映画『ファースト・ミッション』の概要:1985年公開のジャッキー・チェン主演の香港映画(現代:龍的心)。監督は兄弟子のサモハン・キンポーでドラマ要素を重視した兄弟の愛情を描いた物語である。
映画『ファースト・ミッション』 作品情報
- 製作年:1985年
- 上映時間:98分
- ジャンル:アクション
- 監督:サモ・ハン・キンポー
- キャスト:ジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ウォン・カム・サン、エミリー・チュウ etc
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映画『ファースト・ミッション』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ファースト・ミッション』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ファースト・ミッション』のあらすじを紹介します。
幼くして両親を亡くしたシュンタク(サモハン・キンポー)とシュンヤン(ジャッキー・チェン)の兄弟。
兄のシュンタクは幼稚園ぐらいの知能障害者であり、刑事になったシュンヤンと大人になっても2人仲良く暮らしている。
ある日、シュンタクは近所の子供達とギャングゴッコをし、おもちゃのピストルを振り回していた。
偶然通りかかったカバンを持った男がそのシュンタクの姿を見てカバンを放り投げ逃走する。
そのカバンの中身は宝石だった。
シュンタクと友達はそれを森の中に埋めてしまう。
一方でシュンヤンのところに1人の保護を求めてきたチンピラの男がいた。
話を聞くと組織を裏切り宝石を持ち逃げしたが、ある男に命を狙われているという。
モンタージュを描かせるとそれはシュンヤンにそっくりだった。
そう、彼はおもちゃで遊んでいるシュンヤンを殺し屋かなにかだと勘違いしたのだ。
そして宝石のありかを知っていることと、シュンタクへの弱みにつけこむため組織から誘拐されたシュンタク。
シュンヤンのところへ連絡が入り、止める警察を的にまわし兄を救出に向かった。
そして決死の覚悟で組織に闘いを挑む。
映画『ファースト・ミッション』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ファースト・ミッション』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
サモ・ハン・キンポーの真面目な魅力が詰まった作品
ジャッキー映画といえばコミカルでアクション満載のイメージが強いが、実はサモハン監督の作品に出演しているときは実にシリアスな役柄が多い。
また自身の映画では名前やニックネームをジャッキーなどとわかりやすくすることが多いのだが、サモハン映画の時は香港らしい名前を使うことが多い。
本作品は知的障害のある兄の面倒を甲斐甲斐しくみる刑事の弟の物語。
劇中で家庭教師に馬鹿にされる泣かされる兄のシーンが出てくるのだが、本当に切なくて泣けてしまう。
それを彼女ができ面倒見ている弟。
実は警察に入ったのは生活をしていくためであり、本当は航海士になりたかった。
そのため刑事をしながらも航海士の試験を受けていた彼は、遂に合格する。
しかし兄の世話があるということで夢と現実の狭間で悩むのだが、それが実にドラマティカルでジャッキー映画を見ていることすら忘れてしまうくらいだ。
これがサモハン監督の魅力。
同じ京劇学校を出ている二人だがサモハンの映画は非常に真面目なものが多く、ジャッキーは独自のコミカルさが売りである。
二人の作品の味は全く違うが、二人が共演しているとどこか安心して見ることができ作品の良さも2倍になる気がする。
カンフーを期待しすぎると肩透かしをくらう作品
ジャッキーとサモハンが共演しているからといって、「プロジェクトA」のようなカンフー満載のイメージを持って見ると非常に残念な結果となる映画である。
本作品は日本公開時にサモハン自らがカンフーシーンを増やしたというくらいアクションシーンが少なく、カンフーファンが多い日本人鑑賞者は好き嫌いが分かれるところだろう。
映画『ファースト・ミッション』 まとめ
カンフー映画も良いがこのようなシリアスで本気な映画も悪くない。
特にサモハンが知的障害を持っている大人の役というところで、見ていても複雑な思いが交差するような作品である。
従来の香港カンフー映画ではないようなジャンルであり、映画作品としても見事なドラマ性がある。
音楽が素晴らしいことも言うまでもない。
日本公開版に見合うそれ相応の音楽が、作品を見ている側の気分を盛り上げてくれるのだ。
かつて「ミラクル」といったようにジャッキーの映画でもドラマ性のあるものがあるが、サモハンの作品はまた一味違う。
いつだって真剣な彼の映画。
見た目のコミカルサとは裏腹に、本当は非常に真面目で几帳面な人物なのかもしれない。
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