会を果たす感動的な部分と、メタ要素たっぷりの変化球ホラーコメディ。
映画の中に入ってしまうというだけでも変わり種の設定だが、そのホラー映画のいかにも80~90年代風ホラーのストーリーと、現代風のコメディ要素がちぐはぐなようでマッチしていて楽しめる。

マックスの母が演じるナンシーのセリフで回想シーンが始まるので、クリスを含めて3人で逃げた時にうまく使っているのには笑ってしまう。
また、スローモーションまで再現して、ナンシーだけが戸惑っている様子も面白い。
最後に残った一人の処女の女の子が殺人鬼を倒したり、嫌なキャラクターや服を脱いだキャラクターから襲われるという、80~90年代のホラー映画のセオリーが満載なのも見ていて楽しい。

しかし、同じ場所にいると同じ場面が繰り返されるというのはわかりにくく、なかなかストーリーが進まなくてもったいない部分になっている。

エンドロールまで流れた後、続編の中に入り込んでいるという展開は意外だが面白い終わり方だ。

マリン・アッカーマンのティーンエイジャー役がすごい

現代とはズレた服装や「ナウい」などの言葉使い、ギターを片手に歌うカントリーミュージック風の歌は、その時代を知っていれば懐かしくもありくすぐったさも感じるであろう設定。

40代に手が届きそうなマリン・アッカーマンが、ナンシー役を演じた若かりし頃のアマンダと、母親になったアマンダの2役を違和感なく演じているのは素晴らしい。
主演のタイッサ・ファーミガも、母親を失って幸薄そうな表情になったマックスからラストに生き生きとした表情を見せるようになる変化をうまく演じていて、引き込まれてしまう。

向精神薬を飲んでハイになったティナ役のアンジェラ・トリンバーは、怪演と表現してもいいような破壊力を見せた。

映画『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』 まとめ

スプラッターホラー映画の世界に入り込むというホラーコメディだが、ほとんどコメディにしか見えない作品。

映画に入り込む側は、マックス役のタイッサ・ファーミガをはじめ20代のキャストで固められているのに対し、映画の中でマックスたちと同年代のアマンダ(ナンシー)役のマリン・アッカーマンたちは30代で固められているという、ちょっと変わったキャスティング。
母親になったアマンダと、ナンシーを演じた頃の若いアマンダの2役を演じたマリン・アッカーマンには驚かされる。

作中の作品「血まみれのキャンプ場」は、80年代から90年代の映画を見たことがあれば、その定番ともいえる展開の多さも楽しめるようにできている。

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